スカイアーツ・ヴァルキュリア

月天下の旅人

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sequence:13『噂話』

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「私は、明日夢の妹だけど。だからこそ実力を磨いてきたの」

 枝里は涼に自分の心打ちを明かし、続けてこういう。

「だから、コネでふんぞり返っている人は好きじゃないの」

「その思いは分かりました。なら、コネじゃないってことを見せて見せます」

 素直にそう返す涼に、枝里は感心したようにいった。

「だったら、口先だけじゃないってことを見せなさい」

 すると、そこに律がやってくる。

「さて、みなさん。今日は転入生を紹介します」

 律の目線を合図として、涼は前に出る。

「白夜涼です。よろしくお願いします」

 生徒たちはその名前に驚くと同時に、話をし始める。

「白夜……ってことはもしかして」

「確か、律のいとこだって噂だね」

 そんな話に、生徒の一人がこういった。

「噂じゃなくて本当だよ。でも彼女のことだし、実力はあるはずよ」

「律のいとこで、あんなにスタイル抜群なんて正直嫉妬するわね」

 そんな話を涼は内心複雑な思いで聞いていた。

 話をしている生徒たちに、律ははっきりと彼女たちを見据えながらいった。

「静かにして。確かに涼は私の『いとこ』ですが、特別扱いはしません」

「まだパイロットとしては新人だからその点は考慮しますが、それ以上でもそれ以下でもありません」

 その発言に、生徒が再びざわつく。

「いとこだから甘いかと思っていたけど……」

「そのストイックさが律なんだし、それはそれでいいと思う」

「それよりも、今『新人』だっていってたよね?」

 そんな生徒の疑問にほかの生徒が答える。

「新人が何で新型を?」

「新型の調整を頼まれたけど、教職が忙しいからって押し付けたんじゃないかしら」

「まあ、まず新人に新型を使わせて調整する例も無いわけじゃないし」

 その生徒の発言に他の生徒も同調し、『新型の調整に新人が宛がわれた』のだという結論で一致したのだった。
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