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ラブしないラブコメ
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これは色々あった1年間を書いたものである
「いってきます!」
僕はパンをくわえたまま全力で走った。
僕の名前は斎藤優、現在進行形で遅刻しかけている。
「クソ!夜中までゲームしてんじゃなかった!」
愚痴りつついつもどうりの道を汗を垂らしながら走る。目の前に十字路が見えてきたが急いでいるので、確認せずに走り抜けようとした瞬間曲がり角から美少女が! ということはなく自転車に引かれかける。これを遅刻しかけるたびに行う通過儀礼だ。そもそもこの時期に転校などおかしいのである。
「あー自転車より女の子の方が良かったなー!」
キレ気味にこれを言う、いつもどうりだ。
急いで校門を通り下駄箱に向かうと
「放課後校舎裏に来てください♥️いっちゃんより♥️」
とハートがうざ、かわいらしい手紙が入っていた。いっちゃんと言うのは倉野いつきというクラス、いや学年で一番かわいい女子高生だ。経験の無いチェリーボーイは動揺して変な返しをしてしまうだろうが、僕は違う。何故なら経験済みだからだ。そのままの意味で受け取ってもらっちゃ困る。まあ、その話はあとにして学生の本分は勉強だ、授業を受けるとしよう。
授業1時間目
「zzzzzzzzz」
ビシッ! 後頭部に強い衝撃がきた 俺、誰かに恨まれるようなことしたかな? と思いつつ重い瞼を上げた
「あ」
「授業中に寝るとはいい度胸だなぁ斎藤」
英語担当の先生(少しいかつ男)が目の前で言ってきた。それに対し冷静な対応を返した
「学生の本分は勉強です」
「よくわかってるじゃないか」
「はい、なので僕は睡眠学習をしていたのです」
ふぅ これで勝ったな
内心勝ち誇っていたら
「なら授業を聞け!」
当たり前であるこれもいつもやっているくだりなのだ、内容が変わった試しはない。
昼休み
「優君、よくあの先生の授業で寝れるね」
昼休み開始早々に話かけてきたのが浅間まり、家が近いわけではないが小学生からの付き合い、いわゆる幼なじみである。そして男子の人気が倉野と同じくらい人気である学年一番と同じくらいなのかは後で分かる。
「俺は勉強してたんだよ。決して寝てたわけじゃない。」
「あーはいはい。お勉強する真面目さんでしたね。」
さらりと流された。
「ほんとバカだなお前。」
唐突の罵倒の正体は数少ない友達、佐久間けい、名前順で席が前後の関係で自然と仲良くなった良いやつだ。個人の主観だけでなく素で優男なのだ。
「なんでこんな奴とつるむの。」
これまたキツイお言葉がきたのが浅間の親友、佐久間を思っている?鈴木あい、たぶん俺を嫌っている。これに少し腹を立てたので仕返しに鈴木に
「お前好きなやついるの?」
からかいの意味で聞いた。
「なんでそんな話になるの?」
「質問を質問で返すな日本語勉強し直せ。」
「あんたには言われたくない。」
怒りをヒートアップさせてしまった。めんどくさいことになるな そう思った矢先
「じゃああんたはいるわけ?」
聞いた側に同じ質問されたら返さないといけない状況を作ってしまった。めんどくさい。だからとりあえず
「俺、彼女作る気ないから😏」
そう返したのが間違いだった。鈴木が
「ゆいちゃん悦びそう。」
?
「その子誰?」
もちろん知らないので聞いた。
「腐女子の子」
??????
「つまりどゆこと?」
「だって彼女作る気ない=彼氏作るでしょ?」
俺は意味をのみ込み一拍置いて叫んだ。
「俺はホモじゃね-!」
クラスの視線が集まっているのは気付いていたが 否定しなきゃまずい 頭の中でアラームが鳴った。これに鈴木は
「あ、そう」
人の人生のピンチ作っておいてそれかよ、内心キレていたがのみ込み、鈴木の顔を見た 心なしかさっきより嬉しそうだった。なぜだろう、人を陥れるのがそこまで楽しいのか、意味は分からない。
放課後
昼休みの件で疲れていたが、女の子の誘いを断ることのできない紳士の精神で渋々校舎裏に向かう。この角を曲がれば待ち合わせ場所である。ある準備をしてから角を曲がる。そうしたら学年一番の美少女が頬を赤らめ照れながら恋文を渡しながら「付き合ってください」これが理想
だが、現実は確かに学年一番の美少女はいた、いかにもやばそうな男を複数連れて。
「お金貸してくんない?」
疑問文だが拒否権は無い、周りの男達を見たら分かることだ。そして今、先程準備していたことが役に立つ。財布の中身を減らして金を渡した、もちろん返された試しはない。
「これで勘弁してください。」
俺は問題を起こしたくないので大人しく従う。これも定期的に起きる事なのでいつもどうりだ。
「あんた、貧乏?」
失礼な、お前やる金はねぇ 思いながらも
「こずかい減らされて」
「あ、そう」
そして何故倉野と浅間が同じくらい人気な理由が 倉野が性格がお世辞にも良いとは言えない、それでも人気あるのはほとんどがM男だ。もしくは正体を知らない人である。僕は違うので何とも思わない。俺が何をしたかは分からないが俺ばかり絡んでくる。一つ心当たりがあるとすれば佐久間だ。倉野は確実に佐久間を好いている。だが、肝心な佐久間は何故か俺ばかりにつるんでくる。他やつとも関わるが基本的に俺といる。そのため倉野が佐久間に関わる時間が圧倒的に少ない、だから、邪魔者である俺をいじめてくる。非常にめんどくさい。何もされることなく家に帰った。一般的に見て僕の生活は非日常的であるが僕の中では日常だ。変わることは望むが自分から変えようとはしない。ただ後々思った事だが変えようとしなくても何か一つのきっかけで全てがガラッと変わってしまうのだと。
次の日
「いってきます!」
今日も変わらず遅刻だ。しかもいつもより遅い「ヤバイヤバイ、今回はまじでヤバイ」
某リアクション芸人を、彷彿とさせるぐらいヤバイを連呼しながら走った。目の前にいつもの通過儀礼をする所まできたが、さすがに来ないだろ とふんで走り抜け・・・・
「zzzzzzzzzz」
いつもどうり頭を上げ先生に叱られようとしたら違和感があった。 仰向け?机に突っ伏して寝ている僕が仰向けから起き上がろうとしていた。異世界に行っているはずもなく綺麗で真っ白な天井が見えた。すぐに状況を理解した。 病院だ。ここに来る理由は分からない、精神に異常をきたしていないし、とりあえず体を上げようとしたら右側に倒れてしまった。痛みと共にここにいる理由も分かった。右半身が動かせない、事故にあったのだ。痛みがあるが周りに人はいなかった。大人しく待つことにしよう。
少しすると医者が来て事の顛末を話してくれた。
どうやら通過儀礼である自転車にぶつかってしまった様だ。慰謝料などの話もあがったらしいが、色々とめんどくさいので「入院費だけ払ってもらえばいいです。」と言いとっとと話をきりあげた。
放課後の時間になった。僕は病院なので変わりないが学校に行っている人は放課後である。
浅間と佐久間そして鈴木が見舞いに来てくれた。正直うれしかったが
「なんだ、動けないやつ見に来て笑いにきたか?」
と冗談で言った。
「そうかもな」
こちらも冗談で返された。
その他もろもろ心配されたりした。だが、それ以降他の誰かが見舞いに来ることはなかった。それは必然の事だった。高校は入学最初の方にできた友達だけであとは基本的に部活の人達の交流だけになる。つまり僕は、部活に入ってない。中学は真面目にやってた。その分、失敗したときの悔しさ倍になる。これを何度も経験してきて真面目にする事、努力する事を辞めた。そこから意欲が沸かなくなり結果やらなくなった。友達が数少ない理由はこれだ。惨めに思われるだろうが友達は多ければ良いものでもないと思う。少しの大事な友達さえいれば良いと思う。骨の状態はあまり良くないそうなので、2週間は入院だそうだ。クラス内ではさほど影響は無いだろう。
その後も度々3人見舞いに来てくれた。そして、1人で来てくれる事もあった。意外なことに鈴木も来た。佐久間への評価上げだろうが。そんな日々が続き退院した。学校に戻ったがいつもどうりだ。何とも思わないと言えば嘘になるが半分は当たっている。数日学校に通って気付いたのだがかつあげが全く無くなったのだ。僕としては嬉しいが不思議でならない。 ターゲットを変えたのか?いや、目的は金銭ではなく、僕を佐久間から遠避けることである。バレンタインでさえ、下駄箱にチョコではなく呼び出しの手紙を入れるぐらいなのに。何はともあれ深くは考えなかった。これでいつもどうりの日常が始まるとはいかなかった。当然学校にはイベントが存在する。新クラスになっての親交を深める意味で6月に行われる。二年なったので話は早かった。
「メイド喫茶がいいです!」
誰得だよ、いや倉野のメイド姿を見たいやつは大勢いる
女子はそれに便乗して
「女装メイド喫茶が面白そう❗」
却下だ、そっちの方が誰得だよ、どこかのゆいちゃんしか悦ばねえよ
「お化け屋敷は?」
定番過ぎる、使い古されてるし準備がめんどくさいうえに、いつも空気扱いの僕を利用しまくるだけだ
「やりたくない~」
大賛成だ
「タピオカ売ろうぜ」
安直だが、買って売るだけなので楽だ
なんやかんやあってタピオカミルクティーに決まった
ここで重要になってくるのは文化祭マジックと呼ばれる男女の仲が急接近する現象、これは去年の文化祭で経験したかった。一人で回るという地獄を味あわされた。今年は友達が四人もいる。だから期待度は高い。
準備期間となり文化祭に向けて動き始めた。といってもタピオカ買ってミルクティーにぶちこむだけなので売店用の装飾を作るだけである。眺めてるだけで済むと思っていたが案の定、3人引っ張られて作成を手伝うことになった。めんどくさくもあり楽しくもあった。その時の会話で佐久間が鈴木に向けて
「好きなやついないのか?」
おいおいお前が聞いてどうする
「まあ、いるよ」
想定外の解答だった
「へー、誰なの?」
「言うわけないじゃん、バカ」
完全にイチャイチャしている絵面だった。
「意外と近くのやつかもな」
ちょっかいをかけてみた
「そんなわけないじゃん」
軽く流された、ただ僕は一瞬の目の動揺を見逃さなかった。人との関わりが皆無だった僕は人間観察をして手に入れた力だ。つまり佐久間のことが好きなのは確定である。さすがに言わないが。
「んじゃ、浅間はいるの?」
「え、いや」
「私言ったから言いなよ」
少し間を開けて
「私もいるよ」
オオー!謎に包まれていた部分解決した。しかし、新たな疑問がおきる。 誰を好きなのか? 問題はここだ 鈴木は佐久間なら浅間は?そもそも浅間は男子からの人気が高い、だから選択肢が多すぎる、知りたいが数が多いので考えるのを止めた。 佐久間だったりして、まさか俺かもな など冗談で考えてみた。考えるのがめんどうになりやめた。
文化祭当日
毎回思うが、俺のシフトの回数が多い、慣れたものだが。だが、その相方のほとんどがいつもの三人だ。俺と組みたい変人はそうそういない。ようは押しつけだ。気楽だからいいが。シフトの合間に回ってみたが店の内容は大差ない、文化祭だから仕方ないが、それでも楽しかった。
二日間を何事もなく終わり片付けを終え帰ったら。
「なんでなんにもないんだよ!」
「どーしてなんだよー!」
文化祭なんだよ、浮いた話の1つや2つあっても良いじゃんか、それなのにいつもの面子で回って終わり、楽しかったが虚無感がすごい。
「いってきます!」
僕はパンをくわえたまま全力で走った。
僕の名前は斎藤優、現在進行形で遅刻しかけている。
「クソ!夜中までゲームしてんじゃなかった!」
愚痴りつついつもどうりの道を汗を垂らしながら走る。目の前に十字路が見えてきたが急いでいるので、確認せずに走り抜けようとした瞬間曲がり角から美少女が! ということはなく自転車に引かれかける。これを遅刻しかけるたびに行う通過儀礼だ。そもそもこの時期に転校などおかしいのである。
「あー自転車より女の子の方が良かったなー!」
キレ気味にこれを言う、いつもどうりだ。
急いで校門を通り下駄箱に向かうと
「放課後校舎裏に来てください♥️いっちゃんより♥️」
とハートがうざ、かわいらしい手紙が入っていた。いっちゃんと言うのは倉野いつきというクラス、いや学年で一番かわいい女子高生だ。経験の無いチェリーボーイは動揺して変な返しをしてしまうだろうが、僕は違う。何故なら経験済みだからだ。そのままの意味で受け取ってもらっちゃ困る。まあ、その話はあとにして学生の本分は勉強だ、授業を受けるとしよう。
授業1時間目
「zzzzzzzzz」
ビシッ! 後頭部に強い衝撃がきた 俺、誰かに恨まれるようなことしたかな? と思いつつ重い瞼を上げた
「あ」
「授業中に寝るとはいい度胸だなぁ斎藤」
英語担当の先生(少しいかつ男)が目の前で言ってきた。それに対し冷静な対応を返した
「学生の本分は勉強です」
「よくわかってるじゃないか」
「はい、なので僕は睡眠学習をしていたのです」
ふぅ これで勝ったな
内心勝ち誇っていたら
「なら授業を聞け!」
当たり前であるこれもいつもやっているくだりなのだ、内容が変わった試しはない。
昼休み
「優君、よくあの先生の授業で寝れるね」
昼休み開始早々に話かけてきたのが浅間まり、家が近いわけではないが小学生からの付き合い、いわゆる幼なじみである。そして男子の人気が倉野と同じくらい人気である学年一番と同じくらいなのかは後で分かる。
「俺は勉強してたんだよ。決して寝てたわけじゃない。」
「あーはいはい。お勉強する真面目さんでしたね。」
さらりと流された。
「ほんとバカだなお前。」
唐突の罵倒の正体は数少ない友達、佐久間けい、名前順で席が前後の関係で自然と仲良くなった良いやつだ。個人の主観だけでなく素で優男なのだ。
「なんでこんな奴とつるむの。」
これまたキツイお言葉がきたのが浅間の親友、佐久間を思っている?鈴木あい、たぶん俺を嫌っている。これに少し腹を立てたので仕返しに鈴木に
「お前好きなやついるの?」
からかいの意味で聞いた。
「なんでそんな話になるの?」
「質問を質問で返すな日本語勉強し直せ。」
「あんたには言われたくない。」
怒りをヒートアップさせてしまった。めんどくさいことになるな そう思った矢先
「じゃああんたはいるわけ?」
聞いた側に同じ質問されたら返さないといけない状況を作ってしまった。めんどくさい。だからとりあえず
「俺、彼女作る気ないから😏」
そう返したのが間違いだった。鈴木が
「ゆいちゃん悦びそう。」
?
「その子誰?」
もちろん知らないので聞いた。
「腐女子の子」
??????
「つまりどゆこと?」
「だって彼女作る気ない=彼氏作るでしょ?」
俺は意味をのみ込み一拍置いて叫んだ。
「俺はホモじゃね-!」
クラスの視線が集まっているのは気付いていたが 否定しなきゃまずい 頭の中でアラームが鳴った。これに鈴木は
「あ、そう」
人の人生のピンチ作っておいてそれかよ、内心キレていたがのみ込み、鈴木の顔を見た 心なしかさっきより嬉しそうだった。なぜだろう、人を陥れるのがそこまで楽しいのか、意味は分からない。
放課後
昼休みの件で疲れていたが、女の子の誘いを断ることのできない紳士の精神で渋々校舎裏に向かう。この角を曲がれば待ち合わせ場所である。ある準備をしてから角を曲がる。そうしたら学年一番の美少女が頬を赤らめ照れながら恋文を渡しながら「付き合ってください」これが理想
だが、現実は確かに学年一番の美少女はいた、いかにもやばそうな男を複数連れて。
「お金貸してくんない?」
疑問文だが拒否権は無い、周りの男達を見たら分かることだ。そして今、先程準備していたことが役に立つ。財布の中身を減らして金を渡した、もちろん返された試しはない。
「これで勘弁してください。」
俺は問題を起こしたくないので大人しく従う。これも定期的に起きる事なのでいつもどうりだ。
「あんた、貧乏?」
失礼な、お前やる金はねぇ 思いながらも
「こずかい減らされて」
「あ、そう」
そして何故倉野と浅間が同じくらい人気な理由が 倉野が性格がお世辞にも良いとは言えない、それでも人気あるのはほとんどがM男だ。もしくは正体を知らない人である。僕は違うので何とも思わない。俺が何をしたかは分からないが俺ばかり絡んでくる。一つ心当たりがあるとすれば佐久間だ。倉野は確実に佐久間を好いている。だが、肝心な佐久間は何故か俺ばかりにつるんでくる。他やつとも関わるが基本的に俺といる。そのため倉野が佐久間に関わる時間が圧倒的に少ない、だから、邪魔者である俺をいじめてくる。非常にめんどくさい。何もされることなく家に帰った。一般的に見て僕の生活は非日常的であるが僕の中では日常だ。変わることは望むが自分から変えようとはしない。ただ後々思った事だが変えようとしなくても何か一つのきっかけで全てがガラッと変わってしまうのだと。
次の日
「いってきます!」
今日も変わらず遅刻だ。しかもいつもより遅い「ヤバイヤバイ、今回はまじでヤバイ」
某リアクション芸人を、彷彿とさせるぐらいヤバイを連呼しながら走った。目の前にいつもの通過儀礼をする所まできたが、さすがに来ないだろ とふんで走り抜け・・・・
「zzzzzzzzzz」
いつもどうり頭を上げ先生に叱られようとしたら違和感があった。 仰向け?机に突っ伏して寝ている僕が仰向けから起き上がろうとしていた。異世界に行っているはずもなく綺麗で真っ白な天井が見えた。すぐに状況を理解した。 病院だ。ここに来る理由は分からない、精神に異常をきたしていないし、とりあえず体を上げようとしたら右側に倒れてしまった。痛みと共にここにいる理由も分かった。右半身が動かせない、事故にあったのだ。痛みがあるが周りに人はいなかった。大人しく待つことにしよう。
少しすると医者が来て事の顛末を話してくれた。
どうやら通過儀礼である自転車にぶつかってしまった様だ。慰謝料などの話もあがったらしいが、色々とめんどくさいので「入院費だけ払ってもらえばいいです。」と言いとっとと話をきりあげた。
放課後の時間になった。僕は病院なので変わりないが学校に行っている人は放課後である。
浅間と佐久間そして鈴木が見舞いに来てくれた。正直うれしかったが
「なんだ、動けないやつ見に来て笑いにきたか?」
と冗談で言った。
「そうかもな」
こちらも冗談で返された。
その他もろもろ心配されたりした。だが、それ以降他の誰かが見舞いに来ることはなかった。それは必然の事だった。高校は入学最初の方にできた友達だけであとは基本的に部活の人達の交流だけになる。つまり僕は、部活に入ってない。中学は真面目にやってた。その分、失敗したときの悔しさ倍になる。これを何度も経験してきて真面目にする事、努力する事を辞めた。そこから意欲が沸かなくなり結果やらなくなった。友達が数少ない理由はこれだ。惨めに思われるだろうが友達は多ければ良いものでもないと思う。少しの大事な友達さえいれば良いと思う。骨の状態はあまり良くないそうなので、2週間は入院だそうだ。クラス内ではさほど影響は無いだろう。
その後も度々3人見舞いに来てくれた。そして、1人で来てくれる事もあった。意外なことに鈴木も来た。佐久間への評価上げだろうが。そんな日々が続き退院した。学校に戻ったがいつもどうりだ。何とも思わないと言えば嘘になるが半分は当たっている。数日学校に通って気付いたのだがかつあげが全く無くなったのだ。僕としては嬉しいが不思議でならない。 ターゲットを変えたのか?いや、目的は金銭ではなく、僕を佐久間から遠避けることである。バレンタインでさえ、下駄箱にチョコではなく呼び出しの手紙を入れるぐらいなのに。何はともあれ深くは考えなかった。これでいつもどうりの日常が始まるとはいかなかった。当然学校にはイベントが存在する。新クラスになっての親交を深める意味で6月に行われる。二年なったので話は早かった。
「メイド喫茶がいいです!」
誰得だよ、いや倉野のメイド姿を見たいやつは大勢いる
女子はそれに便乗して
「女装メイド喫茶が面白そう❗」
却下だ、そっちの方が誰得だよ、どこかのゆいちゃんしか悦ばねえよ
「お化け屋敷は?」
定番過ぎる、使い古されてるし準備がめんどくさいうえに、いつも空気扱いの僕を利用しまくるだけだ
「やりたくない~」
大賛成だ
「タピオカ売ろうぜ」
安直だが、買って売るだけなので楽だ
なんやかんやあってタピオカミルクティーに決まった
ここで重要になってくるのは文化祭マジックと呼ばれる男女の仲が急接近する現象、これは去年の文化祭で経験したかった。一人で回るという地獄を味あわされた。今年は友達が四人もいる。だから期待度は高い。
準備期間となり文化祭に向けて動き始めた。といってもタピオカ買ってミルクティーにぶちこむだけなので売店用の装飾を作るだけである。眺めてるだけで済むと思っていたが案の定、3人引っ張られて作成を手伝うことになった。めんどくさくもあり楽しくもあった。その時の会話で佐久間が鈴木に向けて
「好きなやついないのか?」
おいおいお前が聞いてどうする
「まあ、いるよ」
想定外の解答だった
「へー、誰なの?」
「言うわけないじゃん、バカ」
完全にイチャイチャしている絵面だった。
「意外と近くのやつかもな」
ちょっかいをかけてみた
「そんなわけないじゃん」
軽く流された、ただ僕は一瞬の目の動揺を見逃さなかった。人との関わりが皆無だった僕は人間観察をして手に入れた力だ。つまり佐久間のことが好きなのは確定である。さすがに言わないが。
「んじゃ、浅間はいるの?」
「え、いや」
「私言ったから言いなよ」
少し間を開けて
「私もいるよ」
オオー!謎に包まれていた部分解決した。しかし、新たな疑問がおきる。 誰を好きなのか? 問題はここだ 鈴木は佐久間なら浅間は?そもそも浅間は男子からの人気が高い、だから選択肢が多すぎる、知りたいが数が多いので考えるのを止めた。 佐久間だったりして、まさか俺かもな など冗談で考えてみた。考えるのがめんどうになりやめた。
文化祭当日
毎回思うが、俺のシフトの回数が多い、慣れたものだが。だが、その相方のほとんどがいつもの三人だ。俺と組みたい変人はそうそういない。ようは押しつけだ。気楽だからいいが。シフトの合間に回ってみたが店の内容は大差ない、文化祭だから仕方ないが、それでも楽しかった。
二日間を何事もなく終わり片付けを終え帰ったら。
「なんでなんにもないんだよ!」
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