英雄将軍の隠し子は、軍学校で『普通』に暮らしたい。~でも前世の戦術知識がチートすぎて、気付けば帝国の影の支配者になっていました~

ヒミヤデリュージョン

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第四章:帝都は血を選ぶ


そこは、熱気とすすの匂い、そして苛立ちが渦巻く場所だった。
御者台のアイリが、退屈そうに欠伸をしながら呟く。
ヴァンは馬車の窓から、その様子を観察していた。
帝都へ入ろうとする商人、旅人、冒険者たちの長蛇の列。
巨大な黒鉄の城門が、まるで怪物の口のように彼らを飲み込んでいく。
(検問が厳しい。戦時体制そのものだな)
兵士たちの目は鋭く、手には魔導石が埋め込まれた長槍が握られている。

そして何より、彼らが首から下げている不吉な道具――探知の魔水晶サーチ・クリスタルが、ヴァンの警戒心を煽った。

(……やべぇな)

ヴァンはチラリと、御者台のアイリの背中を見た。
フードで隠してはいるが、彼女は亜人だ。
ここアイゼングラードは、人間至上主義を掲げる軍事国家。
亜人がどういう扱いを受けるか、想像に難くない。
「アイリ」
ヴァンが小声で呼びかける。
「帽子、絶対に脱ぐなよ。何があってもだ」
「……分かってるよ。ボス」
アイリが短く答え、フードを目深に被り直した。
その手綱を握る手が、白く強張っているのが見える。
そして、
順番が回ってきた。
「次! 馬車の中を見せろ!」
鎧に身を包んだ衛兵たちが、荒々しく近づいてくる。
「身分証の提示を……ん?」
衛兵の一人が、御者台のアイリに魔水晶をかざした。
その瞬間、
カッ!!
水晶の内部が、どす黒い赤色に染まり、強烈な光を放った。
まるで血が沸騰したかのように。
「ッ! 亜人反応デミ・シグナル!」
衛兵の顔色が変わる。
「……チッ」
アイリが舌打ちをして
ガシャンッ!!

衛兵たちが一斉に長槍の穂先を向ける。
切っ先の魔導石が輝き、攻撃術式の起動準備に入る。
殺気が、アイリに集中する。

「貴様ら! 亜人の無許可入国は重罪だぞ! 馬車から降りろ!!」
「抵抗すればその場で串刺しにするぞ!」

「オレは……!」
アイリが牙を剥きかけ
「騒々しいな」
馬車の扉が開き、ヴァンがゆっくりと降り立った。

「なんだ貴様は! この亜人の飼い主か!?」

「言葉を慎め、軍曹」
ヴァンは眉一つ動かさず、懐から一通の封筒を取り出した。

漆黒の蝋で封印された、重厚な手紙。
そして、帝国軍事学院の合格通知書。

「なっ……こ、これは……」
衛兵が封蝋を見て、息を呑む。
「ベルンハルト・フォン・ヴァレリアン将軍の……直筆……!?」

「俺はヴァン・ラーク。本日から軍事学院に入学する者だ」
ヴァンが冷然と言い放つ。
「そして、こいつは」

ヴァンがアイリの首根っこを掴む。

「辺境での戦闘で捕獲した、ノストラ軍の『捕虜』兼『研究サンプル』だ」
「院長への手土産として連行してきた。何か問題があるか?」

「研、研究サンプル……?」
衛兵が狼狽える。
「し、しかし、拘束具もなしに……」

「俺の魔術で制御下にある。それに」
ヴァンがスッと目を細める。
「将軍への『献上品』に、傷をつけるつもりか?」

「ひっ……! い、いえ! 滅相もございません! 通ってよし!」
衛兵が姿勢を正し、敬礼した。

「し、失礼しました! 通ってよし!!」



城門を抜けた先。

「……ふぅ」
ヴァンが大きく息を吐いた。

「おい、研究サンプルってなんだよ!」
アイリが抗議する。

「そうでも言わなきゃ、お前は今頃牢屋の中だぞ」
ヴァンはアイリを睨む。
「いいか、ここからはもっと目立つ。お前は中に入れ」

「え?」

「シンカク、お前が御者をやれ。その仮面なら『魔導兵』に見えるから怪しまれない」
「アイリは俺と一緒に馬車の中だ。カーテンを閉めて隠れてろ」

「……わかった」
シンカクが手綱を受け取る。

アイリは不満そうにしながらも、素直に馬車の中へ入った。

狭い車内。
ヴァンとアイリ、二人きり。

ヴァンは窓の隙間から、帝都の街並みを眺めた。

帝都アイゼングラード。

石畳のメインストリート。
両脇には威圧的なゴシック建築が立ち並び、建物自体が装甲板で補強されている。


「すっげぇ……」
アイリが隙間から外を見て、目を白黒させている。

ヴァンも内心、その圧倒的な国力に舌を巻いていた。
(ここまで軍事色が強いってことは……戦争が日常なのか、この国は)



アイゼングラード帝国軍事学院。

巨大な黒鉄の正門。
その頂上には、帝国を象徴する『双頭の鷲』の紋章。

『 能力ライストゥング血統ブルートユーバーる』
石碑に刻まれた校訓。

(才能ある者だけを用いる、か)

「まず、学院に行く。院長に挨拶しねぇとな」
ヴァンが言った。

「オレたちは?」
アイリが尋ねる。

「お前は宿を探せ」
「あ? なんでだよ」
「護衛だろ? ゾロゾロついてこられても目立つんだよ」

アイリが不満げに唸るが、ヴァンは真顔で付け加えた。

「それに、お前の妹を匿うための『隠れ家』も必要だろ」
「市場を見て回って、目立たなくて逃げやすい物件を探しておけ。金はこれで足りるか?」
ヴァンは革袋を放り投げた。

「……ッ」
アイリが慌てて革袋を受け取る。
その目が、驚きに見開かれていた。
こいつ、本気で妹のことを……。

「……わかった。任せろ」
アイリの声色が、少しだけ真剣なものに変わった。

シンカクは当然のように、ヴァンの背後に立っている。
「シンカク、お前は?」
「私はヴァンに随行します。護衛対象から離れるわけにはいきません」
「……へいへい、わかったよ」
ヴァンは諦めたように手を振った。



院長室。

重い樫の扉が開く。ヴァンは院長室に足を踏み入れると、待っているように座る巨漢の老人に、まず最初に口を開いた。

「ベルンハルト院長。わざわざ招待していただき、ありがとうございます」
「まず最初に、一つだけ聞かせてください。あなたは、母・フィロメラのことを知っていますか?」

ベルンハルトはニヤリとした笑みを崩し、意外そうに眉を上げた。

「最初から核心を突いてくるとは。フィロメラの息子らしい」
ベルンハルトは深く頷き。

「この学園で彼女を知らない者はいない。この学院の半分は、あの女が作ったようなもんだ。魔導実験棟の設計も、訓練カリキュラムも、この『実力至上主義』の理念も、全てフィロメラが叩きつけたもんだ」

ベルンハルトが校訓の額を顎でしゃくる。

ヴァンは言葉を失った。
母さんの影響力が、ここまで及んでいるとは。

「あいつは天才だった」
ベルンハルトが遠くを見る目をする。
「魔導工学、戦術理論……どれをとっても、帝国の凡人どもじゃ足元にも及ばなかった」
「だが、あまりにも眩しすぎた」

ベルンハルトがヴァンを真っ直ぐに見据える。

「彼女とあのやつの子供として生まれたお前が、その巨大すぎる光に焼かれ、影に呑まれてしまうんじゃないかと、ワシはずっと心配だった」

ヴァンの表情から、感情が抜け落ちる。
「……俺の『生物学上の父親』が、あの男あいつだからか?」

ベルンハルトが苦笑し、肩をすくめた。
「おいおい、バカでかい声で言うなよ。首が飛ぶぞ」

「ここには俺たちしかいませんよ」

しばらく沈黙が続いた後
ベルンハルトが急に、妙に深刻な顔をした。

「……ヴァン」
「実はな、大元帥閣下からの『極秘任務』がある」

「……任務?」

「あの方が仰るには」
ベルンハルトが額に手を当て、頭痛を堪えるように続ける。
「『ヴァン・ラークの身分を、対外的には《ベルンハルトの隠し子》ということにしろ』と」

「……」

「……」

「……はぁ?」
ヴァンは間の抜けた声を上げつつ、内心で舌を巻いた。
(まさか、大元帥が先に手を打っているとは。この男は、俺の存在を最初から知っていたのか)

「ワシも耳を疑ったわ!」
ベルンハルトが書類を投げ出す。
「見ろ! 手続きはとっくに終わっとる! お前がここに来る前からな! 今日からお前は『ヴァン・フォン・ヴァレリアン』だそうだ!」
「仕事が早すぎるだろ……」

「いや、ちょっと待て。なんで俺が院長の……」

「お前の血統が『危険すぎる』からだ。別の貴族の血筋に偽装して保護しろ、だとさ」
ベルンハルトが肩をすくめる。
「それに、ワシには娘が一人いるんだが、こいつがまた規律にうるさくてな。お前みたいな『兄』ができたら、家の中がどうなることやら……」

ベルンハルトは困ったような顔をしているが、その目は笑っていた。

「まぁ、悪い話じゃねぇ。ワシの養子ってことになれば、帝都での活動もしやすくなる」
「どうだ? ワシの家に住まんか?」

ヴァンは
一瞬考え込んだ後、首を横に振った。

「……お断りします」

「なにっ!?」
ベルンハルトが驚愕する。
「お前、ワシの家が嫌なのか!?」

「いや、メリットよりデメリットが大きいだけだ」
ヴァンは冷静に答え、指を折って理由を並べた。

「第一、院長の家に住めば、最初から貴族社会のレッテルを貼られ、学院の学生たちと距離ができる。これから帝国を動かすであろう連中と混ざり、人脈を作るには、寮が一番適している」
「第二、院長の庇護下にいれば、どうしても行動に制限がかかる。俺は好きに動きたい」

「それに――」

ヴァンは窓の外、帝都の中心にそびえる軍部庁舎の方角を一瞥し、薄く笑った。

「院長の家に閉じこもってちゃ、俺の存在が、見たい相手の目に届かない。学院で、思いっきり目立って、名前を響かせる方が、俺にとってはメリットが大きい」

「むぅ……」

ベルンハルトは目を丸くし、数秒の沈黙の後――腹の底から響くような大笑いを爆発させた。

「カッカッカ! 自分の親父を釣り出すために、この帝国軍事学院を盤面にする気か! ……まったく、とんでもないバカ息子だ!」

ベルンハルトの目には、猛獣の幼生を見るような、獰猛で歓喜に満ちた光が宿っていた。

「いいだろう。ワシの家が窮屈なら、好きにしろ。だが、週末の飯くらいはワシの家で食え。……あの男の愚痴くらいは聞いてやる」

二人の間に、温かい空気が流れた。
それは、まだ不器用だが、確かな「家族」の気配だった。



雑談が落ち着いた頃。
ヴァンは意を決して問いかけた。

「……ひとつ、聞いていいですか」

「なんだ?」

「母さんは」
ヴァンの声が、わずかに強張る。

「どうやって、死んだんですか?」

部屋の空気が、凍りついた。
ベルンハルトの笑顔が消え、重い沈黙が落ちてくる。

老人は何かを言いかけ
そして、苦しげに口を閉ざした。

ベルンハルトがゆっくりと首を横に振った。

その沈黙こそが、何よりも雄弁な答えだった。

(…… やっぱり、隠されてる)
母の死は、単なる事故ではない。この院長も、口を開けないほどの、帝都の権力に関わる秘密が埋まっている。

(ここで聞き出せないなら、真相を知っている可能性があるのは…… あの男しかいない)

生まれてから一度も会ったことのない、俺の生物学上の父親、帝国大元帥。

母さんが死んだ真相も、なぜ俺を辺境に捨てたのかも、この男は全て知っているはずだ。

(だが、この男は俺に一度も会おうとしない。なら、俺の方から、無視できないほどの音を立ててやるしかない)

応接室を出る。

シンカクが、無言でヴァンの隣を歩いている。

「……シンカク」

「はい」

「さっき、院長の部屋で、誰か、いなかったか?」

シンカクが一瞬、動きを止めた。

「……気づいていましたか」

「ああ」
ヴァンは廊下の先を見た。もう何もない。だが確かにいた。

一瞬だけ、何かが銀色に蠢いた気がした。
気のせいか。ヴァンが目を凝らすと、もう何もない。

(……なんで俺を見てる)

背筋に、冷たいものが走った。

(フィロメラの息子だからか)

帝都に着いた初日。院長室の外に監視。
院長本人も、母の死について口を閉ざした。
偶然にしては、タイミングが揃いすぎている。

(母さんの名前は、まだここで生きてる。だから、その息子である俺も、誰かにとって『見ておくべき存在』になる)


ヴァンは前を向いたまま、階段へ向かって歩き出した。

隣のシンカクは、何も言わない。
——まあ、聞けば答えるだろう。

それより今は、この監視が何者なのかを考える方が先だ。



【第四章・終】
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