どっか置いてあった短編集 壱

はるじをん

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 ハァ、ハァ。確保した、確保したぞ。
 
 自分は亞波高校に通う金田 城騎。
 高校に通う手段は家から2分歩いた先に
 ある加賀嶺病院前のバス停に7:12に
 来る市内バスを利用する。バスは特に
 夏は快適でとてつもなく心地がいい。
 しかし、自分は
 チャレンジャーである。

 私は学校に通い始め、この市内バスを
 利用し始めて以来、高校前のバス停で
 止まる時の降車ボタンをその時乗ってい
 る乗客の中で1番最初に
 押しつづけている。高校前のバス停から
 一つ前のバス停を過ぎた直後、バス内の
 掲示モニターに『亞波高校前』と表示が
 切り替わる。

 その瞬間! まるで
 釣り糸に獲物がかかったのに反応する
 釣り人のように降車ボタンに飛び付き、  
 押す。 このチャレンジを4ヶ月、
 続けてきた。このチャレンジにおける
 最大の肝は左後ろから二つ前の席に
 座ることだ。その席に付いている
 降車ボタンはどの降車ボタンよりも効き
 が良い。自分はその席を確保したのだ。

 この席につけば勝ったも同然。
 他にも亞波高校に通う生徒が利用する
 中でこの席につけば一位は確定だぁ~
 今朝は少々バタバタしたし疲れたなぁ
 

バス内は夏を感じさせる気配はなく、涼。

 
 ハッ!自分としたことが寝てしまった。
 だがモニター表示は高校前のバス停から
 一つ前のバス停の表示になっている。
 一才、慌てることではない。余裕だ。
 4ヶ月続けてきた経験の知識がある。
 

 なっ!多いぞ、利用客がとてつもなく
 多い。同級生やら部活の先輩やら廊下で
 見かけたことはあるくらいのやつとか、  
 ありとあらゆるやつがいる!しまいには 
 数珠を持った婆まで!しかし
 そこら辺の利用者など屁でもないわ。
 
 そろそろだ、そろそろだ。
 
掲示モニターの表示が
亞波高校前に変わろうとした。
その瞬間だった、ーー

運命のいたずらか、
この時婆さんが両換え機に向かうため席を
立った、それと同時に同じクラスのやつが向かいの席にいた友達と喋るために席を
立ち、歩いた途端、
婆さんの数珠が四方八方に弾け飛んだ、
数珠は大きく舞い、美しく輝き散らばる。
すると、その同級生は数珠を踏み、
転倒しかける!


 よし、もうすぐで変わる。今日も
 決めてやる。( ̄+ー ̄)
 
転びかけたヤツは危ない!と思った反射で近くにあった手すりを掴んだ!

ピッ!(掲示板モニター表示が変わる。)

 行けぇぇぇえええ!!!!...

 📣つぎ、止まります。

押した、確かに押した。金田は降車ボタンを掲示が切り替わると同時に押した。
だか、少し、ほんとに少しいつもとは違う違和感を彼が襲う。その違和感とは何か
探る必要もなかった。
 
 ーーー 2秒前 ーーー

 危ねぇぇぇえええ!!!!

金田は見た。
手すりを掴もうと必死だったその同級生の
手の中には手すりの降車ボタンの部分が。
表示が切り替わる瞬間、表示はまだ完全に切り替わっていないが内部の情報的には
切り替わっているであろうその瞬間、
彼は押していた。


 エェ、、、
 _| ̄|○.....
 金田の降車ボタン早押し
       連続チャレンジは失敗!
        ・
        ・
        ・
        ・
        ・
        ・
        ・
👵🏻あらまぁ~数珠が取れちゃったわ!
  ボク、怪我はないかい?
😎あゝ、だいじょぶ、だいじょぶ。
 ちな、ここで降りようおもてたから
 一石二鳥や!二鳥ではないか!ほな!



作者からの一言
こういうしょーもないことにも
ドラマはつきもんです。



 
 
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