17 / 17
番外
彼女にとっての完結サギ 後編
しおりを挟む
あらすじは面白そうだったんだよ、ぶんなげとか打ち切りとか未完とかタイトルにも説明にも書いてなかったんだよ。プロローグとか出会いとか追放とか最後の戦いとかフォーエバーとかそういう位置が分かるようなページ名も付いてなかったんだよ。婚約破棄はどこらへんに来るのが一般的なのか未だ分からん。
で、完結になってたんだよ。
少なくとも作者的にはある程度でもまとめているつもりで書き終わったと思うじゃないか。
作者的にも終わってなかったのならならせめて完結にしないか打ち切ったことどっか分かりやすいところに書いとけよ。
キリすらよくなかったぞ。
「その後違う話も出してた事もあって、まさかあんな中途半端なところで切れてるとは思わなかった」
『えーっと…………ごめんね?』
「いや。誰のせいかっていうと、強いていうなら作者のせいだと思う」
具体的に薦められた訳でもないし、だとしてもとりあえず彼女を責めたい訳じゃない。
けどさっきの『ごめんね?』くっそかわいい。
「そういうオンノベってよくあるのか?」
『あたしの経験からだと完結にしないで放置してる方があるかな?』
まぁ、途中で放置する人が律儀に表示だけ完結にするとは思わないよな。
『それより書籍との関係でキリのいいところで完結にして続きは書籍でのみとかが多いかも』
確かにある意味では終わってないのに完結にしてるだな、それ。
だから書籍化していないなのか。完結まで一気読み出来る作品とは言いづらい。面白いことは面白いんだろうが。
『それで書籍の方は打ち切られて結局未完とか』
……それでもWebよりエグい止め方はされないと信じたい。
『あるいは連載途中で書籍化したけど、書籍でキリがついちゃってWebは途中なのに完結にして止めちゃったのとか』
「作者と書籍読者の中では完結してるわけか」
前情報なしで当たるとキツそうだな。浮いてる部分は書籍を読めば分かるのとも違うだろうし。
『書籍での設定の変更に混乱して、Web版打ち切って書籍版の設定で書き直し始めたとかもあった気がする』
「……続刊出たらどうするのかって感想であってる?」
その後は書籍になっても変更しないのか?
『たぶん』
『そういうのにもう当たりたくないの?』
「さすがに休みが終わるまでにそう何本も読めないし」
口実だが、読むのがゆっくりなのも事実だ。どうせ読むなら面白いのが読みたいのも。
「一本ぐらいはまともに読み終えたいかな」
彼女が読んだ話を薦めてくれるだろうから共通の話題になるし……話題大事。
『じゃあ何本か候補送るね』
……通話、終わらせたくないなぁ。
「……ところで完結サギに遭った時ってどうしてる?」
『んー? 待たない場合は適当に脳内補完かな』
てか、待つって選択肢持つのかよそれでも。……確かにアレ覚えてて再開したとか聞いたら見に行くぐらいはするかもしれないけど、意図的に待つ気はないぞ。結構飽きっぽいし。
「脳内補完」
それはそれとして思わずくり返してしまう。
『よっぽど気になるものだけだけど、過去に読んだ作品とかを元にして適当に内容考える。面白くはないだろうけど』
そういう思考になるってのは充分面白いと思うけど。
「過去に読んだ作品からかー」
それが少ないんだよなー。教科書に載ってた話とかだと繋げようもないし、それを含めても少ない。マンガとかを含めりゃもうちょい有るがわりとノリで読んでたからなー。
キツいな」
『一緒に考えようか?』
「え?」
……話す口実。てか約束。嬉しすぎる。
嬉しすぎるけど……。
『……教えたくないならそれでいいけど』
「いや違う!!」
エロいのとか読んだ訳じゃない。
「未完と分かっている話に人を引きずり込んで許されるものなのかと……」
耳元で軽やかな笑い声が聞こえた。
ああ、愛しいな。
---------------------------------
元ネタは力説していた友人の話。許可済み。
で、完結になってたんだよ。
少なくとも作者的にはある程度でもまとめているつもりで書き終わったと思うじゃないか。
作者的にも終わってなかったのならならせめて完結にしないか打ち切ったことどっか分かりやすいところに書いとけよ。
キリすらよくなかったぞ。
「その後違う話も出してた事もあって、まさかあんな中途半端なところで切れてるとは思わなかった」
『えーっと…………ごめんね?』
「いや。誰のせいかっていうと、強いていうなら作者のせいだと思う」
具体的に薦められた訳でもないし、だとしてもとりあえず彼女を責めたい訳じゃない。
けどさっきの『ごめんね?』くっそかわいい。
「そういうオンノベってよくあるのか?」
『あたしの経験からだと完結にしないで放置してる方があるかな?』
まぁ、途中で放置する人が律儀に表示だけ完結にするとは思わないよな。
『それより書籍との関係でキリのいいところで完結にして続きは書籍でのみとかが多いかも』
確かにある意味では終わってないのに完結にしてるだな、それ。
だから書籍化していないなのか。完結まで一気読み出来る作品とは言いづらい。面白いことは面白いんだろうが。
『それで書籍の方は打ち切られて結局未完とか』
……それでもWebよりエグい止め方はされないと信じたい。
『あるいは連載途中で書籍化したけど、書籍でキリがついちゃってWebは途中なのに完結にして止めちゃったのとか』
「作者と書籍読者の中では完結してるわけか」
前情報なしで当たるとキツそうだな。浮いてる部分は書籍を読めば分かるのとも違うだろうし。
『書籍での設定の変更に混乱して、Web版打ち切って書籍版の設定で書き直し始めたとかもあった気がする』
「……続刊出たらどうするのかって感想であってる?」
その後は書籍になっても変更しないのか?
『たぶん』
『そういうのにもう当たりたくないの?』
「さすがに休みが終わるまでにそう何本も読めないし」
口実だが、読むのがゆっくりなのも事実だ。どうせ読むなら面白いのが読みたいのも。
「一本ぐらいはまともに読み終えたいかな」
彼女が読んだ話を薦めてくれるだろうから共通の話題になるし……話題大事。
『じゃあ何本か候補送るね』
……通話、終わらせたくないなぁ。
「……ところで完結サギに遭った時ってどうしてる?」
『んー? 待たない場合は適当に脳内補完かな』
てか、待つって選択肢持つのかよそれでも。……確かにアレ覚えてて再開したとか聞いたら見に行くぐらいはするかもしれないけど、意図的に待つ気はないぞ。結構飽きっぽいし。
「脳内補完」
それはそれとして思わずくり返してしまう。
『よっぽど気になるものだけだけど、過去に読んだ作品とかを元にして適当に内容考える。面白くはないだろうけど』
そういう思考になるってのは充分面白いと思うけど。
「過去に読んだ作品からかー」
それが少ないんだよなー。教科書に載ってた話とかだと繋げようもないし、それを含めても少ない。マンガとかを含めりゃもうちょい有るがわりとノリで読んでたからなー。
キツいな」
『一緒に考えようか?』
「え?」
……話す口実。てか約束。嬉しすぎる。
嬉しすぎるけど……。
『……教えたくないならそれでいいけど』
「いや違う!!」
エロいのとか読んだ訳じゃない。
「未完と分かっている話に人を引きずり込んで許されるものなのかと……」
耳元で軽やかな笑い声が聞こえた。
ああ、愛しいな。
---------------------------------
元ネタは力説していた友人の話。許可済み。
0
この作品は感想を受け付けておりません。
あなたにおすすめの小説
元夫をはじめ私から色々なものを奪う妹が牢獄に行ってから一年が経ちましたので、私が今幸せになっている手紙でも送ろうかしら
つちのこうや
恋愛
牢獄の妹に向けた手紙を書いてみる話です。
すきま時間でお読みいただける長さです!
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
壊れていく音を聞きながら
夢窓(ゆめまど)
恋愛
結婚してまだ一か月。
妻の留守中、夫婦の家に突然やってきた母と姉と姪
何気ない日常のひと幕が、
思いもよらない“ひび”を生んでいく。
母と嫁、そしてその狭間で揺れる息子。
誰も気づきがないまま、
家族のかたちが静かに崩れていく――。
壊れていく音を聞きながら、
それでも誰かを思うことはできるのか。
王族に婚約破棄させたらそりゃそうなるよね? ……って話
ノ木瀬 優
恋愛
ぽっと出のヒロインが王族に婚約破棄させたらこうなるんじゃないかなって話を書いてみました。
完全に勢いで書いた話ですので、お気軽に読んで頂けたらなと思います。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる