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1章
第30話 お着換えの旅は終わらない!(後編)
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「クーちゃん! 体! 体光ってるよ!」
「……え?」
言われて自分の体を見る。
一糸まとわぬわたしの体は、なぜか光り輝いていた。
「こ、これは……力がみなぎってくる……それに温泉に入ったときみたいにポカポカする……」
思わず天をあおぐ。
お日様の光は燦々と降り注いでいる。
……光。
今、わたしは光の速さでフルーチェさんの腕をつかんだ……。
「……あ! そうか光! お日様の光に『お着換え』したんだ!」
「光ですって?」
フルーチェさんはあわてて距離を取った。
わたしは「むっふっふ~」とフルーチェさんと対峙する。
光をまとうなんて、かっこいい。
「天に祝福されての『お着換え』なんてさすがですわお姉さま! しかも局部が輝いて隠されておりますわ!」
「うん、恥ずかしがっちゃうクーちゃんに配慮した天からの光なんだ!」
「あ、それはちがうよ。なんとかしてお股を隠したかっただけなの」
「あ、そ、そうなんだ……」
「お姉さま……くだんの件がトラウマになっておられるのですね……」
「よ~し、位置についてぇ……」
スタートダッシュの体勢になる。
お胸とお股を隠せたらもう怖いものなしだ!
「よぉ~い…………どん!」
――ドカッ!
「うっ!」
フルーチェさんはわたしのタックルを正面から受けて吹き飛んだ。
文字通り、わたしの光速タックルだ。
「う、うぐぐ……」
それでもよろよろと立ち上がった。
まだやる気だ。
「私は……夜を統べる吸血鬼……こ……これくらい……!」
「むん!」
わたしもまたスタートダッシュの体勢になる。
フルーチェさん相手なら、手加減はしてあげられない!
「クーちゃんいっけぇ!」
「やはりお姉さまこそが光の救世主なのですわ!」
声援を背に受け地面を蹴り上げる。
――ドカッ!
「ぐっ!」
高速タックルを受け止めてたたらを踏むフルーチェさん。
でも、倒れないんだからすごい。
「このぉ!」
わたしの動きに合わせて爪を振り下ろす。
でもわたしは光の速さで動くことができるから難なく交わしてしまう。
「それなら!」
フルーチェさんの瞳が紅く光り輝いた。
瞳術にかけようとしているんだ。
それに気が付いたわたしはフルーチェさんを中心にして円を描くように走り始める。
残像が浮かびあがり、こうすれば目を合わせることができない。
「くっ……!」
フルーチェさんは必死にわたしを目で追うけど、やっぱり光速のわたしを捉えることはできない。
そのうちに頭を抱えて倒れてしまった。
「はぁっ……! はぁっ……! はぁっ……! はぁっ……!」
苦しげに胸を上下させている。
瞳術を使いすぎてしまったみたいだ。
「よ~し!」
「今がチャンスですわ!」
「る、瑠々も加勢しますっ……!」
みんないっせいに攻撃の体勢に入る。
フルーチェさんは手を付いて、なんとか体を起こそうとする。
「な、なにが光の力よ……私は……闇の中でしか生きられないのに……!」
「……え?」
「……っ」
その瞳に、キラリと光るものが見えた。
「…………フルーチェさん」
「よし、いこう!」
ミーちゃんの号令にみんないっせいに足を踏み出した。
「ダ、ダメ! 待ってみんな!」
「……クーちゃん?」
「ここは、わたしに任せて……」
きびすを返してフルーチェさんのもとへ。
「さあ……きなさいよ月の聖女……あなたが光なら私は闇……決して相容れぬ存在なのよ……!」
「ねえ、フルーチェさん……もう、こんなことやめにしよう……?」
「……え?」
「本当はもう、こんなことしたくないんだよね……?」
「なにを……なにを言ってるの……?」
「だって、お洋服が好きな人に悪い人はいないから……」
「…………」
フルーチェさんはぽかんとしてしまった。
「あなた、私が服好きだから悪人じゃないっていうの……?」
「うん……」
「…………」
「……フルーチェさん?」
「……フ」
微笑を浮かべた。
「ど、どうしたの?」
「まさか、ここまでブレないなんてね……」
体を起こして座り、わたしを見た。
「本当にあなたっておかしな子……」
「え?」
「でも、今さらやめるなんてそんなこと……」
「……フルーチェ、さん」
「……ぁ」
そっと背中に腕を回すと、フルーチェさんが声を漏らした。
抱きしめる。
まるでお母さんみたいに。
「本当は、さみしかっただけなんだよね……」
「……ククリル」
触れた体はびっくりするくらいに冷たかったけど、でも、心臓の鼓動は伝わってくる。
フルーチェさんはたしかに闇の存在なのかもしれない……。
でも、そんなのは誰かが勝手に決めたことだ。
フルーチェさんは、フルーチェさんだ。
――パアアアアアアアッ……
わたしがまとった光はフルーチェさんをも包み込み、一際まばゆい光を放った。
体を離すと、フルーチェさんの漆黒のドレスは純白のドレスに変わっていた。
「これが、月の力……なんてあたたかな力なの……」
「ね、フルーチェさん。もっとお洋服もらってもいいかな?」
「……本当に、私が怖くないの……? 私は吸血鬼なのよ……?」
「だから、怖くなんてないよ。藍晶ちゃんと翠晶ちゃんもフルーチェさんを慕ってるし」
「……あのふたりが、私を?」
「ふたりから、実はフルーチェさんのことが大好きって気持ち、伝わってきたよ」
「…………そう、そうなの……」
「それでね、えっとね、その、だから……」
上目遣いにフルーチェさんを見る。
こうやってちゃんとお返事するのは、ちょっと恥ずかしい……。
「け、結婚はできないけど……お、お友達からなら……ど、どうかな……?」
「…………」
「フ、フルーチェさん?」
「フ、フフ…………アハハッ!」
「も、もう! だからどうして笑うの!?」
「だって、この私がフラれるなんてね……」
フルーチェさんは涙をぬぐい、光降り注ぐ空を見上げた。
「……でも、なんだかいい気分だわ」
*
「さようなら。月の聖女ククリル」
「ごきげんよう、月の聖女ククリル」
フルーチェさんのお城の前で藍晶ちゃんと翠晶ちゃんにお見送りをされる。
「名残惜しいけど、お別れよククリル」
もちろんフルーチェさんもいっしょだ。
「ねえ、ふたりはお城にいてさみしくないの?」
「さみしくはない。グレーチェ・スティリル・アルセラート・アンダーハート様がいる」
「さみしくはない。むしろ、とても騒がしい」
「そっか」
あの『人形』の女の子たちも洗脳が解かれて、多くはふるさとに帰っていった。
でも、お城暮らしが楽しいからと今しばらくの滞在を決めた子たちもいる。
その気持ち、わたしにもよくわかる。
お城で暮らすなんてあこがれちゃうもん。
「あなたの旅に同行したい気持ちはあるけど……」とフルーチェさん。「あなたに恩があるのと同じように、魔王様にも恩があるの。あの方は私を必要としてくださったのよ」
「うん」
「……実を言うと、藍晶、翠晶も私と似た境遇にあったの。この子たちは触手を宿して生まれ、忌み嫌われて居場所のない存在だった……それはかつての私と同じ、だから依存させてうまく使おうと思ったの。魔王様にとっての私のように、いい手駒としてね。……でも」
慈愛に満ちた表情でふたりを見る。
「いつしかそれが、わたしにとって救いになっていたのかもしれないわね……」
藍晶ちゃんと翠晶ちゃんはかすかに微笑んだ。
「まあ、付いていけないにしろ自由が効く身ではあるから、もう戦うことはないでしょう。どんな形かはわからないけど助けてあげられると思うわ」
「本当にありがとう、フルーチェさん!」
「……ねえ、いつまでそう呼ぶつもり?」
「え?」
「クーちゃん、クーちゃん」
と、ミーちゃんが耳打ちしてきた。
「だからフルーチェじゃなくてグレーチェだって」
「あ」
「もう、お姉さまは……」
ふたりは苦笑いだ。
「ご、ごめんなさい!」
「……はぁ」
頭を下げると、グレーチェさんはやさしく微笑を浮かべた。
「これまでの長い人生、何度も名前を変えてきたけどもう変えるつもりはないの。だから覚えてもらわなくちゃ困るわ、ククリル」
――――――――。
――――。
――。
「ばいば~い!」
みんなに大きく手を振ってお城から離れていく。
闇を祓う旅に戻るのだ。
バサバサッ
「あ」
緑の戻った大地を渡り鳥が羽ばたいていった。
天高く舞い上がり、光の中へと消えていく。
「…………」
その光景に、思う。
ついこのあいだまで、わたしはひとりきりで退屈な日々を過ごしていた。
家に閉じこもり、外の世界にあこがれることしかできない籠の中の鳥だった。
でも、今はちがう。
大切なお友達といっしょに、ワクワクドキドキする冒険の日々を送っている。
「さ、行こうクーちゃん」
「行きましょうお姉さま」
「――うん!」
先をゆくふたりの元へ駆けると、近くの草むらから音がした。
瑠々ちゃんも付いてきてくれているんだ。
うれしくなって、ふたりの手を取り走り出す。
「わっ!?」
「ちょっ、お姉さま!」
「えへへ!」
この果てしない空の下、わたしたちの旅は続いていく。
まだまだ夢の時間は終わらない!
(第一部・完)
「……え?」
言われて自分の体を見る。
一糸まとわぬわたしの体は、なぜか光り輝いていた。
「こ、これは……力がみなぎってくる……それに温泉に入ったときみたいにポカポカする……」
思わず天をあおぐ。
お日様の光は燦々と降り注いでいる。
……光。
今、わたしは光の速さでフルーチェさんの腕をつかんだ……。
「……あ! そうか光! お日様の光に『お着換え』したんだ!」
「光ですって?」
フルーチェさんはあわてて距離を取った。
わたしは「むっふっふ~」とフルーチェさんと対峙する。
光をまとうなんて、かっこいい。
「天に祝福されての『お着換え』なんてさすがですわお姉さま! しかも局部が輝いて隠されておりますわ!」
「うん、恥ずかしがっちゃうクーちゃんに配慮した天からの光なんだ!」
「あ、それはちがうよ。なんとかしてお股を隠したかっただけなの」
「あ、そ、そうなんだ……」
「お姉さま……くだんの件がトラウマになっておられるのですね……」
「よ~し、位置についてぇ……」
スタートダッシュの体勢になる。
お胸とお股を隠せたらもう怖いものなしだ!
「よぉ~い…………どん!」
――ドカッ!
「うっ!」
フルーチェさんはわたしのタックルを正面から受けて吹き飛んだ。
文字通り、わたしの光速タックルだ。
「う、うぐぐ……」
それでもよろよろと立ち上がった。
まだやる気だ。
「私は……夜を統べる吸血鬼……こ……これくらい……!」
「むん!」
わたしもまたスタートダッシュの体勢になる。
フルーチェさん相手なら、手加減はしてあげられない!
「クーちゃんいっけぇ!」
「やはりお姉さまこそが光の救世主なのですわ!」
声援を背に受け地面を蹴り上げる。
――ドカッ!
「ぐっ!」
高速タックルを受け止めてたたらを踏むフルーチェさん。
でも、倒れないんだからすごい。
「このぉ!」
わたしの動きに合わせて爪を振り下ろす。
でもわたしは光の速さで動くことができるから難なく交わしてしまう。
「それなら!」
フルーチェさんの瞳が紅く光り輝いた。
瞳術にかけようとしているんだ。
それに気が付いたわたしはフルーチェさんを中心にして円を描くように走り始める。
残像が浮かびあがり、こうすれば目を合わせることができない。
「くっ……!」
フルーチェさんは必死にわたしを目で追うけど、やっぱり光速のわたしを捉えることはできない。
そのうちに頭を抱えて倒れてしまった。
「はぁっ……! はぁっ……! はぁっ……! はぁっ……!」
苦しげに胸を上下させている。
瞳術を使いすぎてしまったみたいだ。
「よ~し!」
「今がチャンスですわ!」
「る、瑠々も加勢しますっ……!」
みんないっせいに攻撃の体勢に入る。
フルーチェさんは手を付いて、なんとか体を起こそうとする。
「な、なにが光の力よ……私は……闇の中でしか生きられないのに……!」
「……え?」
「……っ」
その瞳に、キラリと光るものが見えた。
「…………フルーチェさん」
「よし、いこう!」
ミーちゃんの号令にみんないっせいに足を踏み出した。
「ダ、ダメ! 待ってみんな!」
「……クーちゃん?」
「ここは、わたしに任せて……」
きびすを返してフルーチェさんのもとへ。
「さあ……きなさいよ月の聖女……あなたが光なら私は闇……決して相容れぬ存在なのよ……!」
「ねえ、フルーチェさん……もう、こんなことやめにしよう……?」
「……え?」
「本当はもう、こんなことしたくないんだよね……?」
「なにを……なにを言ってるの……?」
「だって、お洋服が好きな人に悪い人はいないから……」
「…………」
フルーチェさんはぽかんとしてしまった。
「あなた、私が服好きだから悪人じゃないっていうの……?」
「うん……」
「…………」
「……フルーチェさん?」
「……フ」
微笑を浮かべた。
「ど、どうしたの?」
「まさか、ここまでブレないなんてね……」
体を起こして座り、わたしを見た。
「本当にあなたっておかしな子……」
「え?」
「でも、今さらやめるなんてそんなこと……」
「……フルーチェ、さん」
「……ぁ」
そっと背中に腕を回すと、フルーチェさんが声を漏らした。
抱きしめる。
まるでお母さんみたいに。
「本当は、さみしかっただけなんだよね……」
「……ククリル」
触れた体はびっくりするくらいに冷たかったけど、でも、心臓の鼓動は伝わってくる。
フルーチェさんはたしかに闇の存在なのかもしれない……。
でも、そんなのは誰かが勝手に決めたことだ。
フルーチェさんは、フルーチェさんだ。
――パアアアアアアアッ……
わたしがまとった光はフルーチェさんをも包み込み、一際まばゆい光を放った。
体を離すと、フルーチェさんの漆黒のドレスは純白のドレスに変わっていた。
「これが、月の力……なんてあたたかな力なの……」
「ね、フルーチェさん。もっとお洋服もらってもいいかな?」
「……本当に、私が怖くないの……? 私は吸血鬼なのよ……?」
「だから、怖くなんてないよ。藍晶ちゃんと翠晶ちゃんもフルーチェさんを慕ってるし」
「……あのふたりが、私を?」
「ふたりから、実はフルーチェさんのことが大好きって気持ち、伝わってきたよ」
「…………そう、そうなの……」
「それでね、えっとね、その、だから……」
上目遣いにフルーチェさんを見る。
こうやってちゃんとお返事するのは、ちょっと恥ずかしい……。
「け、結婚はできないけど……お、お友達からなら……ど、どうかな……?」
「…………」
「フ、フルーチェさん?」
「フ、フフ…………アハハッ!」
「も、もう! だからどうして笑うの!?」
「だって、この私がフラれるなんてね……」
フルーチェさんは涙をぬぐい、光降り注ぐ空を見上げた。
「……でも、なんだかいい気分だわ」
*
「さようなら。月の聖女ククリル」
「ごきげんよう、月の聖女ククリル」
フルーチェさんのお城の前で藍晶ちゃんと翠晶ちゃんにお見送りをされる。
「名残惜しいけど、お別れよククリル」
もちろんフルーチェさんもいっしょだ。
「ねえ、ふたりはお城にいてさみしくないの?」
「さみしくはない。グレーチェ・スティリル・アルセラート・アンダーハート様がいる」
「さみしくはない。むしろ、とても騒がしい」
「そっか」
あの『人形』の女の子たちも洗脳が解かれて、多くはふるさとに帰っていった。
でも、お城暮らしが楽しいからと今しばらくの滞在を決めた子たちもいる。
その気持ち、わたしにもよくわかる。
お城で暮らすなんてあこがれちゃうもん。
「あなたの旅に同行したい気持ちはあるけど……」とフルーチェさん。「あなたに恩があるのと同じように、魔王様にも恩があるの。あの方は私を必要としてくださったのよ」
「うん」
「……実を言うと、藍晶、翠晶も私と似た境遇にあったの。この子たちは触手を宿して生まれ、忌み嫌われて居場所のない存在だった……それはかつての私と同じ、だから依存させてうまく使おうと思ったの。魔王様にとっての私のように、いい手駒としてね。……でも」
慈愛に満ちた表情でふたりを見る。
「いつしかそれが、わたしにとって救いになっていたのかもしれないわね……」
藍晶ちゃんと翠晶ちゃんはかすかに微笑んだ。
「まあ、付いていけないにしろ自由が効く身ではあるから、もう戦うことはないでしょう。どんな形かはわからないけど助けてあげられると思うわ」
「本当にありがとう、フルーチェさん!」
「……ねえ、いつまでそう呼ぶつもり?」
「え?」
「クーちゃん、クーちゃん」
と、ミーちゃんが耳打ちしてきた。
「だからフルーチェじゃなくてグレーチェだって」
「あ」
「もう、お姉さまは……」
ふたりは苦笑いだ。
「ご、ごめんなさい!」
「……はぁ」
頭を下げると、グレーチェさんはやさしく微笑を浮かべた。
「これまでの長い人生、何度も名前を変えてきたけどもう変えるつもりはないの。だから覚えてもらわなくちゃ困るわ、ククリル」
――――――――。
――――。
――。
「ばいば~い!」
みんなに大きく手を振ってお城から離れていく。
闇を祓う旅に戻るのだ。
バサバサッ
「あ」
緑の戻った大地を渡り鳥が羽ばたいていった。
天高く舞い上がり、光の中へと消えていく。
「…………」
その光景に、思う。
ついこのあいだまで、わたしはひとりきりで退屈な日々を過ごしていた。
家に閉じこもり、外の世界にあこがれることしかできない籠の中の鳥だった。
でも、今はちがう。
大切なお友達といっしょに、ワクワクドキドキする冒険の日々を送っている。
「さ、行こうクーちゃん」
「行きましょうお姉さま」
「――うん!」
先をゆくふたりの元へ駆けると、近くの草むらから音がした。
瑠々ちゃんも付いてきてくれているんだ。
うれしくなって、ふたりの手を取り走り出す。
「わっ!?」
「ちょっ、お姉さま!」
「えへへ!」
この果てしない空の下、わたしたちの旅は続いていく。
まだまだ夢の時間は終わらない!
(第一部・完)
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