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第2章
閑話③ マイヤ視点
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学院に入学してから早いもので、もう半年が経過している。
入学後も陛下にはお世話になっていて、定期的に王城に伺っては雑談をしていたり、魔法に関する話をしていたり、政治に関する話をしていたり、相談に乗っていたりしている。
いわば陛下の話し相手という所だ。
陛下とは共通の話題があるので、非常に話しやすい。
さすがはギンさんだ。陛下とどんなことを話していたのかは分からないけれど、陛下は完全にギンさんにメロメロらしい。
陛下が楽しそうにギンさんのことを話しているのが、正直見ていて面白い。
話を聞きながら、いまは何をしているのかなぁと考えている。
私の元に来たように、世界を回って絶景を探していたり、困っている人を助けていたりするのだろうか。
はたまた居心地の良い町を見つけてそこに長らく滞在しているのだろうか。
ギンさんの行動は結構予測が出来ないから、考えるだけで脳が破裂しそうだ。
まぁ、きっと彼女なら楽しくやっているはず。
「そうそう、マイヤはなかなか成績が良いらしいじゃないか」
「おかげさまで、学院で学ぶのは楽しいです」
「それは良かった。はやりギンが推薦しただけはある」
学院に入り、私はまず周りの子たちのレベルの低さに驚いた。
学院で一番腕が良いという人にあったけれど、自らの力を過信してさらに上を目指そうとしない愚か者だった。
そういう人がうじゃうじゃとあふれている。そんな印象だ。
そりゃあまあ年齢が幼いと言うこともあるだろう。私も同じようなものだけれど、いろいろあって精神年齢は高い方だと思う。
私は己の力に慢心することは無い。なぜなら世界の頂点を知っているからだ。
あの人からすれば私なんて子猫も同然で、ギンさんに追いつけるように必死に勉学に励んでいる。
そうしているうちに、いつの間にか学院のトップに立っていたというわけだ。
「やっぱり魔道具に関してはこの国でもトップの腕はあるだろうね。魔法に関しても問題ないし、剣術もある程度は出来ている」
「あはは、魔法以外はやはり少し苦手で……」
「何を言っている。女子で1位じゃ無いか。全体でも相当上位に居ると聞くぞ?
それで苦手ならば学院で学ぶ大半の人がダメダメじゃ無いか。魔法、剣術以外にも頭も良いらしいな」
「必死なだけですよ。せっかく特待生で迎え入れて貰っているのですから」
「そうか。まああまり気を張りすぎないようにな。気楽に行こう」
「気を張りすぎないように、というのはギンさんにも言われましたよ」
「おお、そうなのか!
……人間は適度に休むのが大事なんだよ。命あってこそだからね。疲れたら休んで、ゆっくり急がず行こう」
学院での勉強は楽しい。
自分の知らないことをたくさん知れる。自分が独学で学んだことをしっかりと教えてくれる。
独学で学んでいたときの“どうして”が解消されていくのが気持ちいい。
「私はギンさんがこの街に来たときに、立派になった姿を見せたいんです。
ギンさんにはたくさん助けて貰ったし、たくさん迷惑を掛けましたから、1人でやっていけるんだぞ。と言うのを見せたいです」
「そうだな。俺も頑張らないと。ギンに失望されては困る」
「そうですね。お互い頑張りましょう」
いつもそんな感じで、お互い頑張ろうという風に握手をして解散する。
私も、陛下も心の中にギンさんが居て、再開したときにガッカリされないようにと必死に頑張っているのだ。
今の私の目標は、王宮に魔法関連の仕事で勤めること。
すでに陛下から学院を卒業し次第王宮で働いて欲しいという風に言われている。私の得意な魔法でこの国を豊かにしたい。
私の命は有限だ。けれどギンさんの命は無限。
きっと私の方がギンさんより早く死んでしまうわけで、この大きな恩を死ぬ前に返しきりたい。
だから必死に頑張る。
早くギンさんに会いたいなぁ……。
入学後も陛下にはお世話になっていて、定期的に王城に伺っては雑談をしていたり、魔法に関する話をしていたり、政治に関する話をしていたり、相談に乗っていたりしている。
いわば陛下の話し相手という所だ。
陛下とは共通の話題があるので、非常に話しやすい。
さすがはギンさんだ。陛下とどんなことを話していたのかは分からないけれど、陛下は完全にギンさんにメロメロらしい。
陛下が楽しそうにギンさんのことを話しているのが、正直見ていて面白い。
話を聞きながら、いまは何をしているのかなぁと考えている。
私の元に来たように、世界を回って絶景を探していたり、困っている人を助けていたりするのだろうか。
はたまた居心地の良い町を見つけてそこに長らく滞在しているのだろうか。
ギンさんの行動は結構予測が出来ないから、考えるだけで脳が破裂しそうだ。
まぁ、きっと彼女なら楽しくやっているはず。
「そうそう、マイヤはなかなか成績が良いらしいじゃないか」
「おかげさまで、学院で学ぶのは楽しいです」
「それは良かった。はやりギンが推薦しただけはある」
学院に入り、私はまず周りの子たちのレベルの低さに驚いた。
学院で一番腕が良いという人にあったけれど、自らの力を過信してさらに上を目指そうとしない愚か者だった。
そういう人がうじゃうじゃとあふれている。そんな印象だ。
そりゃあまあ年齢が幼いと言うこともあるだろう。私も同じようなものだけれど、いろいろあって精神年齢は高い方だと思う。
私は己の力に慢心することは無い。なぜなら世界の頂点を知っているからだ。
あの人からすれば私なんて子猫も同然で、ギンさんに追いつけるように必死に勉学に励んでいる。
そうしているうちに、いつの間にか学院のトップに立っていたというわけだ。
「やっぱり魔道具に関してはこの国でもトップの腕はあるだろうね。魔法に関しても問題ないし、剣術もある程度は出来ている」
「あはは、魔法以外はやはり少し苦手で……」
「何を言っている。女子で1位じゃ無いか。全体でも相当上位に居ると聞くぞ?
それで苦手ならば学院で学ぶ大半の人がダメダメじゃ無いか。魔法、剣術以外にも頭も良いらしいな」
「必死なだけですよ。せっかく特待生で迎え入れて貰っているのですから」
「そうか。まああまり気を張りすぎないようにな。気楽に行こう」
「気を張りすぎないように、というのはギンさんにも言われましたよ」
「おお、そうなのか!
……人間は適度に休むのが大事なんだよ。命あってこそだからね。疲れたら休んで、ゆっくり急がず行こう」
学院での勉強は楽しい。
自分の知らないことをたくさん知れる。自分が独学で学んだことをしっかりと教えてくれる。
独学で学んでいたときの“どうして”が解消されていくのが気持ちいい。
「私はギンさんがこの街に来たときに、立派になった姿を見せたいんです。
ギンさんにはたくさん助けて貰ったし、たくさん迷惑を掛けましたから、1人でやっていけるんだぞ。と言うのを見せたいです」
「そうだな。俺も頑張らないと。ギンに失望されては困る」
「そうですね。お互い頑張りましょう」
いつもそんな感じで、お互い頑張ろうという風に握手をして解散する。
私も、陛下も心の中にギンさんが居て、再開したときにガッカリされないようにと必死に頑張っているのだ。
今の私の目標は、王宮に魔法関連の仕事で勤めること。
すでに陛下から学院を卒業し次第王宮で働いて欲しいという風に言われている。私の得意な魔法でこの国を豊かにしたい。
私の命は有限だ。けれどギンさんの命は無限。
きっと私の方がギンさんより早く死んでしまうわけで、この大きな恩を死ぬ前に返しきりたい。
だから必死に頑張る。
早くギンさんに会いたいなぁ……。
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