26 / 38
お目覚めの王子様
目が覚めましたがここどこですかね?
しおりを挟む
うっすらと目を開ける
カーテンが開いていて、暖かな日差しが差し込んでくる
…地味に眩しい
「ん……」
体は包帯でぐるぐる巻きで、その上に薄い羽織を被っていた
「……嫌な夢を見た…」
今でもあの女のことを思い出すと、理性が乗っ取られそうになるほど嫌悪感が出てくる
よっこらせと上半身をベットから起こす
[コンコン…失礼致します]
ふと、人の気配がドアの向こうに感じられたかと思うとドアが開き、メイド服の女が入ってきた
「あら?………!?お目覚めになったのですか!?いい今すぐ知らせてまいります!」
今のタリスの状態は、後方の窓から光が差し込み、金色の髪の毛がキラキラと輝いていた
一見、どこかの国の王子様かと見間違うほどの美しさだった
「……お目覚め…?」
(あまりにも敬語が凄すぎる。目上の人に対して使うものだけど…これはそれ以上の立場にいる私に向かって言ったやつだね、それにこの部屋の広さ……どこぞの王子様だね)
ゆっくりとベットから降り、洗面台の鏡を見てタリス(やいば)は驚愕した
「なっ………!?」
ムニっと自分の頬をつねって夢かどうかを確認する
「痛い……ものすっごい美少年…」
目覚めたばかりで力加減ができなく、思いっきりつねってしまったため、頬に赤く跡がついてしまった
その時だ
バッターン!!!
と激しくドアが開き、同じくらいの背の高さの男の子と、真っ白な服に身を包んだおじいさんが駆け込んできた
「タリスーーーー!」
男の子がタリスと、叫びながら抱きついてきた
脇腹に頭をくっつけるような、形になったため、右手は魔法が貫いた腹とは反対側の背中を押し、左手は腹の方を押したため、タリスの体に尋常じゃない程の激痛が走った
「!!!!」
普通の人なら気絶してもおかしくないほどの痛みだが、耐えた。
これぐらいで気絶していたら何にもできないだろう
そう考えていると、おじいさんが口を開いた
「これアルト!まだ完治はしておらんぞ!」
「ああ、ごめんね!?痛かったよね!」
「え?あ、うん」
「……タリス?どうかしたの?」
男の子が自分の顔を覗き込んで来たため、びっくりしてそのまま後ろの壁にくっ付いて閉まった
「わわわっ……」
「タリス?」
(タリス…?私の名前は鷹だけど……でもさっき鏡を見た時全くの別人だったから、多分どこかの誰かの体に入ってしまったのかな?…男の子だし)
「い、いや…別にどうもしないよ…」
「そう?」
「うん…」
タリス(やいば)はベットに戻って腰掛け、やってきた先程のメイドから渡された痛み止めであろう薬を飲んだ
「ねぇ、タリス!体が治ったらまた稽古一緒にしようね?タリスは1週間も眠っていたんだから身体は鈍ってるはずだもの」
「うん、そうだね」
「それからそれから、街に出かけて、一緒にお買い物もしよう!」
「うん、行こうね」
自分のことを見て、手振り身振りで楽しそうに話をする男の子…アルトを見つめているとものすっごく眠くなってきた。
「あ、そろそろ行かなくちゃ…まだ片付いてないんだ」
「うん、行ってらっしゃい」
「バイバーい」
アルトはおじいさんとメイドと一緒に、部屋を出ていった
「…薬の副作用が半端ない…嵐のような子だったな」
タリスはアルトの忙しそうな感じを思い出してから、欠伸してから倒れ込むようにベットで深い眠りについた
カーテンが開いていて、暖かな日差しが差し込んでくる
…地味に眩しい
「ん……」
体は包帯でぐるぐる巻きで、その上に薄い羽織を被っていた
「……嫌な夢を見た…」
今でもあの女のことを思い出すと、理性が乗っ取られそうになるほど嫌悪感が出てくる
よっこらせと上半身をベットから起こす
[コンコン…失礼致します]
ふと、人の気配がドアの向こうに感じられたかと思うとドアが開き、メイド服の女が入ってきた
「あら?………!?お目覚めになったのですか!?いい今すぐ知らせてまいります!」
今のタリスの状態は、後方の窓から光が差し込み、金色の髪の毛がキラキラと輝いていた
一見、どこかの国の王子様かと見間違うほどの美しさだった
「……お目覚め…?」
(あまりにも敬語が凄すぎる。目上の人に対して使うものだけど…これはそれ以上の立場にいる私に向かって言ったやつだね、それにこの部屋の広さ……どこぞの王子様だね)
ゆっくりとベットから降り、洗面台の鏡を見てタリス(やいば)は驚愕した
「なっ………!?」
ムニっと自分の頬をつねって夢かどうかを確認する
「痛い……ものすっごい美少年…」
目覚めたばかりで力加減ができなく、思いっきりつねってしまったため、頬に赤く跡がついてしまった
その時だ
バッターン!!!
と激しくドアが開き、同じくらいの背の高さの男の子と、真っ白な服に身を包んだおじいさんが駆け込んできた
「タリスーーーー!」
男の子がタリスと、叫びながら抱きついてきた
脇腹に頭をくっつけるような、形になったため、右手は魔法が貫いた腹とは反対側の背中を押し、左手は腹の方を押したため、タリスの体に尋常じゃない程の激痛が走った
「!!!!」
普通の人なら気絶してもおかしくないほどの痛みだが、耐えた。
これぐらいで気絶していたら何にもできないだろう
そう考えていると、おじいさんが口を開いた
「これアルト!まだ完治はしておらんぞ!」
「ああ、ごめんね!?痛かったよね!」
「え?あ、うん」
「……タリス?どうかしたの?」
男の子が自分の顔を覗き込んで来たため、びっくりしてそのまま後ろの壁にくっ付いて閉まった
「わわわっ……」
「タリス?」
(タリス…?私の名前は鷹だけど……でもさっき鏡を見た時全くの別人だったから、多分どこかの誰かの体に入ってしまったのかな?…男の子だし)
「い、いや…別にどうもしないよ…」
「そう?」
「うん…」
タリス(やいば)はベットに戻って腰掛け、やってきた先程のメイドから渡された痛み止めであろう薬を飲んだ
「ねぇ、タリス!体が治ったらまた稽古一緒にしようね?タリスは1週間も眠っていたんだから身体は鈍ってるはずだもの」
「うん、そうだね」
「それからそれから、街に出かけて、一緒にお買い物もしよう!」
「うん、行こうね」
自分のことを見て、手振り身振りで楽しそうに話をする男の子…アルトを見つめているとものすっごく眠くなってきた。
「あ、そろそろ行かなくちゃ…まだ片付いてないんだ」
「うん、行ってらっしゃい」
「バイバーい」
アルトはおじいさんとメイドと一緒に、部屋を出ていった
「…薬の副作用が半端ない…嵐のような子だったな」
タリスはアルトの忙しそうな感じを思い出してから、欠伸してから倒れ込むようにベットで深い眠りについた
0
あなたにおすすめの小説
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
【完結】仰る通り、貴方の子ではありません
ユユ
恋愛
辛い悪阻と難産を経て産まれたのは
私に似た待望の男児だった。
なのに認められず、
不貞の濡れ衣を着せられ、
追い出されてしまった。
実家からも勘当され
息子と2人で生きていくことにした。
* 作り話です
* 暇つぶしにどうぞ
* 4万文字未満
* 完結保証付き
* 少し大人表現あり
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。
沼野 花
恋愛
私は、夫にも子供にも選ばれなかった。
その事実だけを抱え、離縁を突きつけ、家を出た。
そこで待っていたのは、最悪の出来事――
けれど同時に、人生の扉がひらく瞬間でもあった。
夫は愛人と共に好きに生きればいい。
今さら「本当に愛していたのは君だ」と言われても、裏切ったあなたを許すことはできない。
でも、子供たちの心だけは、必ず取り戻す。
妻にも母にもなれなかった伯爵夫人イネス。
過去を悔いながらも、愛を手に入れることを決めた彼女が辿り着いた先には――
挙式後すぐに離婚届を手渡された私は、この結婚は予め捨てられることが確定していた事実を知らされました
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
【結婚した日に、「君にこれを預けておく」と離婚届を手渡されました】
今日、私は子供の頃からずっと大好きだった人と結婚した。しかし、式の後に絶望的な事を彼に言われた。
「ごめん、本当は君とは結婚したくなかったんだ。これを預けておくから、その気になったら提出してくれ」
そう言って手渡されたのは何と離婚届けだった。
そしてどこまでも冷たい態度の夫の行動に傷つけられていく私。
けれどその裏には私の知らない、ある深い事情が隠されていた。
その真意を知った時、私は―。
※暫く鬱展開が続きます
※他サイトでも投稿中
で、お前が彼女に嫌がらせをしている理由を聞かせてもらおうか?
Debby
恋愛
ヴェルトが友人からの手紙を手に辺境伯令嬢であるレィディアンスの元を訪れたのは、その手紙に「詳細は彼女に聞け」と書いてあったからだ。
簡単にいうと、手紙の内容は「学園で問題を起こした平民──エボニーを妻として引き取ってくれ」というものだった。
一方その話を聞いてしまった伯爵令嬢のオリーブは動揺していた。
ヴェルトとは静かに愛を育んできた。そんな自分を差し置いて、言われるがまま平民を妻に迎えてしまうのだろうか。
そんなオリーブの気持ちを知るはずもないエボニーは、辺境伯邸で行儀見習いをすることになる。
オリーブは何とかしてヴェルトを取り戻そうと画策し、そのことを咎められてしまう。もう後は無い。
オリーブが最後の望みをかけてヴェルトに自分を選んで欲しいと懇願する中、レィディアンスが静かに口を開いた。
「で、そろそろお前が彼女に嫌がらせをしている理由を聞かせてもらおうか」
「はい?」
ヴェルトは自分が何を言われたのか全く理解が出来なかった。
*--*--*
覗いてくださりありがとうございます。(* ᴗ ᴗ)⁾⁾
★全31話7時19時更新で、全話予約投稿済みです。
★★「このお話だけ読んでいただいてもOKです!」という前提のもと↓↓↓
このお話は独立した一つのお話ですが、「で。」シリーズのサイドストーリーでもあり、第一弾「で、私がその方に嫌がらせをする理由をお聞かせいただいても?」の「エボニーその後」でもあります(あるいは「最終話」のその後)。
第一弾「で、私がその方に嫌がらせをする理由をお聞かせいただいても?」
第二弾「で、あなたが私に嫌がらせをする理由を伺っても?」
第三弾「で、あなたが彼に嫌がらせをする理由をお話しいただいても?」
どれも女性向けHOTランキングに入り、特に第二弾はHOT一位になることが出来ました!(*´▽`人)アリガトウ
もしよかったら宜しくお願いしますね!
さようなら、お別れしましょう
椿蛍
恋愛
「紹介しよう。新しい妻だ」――夫が『新しい妻』を連れてきた。
妻に新しいも古いもありますか?
愛人を通り越して、突然、夫が連れてきたのは『妻』!?
私に興味のない夫は、邪魔な私を遠ざけた。
――つまり、別居。
夫と父に命を握られた【契約】で縛られた政略結婚。
――あなたにお礼を言いますわ。
【契約】を無効にする方法を探し出し、夫と父から自由になってみせる!
※他サイトにも掲載しております。
※表紙はお借りしたものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる