降ってきて落ちるもの

こうやさい

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降ってきて落ちるもの

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 サンタクロースと恋は似ていると思う。
 存在はするかもしれないが、自分のところに来るとは限らないという点で。

 僕は枕元のクリスマスプレゼントは親が用意していると早々に気づいた口で。
 なのにサンタクロースはいないという結論には至らなかった。
 きっと僕はサンタクロースにプレゼントを貰えるいい子じゃなくて。
 両親はそんな僕をしかたなく世話してくれているのだと。
 後にずいぶん物わかりのいい子供だったと言われたが、ただ見捨てられるのが怖かっただけにすぎない。
 さすがにサンタクロースを信じなくなった頃には既に子供らしい我が儘を言える年齢ではなくなっていた。

 そんなことを恋をした友人を見て思い出す。
 友人はいいヤツで、だからといってそれだけで恋が絶対叶うとは思わないけれど。
 そんなヤツだから恋が出来るのだろうなと思う。
 きっと僕には他人を思いやるとか慈しむとかそんな感情が欠けているのだろう。
 ただそれぞれに求められる役割を感じ取り、矛盾と不都合が起こらないように適当に調整して合わせているだけにすぎない。
 慈しんでくれる両親の下、大過なく育ったというのに何故こうなってしまったのだろう?

 いい子でなければサンタクロースは来ない。
 人間らしい感性がなければ恋情は抱けない。

 なのに諦めきれないのは何故だろう?
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