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帰蝶のアドバイス
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翌朝、ドアが開いたと同時に目が覚めた。
瞬時に帰蝶さんと胡蝶の気配だと分かって安心したが。
俺は寝間着のままで玄関に行った。
「おはよう、磯良!」
「遅いね、おはよう!」
「おはようございます。チャイムくらい鳴らして下さいよ」
「何度も鳴らしたよ! でも磯良がグッスリだったから」
嘘だ、絶対に鳴らしてない。
帰蝶さんがクスクスと笑っていた。
「折角磯良の寝顔を見ようと思ったんだけどな」
「勘弁して下さい」
時間は朝の10時過ぎだ。
確かに寝過ぎた。
昨日の疲労があったのだろう。
堂前家には、俺のこのマンションの合鍵を渡していた。
それが家を出る条件のようなものにもなっていた。
家族なのだから、自由に行き来するべきだということだ。
俺も別に隠すようなことは無かったので同意した。
しかし、度々帰蝶さんや胡蝶が俺の部屋に入り、掃除だの洗濯だのをしていくので困った。
下着を見られて恥ずかしい間柄でもないが、自分のことは自分でやるべきだと思っている。
俺はお茶でも飲んでいて欲しいと言い、顔を洗いに行った。
着替えに寝室に戻ると、二人が俺の部屋を漁っていた。
「えーと、何ですか?」
「磯良の「お宝」を探そうと」
胡蝶が悪びれもせずに言う。
「やめてください」
「ということは、あるんだぁー!」
「ないですよ!」
ある。
俺は二人を追い出して着替えた。
リヴィングに行くと、二人が俺のために朝食を作ってくれていた。
帰蝶さんが目玉焼きを焼いてくれ、胡蝶がサラダを作っている。
買って来たらしい、バターロールがあった。
「すぐにお昼を作るから軽くね」
帰蝶さんが笑顔で言う。
食材まで全部買って来てくれたらしい。
俺は礼を言い、食事を頂いた。
食事の後で、俺は書斎にしている部屋で昨日のレポートをまとめていた。
毎回、出撃の後ではこうしてレポートを提出することになっている。
自分や他の「アドヴェロス」のメンバーのこと、特に改善点や要望が重要だ。
レポートは早乙女さんだけが読み、保管される。
今はデータで送るので、その辺は万全だ。
途中で帰蝶さんがコーヒーを持って入って来た。
「作業中?」
「いえ、今終わりました」
ニッコリと笑って、ソファに誘われた。
胡蝶も美人だが、帰蝶さんは美人な上に落ち着きのある大人の女性だ。
スタイルも良く、一緒にいるとドキドキすることがある。
ソファは三人掛け一つで、前にテレビが置いてある。
俺たちは並んで座っている。
「独り暮らしは大丈夫?」
いつもそう聞かれる。
本当に気にしてくれているのだ。
「はい。たまにちょっと寂しい気もしますけどね」
「うん!」
あの温かい堂前家での日々は俺の宝だ。
俺があの家を出たのも、堂前家の方々にとばっちりを受けさせないためでもある。
「でも、自分勝手に出来る独り暮らしもいいものですよ」
「そうだろうけどね。でも私たちは寂しいだけよ」
「すいません」
帰蝶さんが俺の手を取った。
「あの、胡蝶は?」
「ああ、買い物に行ってもらった。今は二人だけよ?」
「いや、あの」
「ウフフフ」
帰蝶さんが笑って俺の手を離してくれた。
「ごめんね。磯良が大好きだから」
「帰蝶さんは綺麗過ぎるんですよ。迫られたらどうしていいか」
「あら、じゃあ続きをしようか」
「だから困りますって!」
帰蝶さんが声を出して笑った。
「アハハハハ! 磯良はあんなに強いのに、女の子に迫られるともうダメなんだ」
「俺は強くなんか無いですって。ただのガキですよ」
「うーん、やっぱり今日はもうちょっと迫ってみるかな」
「本当に辞めて下さい!」
玄関の開く音が聞こえた。
帰蝶さんは俺の額にキスをして、部屋を出て行った。
昼食はナスとひき肉のショートパスタとプレーンオムレツ、それにサラダ。
食後に桃の缶詰が出た。
胡蝶はこの缶詰を買いに行かされたらしい。
「ねえ、お姉ちゃん。缶詰って必要だった?」
「そうよ! このパスタには絶対に必要なの」
「ふーん」
基本的に胡蝶は帰蝶さんを信頼して尊敬しているので、疑うことがない。
それを利用して、時々騙され利用されているのだが、本人は気付いていない。
「ねぇ、磯良。話せる範囲でいいから、昨日のことを教えて?」
その話題は出るとは思っていた。
そのために、この二人は来たのだ。
「報道で言っていることがほとんどですけどね。ただ、「強い妖魔」ということに関しては、マスコミはほとんど掴んではいませんね」
「それって、相当強かったってこと?」
「はい。俺たち「アドヴェロス」では無理だったと思います」
「え、それじゃどうやって斃したの!」
「石神姉妹ですよ」
二人が驚いていた。
「俺も驚きました。3体のレベル5を超える妖魔が突然現われて、それを斃したのは石神姉妹でした」
「じゃあ、最初から早乙女さんに呼ばれていたってこと?」
「そう。昨日聞いた話では、創立当初から手伝っていたそうですよ」
「そんな! 磯良が敵わない妖魔なんて!」
「俺も一体を相手にしましたけどね。でも斃し切れなくて危なかったです。石神のルーさんが飛んで来てくれなければ」
「あの二人はそんなに強いの?」
「相当ですね。3体の妖魔も余裕で斃してました。「花岡」の凄まじさを知りましたよ」
俺は堂前家にはある程度開示して良いという許可を貰っている。
堂前家が早乙女さんと連携を始めたからだ。
その関連で、御堂家とも繋がった。
俺が見知ったことは多くは話して構わない。
いけないことは、早乙女さんからそう指示を受ける。
まあ、俺の判断もあるのだが。
「石神家というのは、ただの裏社会の頂点ってわけじゃないようね」
「そうですね。小島巌とも繋がっているようですよ」
「「え!」」
帰蝶さんが俺と話し、胡蝶は黙って聞いていたが、胡蝶も驚いていた。
「まさか、あのフィクサーと!」
「胡蝶、だから石神姉妹と関わるのは辞めようって言ったんだ。あの二人はヤバ過ぎるって」
「でも、もう相当関わっちゃったよ」
「そうなんだよなぁ」
俺はもう少し石神姉妹について話した。
「横須賀は酷い有様だった。血と臓物が散乱して、それに妖魔の死骸もね。俺も血生臭い場所は結構見て来たけど、あれは酷かった」
俺は二人の反応を注意していたが、それほどの脅えは無かった。
「でも、石神姉妹は「焼肉を食べたい」って言ったんだ。俺は勘弁して欲しかったけど、無理矢理付き合わされた」
「「え!」」
「早乙女さんも平気だった。あの三人は相当な修羅場を潜っているよ」
「そうなんだ!」
早霧さんもそうだったが、そのことは二人には話さなかった。
あの人は早乙女さんから守秘を命じられている。
「磯良、今度の土曜日に石神姉妹がここに来るのよね?」
「そうなんだよ。今日はその相談もしたいな」
「私たちも来ようか?」
「いや、辞めた方がいい。堂前家とはなるべく接点を持たせたくないよ。相当ヤバい連中だからなぁ」
俺は昨日の焼肉のことも含め、石神姉妹の異常な食欲について帰蝶さんにも話した。
「胡蝶も話したそうだけど、まず量については気にしなくていいと私も思うわ」
「そうですか?」
「うん。多分だけど、二人は磯良の料理が食べてみたいだけ。あの、料理ってね、作った相手のことが分かるものだから」
「え?」
「どれだけ自分のためを思って作ってくれたのか。そういうことが分かるのよ。レストランの料理は毎日は食べたくなくなるでしょ? でも、家庭料理は毎日食べるじゃない」
「なるほど」
「家族のためを思って作るからよ。もちろん、思わなければレストラン以下だけどね」
「アハハハハ」
胡蝶も頷いて聞いていた。
胡蝶も同じことを考えていたのだろう。
でも、帰蝶さんのように、上手く言葉にはならなかった。
「ありがとうございます。じゃあ、頑張ってみますよ」
「あら、頑張るの?」
「はい」
「じゃあ、磯良は石神姉妹が好きなんだ」
「いや、そういうことじゃなく。命を助けられましたしね」
「元々嫌いではないんでしょう?」
「どうですかね。自分ではよく分かりません」
「いいかわし方ね」
帰蝶さんと胡蝶が笑っていた。
まあ、嫌いでないのは確かだ。
大分変ってはいるが、非常に美しいし、また底にある優しさが感じられる。
相手は限定されているのだろうが、大事な人間にはとことん優しいし何でもしそうな雰囲気がある。
そういう人間は嫌いではない。
俺は石神姉妹のために美味いものを作ってやろうと思っていた。
瞬時に帰蝶さんと胡蝶の気配だと分かって安心したが。
俺は寝間着のままで玄関に行った。
「おはよう、磯良!」
「遅いね、おはよう!」
「おはようございます。チャイムくらい鳴らして下さいよ」
「何度も鳴らしたよ! でも磯良がグッスリだったから」
嘘だ、絶対に鳴らしてない。
帰蝶さんがクスクスと笑っていた。
「折角磯良の寝顔を見ようと思ったんだけどな」
「勘弁して下さい」
時間は朝の10時過ぎだ。
確かに寝過ぎた。
昨日の疲労があったのだろう。
堂前家には、俺のこのマンションの合鍵を渡していた。
それが家を出る条件のようなものにもなっていた。
家族なのだから、自由に行き来するべきだということだ。
俺も別に隠すようなことは無かったので同意した。
しかし、度々帰蝶さんや胡蝶が俺の部屋に入り、掃除だの洗濯だのをしていくので困った。
下着を見られて恥ずかしい間柄でもないが、自分のことは自分でやるべきだと思っている。
俺はお茶でも飲んでいて欲しいと言い、顔を洗いに行った。
着替えに寝室に戻ると、二人が俺の部屋を漁っていた。
「えーと、何ですか?」
「磯良の「お宝」を探そうと」
胡蝶が悪びれもせずに言う。
「やめてください」
「ということは、あるんだぁー!」
「ないですよ!」
ある。
俺は二人を追い出して着替えた。
リヴィングに行くと、二人が俺のために朝食を作ってくれていた。
帰蝶さんが目玉焼きを焼いてくれ、胡蝶がサラダを作っている。
買って来たらしい、バターロールがあった。
「すぐにお昼を作るから軽くね」
帰蝶さんが笑顔で言う。
食材まで全部買って来てくれたらしい。
俺は礼を言い、食事を頂いた。
食事の後で、俺は書斎にしている部屋で昨日のレポートをまとめていた。
毎回、出撃の後ではこうしてレポートを提出することになっている。
自分や他の「アドヴェロス」のメンバーのこと、特に改善点や要望が重要だ。
レポートは早乙女さんだけが読み、保管される。
今はデータで送るので、その辺は万全だ。
途中で帰蝶さんがコーヒーを持って入って来た。
「作業中?」
「いえ、今終わりました」
ニッコリと笑って、ソファに誘われた。
胡蝶も美人だが、帰蝶さんは美人な上に落ち着きのある大人の女性だ。
スタイルも良く、一緒にいるとドキドキすることがある。
ソファは三人掛け一つで、前にテレビが置いてある。
俺たちは並んで座っている。
「独り暮らしは大丈夫?」
いつもそう聞かれる。
本当に気にしてくれているのだ。
「はい。たまにちょっと寂しい気もしますけどね」
「うん!」
あの温かい堂前家での日々は俺の宝だ。
俺があの家を出たのも、堂前家の方々にとばっちりを受けさせないためでもある。
「でも、自分勝手に出来る独り暮らしもいいものですよ」
「そうだろうけどね。でも私たちは寂しいだけよ」
「すいません」
帰蝶さんが俺の手を取った。
「あの、胡蝶は?」
「ああ、買い物に行ってもらった。今は二人だけよ?」
「いや、あの」
「ウフフフ」
帰蝶さんが笑って俺の手を離してくれた。
「ごめんね。磯良が大好きだから」
「帰蝶さんは綺麗過ぎるんですよ。迫られたらどうしていいか」
「あら、じゃあ続きをしようか」
「だから困りますって!」
帰蝶さんが声を出して笑った。
「アハハハハ! 磯良はあんなに強いのに、女の子に迫られるともうダメなんだ」
「俺は強くなんか無いですって。ただのガキですよ」
「うーん、やっぱり今日はもうちょっと迫ってみるかな」
「本当に辞めて下さい!」
玄関の開く音が聞こえた。
帰蝶さんは俺の額にキスをして、部屋を出て行った。
昼食はナスとひき肉のショートパスタとプレーンオムレツ、それにサラダ。
食後に桃の缶詰が出た。
胡蝶はこの缶詰を買いに行かされたらしい。
「ねえ、お姉ちゃん。缶詰って必要だった?」
「そうよ! このパスタには絶対に必要なの」
「ふーん」
基本的に胡蝶は帰蝶さんを信頼して尊敬しているので、疑うことがない。
それを利用して、時々騙され利用されているのだが、本人は気付いていない。
「ねぇ、磯良。話せる範囲でいいから、昨日のことを教えて?」
その話題は出るとは思っていた。
そのために、この二人は来たのだ。
「報道で言っていることがほとんどですけどね。ただ、「強い妖魔」ということに関しては、マスコミはほとんど掴んではいませんね」
「それって、相当強かったってこと?」
「はい。俺たち「アドヴェロス」では無理だったと思います」
「え、それじゃどうやって斃したの!」
「石神姉妹ですよ」
二人が驚いていた。
「俺も驚きました。3体のレベル5を超える妖魔が突然現われて、それを斃したのは石神姉妹でした」
「じゃあ、最初から早乙女さんに呼ばれていたってこと?」
「そう。昨日聞いた話では、創立当初から手伝っていたそうですよ」
「そんな! 磯良が敵わない妖魔なんて!」
「俺も一体を相手にしましたけどね。でも斃し切れなくて危なかったです。石神のルーさんが飛んで来てくれなければ」
「あの二人はそんなに強いの?」
「相当ですね。3体の妖魔も余裕で斃してました。「花岡」の凄まじさを知りましたよ」
俺は堂前家にはある程度開示して良いという許可を貰っている。
堂前家が早乙女さんと連携を始めたからだ。
その関連で、御堂家とも繋がった。
俺が見知ったことは多くは話して構わない。
いけないことは、早乙女さんからそう指示を受ける。
まあ、俺の判断もあるのだが。
「石神家というのは、ただの裏社会の頂点ってわけじゃないようね」
「そうですね。小島巌とも繋がっているようですよ」
「「え!」」
帰蝶さんが俺と話し、胡蝶は黙って聞いていたが、胡蝶も驚いていた。
「まさか、あのフィクサーと!」
「胡蝶、だから石神姉妹と関わるのは辞めようって言ったんだ。あの二人はヤバ過ぎるって」
「でも、もう相当関わっちゃったよ」
「そうなんだよなぁ」
俺はもう少し石神姉妹について話した。
「横須賀は酷い有様だった。血と臓物が散乱して、それに妖魔の死骸もね。俺も血生臭い場所は結構見て来たけど、あれは酷かった」
俺は二人の反応を注意していたが、それほどの脅えは無かった。
「でも、石神姉妹は「焼肉を食べたい」って言ったんだ。俺は勘弁して欲しかったけど、無理矢理付き合わされた」
「「え!」」
「早乙女さんも平気だった。あの三人は相当な修羅場を潜っているよ」
「そうなんだ!」
早霧さんもそうだったが、そのことは二人には話さなかった。
あの人は早乙女さんから守秘を命じられている。
「磯良、今度の土曜日に石神姉妹がここに来るのよね?」
「そうなんだよ。今日はその相談もしたいな」
「私たちも来ようか?」
「いや、辞めた方がいい。堂前家とはなるべく接点を持たせたくないよ。相当ヤバい連中だからなぁ」
俺は昨日の焼肉のことも含め、石神姉妹の異常な食欲について帰蝶さんにも話した。
「胡蝶も話したそうだけど、まず量については気にしなくていいと私も思うわ」
「そうですか?」
「うん。多分だけど、二人は磯良の料理が食べてみたいだけ。あの、料理ってね、作った相手のことが分かるものだから」
「え?」
「どれだけ自分のためを思って作ってくれたのか。そういうことが分かるのよ。レストランの料理は毎日は食べたくなくなるでしょ? でも、家庭料理は毎日食べるじゃない」
「なるほど」
「家族のためを思って作るからよ。もちろん、思わなければレストラン以下だけどね」
「アハハハハ」
胡蝶も頷いて聞いていた。
胡蝶も同じことを考えていたのだろう。
でも、帰蝶さんのように、上手く言葉にはならなかった。
「ありがとうございます。じゃあ、頑張ってみますよ」
「あら、頑張るの?」
「はい」
「じゃあ、磯良は石神姉妹が好きなんだ」
「いや、そういうことじゃなく。命を助けられましたしね」
「元々嫌いではないんでしょう?」
「どうですかね。自分ではよく分かりません」
「いいかわし方ね」
帰蝶さんと胡蝶が笑っていた。
まあ、嫌いでないのは確かだ。
大分変ってはいるが、非常に美しいし、また底にある優しさが感じられる。
相手は限定されているのだろうが、大事な人間にはとことん優しいし何でもしそうな雰囲気がある。
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