異世界に渡って妹を探します！

裏章 悪に導かれし者

裏2話 WinWinな関係2

俺は確かに殺した。あんたからもらった力であいつを殺したんだ。

オレは自分にそう言い聞かせた。

「そうです。この人族の男は死んでいる。だから透けているんだ」

その話を聞いて理解はした、しかしなぜこいつがここにいるのか訳が分からない。

「訳が分からないのなら、訳を教えてやる」

こいつオレの考えていることがわかるらしい。そりゃ神だからか。

「説明に入る前に初歩的なことからだ。」
「まず、貴方とこの男がきた世界と今いる世界は繋がっていない。」

いやそんな事を言われても訳が分からないな。

「簡単に言えば、コップの中が世界でガラスが世界の壁だ。」

普通は世界と世界の間の壁が二重になってるから渡る事は出来ないのだそうだ。

「今回は私が貴方に力をやり、この男を殺した事で、この男の世界の輪廻転生の輪から外れたんだ。」

要するに別の世界の神が他の世界の人を殺すと世界から出されるらしい。

殺した神の世界の輪廻転生に組み込まれるそうだ。

「ちょっと待てよ。て事はこいつは今からオレが行くところに生まれ変わるって事か？」

「あぁ　多分そうなるな。もしかしたら時間がズレているから、貴方が降りた時には同世代だとおもう。」

オレは絶望した。なぜこんな奴と同じ世界で生きなきゃならないんだと。

つづく