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反撃編
お茶会の中の一幕
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お茶会というものはなにやら、パーティー会場のような感じになっていた。
どうやら、すでに準備は整っていて、かつそれなりの人数が、西園寺が雇った一流のような料理人の振る舞う料理に舌鼓をうっている。
ミー達一行は、そこで各々別行動をとることにして、
「大将、鮪、猫口サイズ一丁」
ミーの隣には世良が寿司を頬張っているのが見える。
そして、声には出さないが、世良の目は通常の時よりは柔らかい感じであった。
確かに無理もない、美味しいのだから……
人間の好みと猫の好みは違うというが、戦闘猫であるミーは普通の猫ではないので、人間と同じような感じだ。
それでも、うまいと感じるのは、さすが、西園寺が雇う料理人達は伊達じゃないとでも言っておこうか……
「へい、一丁お待ち」
すかさず、ミーの前に檜でできた寿司をさらに箔をかけるように猫サイズのちょこんとした寿司が出される
「ちっこいな」
世良がボソッと言う
「うっせ、これでも俺達、戦闘猫にゃこれぐらいがいいんだよ」
逆に普通サイズはでかくて食べにくいのだから、猫サイズは適切かもしれない、
それでも、やはり、動物的反応として
ぐるるる
突然、鳴る音、同時にミーの隣に世良とは違う声が聞こえたことにため息をつく。
「おー、君はすごいお腹がすいてるようだなー」
隣で白衣姿をきたくろぶち眼鏡の西園寺薫よりは年が上であるような女性が日本酒をぶら下げながら、ミーに迫ってくる。
「なぁなぁー!そんなことより、お前さぁ酒は飲めるくちかぁー!」
「やじゅてくじぇ」
ぎゅうぎゅうとエルボースマッシュするので痛い
胸がでかいせいも相まって窒息率は高いので『この乳牛がぁー!』とか言ってキレてみたところで女の怒りとは怖いものということを知ってるので、どうにかしたいのだが、酔っ払い恐るべし、
「絡み酒か」
世良がミーの思っていることをボソリと言って、温かいお茶を飲む、その佇まいは若いながらも、哀愁が漂っていた。
「あぁ何だよ、おいおい、世良じゃねぇかよー、あっ!酒飲むかー!この黒いスライムと一緒に!」
「にょいにょいごにょはにょごいじゅらいにゅだねぇ~」
その女は世良に絡もうとしている。
ついでに、ミーのことを黒いスライムと言ってることから、相当酔ってるのだろうと理解できる。
なお、今もミーは抵抗虚しく彼女の抱えた酒の位置と対をなしてミーは同じように抱えられてる。
プッ
誰かが笑ったのか、ミーは思う、確か
「おい、世良笑ってないで飲めぇ~!」
「いや、結構です。お断りします、後、笑ってません」
世良は冷静にその女性に対して鮫の額を押さえるように、冷静に対処しながらも、
「大将、鯛一丁」
大将もこの状況を鑑みながらも、冷静に応対し、そして、世良が鯛を食べて、お茶をすする。しかも、片手で、ミーは思う。
(これが時代かぁ~)
ミーは年だなぁとして感じるのである。
若いとは思おうとしていたが、どうやら、身体的にも、世良に比べて劣ってるのだと感じるようで、劣ってるのだとは認めたくない、五十代ながらの若者への嫉妬を感じるのだった。
若いってずるい!
しかし、この苦しさが晴れるわけではないので、ミーの体が息ができずシロになろうとしかけたところで、
「てや!」
かわいらしい声が発されたのと同時に、
「ぐはぁぁ!」
恐らく失礼ではあるが、対照的な年増し酔っ払い女(三十路ぐらい)の後頭部に直撃する
「はっ、はっ、死ぬかと思たぁぁ」
ミーはゼェゼェと息を切らしながら、胸を押さえて己が生きてることを確認する。
心臓は動いているのだから、大丈夫だとわかるとほっとする。
「あの、本田さん何をしてるんですか!それでも、この白虎の主任研究長ですか?」
「ういーす、梅スラーイム」
梅スライムと呼ばれた小さい少女が酔い潰れてる本田という女性に説教する姿は何ともけなげだった。
世良はというと、梅という少女がきたのを知ると、寿司をただひたすらに食べている。
「ほら、こんなとこで寝てないでキャシーさんのところに行って、パソコン治しますよ」
「えぇ~、別に梅スライムでも良くなーい」
「はあ、それもそうですけど、大丈夫な用件もあるじゃないですか!」
本田と言われた女は猫みたいに酒を抱き枕のように体を丸める。
普通の人ならば、帰るだろうという状況で帰らないのは、その娘(だからだろうか)
「すいませんでした。研究長がご迷惑おかけして」
「いや、大丈夫だ。それよりも手伝おうか」
助けてもらった手前、ミーは梅スライムだけでは、無理をさせてしまうのではと考えて、そう提案してみるのだが
「あっ!大丈夫です!皆さんの邪魔をしてすいませんでした、はあ、大変だなぁ」
と言って、ひきづりながら、後で超絶合体ガレンガロン買ってくださいねとかを本田に小声で小耳に挟ませながら、梅スライムと呼ばれた少女は去っていく。
いや、違うのだが間違いなく、梅は間違いない
まあ、それはそれで、ミーの頭の中の質問を彼が代わりに答える
「あの女は本田礼子、酒が好きでいつも酔い潰れて部下におぶられるだらしない人だ」
「確かにそうだな」
ふっとミーは笑って、お茶を飲もうとした。
「しかし、適当なところなのも大事なのかも知れないのかもな」
「あちっ!ってえっ何だ?」
ミーは問い掛けるが、世良はすかさず、何でもないと言って、元の寿司を食べて、お茶を飲むという一連のスタンスに入る。
「あの、すいませんお茶猫舌なんであったかいのじゃダメなんですけど」
ミーはお茶をいれてくれた女将さんに言って、すぐさま冷たいお茶の入ったコップに代わる
猫舌って辛いなぁーとミーは心なしか、ため息混じりに思うのであった。
どうやら、すでに準備は整っていて、かつそれなりの人数が、西園寺が雇った一流のような料理人の振る舞う料理に舌鼓をうっている。
ミー達一行は、そこで各々別行動をとることにして、
「大将、鮪、猫口サイズ一丁」
ミーの隣には世良が寿司を頬張っているのが見える。
そして、声には出さないが、世良の目は通常の時よりは柔らかい感じであった。
確かに無理もない、美味しいのだから……
人間の好みと猫の好みは違うというが、戦闘猫であるミーは普通の猫ではないので、人間と同じような感じだ。
それでも、うまいと感じるのは、さすが、西園寺が雇う料理人達は伊達じゃないとでも言っておこうか……
「へい、一丁お待ち」
すかさず、ミーの前に檜でできた寿司をさらに箔をかけるように猫サイズのちょこんとした寿司が出される
「ちっこいな」
世良がボソッと言う
「うっせ、これでも俺達、戦闘猫にゃこれぐらいがいいんだよ」
逆に普通サイズはでかくて食べにくいのだから、猫サイズは適切かもしれない、
それでも、やはり、動物的反応として
ぐるるる
突然、鳴る音、同時にミーの隣に世良とは違う声が聞こえたことにため息をつく。
「おー、君はすごいお腹がすいてるようだなー」
隣で白衣姿をきたくろぶち眼鏡の西園寺薫よりは年が上であるような女性が日本酒をぶら下げながら、ミーに迫ってくる。
「なぁなぁー!そんなことより、お前さぁ酒は飲めるくちかぁー!」
「やじゅてくじぇ」
ぎゅうぎゅうとエルボースマッシュするので痛い
胸がでかいせいも相まって窒息率は高いので『この乳牛がぁー!』とか言ってキレてみたところで女の怒りとは怖いものということを知ってるので、どうにかしたいのだが、酔っ払い恐るべし、
「絡み酒か」
世良がミーの思っていることをボソリと言って、温かいお茶を飲む、その佇まいは若いながらも、哀愁が漂っていた。
「あぁ何だよ、おいおい、世良じゃねぇかよー、あっ!酒飲むかー!この黒いスライムと一緒に!」
「にょいにょいごにょはにょごいじゅらいにゅだねぇ~」
その女は世良に絡もうとしている。
ついでに、ミーのことを黒いスライムと言ってることから、相当酔ってるのだろうと理解できる。
なお、今もミーは抵抗虚しく彼女の抱えた酒の位置と対をなしてミーは同じように抱えられてる。
プッ
誰かが笑ったのか、ミーは思う、確か
「おい、世良笑ってないで飲めぇ~!」
「いや、結構です。お断りします、後、笑ってません」
世良は冷静にその女性に対して鮫の額を押さえるように、冷静に対処しながらも、
「大将、鯛一丁」
大将もこの状況を鑑みながらも、冷静に応対し、そして、世良が鯛を食べて、お茶をすする。しかも、片手で、ミーは思う。
(これが時代かぁ~)
ミーは年だなぁとして感じるのである。
若いとは思おうとしていたが、どうやら、身体的にも、世良に比べて劣ってるのだと感じるようで、劣ってるのだとは認めたくない、五十代ながらの若者への嫉妬を感じるのだった。
若いってずるい!
しかし、この苦しさが晴れるわけではないので、ミーの体が息ができずシロになろうとしかけたところで、
「てや!」
かわいらしい声が発されたのと同時に、
「ぐはぁぁ!」
恐らく失礼ではあるが、対照的な年増し酔っ払い女(三十路ぐらい)の後頭部に直撃する
「はっ、はっ、死ぬかと思たぁぁ」
ミーはゼェゼェと息を切らしながら、胸を押さえて己が生きてることを確認する。
心臓は動いているのだから、大丈夫だとわかるとほっとする。
「あの、本田さん何をしてるんですか!それでも、この白虎の主任研究長ですか?」
「ういーす、梅スラーイム」
梅スライムと呼ばれた小さい少女が酔い潰れてる本田という女性に説教する姿は何ともけなげだった。
世良はというと、梅という少女がきたのを知ると、寿司をただひたすらに食べている。
「ほら、こんなとこで寝てないでキャシーさんのところに行って、パソコン治しますよ」
「えぇ~、別に梅スライムでも良くなーい」
「はあ、それもそうですけど、大丈夫な用件もあるじゃないですか!」
本田と言われた女は猫みたいに酒を抱き枕のように体を丸める。
普通の人ならば、帰るだろうという状況で帰らないのは、その娘(だからだろうか)
「すいませんでした。研究長がご迷惑おかけして」
「いや、大丈夫だ。それよりも手伝おうか」
助けてもらった手前、ミーは梅スライムだけでは、無理をさせてしまうのではと考えて、そう提案してみるのだが
「あっ!大丈夫です!皆さんの邪魔をしてすいませんでした、はあ、大変だなぁ」
と言って、ひきづりながら、後で超絶合体ガレンガロン買ってくださいねとかを本田に小声で小耳に挟ませながら、梅スライムと呼ばれた少女は去っていく。
いや、違うのだが間違いなく、梅は間違いない
まあ、それはそれで、ミーの頭の中の質問を彼が代わりに答える
「あの女は本田礼子、酒が好きでいつも酔い潰れて部下におぶられるだらしない人だ」
「確かにそうだな」
ふっとミーは笑って、お茶を飲もうとした。
「しかし、適当なところなのも大事なのかも知れないのかもな」
「あちっ!ってえっ何だ?」
ミーは問い掛けるが、世良はすかさず、何でもないと言って、元の寿司を食べて、お茶を飲むという一連のスタンスに入る。
「あの、すいませんお茶猫舌なんであったかいのじゃダメなんですけど」
ミーはお茶をいれてくれた女将さんに言って、すぐさま冷たいお茶の入ったコップに代わる
猫舌って辛いなぁーとミーは心なしか、ため息混じりに思うのであった。
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