異世界に渡って妹を探します!

エールコート

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異世界転生&転移

2話 森に送られてテンプレ2

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俺は盗賊たちの方に歩いていった。

すると盗賊の下っ端がにやけた顔でこちらを見ながら話しかけてきた。

「おい...なんだガキが道でも聞きにきたのか、それともお前も混ざりたいのか。」

「あの...その子怪我してるみたいなんですけど離してくれませんか?」

俺がそう言うと盗賊達は嫌な顔をして持っていた武器を向けてきた。

「黙れ...うるせぇんだよ!英雄気取りかガキが、俺たちそう言う奴が一番嫌いなんだよ‼︎」

そう言うと盗賊達は一人を残して襲いかかってきた。

俺は剣を天草流剣術の対戦術の構えにして斬り込んだ。

天草流剣術:円刀陣  を放った。 

襲ってきた大半の盗賊達の胴体を横に真っ二つにした。

避けてはいるが足などを切断された盗賊を俺はトドメを刺した。

それを見ていた、暗殺者の職業を持っていた男は勝てないと思ったか逃げ出した。

俺は追っては見たが気配遮断のスキルを持っているのかマップから姿が消えた。

「くそ...逃したか。まぁいいそれよりあの少女の手当てをしないと」

そう言うと俺は少女の元に走って向かった。

眠っているかのように倒れている女の子に近づいて声を掛けた。

「大丈夫か、今助けるからな」

そう言うと俺は本から治癒に関する職業のページはないかと探してみた。

やっぱり無難に治癒士があるのではと探してみると本にちゃんと紹介文が載っていた。

しかしそこには勇者でも太刀打ちできない問題があった。

それは性別問題である。

女性限定で風.水.光の属性が無いとなれないと書いてあったのだ。

俺はしょうがなく他を探してみた。

次に見つけたのは薬師の紹介文である。

薬師はその名の通り薬を作るクラフト系の職業と書いてあった。

特徴は素材があればどんな薬でも作れてしまう職業であると書いてあった。

素材がいると言うことなのでまず素材から集めることにした。

その前に少女に応急処置をするため水を取り出し、傷口を洗ってやり綺麗な布を巻いてやった。

ばんそうこうを貼ろうと思ったが驚かれたりするとめんどうなのでやめといた。

「これでひとまず良しと」 

俺は本で調べておいた身体回復に効く薬草を見つけることにした。

マップを開き、マップに向かって鑑定:ヒルクソウ と唱えた。

するとマップに沢山の光の点が現れた。

俺は光の点が指した場所に向かった。

到着して探してみると現実世界では見たこともないファンタジー植物が沢山生えていた。

俺はいる分だけ取ると少女のところまで戻り薬を作り始めた。

インベントリからすりこぎを取り出してすり潰して汁を取り出し、飲みやすいように蜂蜜などを入れてみた。

できた薬を鑑定してみると回復薬:身体(中)と書いてあった。

少女を起こして飲ませてみるとたちまち顔色が良くなり、元気になった。

しかし切り傷は残ったままなので絞って残った草を布に巻いて傷がある部分に巻きつけた。

「助けていただいてありがとうございます。このご恩は一生忘れません。」

「そんなに硬くならないで良いよ。こっちが話しづらくなっちゃうからね」

そう苦笑いをした。

「お兄さんってお強いんですね!」

もうろうとする中で俺の戦う姿を見ていたのだ。

俺は多分怖がると思っていたから普通に話せる事にびっくりしたが会話ができるので良かったと思った。

「まぁね、一応鍛錬は欠かさないようにはしてるからね」

「そういえば君の名前は?」

そう言っているが俺はもうマップで鑑定していて名前は知っていたが急に名前を呼んだらびっくりするといけないのであえて言ってみたのだ。

「あ...すいません。言いそびれましたが私の名前は獣耳人のミルリア・ゲインと言います。」

ミルリアさん呼ぼうとすると

「私の事はミルと呼んでください。」

と強い眼差しで見つめられたのでミルと呼ぶことにした。

「私も名前を伺っても良いですか。」

「俺の名前は健斗 村雨だよろしく」

一応反対から言ってみたが間違っているだろうか?

「ケントさんですね、わかりました。こちらこそよろしくです。」

おぉ間違ってなかったぽいので良しだな。

「そういえばミルはなんで盗賊たちに捕まってたんだ?」

俺は捕まった理由を聞いてみた。

「私が寝ている間に連れ去られたんですけど、理由は多分お姉ちゃんにあるだと思うんですよ。」

「それはどうしてだ。」

そう尋ねてみると説明してくれた。

「それがですね。お姉ちゃんは特殊なスキルを持っているんですよ。」

「そのスキルと言うのがスキル移動と言う変わったスキルなんですよ。」

スキル移動と言うのは自分の持っているスキルを相手に渡したり相手が持っているスキルを奪ったりできるスキルらしい。

しかし難点があって、自分の属性に合っていないスキルを使うと死んでしまうと言うことでむやみに奪うことができないとのこと。

「それにお姉ちゃんは属性が1つしかないのでほとんど無駄なスキルと言って良いんです。」

「私とお姉ちゃんは顔が似ているで間違えたんだと思います。」

そんなことを話していると側に何やら影があった。それはさっきの暗殺者であった。

「ちぃ...俺たちは間違えてたのか、まぁいいちゃんとした情報が手に入ったしな。」

そう言うと男はその場を去っていった。

悪巧みを企んでいるとも気づいていない俺は村があると言う事なので案内してもらった。

つづく

















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