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第35話 六女ステファニー・ラパン
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わたしはステファニー・ラパン。みんなからはステフとよばれているラパン伯爵家の六女だよ!
わたしにはだいすきなお姉さまがいるの。3つ上のシエルお姉さま!すごくやさしくて、天使さまみたいにかわいいお姉さま!わたしがお姉さまのことがだいすきになったのは……いつだったかな?気がついたらだいすきになってたからわすれちゃった!
でも確か……
「すてふとおともだちさんをこまらせないでください!」
そういってわたしと大人のあいだに立って、わたしをまもってくれたシエルお姉さまのすがたとこえは、よくおぼえてる。きっとこれがきっかけだとおもう。
だから、シエルお姉さまをいじめるひとはきらい!シエルお姉さまのこんやくしゃはだいきらい!しつむしつのお友達が、シエルお姉さまとお父さまたちが話していたことをきいて、こんやくしゃがだいきらいになった!お姉さまをいじめる人はゆるせない!
お姉さまはそんなこんやくしゃをやっつけるためにがんばってる!だからわたしもマナーのおべんきょうをがんばってるの!お姉さまみたいになりたくて!カーテシーもうまくなったってマナーのせんせいもほめてくれたの!
そんなある日、お姉さまがまたこんやくしゃにパーティにさそわれたってケヴィンがおしえてくれた。このまえのパーティでたくさんいじめられたってケヴィンが言ってた。それなら、こんどのパーティはわたしがお姉さまをまもらないと!
「——そのパーティ、ステフもいきます!」
お姉さまたちはすっごくおどろいてたけど、どうしても行きたいって言ったら行っていいよって言われた!やった!これでシエルお姉さまをまもれる!
「ケヴィン!お姉さまが行くパーティに行くから、ステフもきれいにして!」
「畏まりました…」
きっとシエルお姉さまのほうがきれいでかわいいけど、わたしもまけないぞぉ!わたしははりきって準備とマナーのおべんきょうをはじめた!
それからしばらくして、お姉さまとパーティに行く日がやってきた!わたしはかみのけと同じ色のあまいドレスを着ている。じぶんではカワイイかわからないけど、ケヴィンが片手でかおを隠して、もう片方でサムズアップしてるからきっとカワイイと思う!
着替え終わってからケヴィンといっしょにげんかんホールでまっているとシエルお姉さまがきた。
「お待たせしました」
「!」
わぁ……目の前に天使さまがいる……青空のみたいな色のドレスとサファイアのアクセサリーできかざったお姉さまは、そらからおりてきた天使さまみたい!
「お姉さま!すごくきれい!」
「ありがとうございます。ですがステフの方がカワイイですよ?」
「ううん、それはない」
「えっ」
お姉さまはじぶんのかわいさときれいさをわかってないときがおおい!お姉さまいじょうにかわいくてきれいな人はいないよ!いつかお姉さまにもわかってもらわなくちゃ!
わたしはあたらしいもくひょうにけついをかためながら、お姉さまのこんやくしゃのとうちゃくをまった。
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