好きな子が毎日下着の状態を報告してくるのですが正直脈ありでしょうか?〜はいてないとは言われると思いませんでした〜

ざんまい

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2話 白ですが脈ありでしょうか?

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「楓ちゃん!楓ちゃん!大変だよ!」

 学校の屋上で一人パンを頬張る彼女に、私は抱きついた。彼女は、私の親友 神無月 楓かんなづき かえで。小柄で黒縁の眼鏡が似合う女の子。小学校からの友達だ。楓ちゃんの三つ編みをいじっているとめんどくさそうに眉をひそめている。

「どうせ卯月くんのことでしょ?」

「え?なんでわかったの?」

「そりゃそんな五月蝿くニヤニヤしてたらわかるわよ」

「えっそんなに顔に出てた?って言うか五月蝿いってどう言うこと!」

「あんたは、昔っから顔が五月蝿いからね、カラオケと卯月くんの事になったら、もう手のつけようがないわ」

 そう言って額にデコピンを喰らう。その後、頭に軽いチョップを入れられて退けと言われた。

「で何?告白すんの?」

「早いよ!まだ付き合ってもないんだよ!」

「遅いよ。もう3年くらい引き伸ばしにしてるんだから」

「それは、確かにそうだけど」

「いい加減あんたも前に進まないといけないと思うわ」

「前に、かぁ。例えばどんな感じ?」

「まぁ理想は、告白ね」

「だから無理だって!」

「そうね、でもいつまでもそれは言ってられないでしょう?」

 ちゃんは、メモ帳とボールペンを取り出し何かを書き始めた。

「っとこんな感じで紫陽花告白プロジェクトとここに開始します、一切の文句は受け付けません」

 メモ帳には、これからのざっくりとした計画が書かれていた。


「取り敢えず、明日何処に行くんだっけ?」

「天神に行くよ、服を見に行くんだ」

「卯月くんの好きな服を買ってきなさい、多少無理してでも」

「えっ?そんなのわかんないよ?」

「じゃ彼の反応を見て買いなさい、一発でわかるから」

「本当かなぁ?」


 翌日、私はいつもの服で待ち合わせ場所に来ていた。昨日楓ちゃんに煽られたせいか大分早く着いてしまった。

「これじゃめちゃくちゃ楽しみにしてた見たいじゃない」

 まぁ楽しみにしてたんだけどね。
 10分くらいすると改札から蓮華らしき姿が見えたのでジャンプして手を振る。
 ちょっとお洒落したのか黒のジャケットの中にキャメルのニットと白のニットを重ね着している。黒のパンツに赤の靴下でワンポイント入れて、黒の革靴で締めている。
 普通にカッコいいじゃない。なんかムカつく。
 それから私達は、近くの店を回って服を蓮華に見せて様子を見ていたけど特に反応はなかった。
 そして、最後に入ったお店でとある服に出会った。
 それは、一際目立つようにスポットライトが当たっている真っ白なワンピースだった。
 半袖で肩が出ていて、ふりふりのレースでしたててあって、ザ・女の子が着てそうな感じで、私はいつも着ないタイプの服だ。
 でもこうゆう服が蓮華は好きなのかな?
 私がこれを着るのは、なんだか恥ずかしいなぁ。
 頭をなやませていると蓮華がこっちに来た。

「どうした?」

「いや~私ってこういう服って似合うのかなぁ~って」

 私は、そう言って蓮華を見る。

「どうだろうなぁ~ワンピースを着た紫陽花が想像つかないからな」

 楓ちゃんの言う事は、本当だった。
 蓮華は、キラキラと目を輝かせていた。
 よし、これを買おう。
 そう決めて手に取った瞬間、値札がくるりとこちらに裏返った。
 そこには、印刷で10万円と書いていた。
 ふと横目に、店員が私たちを囲うように陣形を組んでいるのがわかる。
 私が慌てていると、蓮華が自分のお金を払ってなんとかしてくれた。
 こういう時に、助けてくれるからカッコイイよね。
 流石に申し訳ないと思い、立ち寄った喫茶店で何か出来ないかと蓮華に尋ねると、

「よし、借金を返済するまで毎日紫陽花の下着の色を俺に教えてくれ!」

 思考が止まった。
 下着の色、つまりブラジャーとパンツの色ということよね?
 少しでもカッコイイと思った私を返せこのクソ鈍感変態野郎!!
 こんなの断るに決まって……

(いい加減あんたも前に進まないといけないと思うわ。)

 楓ちゃんの言葉が頭をよぎる。
 このままでいいのか?と自分が言っている。
 どうしよう?どうしよう?
 ええい!もうどうにでもなれ!

「……いいよ」

「ははっ、だよなー……えっ?」

 蓮華は、目を丸くしていた。
 まぁ普通に考えて、いいよと言われないだろうと思ってるだろうね。

「まじで?」

「うん」

「別にいいんだぞ?ただふざけただけだし?」

 心配そうにこちらを見る蓮華の胸ぐらを掴み、耳元で囁く。

 (……今日は、白色よ)

 胸ぐらから手を離すと、

「……まじかぁ」

 蓮華は、そう言って喫茶店の椅子に崩れ落ちるように座った。

 こうして私達のおかしな関係が始まってしまったのだった。
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