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第二十九章-地獄からの侵攻-
第201話「挽回」
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地獄の業火に飲まれ、焼き尽くされたかに見えた沙菜。
その沙菜が放つ霊光が炎を消し飛ばした。
「ま、まだ動けんの!?」
蛇光が目にしたのは、冥獄鬼の誰もが知らない姿だった。
「戰戻『隻翼金剛朧月・挽回形態』」
炎の中から姿を見せた沙菜は、肌が竜のごとき鱗に覆われ、目が金色に光り、歯が牙のようになり、両手の甲に鉤爪のような金属の装備をつけていた。
それに、翼も復活している。
竜人形態と呼んだ方がイメージに近い。
「な、なんだよ、その格好……」
「これを実戦で使うのは初めてですね。見ての通り、私の戰戻が持つ異形態の一つです」
「どんな能力か知らないけど、おいらが支配した霊子をたっぷり取り込んだあんたが平然としてるなんて……」
「挽回形態の能力は、敵性霊子を自分の霊子に変える『霊子変換』です。通常形態の弱点を補う手段を私が用意していないとでも?」
弱点は看破されるのが前提。それが沙菜の戦闘スタイルだ。
蛇光との戦いを選んだことに後悔はあったが、それは敗北するからではなく、奥の手を一つ出すハメになったからだ。
「くっ……。これだから化物の相手なんてしたくなかったんだよ!」
泣き言を口にしながらも、蛇光は斬りかかってくる。
空気中にある霊子が蛇光に味方しているため、動きは数段速くなっている。
対する沙菜の動きはやけに鈍い。
「速力は犠牲にする能力か……!?」
希望のようにつぶやいた蛇光の鎌が沙菜の首を斬り裂くが、傷を負った部位はより強靭な鱗に覆われる。
「なに――!?」
さらに、首から噴き出した血が巨大な斧となって蛇光に振り下ろされる。
「尖兵血斧」
沙菜の血閃に肩を斬られながらも、蛇光は飛び退いて致命傷を避けた。
「はあっ……はあっ……」
運動量というよりは、精神的な摩耗で蛇光は息を切らしていた。
普通に考えればかなりの痛手を与えられるはずの攻撃が、全く効かなかったのだ。精神的に追い詰められるのも無理はない。
「敵性霊子を変換すると言ったでしょう? 今の私はダメージを受けることで力を増します」
「なにそれ、無敵ってこと!? 反則じゃん!」
再び沙菜に背を向けて逃げる蛇光。
斬らなければ倒せない。斬ったら強くなる。無敵と表現しても差し支えなさそうだが。
「そんなことを言いながら、一発で私を殺す方法を探しているんじゃないですか?」
沙菜は油断していなかった。
半端な攻撃では逆効果とはいえ、すべての攻撃が無効という訳ではない。
敵が次の手を打つ前に潰すことにした。
「竜牙烈爪」
「牙か爪かどっちだよ!?」
沙菜の装備した鉤爪から五本の湾曲した光の刃が放たれる。
蛇光の背中を斬り裂いた。
「ぐ……。こんだけの化物を倒したら結構な手柄……。すぐ復活させてもらえるか……?」
どうやら相打ちを狙うことにしたらしい。
神速で間合いを詰めた蛇光は、鎌を沙菜の脳天へと振り下ろす。
自分の身体も無防備になっているが、これで沙菜を殺せる――そう思っただろう。
しかし、沙菜の姿は影に光が差したかのごとく消え去った。
「しまった――」
気付いた時にはもう遅い。
「霊法六十七式・幻月」
背後を取った沙菜が霊槍・朧月で蛇光を貫く。
「あなたは邪眼には常に注意を払っていましたが、その代わり汎用霊法への対策がおざなりになっていましたね」
如月沙菜といえば、霊子吸収と邪眼。この印象は強い。
それだけに、あえて誰でも使える汎用霊法を使うことが勝利のカギとなった。
「断劾『月影十字』」
交差する霊気の刃が蛇光の五体を粉砕した。
「ミスった……」
沙菜は自らの犯した失態に気付く。
「頭まで消し飛ばしてしまったな……」
顔は傷つけないという宣言を破ってしまった。
痛恨のミスだ。
今さらどうしようもないので、他の敵を探すべく歩き出した沙菜だったが。
「毒も仕込んどるやないかい」
つぶやくと共に、うつぶせに倒れ込んだ。
蛇光もまた策を二重に講じるタイプだったようだ。
しばらくすると、そこへ新たな冥獄鬼が近づいてきた。
「戦えない者にトドメを刺すべきか……。――どう思う?」
虚空に問いかける冥獄鬼を包むように爆発が起こる。
「如月ごと焼き尽くしてやろうと思ったのに残念ね」
白衣の女が石塀の上に立って爆心地を見下ろす。
冥獄鬼は結界を張って身を守っていた。そのおかげで沙菜も爆発に巻き込まれずに済んでいる。
「月詠雷斗様筆頭信者・八条瑠璃よ」
瑠璃の名乗りに対して、冥獄鬼はなんともいえない顔をした。
「筆頭が何人もいるのはおかしいな……」
そばに倒れている沙菜も雷斗の筆頭信者を自称していた。
果たしてどちらが本当の筆頭なのか。あるいは、両方とも違うかもしれない。
「まあいい。場所を移すぞ。民家のないところで戦いたい」
「いいわよ。目を覚ました如月に能力を見られるのはご免だから」
瑠璃は、飛び立つ冥獄鬼の後を追った。
第五霊隊に入隊して間もない雨音も冥獄鬼と交戦していた。
「霊刀・奏」
雨音が刀の変化を解くと、薙刀の形状となる。
「運のないことだな。騎士団などに入ったばかりに、このような戦いをするハメになって」
「いえ、私はこうして戦いたいとずっと願っていました。理を守護することがあなたの使命なら、あなたたちから人間を守ることが私の使命です」
雨音が薙刀を振ると、爆発音が響く。
冥獄鬼は障壁を展開したが、壁にはなにも起こらず冥獄鬼の左腕だけ吹き飛ばされた。
「くっ、音波に霊法を乗せる能力か」
「すぐに見抜きますか。やはり恐ろしい存在です」
雨音の能力は自らの放った音が届いた場所で霊法を発動させるというもの。障壁をすり抜けて目標地点を攻撃できるという利点がある。
「音速では分が悪いでしょうか」
「十分だ……!」
幹部格の冥獄鬼と戦っていた若菜だが、善戦はしたものの敗北し倒れていた。
「便利な戰戻だったけど、練度が追いついてなかったわね。アタシたち冥獄鬼を敵に回したこと、地獄で後悔しなさい!」
冥獄鬼の女が刀から神気を飛ばしてくる。
若菜にはもはや剣を構えて防御する力も残っていなかったが、その神気はかき消された。
「……!? アタシの剣圧が葉っぱ一枚で止められた……?」
冥獄鬼が視線を移動させると、昇太が刀を抜いて切っ先を向けていた。
昇太の能力名は『花葉役使』。自然に存在する植物を武器化したり、自ら植物を生み出したりするものだ。
「なに? やる気になったの?」
「若菜先輩が死んだら、誰が僕を守るんですか」
「なにそれ、意味分かんない」
二人の関係性など知る由もない冥獄鬼と昇太が対峙する。
「先輩との戦いを見た限り、相当の手練ですね。本気を出しましょう」
「最初からそうしなさいよ」
霊刀・紫苑と昇太の魂が融合し、真の能力が解放される。
「戰戻『八葉紫苑天蓋』」
昇太が霊魂回帰したことで、戦域は無数の花弁に包まれた。
「へえ、綺麗じゃない」
「美しいものほど、危険を孕んでいるものですよ。――桜花爆裂弾」
舞い散る花弁が一斉に爆発する。
片腕が焼け焦げた状態で煙の外へ飛び出す冥獄鬼。
「なんで花びらが爆発すんのよ! 意味分かんない!」
「見た目通りの能力では読まれるでしょう?」
冥獄鬼は、再び形成される花弁から逃れるように移動し、昇太がそれを追う。
霊京内で冥獄鬼の勢力は弱まりつつあった。
その沙菜が放つ霊光が炎を消し飛ばした。
「ま、まだ動けんの!?」
蛇光が目にしたのは、冥獄鬼の誰もが知らない姿だった。
「戰戻『隻翼金剛朧月・挽回形態』」
炎の中から姿を見せた沙菜は、肌が竜のごとき鱗に覆われ、目が金色に光り、歯が牙のようになり、両手の甲に鉤爪のような金属の装備をつけていた。
それに、翼も復活している。
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「な、なんだよ、その格好……」
「これを実戦で使うのは初めてですね。見ての通り、私の戰戻が持つ異形態の一つです」
「どんな能力か知らないけど、おいらが支配した霊子をたっぷり取り込んだあんたが平然としてるなんて……」
「挽回形態の能力は、敵性霊子を自分の霊子に変える『霊子変換』です。通常形態の弱点を補う手段を私が用意していないとでも?」
弱点は看破されるのが前提。それが沙菜の戦闘スタイルだ。
蛇光との戦いを選んだことに後悔はあったが、それは敗北するからではなく、奥の手を一つ出すハメになったからだ。
「くっ……。これだから化物の相手なんてしたくなかったんだよ!」
泣き言を口にしながらも、蛇光は斬りかかってくる。
空気中にある霊子が蛇光に味方しているため、動きは数段速くなっている。
対する沙菜の動きはやけに鈍い。
「速力は犠牲にする能力か……!?」
希望のようにつぶやいた蛇光の鎌が沙菜の首を斬り裂くが、傷を負った部位はより強靭な鱗に覆われる。
「なに――!?」
さらに、首から噴き出した血が巨大な斧となって蛇光に振り下ろされる。
「尖兵血斧」
沙菜の血閃に肩を斬られながらも、蛇光は飛び退いて致命傷を避けた。
「はあっ……はあっ……」
運動量というよりは、精神的な摩耗で蛇光は息を切らしていた。
普通に考えればかなりの痛手を与えられるはずの攻撃が、全く効かなかったのだ。精神的に追い詰められるのも無理はない。
「敵性霊子を変換すると言ったでしょう? 今の私はダメージを受けることで力を増します」
「なにそれ、無敵ってこと!? 反則じゃん!」
再び沙菜に背を向けて逃げる蛇光。
斬らなければ倒せない。斬ったら強くなる。無敵と表現しても差し支えなさそうだが。
「そんなことを言いながら、一発で私を殺す方法を探しているんじゃないですか?」
沙菜は油断していなかった。
半端な攻撃では逆効果とはいえ、すべての攻撃が無効という訳ではない。
敵が次の手を打つ前に潰すことにした。
「竜牙烈爪」
「牙か爪かどっちだよ!?」
沙菜の装備した鉤爪から五本の湾曲した光の刃が放たれる。
蛇光の背中を斬り裂いた。
「ぐ……。こんだけの化物を倒したら結構な手柄……。すぐ復活させてもらえるか……?」
どうやら相打ちを狙うことにしたらしい。
神速で間合いを詰めた蛇光は、鎌を沙菜の脳天へと振り下ろす。
自分の身体も無防備になっているが、これで沙菜を殺せる――そう思っただろう。
しかし、沙菜の姿は影に光が差したかのごとく消え去った。
「しまった――」
気付いた時にはもう遅い。
「霊法六十七式・幻月」
背後を取った沙菜が霊槍・朧月で蛇光を貫く。
「あなたは邪眼には常に注意を払っていましたが、その代わり汎用霊法への対策がおざなりになっていましたね」
如月沙菜といえば、霊子吸収と邪眼。この印象は強い。
それだけに、あえて誰でも使える汎用霊法を使うことが勝利のカギとなった。
「断劾『月影十字』」
交差する霊気の刃が蛇光の五体を粉砕した。
「ミスった……」
沙菜は自らの犯した失態に気付く。
「頭まで消し飛ばしてしまったな……」
顔は傷つけないという宣言を破ってしまった。
痛恨のミスだ。
今さらどうしようもないので、他の敵を探すべく歩き出した沙菜だったが。
「毒も仕込んどるやないかい」
つぶやくと共に、うつぶせに倒れ込んだ。
蛇光もまた策を二重に講じるタイプだったようだ。
しばらくすると、そこへ新たな冥獄鬼が近づいてきた。
「戦えない者にトドメを刺すべきか……。――どう思う?」
虚空に問いかける冥獄鬼を包むように爆発が起こる。
「如月ごと焼き尽くしてやろうと思ったのに残念ね」
白衣の女が石塀の上に立って爆心地を見下ろす。
冥獄鬼は結界を張って身を守っていた。そのおかげで沙菜も爆発に巻き込まれずに済んでいる。
「月詠雷斗様筆頭信者・八条瑠璃よ」
瑠璃の名乗りに対して、冥獄鬼はなんともいえない顔をした。
「筆頭が何人もいるのはおかしいな……」
そばに倒れている沙菜も雷斗の筆頭信者を自称していた。
果たしてどちらが本当の筆頭なのか。あるいは、両方とも違うかもしれない。
「まあいい。場所を移すぞ。民家のないところで戦いたい」
「いいわよ。目を覚ました如月に能力を見られるのはご免だから」
瑠璃は、飛び立つ冥獄鬼の後を追った。
第五霊隊に入隊して間もない雨音も冥獄鬼と交戦していた。
「霊刀・奏」
雨音が刀の変化を解くと、薙刀の形状となる。
「運のないことだな。騎士団などに入ったばかりに、このような戦いをするハメになって」
「いえ、私はこうして戦いたいとずっと願っていました。理を守護することがあなたの使命なら、あなたたちから人間を守ることが私の使命です」
雨音が薙刀を振ると、爆発音が響く。
冥獄鬼は障壁を展開したが、壁にはなにも起こらず冥獄鬼の左腕だけ吹き飛ばされた。
「くっ、音波に霊法を乗せる能力か」
「すぐに見抜きますか。やはり恐ろしい存在です」
雨音の能力は自らの放った音が届いた場所で霊法を発動させるというもの。障壁をすり抜けて目標地点を攻撃できるという利点がある。
「音速では分が悪いでしょうか」
「十分だ……!」
幹部格の冥獄鬼と戦っていた若菜だが、善戦はしたものの敗北し倒れていた。
「便利な戰戻だったけど、練度が追いついてなかったわね。アタシたち冥獄鬼を敵に回したこと、地獄で後悔しなさい!」
冥獄鬼の女が刀から神気を飛ばしてくる。
若菜にはもはや剣を構えて防御する力も残っていなかったが、その神気はかき消された。
「……!? アタシの剣圧が葉っぱ一枚で止められた……?」
冥獄鬼が視線を移動させると、昇太が刀を抜いて切っ先を向けていた。
昇太の能力名は『花葉役使』。自然に存在する植物を武器化したり、自ら植物を生み出したりするものだ。
「なに? やる気になったの?」
「若菜先輩が死んだら、誰が僕を守るんですか」
「なにそれ、意味分かんない」
二人の関係性など知る由もない冥獄鬼と昇太が対峙する。
「先輩との戦いを見た限り、相当の手練ですね。本気を出しましょう」
「最初からそうしなさいよ」
霊刀・紫苑と昇太の魂が融合し、真の能力が解放される。
「戰戻『八葉紫苑天蓋』」
昇太が霊魂回帰したことで、戦域は無数の花弁に包まれた。
「へえ、綺麗じゃない」
「美しいものほど、危険を孕んでいるものですよ。――桜花爆裂弾」
舞い散る花弁が一斉に爆発する。
片腕が焼け焦げた状態で煙の外へ飛び出す冥獄鬼。
「なんで花びらが爆発すんのよ! 意味分かんない!」
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