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婚約者さまが冷たい[婚約][死体]
(1/1)婚約者さまが冷たい
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最近わたくしの婚約者さまは望むときに側にいてくださるようになりましたの。
以前はわたくしに対してこれ見よがしに吐いていたため息も吐かなくなりましたし。
あの泥棒猫……失礼、複数の殿方と友愛を深めていらっしゃる特待生にも会いに行かなくなりましたわ。
……けれど、わたくしは欲張りですわね。
それでも冷たいと思ってしまいますの。
愛の言葉を囁いてはくれませんし。
抱きしめてもくれません。
そして、それを今後も望めないことも知っております。
ですから、今日も婚約者様は冷たいのです。
ひんやりとした地下室の中。
触れてみてもぬくもりを奪われるだけ。
日々、その感触は少しずつ変わってゆくけれど。
温かくなる事はないでしょう。
今はこうして、ここで待っていてくださるけれど。
いずれは腐って朽ち果ててしまうのでしょう。
結局わたくしを置いてどこかに行ってしまうのでしょう。
本当に酷い人。
なにも残してくれないなんて。
やっぱり、婚約者さまはわたくしに冷たい。
以前はわたくしに対してこれ見よがしに吐いていたため息も吐かなくなりましたし。
あの泥棒猫……失礼、複数の殿方と友愛を深めていらっしゃる特待生にも会いに行かなくなりましたわ。
……けれど、わたくしは欲張りですわね。
それでも冷たいと思ってしまいますの。
愛の言葉を囁いてはくれませんし。
抱きしめてもくれません。
そして、それを今後も望めないことも知っております。
ですから、今日も婚約者様は冷たいのです。
ひんやりとした地下室の中。
触れてみてもぬくもりを奪われるだけ。
日々、その感触は少しずつ変わってゆくけれど。
温かくなる事はないでしょう。
今はこうして、ここで待っていてくださるけれど。
いずれは腐って朽ち果ててしまうのでしょう。
結局わたくしを置いてどこかに行ってしまうのでしょう。
本当に酷い人。
なにも残してくれないなんて。
やっぱり、婚約者さまはわたくしに冷たい。
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