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物音
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クローゼットを開けると、奥の方からまだ音がしている。
よく聞いてみると、壁を叩く音だ。
トントン
トントン
壁ドンされているという感じではなく、本当に優しく、ノックをするような音。
でも壁の向こう側は空室のはず…。
(え…まさか幽霊!?ムリムリムリムリ!!…でも、気になる…。)
私は、怯えながらもう少し近づいてみることにした。すると…
「こんにちは」
と、はっきりと女性の声が聞こえてきたのだ。
「え!?!?だれですか!?」
咄嗟に聞き返してしまったが、完全に不法侵入だし不審者に違いない。
私はすぐ携帯を取りにその場を離れた。すると、その拍子に本当に棚の荷物が落ちてしまい、壁に激突した。
ドドドドドン
衝撃で壁は貫通してしまい、顔がすっぽり入るくらいの穴があいてしまった。
そして、チラッと見えたその景色を見て私は驚いた。壁の向こうは空室のはずなのに、生活感溢れる風景が並んでいたのだ。
(私の思い違いだったのかな…?でもいつも人の気配もしないし生活音だってない。…ってことはやっぱり幽霊!?!?)
私が恐怖心で動けないでいると、
「今、私の事を幽霊だと思っているんでしょう。ははは、違うから安心しなさい」
と向こう側からさっきと同じ声が聞こえてきた。
続けて、
「ちょっとこちらを覗いてみなさい」
と言ってきたのだ。
その声は、どこか聞き覚えのあるような、不思議と落ち着く声だった。
私は恐る恐る、向こう側を覗いた。
よく聞いてみると、壁を叩く音だ。
トントン
トントン
壁ドンされているという感じではなく、本当に優しく、ノックをするような音。
でも壁の向こう側は空室のはず…。
(え…まさか幽霊!?ムリムリムリムリ!!…でも、気になる…。)
私は、怯えながらもう少し近づいてみることにした。すると…
「こんにちは」
と、はっきりと女性の声が聞こえてきたのだ。
「え!?!?だれですか!?」
咄嗟に聞き返してしまったが、完全に不法侵入だし不審者に違いない。
私はすぐ携帯を取りにその場を離れた。すると、その拍子に本当に棚の荷物が落ちてしまい、壁に激突した。
ドドドドドン
衝撃で壁は貫通してしまい、顔がすっぽり入るくらいの穴があいてしまった。
そして、チラッと見えたその景色を見て私は驚いた。壁の向こうは空室のはずなのに、生活感溢れる風景が並んでいたのだ。
(私の思い違いだったのかな…?でもいつも人の気配もしないし生活音だってない。…ってことはやっぱり幽霊!?!?)
私が恐怖心で動けないでいると、
「今、私の事を幽霊だと思っているんでしょう。ははは、違うから安心しなさい」
と向こう側からさっきと同じ声が聞こえてきた。
続けて、
「ちょっとこちらを覗いてみなさい」
と言ってきたのだ。
その声は、どこか聞き覚えのあるような、不思議と落ち着く声だった。
私は恐る恐る、向こう側を覗いた。
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