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挿話: 六花と紫苑 小さな恋のメロディ
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あれは小学五年生の五月のことだったと思う。
保健体育の授業とのことだったが、男女が別な教室に分かれた。
男子生徒がどのような話をされたのかは知らない。
私たち女子生徒は、保健の先生から女性の身体のこと、そして性のことについて話をされた。
第二次性徴期に女性は生理が始まり、子どもを生む準備が整って行くこと。
そして子どもがどのようにして出来、産まれるのかということ。
多くの女子生徒が初めて知る内容にショックを受けていた。
保健の先生は優しく、これが大切なことなのだと訴えた。
私は、その通りだと思った。
自分が母と父との関係によって生まれたこと。
そういうことだったかと納得した。
「ねえ、六花ちゃん」
「なーに、紫苑ちゃん」
「今日の保健体育の授業って、どう思った?」
「ん?」
「私はびっくりしちゃった! 男の人とセックスをすることで妊娠するんだよ!」
「あー、そうだね」
「六花ちゃんは平気?」
「うーん、分かんない」
そんなに興味は無かった。
私は今日のご飯がどうなるのかの方がよっぽど切実だ。
「私も大人になったら、好きな人とセックスをするのかな」
「そうなんじゃないかな」
「何だか怖い!」
「そーお?」
紫苑が怖がっていることは分かった。
それは何とかしてあげたいと思った。
でも、どうすればいいのかは分からなかった。
数日後、また紫苑が体調を崩して入院した。
私は仲良くなったタケとよしこに相談した。
「紫苑がさ、こないだの保健体育の授業でショックを受けたみたいなんだ」
「あー! 私も驚いた!」
「私は知ってたけど」
「え! よしこは知ってたの!」
「うん。親から教えてもらってた。だから男の子と付き合う時には気を付けろってさ」
「「ふーん」」
詳しい人間がいて良かったと思った。
「だけど私たちって、オチンチンのことを知らないじゃん」
「まー、だから怖いっていうのはあるかな」
よしこが同意してくれた。
「でも、兄貴のは見たことあるよ」
「私も弟のは今でも見てる」
「えぇー! じゃあ私だけ知らないのかぁー」
「紫苑も見ればちょっとは安心するかも」
「じゃあ、小鉄のを見せる?」
「「それだ!」」
小鉄を連れて、四人で紫苑の見舞いに行った。
「姉ちゃん、どこ行くの?」
「友達が入院してんだ。見舞いだよ」
「でも、僕は知らない人だよ?」
「いいんだよ。そこはあんまし重要じゃねぇから」
「ん?」
紫苑はベッドに横になってはいたが、起きていた。
「六花ちゃん、タケちゃん、よしこちゃん!」
「うん、見舞いに来たよ!」
「その子は?」
「タケの弟なんだ。小鉄っていうの」
「小鉄です」
「そうなんだ。よろしくね!」
今日は紫苑のお母さんはいないようだった。
丁度いい。
「ねぇ、紫苑」
「なーに?」
「こないださ、保健体育の授業が怖かったって言ってたじゃん」
「ああ、うん」
「だからさ、男の子のオチンチンを見れば、ちょっとは落ち着くかと思ってさ」
「えぇー!」
タケが後ろから小鉄を羽交い絞めにした。
私が小鉄のズボンとパンツを降ろす。
「なにすんだよー!」
「大人しくしろ!」
「何言ってんだよ! 六花さん、やめてぇー!」
「ほら、紫苑! これがオチンチンだぞ!」
私も初めて見た。
小さくて、なんかカワイイ。
「や、やめてあげて!」
「そんなこと、ほらよく見てみろって」
「いやぁー!」
小鉄が暴れるから紫苑も怖がっている。
小鉄に暴れるなと言い、腹にパンチを入れた。
「ゲフゥー」
「ほら、紫苑! 今のうちだ!」
私が小鉄のオチンチンを引っ張って紫苑の顔の近くに寄せてあげた。
「も、もう分かったから! もういいから!」
「そお?」
タケが小鉄を離すと小鉄は急いでパンツを履き、病室から逃げて行った。
「六花ちゃん! もうやめてね!」
「うん」
中学校に上がり、みんな生理も始まり、第二次性徴が始まっていた。
紫苑もそうだっただろう。
紫苑は読書家で、いろいろな本を読んでいた。
特にその時期は恋愛小説が好きで、私にも小説のあらすじを話してくれた。
「三島由紀夫の『夜会服』って、素敵なんだ」
「そうなんだ」
「でもね、そのね、夜の生活もちょっと書かれているの」
「へぇー」
「夫になった男性は優しい人なんだけど、夜になるとちょっと激しいんだって」
「へぇー」
そういうこともあるだろうと思った。
「私、優しい人は好きだけど、激しいのって、ちょっと怖いな」
「うーん」
私も経験は無いので、よく分からない。
タケとよしこに相談した。
「なるほどな。紫苑は優しい人が好きか」
「みんなそうだろうよ。六花さんもそうですよね?」
「いや、私はよく分かんないよ。でも、強い男の方がいいかな」
「「さすがっす!」」
「いやいや」
ちょっと誇らしかった。
「そういや、こないだ小鉄がマスターベーションしてやがって」
「「えぇー!」」
「部屋に入ったんすよ。そうしてたチンコ握って上下に」
「「ほうほう!」」
「私に気付いて、慌ててしまってました」
「「ワハハハハハ!」」
私はそこで思いついた。
「じゃあ、ちょっと紫苑に見せてやるか」
「そりゃ無理ですよ! いくら小鉄だって、人前じゃ」
「催眠術とか掛けらればな」
「よしこ、そりゃ」
「でも眠っちゃってさ。そうしたら好きなように出来るじゃん」
「無理だって」
「いや、私がやるよ!」
「六花さん!」
「紫苑のためだ!」
「「はい!」」
小鉄は一つ下だから、小学六年生だ。
タケが連れて来た。
「え、なんで目隠しを!」
「いいからいいから」
「怖いよー!」
「大丈夫だって」
紫苑の病室へ連れて行った。
「六花ちゃん! タケちゃん! よしこちゃん! あ、小鉄クンだっけ?」
「姉ちゃん! ここって!」
小鉄は覚えてた。
「紫苑、大人のオチンチンをちゃんと見ろよ」
「えぇー!」
「怖いことなんか無いよ。大人はみんなやってる。そりゃ初めて見れば怖いよ。でも慣れておけば大丈夫だって」
「六花ちゃん!」
タケが羽交い絞めにするが、身体の大きくなった小鉄は押さえ切れないでいる。
「タケ! 催眠術を掛けるぞ!」
「六花さん、出来るんですか!」
私は暴れる小鉄の腹にパンチを入れた。
続いて両頬にフックを浴びせ、鼻に右ストレートをぶち込んだ。
鼻血を出して小鉄が大人しくなった。
タケに押さえさせて、私は小鉄のズボンとパンツを降ろした。
「ほら、紫苑! 毛が生えてるぞ!」
「六花ちゃん! もう辞めてあげて!」
私は小鉄のオチンチンを摘まんだ。
タケに教わった通り、指でしごいてみる。
「あ! おっきくなったぞ!」
紫苑はベッドの反対を向いて「やめてー」と叫んでいた。
「六花さん、もうこの辺で」
「そお?」
よしこに言われ、タケに離してやれと言った。
小鉄は泣きながら病室を出て行った。
「紫苑、もうこれで大丈夫だ」
「……」
紫苑は高熱を出し、またしばらく学校を休んだ。
紫苑が死ぬ、一ヶ月ほど前だったか。
もう意識が無い日も多く、私が見舞いに行っても、眠っていることがほとんどだった。
その日は運よく紫苑が目を覚ましていた。
「また来てくれたんだ」
「うん」
毎日来ていたが、それは黙っていた。
「あのね、夢を見ていたんだ」
「へぇー、どんな夢なんだ?」
「ほら、白馬の王子様っているじゃない」
「ああ」
「素敵な男性なの。でも、王子様じゃなくて侍なんだ」
「そうなんだ」
「それもね、馬じゃないのよ」
「え?」
「大きな白いネコに乗ってるの!」
「アハハハハ!」
二人で笑った。
「でもね! とってもカッコイイんだ!」
「そうか、良かったな」
「うん! 私のことを可愛いって言ってくれた」
「そりゃ、紫苑はカワイイからな!」
「でも、私、こんなに痩せちゃって。髪もボサボサだし」
「そんなもの、元気になれば戻るって! 絶対大丈夫だよ!」
「そうかな」
私は紫苑を起こし、髪を櫛ですいてやった。
「ああ、気持ちがいい!」
「そうか」
「私、あんなに素敵な人と結婚したかったな」
「紫苑は美人で優しくて頭がいいから! 絶対出会えるよ!」
「うん」
紫苑は私の言葉に無理矢理笑って頷いた。
「紫苑は看護師になるんだろ? だったら相手は医者かな」
「そうかなー」
「きっとそうだよ!」
「うん、そうならいいな」
「きっと小鉄のよりも立派なオチンチンだよ!」
「あれは可哀そうだったよ!」
二人で笑った。
紫苑は看護師にもなれず、恋も知らないまま死んでしまった。
私は紫苑の夢だった看護師を目指した。
だけど、恋の方はさっぱりだった。
付き合いたいと言ってくれる人はいたが、自分が素敵な人だと思える男性はいなかった。
「お前、神経内科の一色六花だな」
そう言う男性に、私は一目惚れした。
あの日、石神先生と出会うことが出来た。
そして、散々拒まれたが、ついに石神先生と結ばれることが出来た。
「紫苑、石神先生は素敵で優しくて。でも「激しい」人だったよ」
紫苑が笑ってくれている気がする。
「紫苑の分まで、私が石神先生と素敵な恋をしていくから。見ててね!」
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
「どうした、六花?」
異世界の海辺の別荘に、石神先生に連れて来てもらった。
二階のコテージで、夜の海を見ていた。
「いえ、素敵な場所だなって」
「そうか!」
紫苑も、この美しい海を一緒に見てくれているだろうか。
「本当に綺麗」
「じゃあ、一発ヤっとくか!」
「石神先生もお好きですね!」
「お前もな!」
「はい!」
私はその場で服を脱いだ。
石神先生もすぐに脱いだ。
逆さに抱えられた。
石神先生が私の股間を物凄い勢いで舐め始める。
私も目の前にある石神先生のモノを口に入れる。
「ワハハハハハ!」
「ムフォフォフォフォフォ!」
身体が引っ繰り返され、私の中に突き刺さって来る。
紫苑、見てる?
私は愛する人を見つけたよ。
私の全てを捧げたいんだ。
ずっと見ててね、紫苑。
その日も、石神先生は激しかった。
保健体育の授業とのことだったが、男女が別な教室に分かれた。
男子生徒がどのような話をされたのかは知らない。
私たち女子生徒は、保健の先生から女性の身体のこと、そして性のことについて話をされた。
第二次性徴期に女性は生理が始まり、子どもを生む準備が整って行くこと。
そして子どもがどのようにして出来、産まれるのかということ。
多くの女子生徒が初めて知る内容にショックを受けていた。
保健の先生は優しく、これが大切なことなのだと訴えた。
私は、その通りだと思った。
自分が母と父との関係によって生まれたこと。
そういうことだったかと納得した。
「ねえ、六花ちゃん」
「なーに、紫苑ちゃん」
「今日の保健体育の授業って、どう思った?」
「ん?」
「私はびっくりしちゃった! 男の人とセックスをすることで妊娠するんだよ!」
「あー、そうだね」
「六花ちゃんは平気?」
「うーん、分かんない」
そんなに興味は無かった。
私は今日のご飯がどうなるのかの方がよっぽど切実だ。
「私も大人になったら、好きな人とセックスをするのかな」
「そうなんじゃないかな」
「何だか怖い!」
「そーお?」
紫苑が怖がっていることは分かった。
それは何とかしてあげたいと思った。
でも、どうすればいいのかは分からなかった。
数日後、また紫苑が体調を崩して入院した。
私は仲良くなったタケとよしこに相談した。
「紫苑がさ、こないだの保健体育の授業でショックを受けたみたいなんだ」
「あー! 私も驚いた!」
「私は知ってたけど」
「え! よしこは知ってたの!」
「うん。親から教えてもらってた。だから男の子と付き合う時には気を付けろってさ」
「「ふーん」」
詳しい人間がいて良かったと思った。
「だけど私たちって、オチンチンのことを知らないじゃん」
「まー、だから怖いっていうのはあるかな」
よしこが同意してくれた。
「でも、兄貴のは見たことあるよ」
「私も弟のは今でも見てる」
「えぇー! じゃあ私だけ知らないのかぁー」
「紫苑も見ればちょっとは安心するかも」
「じゃあ、小鉄のを見せる?」
「「それだ!」」
小鉄を連れて、四人で紫苑の見舞いに行った。
「姉ちゃん、どこ行くの?」
「友達が入院してんだ。見舞いだよ」
「でも、僕は知らない人だよ?」
「いいんだよ。そこはあんまし重要じゃねぇから」
「ん?」
紫苑はベッドに横になってはいたが、起きていた。
「六花ちゃん、タケちゃん、よしこちゃん!」
「うん、見舞いに来たよ!」
「その子は?」
「タケの弟なんだ。小鉄っていうの」
「小鉄です」
「そうなんだ。よろしくね!」
今日は紫苑のお母さんはいないようだった。
丁度いい。
「ねぇ、紫苑」
「なーに?」
「こないださ、保健体育の授業が怖かったって言ってたじゃん」
「ああ、うん」
「だからさ、男の子のオチンチンを見れば、ちょっとは落ち着くかと思ってさ」
「えぇー!」
タケが後ろから小鉄を羽交い絞めにした。
私が小鉄のズボンとパンツを降ろす。
「なにすんだよー!」
「大人しくしろ!」
「何言ってんだよ! 六花さん、やめてぇー!」
「ほら、紫苑! これがオチンチンだぞ!」
私も初めて見た。
小さくて、なんかカワイイ。
「や、やめてあげて!」
「そんなこと、ほらよく見てみろって」
「いやぁー!」
小鉄が暴れるから紫苑も怖がっている。
小鉄に暴れるなと言い、腹にパンチを入れた。
「ゲフゥー」
「ほら、紫苑! 今のうちだ!」
私が小鉄のオチンチンを引っ張って紫苑の顔の近くに寄せてあげた。
「も、もう分かったから! もういいから!」
「そお?」
タケが小鉄を離すと小鉄は急いでパンツを履き、病室から逃げて行った。
「六花ちゃん! もうやめてね!」
「うん」
中学校に上がり、みんな生理も始まり、第二次性徴が始まっていた。
紫苑もそうだっただろう。
紫苑は読書家で、いろいろな本を読んでいた。
特にその時期は恋愛小説が好きで、私にも小説のあらすじを話してくれた。
「三島由紀夫の『夜会服』って、素敵なんだ」
「そうなんだ」
「でもね、そのね、夜の生活もちょっと書かれているの」
「へぇー」
「夫になった男性は優しい人なんだけど、夜になるとちょっと激しいんだって」
「へぇー」
そういうこともあるだろうと思った。
「私、優しい人は好きだけど、激しいのって、ちょっと怖いな」
「うーん」
私も経験は無いので、よく分からない。
タケとよしこに相談した。
「なるほどな。紫苑は優しい人が好きか」
「みんなそうだろうよ。六花さんもそうですよね?」
「いや、私はよく分かんないよ。でも、強い男の方がいいかな」
「「さすがっす!」」
「いやいや」
ちょっと誇らしかった。
「そういや、こないだ小鉄がマスターベーションしてやがって」
「「えぇー!」」
「部屋に入ったんすよ。そうしてたチンコ握って上下に」
「「ほうほう!」」
「私に気付いて、慌ててしまってました」
「「ワハハハハハ!」」
私はそこで思いついた。
「じゃあ、ちょっと紫苑に見せてやるか」
「そりゃ無理ですよ! いくら小鉄だって、人前じゃ」
「催眠術とか掛けらればな」
「よしこ、そりゃ」
「でも眠っちゃってさ。そうしたら好きなように出来るじゃん」
「無理だって」
「いや、私がやるよ!」
「六花さん!」
「紫苑のためだ!」
「「はい!」」
小鉄は一つ下だから、小学六年生だ。
タケが連れて来た。
「え、なんで目隠しを!」
「いいからいいから」
「怖いよー!」
「大丈夫だって」
紫苑の病室へ連れて行った。
「六花ちゃん! タケちゃん! よしこちゃん! あ、小鉄クンだっけ?」
「姉ちゃん! ここって!」
小鉄は覚えてた。
「紫苑、大人のオチンチンをちゃんと見ろよ」
「えぇー!」
「怖いことなんか無いよ。大人はみんなやってる。そりゃ初めて見れば怖いよ。でも慣れておけば大丈夫だって」
「六花ちゃん!」
タケが羽交い絞めにするが、身体の大きくなった小鉄は押さえ切れないでいる。
「タケ! 催眠術を掛けるぞ!」
「六花さん、出来るんですか!」
私は暴れる小鉄の腹にパンチを入れた。
続いて両頬にフックを浴びせ、鼻に右ストレートをぶち込んだ。
鼻血を出して小鉄が大人しくなった。
タケに押さえさせて、私は小鉄のズボンとパンツを降ろした。
「ほら、紫苑! 毛が生えてるぞ!」
「六花ちゃん! もう辞めてあげて!」
私は小鉄のオチンチンを摘まんだ。
タケに教わった通り、指でしごいてみる。
「あ! おっきくなったぞ!」
紫苑はベッドの反対を向いて「やめてー」と叫んでいた。
「六花さん、もうこの辺で」
「そお?」
よしこに言われ、タケに離してやれと言った。
小鉄は泣きながら病室を出て行った。
「紫苑、もうこれで大丈夫だ」
「……」
紫苑は高熱を出し、またしばらく学校を休んだ。
紫苑が死ぬ、一ヶ月ほど前だったか。
もう意識が無い日も多く、私が見舞いに行っても、眠っていることがほとんどだった。
その日は運よく紫苑が目を覚ましていた。
「また来てくれたんだ」
「うん」
毎日来ていたが、それは黙っていた。
「あのね、夢を見ていたんだ」
「へぇー、どんな夢なんだ?」
「ほら、白馬の王子様っているじゃない」
「ああ」
「素敵な男性なの。でも、王子様じゃなくて侍なんだ」
「そうなんだ」
「それもね、馬じゃないのよ」
「え?」
「大きな白いネコに乗ってるの!」
「アハハハハ!」
二人で笑った。
「でもね! とってもカッコイイんだ!」
「そうか、良かったな」
「うん! 私のことを可愛いって言ってくれた」
「そりゃ、紫苑はカワイイからな!」
「でも、私、こんなに痩せちゃって。髪もボサボサだし」
「そんなもの、元気になれば戻るって! 絶対大丈夫だよ!」
「そうかな」
私は紫苑を起こし、髪を櫛ですいてやった。
「ああ、気持ちがいい!」
「そうか」
「私、あんなに素敵な人と結婚したかったな」
「紫苑は美人で優しくて頭がいいから! 絶対出会えるよ!」
「うん」
紫苑は私の言葉に無理矢理笑って頷いた。
「紫苑は看護師になるんだろ? だったら相手は医者かな」
「そうかなー」
「きっとそうだよ!」
「うん、そうならいいな」
「きっと小鉄のよりも立派なオチンチンだよ!」
「あれは可哀そうだったよ!」
二人で笑った。
紫苑は看護師にもなれず、恋も知らないまま死んでしまった。
私は紫苑の夢だった看護師を目指した。
だけど、恋の方はさっぱりだった。
付き合いたいと言ってくれる人はいたが、自分が素敵な人だと思える男性はいなかった。
「お前、神経内科の一色六花だな」
そう言う男性に、私は一目惚れした。
あの日、石神先生と出会うことが出来た。
そして、散々拒まれたが、ついに石神先生と結ばれることが出来た。
「紫苑、石神先生は素敵で優しくて。でも「激しい」人だったよ」
紫苑が笑ってくれている気がする。
「紫苑の分まで、私が石神先生と素敵な恋をしていくから。見ててね!」
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
「どうした、六花?」
異世界の海辺の別荘に、石神先生に連れて来てもらった。
二階のコテージで、夜の海を見ていた。
「いえ、素敵な場所だなって」
「そうか!」
紫苑も、この美しい海を一緒に見てくれているだろうか。
「本当に綺麗」
「じゃあ、一発ヤっとくか!」
「石神先生もお好きですね!」
「お前もな!」
「はい!」
私はその場で服を脱いだ。
石神先生もすぐに脱いだ。
逆さに抱えられた。
石神先生が私の股間を物凄い勢いで舐め始める。
私も目の前にある石神先生のモノを口に入れる。
「ワハハハハハ!」
「ムフォフォフォフォフォ!」
身体が引っ繰り返され、私の中に突き刺さって来る。
紫苑、見てる?
私は愛する人を見つけたよ。
私の全てを捧げたいんだ。
ずっと見ててね、紫苑。
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