ずっと傍にいる

こうやさい

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きっと果たされることはない

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『約束だよ』
 そう言われると、少し身構える。

 考えてみると彼女と強く約束したことはそう多くない。
 もちろん暗黙はあるし、些細なことならしなくもない。約束をできれば守らなければならないという教育を他にしてくれる人はいないわけだし。
 けれど先の約束はよほどのことがなければしない。

 まもれなかった約束を思い出すから。


 ずっと一緒にいると約束しておきながら何度手を放しただろう。
 父親ならば特に不思議でもないし、思惑もあるし。
 誰にとってもその方がいい結果になる可能性が高いと分かってる。
 それでも約束を破ったことには変わりない。
 これ以上まもれないものを増やしたくはない。

 僕といるときの彼女はいつも子供だ。
 一度別れれば、次に会うときは赤子だ。
 だからあの約束の年齢ときを越えられない。

 それは僕にとって救いなのだろうか?
 それとも……。
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