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第1章 存在の意義
1話 アイル・トワイライト
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神暦1982年12月21日、僕ことアイル・トワイライトが生まれた。
神暦1987年4月11日、父と母に連れられ初めて魔物(といっても死体だが)を見た。
神暦1989年3月17日、妹のルミが生まれた。
神暦1992年12月21日、僕の天職(ジョブ)が決まる・・・!。
神暦1993年1月28日、僕は死んだ・・・・・。
☆
神暦1982年12月20日、ライン・トワイライトは焦っていた。妻エリーとの間に授かった胎児の陣痛が予定よりも早く始まってしまったからだ。
思えば今日はついていない一日であった。朝は妻のために栄養のあるものを食べさせようと森で魔物を獲ろうとしたが失敗。昼は雪が降り始めたせいで海で漁も出来ず、夜は胎児の陣痛が早まった。大きなため息と同時に苛立ちが募る。この雪のせいで助産師のジェシーは到着するかも怪しい。彼はそう判断し妻の元へ向かった。
寝室では妻のエリーが額に大きな汗を浮かべながら辛そうに浅い呼吸を繰り返す。
「・・ライン、ジェシーさんは来た・・・?」
エリーが弱々しく尋ねる。
「いや、雪が強すぎて来れそうにないかもしれない・・・。」
そう答えるしか出来なかった。エリーの浅い呼吸が部屋に響く。その顔はとても不安にあふれていた。それもそのはず、彼らにとって初めての出産である。不安が部屋に募る中、ラインはジェシーに言われたことを思い出した。
鍋に湯を沸かし、タオルを準備する等言われたことを精一杯実行していく。時刻は21時を周り、雪も勢いを増しているようだ。
「おっまたせ~~~!!」
ノックもなしに家の中に明るい女性の声と吹雪の音が響く。慌てて様子を見にいくと助産師であるジェシーが荷物を両手に玄関に立っていた。肩や荷物に積もった雪の量から見て1刻(1時間)は歩いきたのではないか。ラインはジェシーを見て
「今日は吹雪の中すまない。エリーを頼む。」
ジェシーに対し頭を下げる。そんな彼を見てジェシーは積もった雪を払いつつ矢継ぎ早に尋ねた。
「エリーちゃんの様子は?お湯は沸かしてある?」
「エリーは寝室、お湯は丁度沸いた頃だ。」
「それは上出来♪」
寝室へ移動しながらさらに指示を出していく。
「部屋の温度もっと上げて!タオルももっと持ってきて、はやく!」
今は彼女の指示に従っておかねばなるまい。そう判断して急いで行動に移した。
それから3時間後、元気な男の子が生まれた。ラインにはその子が光を反射して真珠のように輝いて見えた。
男の子はアイルと名づけられた。
☆
僕の暮らすここキロスカ村は、人口約1000人程の小さな村だ。アーク大陸の最西端の村とも呼ばれ主に海産物、農作物で生活を送っている。
この世界の人なら10才の誕生日を迎えた日に教会で占師に将来の天職(ジョブ)を視てもらうのだ。
僕の希望は剣士。それも少なくとも師範級以上の級を狙っている。僕の父であるライン・トワイライトは狩師、母のエリー・トワイライトは弓師の天職(ジョブ)を持っている。父や母の天職もいいとは思うが幼い日に見た冒険者達の姿が忘れられず、将来は冒険者になると夢を見てきた。
今日は神暦1992年12月21日の朝6時、僕は期待を胸にベットから飛び起きた。
※
キロスカ村 :アーク大陸の最西端の村
アーク大陸 :3大大陸の一つ。地球でいうユーラ
シア大陸程の大きさである。
天職(ジョブ):10才を迎えた子供は教会、あるいは
王宮の占師に自分に合った仕事を視
てもらえる。適合率は90%を超える
級(クラス) :上から 帝級 王級 聖級 師範級
となっている。これ以降は級外と言
われ 一般 微弱 無能力 とくる
大陸の生態 :人や動物のみならず、魔物、亜人、
精霊などその環境はまさに異世界
神暦1987年4月11日、父と母に連れられ初めて魔物(といっても死体だが)を見た。
神暦1989年3月17日、妹のルミが生まれた。
神暦1992年12月21日、僕の天職(ジョブ)が決まる・・・!。
神暦1993年1月28日、僕は死んだ・・・・・。
☆
神暦1982年12月20日、ライン・トワイライトは焦っていた。妻エリーとの間に授かった胎児の陣痛が予定よりも早く始まってしまったからだ。
思えば今日はついていない一日であった。朝は妻のために栄養のあるものを食べさせようと森で魔物を獲ろうとしたが失敗。昼は雪が降り始めたせいで海で漁も出来ず、夜は胎児の陣痛が早まった。大きなため息と同時に苛立ちが募る。この雪のせいで助産師のジェシーは到着するかも怪しい。彼はそう判断し妻の元へ向かった。
寝室では妻のエリーが額に大きな汗を浮かべながら辛そうに浅い呼吸を繰り返す。
「・・ライン、ジェシーさんは来た・・・?」
エリーが弱々しく尋ねる。
「いや、雪が強すぎて来れそうにないかもしれない・・・。」
そう答えるしか出来なかった。エリーの浅い呼吸が部屋に響く。その顔はとても不安にあふれていた。それもそのはず、彼らにとって初めての出産である。不安が部屋に募る中、ラインはジェシーに言われたことを思い出した。
鍋に湯を沸かし、タオルを準備する等言われたことを精一杯実行していく。時刻は21時を周り、雪も勢いを増しているようだ。
「おっまたせ~~~!!」
ノックもなしに家の中に明るい女性の声と吹雪の音が響く。慌てて様子を見にいくと助産師であるジェシーが荷物を両手に玄関に立っていた。肩や荷物に積もった雪の量から見て1刻(1時間)は歩いきたのではないか。ラインはジェシーを見て
「今日は吹雪の中すまない。エリーを頼む。」
ジェシーに対し頭を下げる。そんな彼を見てジェシーは積もった雪を払いつつ矢継ぎ早に尋ねた。
「エリーちゃんの様子は?お湯は沸かしてある?」
「エリーは寝室、お湯は丁度沸いた頃だ。」
「それは上出来♪」
寝室へ移動しながらさらに指示を出していく。
「部屋の温度もっと上げて!タオルももっと持ってきて、はやく!」
今は彼女の指示に従っておかねばなるまい。そう判断して急いで行動に移した。
それから3時間後、元気な男の子が生まれた。ラインにはその子が光を反射して真珠のように輝いて見えた。
男の子はアイルと名づけられた。
☆
僕の暮らすここキロスカ村は、人口約1000人程の小さな村だ。アーク大陸の最西端の村とも呼ばれ主に海産物、農作物で生活を送っている。
この世界の人なら10才の誕生日を迎えた日に教会で占師に将来の天職(ジョブ)を視てもらうのだ。
僕の希望は剣士。それも少なくとも師範級以上の級を狙っている。僕の父であるライン・トワイライトは狩師、母のエリー・トワイライトは弓師の天職(ジョブ)を持っている。父や母の天職もいいとは思うが幼い日に見た冒険者達の姿が忘れられず、将来は冒険者になると夢を見てきた。
今日は神暦1992年12月21日の朝6時、僕は期待を胸にベットから飛び起きた。
※
キロスカ村 :アーク大陸の最西端の村
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