14 / 19
13 恋心の行方
ーーーー瘴気の渦の中心に魔王がいる。
「人間曰くで言う、魔王の復活は近い、のは確かだったんだ。でも、最近急に瘴気が濃くなって。今は、光の大精霊である母上が、結界を張って外に洩れない様に抑えてくださっているんだが••••」
俯いて悔しそうに唇を噛むリカルドは、己の無力さを痛感する。
半分は精霊の、それも浄化を得意とする光の力を引いていながら、魔人としての魔力も半人前、光の精霊としても、浄化も出来ない半端者の自分が嫌で堪らなかった。
出会ったばかりのエルディアーナにポツリともらす。
誰かに聞いて欲しかったのかも知れない。
「わかってる。この瘴気は人間由来の物だ。だから母上も手が出せない。人が浄化をしなくてはならない決まりだからな」
リカルドは言う。
それが魔王の仕事だと言えばそれまでだけど、こんなにも苦しそうなのは初めてなんだ、と。
「善と悪のバランスが狂ってるんじゃないかって、ベルゼブブは言うが、光の浄化者は確かに産まれている筈なんだ」
エルディアーナはそっとリカルドの頭を撫でた。
小さな子供が泣くのを堪える姿が痛々しくて、胸が痛む。
この状況は、もしかしたらギルベルトならばわかっているのだろうか。
全てを聞いたわけじゃない。
ただ、シシリアはエルディアーナと同じ転生者で、この世界をゲームのお話の中と同じだと思っている、とだけ。
「私にどこまで出来るかわからないけれど、頑張るから。リカルドも一緒にやってみましょう?」
自分を無力だなんて、思って欲しくない。
使うのはエルディアーナの魔力。
リカルドには、引き出すのを手伝って貰おうと考える。
「だが、人間の浄化じゃないと、この瘴気は消えないってーーーーああ、そうか。エルディアーナは魔力過多で、なのに回路が細くて放出する量が少ないから、僕が横から引き出せばいいんだな!」
パァーっと、明るい表情になったリカルドにエルディアーナは静かに頷いた。
リカルドと向き合って両手を繋ぐ。
コツン、と額を合わせて目を瞑った。
まだ子供の時にギルベルトに教わった通りに。
ーーーーこれがリカルドの浄化魔力、光の精霊の力を開放する切っ掛けになればいいと願いながら、エルディアーナは自分の魔力がリカルドに流れて行くのを感じていた。
「ーーーーあ」
思わず、といった様子でリカルドが小さくもらす。
光る魔力がリカルドの中で膨張していく。
「じゃぁ、リカルド。魔王様に向けて放ってみて?」
リカルドは左手をエルディアーナと繋いだまま、右手を結界の中に腕を差し込んで、思いっきり放出した。
#####
意識が浮上していく中、キツイ香りにギルベルトはここがエルディアーナの側では無いことを思い出す。
一体何の臭いだ。記憶を探れば思い当たるが、嫌な思い出しかない。
噎せ返る香のにおいが部屋中に充満していて、こんな中で良く眠っていられたと思う。
部屋を動き回る気配に警戒して、まだ目覚めぬ振りをする。
「これだけ魅了の香を焚き染めれば、攻略が難しいギルベルトもイチコロよね。後は、香水に、飴も。補充出来て良かった!お陰で貢がせた宝石をかなり売ってしまったけど、ギルベルトが手に入ったんだし、まぁいいか。また貢がせればいいしね」
残念だが、この手の香はギルベルトには効かない。耐性があるからだ。姫精霊達からも、散々使われた経験もある。
ーーーーこの悪玉女。
ギリっと歯を噛みそうになるが、まだ目覚めた気配を悟らせる訳にはいかないので、何とか堪えた。
「後はあの邪魔な女よ。エルディアーナ。何よ、済ましちゃってさ。ゲームとはちょっと性格が違うけど、性悪には違いないし予定通り断罪しなきゃ。準備は住んだって言ってたし、断罪後は街の広場にでも捨てればいいわ。宝石の付いたドレスを着せて、鎖に繋いでおけばーーーーフフ、ああ、楽しみ!」
(ーーーーーーーーなんだと!?)
そんな事をすれば、宝石どころかドレスだって一晩ではぎ取られるぞ!
身ぐるみ剥がされた状態で、飢えた野郎共が放って置くわけ無いだろうが!
(性悪は一体どっちだ!)
シシリアは、スピリットドラゴンの件を、エルディアーナに罪をなすりつけて、断罪する計画を楽しそうに語る。
ノックの音で中断されたが、どうやら王太子がシシリアを、お誘いらしい。
シシリアは、言付けの侍女を一度下がらせると、ギルベルトの寝ているベッドへ腰掛けた。
「あんまりギルベルトばかり構っていたら、機嫌悪くなるかしら?あの女をどん底に叩き落とすまでは利用しないとだし、今は王子で我慢しなきゃね」
永遠にあの馬鹿で我慢しておけ。
ギルベルトがそう思っている事など露も知らず、シシリアはギルベルトの頬に触れると部屋を出ていった。
「ーーーー消毒したい」
消毒、浄化出来るエルディアーナはここには居ない。
先ずは居場所をーーーーと思った所で、闇の精霊がギルベルトの側にいる事に気が付いた。
そっと掌に乗せてやると、差し出された記憶の玉。
「チビ達が頑張ってくれたんだな。ありがとう、助かった」
人差し指で、闇の精霊の頭を撫でてやると、嬉しそうに笑って、エルディアーナからの駄賃なのか、金平糖を齧りだした。
その様子を微笑ましく見て、ギルベルトは記憶を読み解く。
「ーーーーリカルド、だと!?」
言わずと知れた、魔界の王子だ。
母親が光の大精霊で、ギルベルトにとっては親戚になる。
よりによってアイツとはーーーー。
ちょっと目を離しただけなのに、大きな虫が引っ付くとは!
確かに誘拐された時の対処として身の安全を優先しろと言ったし、地下牢にあのままいるよりはずっといい。
ーーーーが、なんでリカルドなんだ!
浄化を望むなら、確かにエルディアーナは適任だ。
だが、まだ時期じゃない筈なんだが••••
エルディアーナに全てを話しきれていないギルベルトは、少し前に喧嘩の理由になった事を思う。
喧嘩、と言うほどの物では無かったかもしれないが、言い合って、ギクシャクはした。
言いたく無かったのだ。
まるでヒロインの魂に惹かれたのは全てお膳だされた、ゲームの中の話に沿っているようで、癪だった。
エルディアーナの魂は、本来ならばシシリアの身体に入るはずだったのだから。
それに、ずっと『お兄様』のつもりでいたのだ。
女なんて、と何処か冷めた目で見ていたから、エルディアーナを女として見てしまうのが怖かった。
ーーーー本当は好きなクセして。
認めたくないのに、取られるのが嫌で、色々動いた事もあった。
あの時はエルが折れてくれたから、仲直りしたが、ギルベルトは自分を情けなく感じていた。
「横から攫われるなんて御免だなーーーー居場所は判明した。なら、迎えにいかないとな」
もう、ひれ伏して認める。降参だ。無条件降伏。
認めたなら、どっちつかずの気持ちも、態度も、格好が悪いだけだ。
肝心のエルはさっぱり気が付いてくれなさそうだがな。
それはそれで、もう、自分が手放す事は無い。
ーーーー本気でいくから、覚悟しろ、エルディアーナ。
起き上がり、部屋をみわたせば、なる程ギルベルトを閉じ込める為の布陣がわんさかとある。
大方あの陰険魔導師の仕業だろうが、ギルベルトには通じない。
あの男には、いずれ落とし前を付けさせて貰うぞ。
エルを傷付けた罪は重い。
「チビ達も行くか?行くなら捕まれよ?」
膨大な魔力を部屋中に叩きつけて、ギルベルトを閉じ込める魔法陣を粉々にすると、魔界へ向けて転移した。
「人間曰くで言う、魔王の復活は近い、のは確かだったんだ。でも、最近急に瘴気が濃くなって。今は、光の大精霊である母上が、結界を張って外に洩れない様に抑えてくださっているんだが••••」
俯いて悔しそうに唇を噛むリカルドは、己の無力さを痛感する。
半分は精霊の、それも浄化を得意とする光の力を引いていながら、魔人としての魔力も半人前、光の精霊としても、浄化も出来ない半端者の自分が嫌で堪らなかった。
出会ったばかりのエルディアーナにポツリともらす。
誰かに聞いて欲しかったのかも知れない。
「わかってる。この瘴気は人間由来の物だ。だから母上も手が出せない。人が浄化をしなくてはならない決まりだからな」
リカルドは言う。
それが魔王の仕事だと言えばそれまでだけど、こんなにも苦しそうなのは初めてなんだ、と。
「善と悪のバランスが狂ってるんじゃないかって、ベルゼブブは言うが、光の浄化者は確かに産まれている筈なんだ」
エルディアーナはそっとリカルドの頭を撫でた。
小さな子供が泣くのを堪える姿が痛々しくて、胸が痛む。
この状況は、もしかしたらギルベルトならばわかっているのだろうか。
全てを聞いたわけじゃない。
ただ、シシリアはエルディアーナと同じ転生者で、この世界をゲームのお話の中と同じだと思っている、とだけ。
「私にどこまで出来るかわからないけれど、頑張るから。リカルドも一緒にやってみましょう?」
自分を無力だなんて、思って欲しくない。
使うのはエルディアーナの魔力。
リカルドには、引き出すのを手伝って貰おうと考える。
「だが、人間の浄化じゃないと、この瘴気は消えないってーーーーああ、そうか。エルディアーナは魔力過多で、なのに回路が細くて放出する量が少ないから、僕が横から引き出せばいいんだな!」
パァーっと、明るい表情になったリカルドにエルディアーナは静かに頷いた。
リカルドと向き合って両手を繋ぐ。
コツン、と額を合わせて目を瞑った。
まだ子供の時にギルベルトに教わった通りに。
ーーーーこれがリカルドの浄化魔力、光の精霊の力を開放する切っ掛けになればいいと願いながら、エルディアーナは自分の魔力がリカルドに流れて行くのを感じていた。
「ーーーーあ」
思わず、といった様子でリカルドが小さくもらす。
光る魔力がリカルドの中で膨張していく。
「じゃぁ、リカルド。魔王様に向けて放ってみて?」
リカルドは左手をエルディアーナと繋いだまま、右手を結界の中に腕を差し込んで、思いっきり放出した。
#####
意識が浮上していく中、キツイ香りにギルベルトはここがエルディアーナの側では無いことを思い出す。
一体何の臭いだ。記憶を探れば思い当たるが、嫌な思い出しかない。
噎せ返る香のにおいが部屋中に充満していて、こんな中で良く眠っていられたと思う。
部屋を動き回る気配に警戒して、まだ目覚めぬ振りをする。
「これだけ魅了の香を焚き染めれば、攻略が難しいギルベルトもイチコロよね。後は、香水に、飴も。補充出来て良かった!お陰で貢がせた宝石をかなり売ってしまったけど、ギルベルトが手に入ったんだし、まぁいいか。また貢がせればいいしね」
残念だが、この手の香はギルベルトには効かない。耐性があるからだ。姫精霊達からも、散々使われた経験もある。
ーーーーこの悪玉女。
ギリっと歯を噛みそうになるが、まだ目覚めた気配を悟らせる訳にはいかないので、何とか堪えた。
「後はあの邪魔な女よ。エルディアーナ。何よ、済ましちゃってさ。ゲームとはちょっと性格が違うけど、性悪には違いないし予定通り断罪しなきゃ。準備は住んだって言ってたし、断罪後は街の広場にでも捨てればいいわ。宝石の付いたドレスを着せて、鎖に繋いでおけばーーーーフフ、ああ、楽しみ!」
(ーーーーーーーーなんだと!?)
そんな事をすれば、宝石どころかドレスだって一晩ではぎ取られるぞ!
身ぐるみ剥がされた状態で、飢えた野郎共が放って置くわけ無いだろうが!
(性悪は一体どっちだ!)
シシリアは、スピリットドラゴンの件を、エルディアーナに罪をなすりつけて、断罪する計画を楽しそうに語る。
ノックの音で中断されたが、どうやら王太子がシシリアを、お誘いらしい。
シシリアは、言付けの侍女を一度下がらせると、ギルベルトの寝ているベッドへ腰掛けた。
「あんまりギルベルトばかり構っていたら、機嫌悪くなるかしら?あの女をどん底に叩き落とすまでは利用しないとだし、今は王子で我慢しなきゃね」
永遠にあの馬鹿で我慢しておけ。
ギルベルトがそう思っている事など露も知らず、シシリアはギルベルトの頬に触れると部屋を出ていった。
「ーーーー消毒したい」
消毒、浄化出来るエルディアーナはここには居ない。
先ずは居場所をーーーーと思った所で、闇の精霊がギルベルトの側にいる事に気が付いた。
そっと掌に乗せてやると、差し出された記憶の玉。
「チビ達が頑張ってくれたんだな。ありがとう、助かった」
人差し指で、闇の精霊の頭を撫でてやると、嬉しそうに笑って、エルディアーナからの駄賃なのか、金平糖を齧りだした。
その様子を微笑ましく見て、ギルベルトは記憶を読み解く。
「ーーーーリカルド、だと!?」
言わずと知れた、魔界の王子だ。
母親が光の大精霊で、ギルベルトにとっては親戚になる。
よりによってアイツとはーーーー。
ちょっと目を離しただけなのに、大きな虫が引っ付くとは!
確かに誘拐された時の対処として身の安全を優先しろと言ったし、地下牢にあのままいるよりはずっといい。
ーーーーが、なんでリカルドなんだ!
浄化を望むなら、確かにエルディアーナは適任だ。
だが、まだ時期じゃない筈なんだが••••
エルディアーナに全てを話しきれていないギルベルトは、少し前に喧嘩の理由になった事を思う。
喧嘩、と言うほどの物では無かったかもしれないが、言い合って、ギクシャクはした。
言いたく無かったのだ。
まるでヒロインの魂に惹かれたのは全てお膳だされた、ゲームの中の話に沿っているようで、癪だった。
エルディアーナの魂は、本来ならばシシリアの身体に入るはずだったのだから。
それに、ずっと『お兄様』のつもりでいたのだ。
女なんて、と何処か冷めた目で見ていたから、エルディアーナを女として見てしまうのが怖かった。
ーーーー本当は好きなクセして。
認めたくないのに、取られるのが嫌で、色々動いた事もあった。
あの時はエルが折れてくれたから、仲直りしたが、ギルベルトは自分を情けなく感じていた。
「横から攫われるなんて御免だなーーーー居場所は判明した。なら、迎えにいかないとな」
もう、ひれ伏して認める。降参だ。無条件降伏。
認めたなら、どっちつかずの気持ちも、態度も、格好が悪いだけだ。
肝心のエルはさっぱり気が付いてくれなさそうだがな。
それはそれで、もう、自分が手放す事は無い。
ーーーー本気でいくから、覚悟しろ、エルディアーナ。
起き上がり、部屋をみわたせば、なる程ギルベルトを閉じ込める為の布陣がわんさかとある。
大方あの陰険魔導師の仕業だろうが、ギルベルトには通じない。
あの男には、いずれ落とし前を付けさせて貰うぞ。
エルを傷付けた罪は重い。
「チビ達も行くか?行くなら捕まれよ?」
膨大な魔力を部屋中に叩きつけて、ギルベルトを閉じ込める魔法陣を粉々にすると、魔界へ向けて転移した。
あなたにおすすめの小説
はじめまして、私の知らない婚約者様
有木珠乃@『ヒロ弟』コミカライズ配信中
ファンタジー
ミルドレッド・カーマイン公爵令嬢は突然、学園の食堂で話しかけられる。
見覚えのない男性。傍らには豊満な体型の女性がいる。
けれどその女性から発せられた男性の名前には、聞き覚えがあった。
ミルドレッドの婚約者であるブルーノ王子であることを。
けれどミルドレッドの反応は薄い。なぜなら彼女は……。
この世界を乙女ゲームだと知った人々による、悪役令嬢とヒロイン、魔女の入れ替え話です。
悪役令嬢を救いたかったはずなのに、どうしてこんなことに?
※他サイトにも掲載しています。
メインをはれない私は、普通に令嬢やってます
かぜかおる
ファンタジー
ヒロインが引き取られてきたことで、自分がラノベの悪役令嬢だったことに気が付いたシルヴェール
けど、メインをはれるだけの実力はないや・・・
だから、この世界での普通の令嬢になります!
↑本文と大分テンションの違う説明になってます・・・
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
【完結】追放された子爵令嬢は実力で這い上がる〜家に帰ってこい?いえ、そんなのお断りです〜
Nekoyama
ファンタジー
魔法が優れた強い者が家督を継ぐ。そんな実力主義の子爵家の養女に入って4年、マリーナは魔法もマナーも勉学も頑張り、貴族令嬢にふさわしい教養を身に付けた。来年に魔法学園への入学をひかえ、期待に胸を膨らませていた矢先、家を追放されてしまう。放り出されたマリーナは怒りを胸に立ち上がり、幸せを掴んでいく。
大根令嬢の雑学無双、王弟殿下を添えて。~ 前世を思い出したので、許婚をほったらかして人助けしまくります!!
古森真朝
恋愛
気弱な伯爵令嬢のカレンは、自分勝手な婚約者レナートに振り回されていた。耐え続けていたある日、舞踏会で何者かに突き飛ばされ、階段から落ちてしまう。
その傷が元で儚く……なるかと思いきや。衝撃で前世を思い出したカレンは一転、かの『ド根性大根』みたいな超・ポジティブ人間になっていた。
『モラハラ婚約者の思惑なんぞ知るか!! 今度こそ好きなことやって、目いっぱい幸せに長生きするんだから!!!』
昔ひたすら読書に耽って身に着けた『雑学』を武器に、うっかり採れ過ぎた作物や、開墾しようとすると不幸に見舞われる土地、不治の病にかかった王族、等々の問題をどんどん解決。
領地の内外で心強い友人が出来たり、いつの間にかものすごく有名になっていたり、何かと協力してくれる王弟ヴィクトルから好意を寄せられたり(注:気付いてない)する中、温かい家族と共に仕事に励んでいく。
一方、前世から因縁のある人々もまた、こちらに転生していて――
断罪まであと5秒、今すぐ逆転始めます
山河 枝
ファンタジー
聖女が魔物と戦う乙女ゲーム。その聖女につかみかかったせいで処刑される令嬢アナベルに、転生してしまった。
でも私は知っている。実は、アナベルこそが本物の聖女。
それを証明すれば断罪回避できるはず。
幸い、処刑人が味方になりそうだし。モフモフ精霊たちも慕ってくれる。
チート魔法で魔物たちを一掃して、本物アピールしないと。
処刑5秒前だから、今すぐに!
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
やり直し令嬢の備忘録
西藤島 みや
ファンタジー
レイノルズの悪魔、アイリス・マリアンナ・レイノルズは、皇太子クロードの婚約者レミを拐かし、暴漢に襲わせた罪で塔に幽閉され、呪詛を吐いて死んだ……しかし、その呪詛が余りに強かったのか、10年前へと再び蘇ってしまう。
これを好機に、今度こそレミを追い落とそうと誓うアイリスだが、前とはずいぶん違ってしまい……
王道悪役令嬢もの、どこかで見たようなテンプレ展開です。ちょこちょこ過去アイリスの残酷描写があります。
また、外伝は、ざまあされたレミ嬢視点となりますので、お好みにならないかたは、ご注意のほど、お願いします。