気が付いたらオンラインゲームの最強領主で…総受けだったorz

まぁまぁ

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幕間~ストレイト皇国国境警備地~

帰城

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「困ったことがあれば俺を呼べ」

そういってアルスラーンは俺の手の甲に忠誠の口付けをくれる。それに俺が頷くと彼もやわらかく笑い「バーディシャー」と彼を呼ぶ家族と共に影となって消えた。消える際に残した嫣然とした笑みは人を魅せる吸血鬼の当主らしいと思う。でもこれで一件落着!という意味で後ろの俺の騎士達を振り返ればヴェルスレムとガウェイン厳しい視線でバーディシャーが消えた影を見ていた・・・なぜだ。こんなにも頼りになる味方はいないだろうに。

「二人ともどうしたんだ、城に帰るぞ」
そういって笑えば、彼等はハッとしたように俺に目を向けたかとおもうと、ヴェルスレムが俺の目の前に跪いて、俺の王衣の裾を優雅な動作ですくい口付ける。
「すぐに我が王よ」
そんな姿が様になるのは流石だとしか言いようがなかった。アルスラーンとはまた明日、王城で会うことになっている。俺がアルスラーン達には俺の聖都を守護する結界が作用しないようにしたので王城に彼らが転移することは可能になったのだ。
ヴェルスレム達はまだ納得してないようだったけれど、一度剣を交えた相手だから仕方ないのかもしれない。特にガウェイン卿を喚ぶ事態になったガウェイの気持ちを考えると焦ることも申し訳なかった。
そんな気持ちを振り払うように俺はレガンとフルレトに声をかける。
「レガン、一度城に来てくれないか?貴方達の集落への使いはレガンかフルレトのどちらかが同行した方が良いと思うのんだ」
「ああだろうな、俺達は警戒心が強いから」
そしてレガンも聖騎士が持ってきた馬の手綱を受け取る。彼等も城に同行してくれることになった。

城下町を見守るように崖の上に聳える巨大な白亜の城。いや城というより山そのものような言葉を尽くせぬその城は中央に空を切り裂くような高さの尖塔が聳え、それを中心に何重もの尖塔が立ち並ぶ。また白亜の城の周りには銀色の光…宮廷魔導師の守護魔法が飛び交い幻想的な空気を醸し出している。それこそ聖都ヒュンベリオンに〝キャメロット城″ありと謳われる聖王シュレイザードの城である。

「出発」

城に向けて発した聖王の言葉は短かったが他者を従える力に満ちていた。
白金の王衣が馬上から翻る。左右にヴェルスレムとガウェイン卿を従える一行の後ろから聖騎士たちも付き従う・・・一目で民たちは王たる者の姿を知った。
漆黒の髪に空色の瞳。神が創り給うたかのような端正な面立ち。
優しい微笑みと共に手を振られれば道行く人々は歓喜の声を上げた。

わああああああああっっ

商店から出た異国の商人は、響く歓声と前の道を馬で駆ける聖王を見て、自分が見たことが信じられずに「えっ」っと声をあげた。そのまま一行を見送れば、彼等の後ろから何十もの人々がぞろぞろと一行を追いかけているのを見た。老若男女問わずまるでパレードのようだった。
「シュレイザード陛下ッ!!」
「陛下の御世に幸あれ!!」
その熱狂に商人は瞬きをして、やがて楽しそうに笑った。

◆----------◆
聖王は我らを従え、中央通りを進まれた。周囲には歓呼の声が響き、花々が咲き乱れる。人々の笑顔を聖王は受け止め、微笑えまれた。(その輝かしさは言葉に出来ない!)そして私たちはまた知ったのだ。否、知っていた。知っていたがまた心から知るのだ。この御方こそ私たちを幾年月守り、愛してくれた王であると。だから私もまた愛さずにはおれないのだ。嗚呼・・・聖なるかな我らが王に幸いあれ。

『聖騎士ティース・フォン・バイゲルの日記より』
◆----------◆
聖都で知らぬものなど居ないヴェルスレムやガウェイン卿と聖騎士達の壮麗な馬上姿。目立たない筈も無く、中央通りに入った時からすでに俺達を歓迎する民たちによってパレードになってしまった。

「陛下ッ!!」
「聖王さまっ!!」

白い石畳を進めば、民衆は次々と笑顔で窓を開け放つ。行く先々で花が手渡されて俺の手には花束ができた。馬の道行きに花が撒かれる。色とりどりの花弁が白の石畳に映えた。
子どもたちは俺達の馬と並走して屈託ない笑顔で「陛下!」って笑うものだから、つい馬上にひきあげて一緒に乗せてあげたら歓声はいっそう響いた。乗せてあげた子も凄く嬉しそうに辺りを見回している。そして少年は俺をくるっと顔だけで見上げて呼び掛けてきた。
「陛下っ」
「うん?」
「俺っ、おそれ多い事なのにっでも俺、すごく幸せですっ大好きですっ」
そしてギュッと俺の手綱を握る手を掴んで笑うから、俺も笑った―…嗚呼、国を造ッテ良カっタ。
「シュレイザード様!!」
「聖王陛下万歳!!」
民タチノ歓呼ノ声。コノ為ニ俺ハ王ニナッタ。誰モ苦シマナイ国ヲ。

「陛下そろそろ少年を下ろさないと大分離れてしまいます」
ハッとヴェルスレムの声に引き戻される。あれ今・・・俺は『何を考えていた。』
頭を振って「そうだな」と返事をしつつ名残惜しそうな少年を馬上から下ろす。「有難うございます」と返す少年に俺は笑って手を振った。
そして中央通りの道に溢れた人々には、魔法でお返しにと白銀の華を咲かせて舞わせた。ふわふわと光放つ花が幻想的に舞えば人々の笑顔に光が反射して、なんてなんて美しいのだろうと思った。

俺が手を振れば、その何百、何千倍もの人々が笑顔で手を振りかえしてくれた。

そしてそんな一行を白亜のキャメロット城の欄干から見下ろした宰相ツキュールは風に腰まで届く白い髭を遊ばせながら苦笑した。
「目立ちすぎですぞ、陛下」
だがこれで聖王陛下不在と憶測で騒いでいた各国の者共は黙るしかないでしょうな。全く貴方はいつもこの老いぼれを驚かすのが大好きで困ります。そして宰相は踵を返す。

「さてお出迎えの準備をしなくてはなりませんなぁ」


ヴェルスレムは油断なく自分たちを歓喜をもって迎える民たちに視線を走らせながら聖王を害する者がいたら直ぐに排除するつもりで睥睨していた。笑顔を向けてくれる民のなかに潜んでいるかもしれない悪意を見逃すまいと視線が自然鋭くなる。
(これも騎士の務め。もう二度と目の前で陛下を攫わせはしない。)
魔物との乱戦、魔道具を使われたという悪条件があったとはいえ王を目の前で攫われたことはヴェルスレムにとっては耐えがたい事だった。
(シュレイザード陛下は自身の影響力を分かっていらっしゃるから、城下に下りるということは余りなさらないが。きっとこの城下での道行きは王都の民たちの不安を摘み取る意味合いもあるのだろう)
そう思い。ヴェルスレムが聖王に視線を向けたその時だった。

「もっと笑え、二人とも。」

馬上の王にやわらかい声でそう言われ、ヴェルスレムは思わずガウェイン卿と一緒になって顔を上げた。
見上げる聖王陛下は優しく民衆に笑っておられて・・・陛下の警護に意識を向ける余り殺気立ってしまっていたことに反省した。この事件で隷属の首輪すらかけられて奴隷に身を落とすという耐えがたい思いをした王が笑って民に接しているのだから自分たちも倣わなければならないだろう。
ヴェルスレムは城へと続く中央通りを馬で走らせながら、民たちの歓呼の声に笑顔で応えた。

湖の水がそのまま取り入れられた巨大な壕を跳ね橋で渡り、白亜の城の門扉が開けば何百もの騎士たちが左右に分かれて剣を掲げていた。陽光が剣に反射して輝いている。
騎士たちが忠誠を誓う聖王へ。風が騎士服の白いマントを翻し、いっそう優美さが際立つ。
「シュレイザード陛下のご帰還である!!!」
城主の帰還を報せる兵の声にシュレイザードが笑って応えると、そんな騎士たちを掻き分けて大男がぬっと前に現れた。
「よっ、シュレイ」
「レッタンダム」
片手をあげて俺に気軽に声をかけたのは『海賊殺し・レッタンダム』の名で知られる騎士だ。以前の彼は漁師として穏やかな生活をしていたが海賊に故郷の漁村を滅ぼされて復讐の為に騎士となった。
「心配をかけたな」
そう俺が言うとレッタンダムは男らしい太い笑みを浮かべて、馬上の俺の両脇に手を差し入れる。
途端、俺が感じたのは浮遊感だ。
「わっ」
つい驚いた声を上げてしまった俺をレッタンダムは重さなど感じないように肩へ乗せてしまう。
「ははっ陛下っ相変わらず、軽うございますな!」
快活に笑うレッタンダムに対して、
「レッタンダムッ!!ふざけるなっ!!!」
ヴェルスレムの怒号が飛ぶ。だがレッタンダムはハハッと笑うと、彼は肩に聖王を乗せたまま、ぐるりっとその場で回って見せる。騎士たちの視線がこちらに向かっているのがレッタンダムの肩に乗せられた俺にはひしひしと感じた。思わず、レッタンダムに視線を投げると彼も俺を見て、ニッと笑った。

「聖王陛下!万歳!!」

レッタンダムの放った歓呼の声はやがて大きなうねりの様に万歳三唱となった。
王は騎士達の忠誠に手をあげて応え、騎士達の前を抜けて王の間へと向かっていった。

王の間は光に溢れていた。天井はアーチ形で金象嵌の装飾が施されステンドグラスから取り入れられた色鮮やかな光は白亜の石を照らす。
コツリッと聖王が歩くたびに足音が響いて、玉座に座った聖王は王衣の裾をはらった。只それだけのことに滲み出る王威は誰も侵すことは出来ない。
神によって祝福され永遠を約束された王の姿がそこにあった。自ずと騎士達も頭を垂れるなかヴェルスレムは一歩前へ出た、そして片膝をつくと胸に手を当てて完璧な騎士の礼をとってみせた。

「陛下のご帰還を円卓の騎士を代表して、お慶びいたします。」
聖王は騎士に手を差し出す。その手にヴェルスレムは敬愛を込めて口付けた。
「永遠の忠誠を、陛下に。」
「受けよう、ヴェルスレム。」
その声にヴェルスレムは不覚にも込み上げるものがあって唇を噛みしめた。その騎士の姿に気付いたのだろう聖王は騎士の祝福を贈られた手を外すと、そっとヴェルスレムの頭を撫でた。
それを羨ましそうに見る騎士達にも、微笑みを返した。
「皆もありがとう」
王はそして玉座に座る。金象嵌の玉座には色とりどりの貴石が嵌め込まれている。
そして王はおもむろに、王の間の端にいた獣人たちに声をかけた。

「レガン、フルレト。獣人たちを城へ招くために使者をたてたい、お願いできるだろうか。」
レガンとフルレトは聖王の騎士達に囲まれて萎縮するだろうと思いきや、王に呼ばれたら顔を上げて聖王の前に立った。
「その前に・・・陛下。俺達を招いてどうするのかお聞きしても?」
その質問に聖王は微笑み、やがて凛とした声でこの場にいる誰もが聞こえる声で言い放った。

「我が国はこれから獣人たちを受け入れる。聖都の外れに皇国国境警備地を設け、獣人たちの権利が保障され自由に生きられる地をつくろう。」
ざわっと王の間が揺れた。騎士たちはひらかれた考えを持つ者ばかりであるが戸惑いは伝播する。
「獣人を?」
「陛下のお考えは素晴らしいが、しかし…」
「他国が受けいれるだろうか」
獣人たちへの偏見を肌で感じてレガンとフルレトは再度、聖王の考えを確かめる様に質問をする。
「獣人全員を迎えるっていうのか」
それがいかに難しい事であるかレガン達が一番よく分かっている。
「それを望むのであれば」
だがレガン達を見返す聖王の瞳に揺らぎはなかった。
「馬鹿な、そんな土地…」
「レガン、フルレト…お前たちが自らの国を創る種族でないことは知っている。だからお前たちの生活に寄りそうように森の中に国境警備地として城塞を与えようと思っている。」
息を飲むのは周りの騎士達だった。何故なら聖都・ヒュンベリオンにそんな拠点は今まで存在していない。王の言葉が本当であるなら王は一から獣人たちのためだけに砦を造ろうとしている。そのことがより王の本気を周りに知らしめた。
「これで行ってくれるだろうか」
重ねて乞う王に、そんな聖都の事情などは通じてはいないレガンとフルレトは頷いた。
そして王はそれに少しホッと息を吐くと今度は先程から騎士たちの輪から外れていた騎士王の炎の騎士・ガウェインに声をかける。
「ガウェイン卿、獣人たちを命がけで守ってくれた貴方にはこちら聖都側の使者として立ってほしいのだが、行ってくれるだろうか。」
ガウェインは長い真紅の髪をさらりっと靡かせて凭れていた壁から背を離すと、片膝をついて礼をする。

「それが願いなら、シュレイザード殿」

ガウェイン卿はシュレイザードを“我が王”とは呼ばなかった。当たり前だ。彼の王はただ一人。伝説の騎士王・アーサーなのだから。それに少し寂しさを滲ませて王は「頼む」と笑った。



太陽が落ちる頃合いになると聖王の使者としてレガンとフルレト。そしてガウェインは獣人たちの集落に居た。煌びやかな聖都の騎士達が彼等の周りを囲み、さながら森の薄暗さすら払うようである。森の夜は早いもので、ひたひたと闇が森の奥から迫ってくる。
そんな中、獣人たちは彼等の長の姿を見つけると騎士達を幾分遠巻きにしつつ駆け寄ってきた。
「レガンッ!!!フルレトッ!!!無事だったんだなっ!!」
「なにも怪我はない?」
「後ろの人間たちは何なんだ」
立て続けにされる質問に幾分、レガンが苦笑しつつ「彼等は…」と説明をしようとすると集まっていた獣人の一人がレガン達の後ろに控えていた馬上のガウェインを見とめて「騎士様っ」と声を上げた。
ガウェインが視線を向けると、ウサギの獣人の女性が彼に向かって駆け寄ってくるところだった。するとその女性に視線を向けた獣人たちが次々とガウェインを見とめて「おい、あれ」「ああ」と頷き交わす。
「赤い騎士様。さっきは私たちを助けて下さって有難うございますっ」
そしてウサギの獣人の女性はふわふわとした耳を垂れさせながらそう言った。そう、獣人たちは自分たちを命がけで助けた騎士の姿を忘れてはいなかったのだ。
これにはガウェインも優しく笑うと、スッと馬上から降りて手を胸に当て、そのウサギの獣人に向かって淑女への礼をしてみせる。
「貴方達を守ることが出来たのは騎士の誉れです。」
ほぅっと獣人たちの其処かしこで溜息が聞こえた気がした。目の前の女の子などは真っ赤になってプルプルと震えている。ガウェインの男らしい端正な顔と紅い髪が夕陽に照らされて朱金に染まる。腰には炎の聖剣・ガラティーン…溜息が零れたのも頷けた。
だがガウェインは周りのそんな様子には頓着せずに再び顔を上げると獣人たちに聞こえるような声でいった。

「聖王・シュレイザード様からの伝言です。獣人の皆様を聖都にて客人としてお迎えいたします」

ざわっと今度こそ揺れた彼等獣人にガウェイン卿は安心させるように微笑んだ。
だがそれには獣人たちの間から怯えたような声が上がる。
「待ってくれっ、それは俺達が人間のところへ・・・都へ行けっていう事かっ」
小柄な青年だった。だが彼も獣人だろう頭には羊の耳がついている。彼はガウェインや周りの騎士達を警戒するように素早く視線を走らせるとキッと厳しい目線をガウェインに向けた。

「俺達をだましてもう一回、奴隷にしたり殺したりしようとしてるんじゃないのかっ!!」

青年に厳しく言いきられ、ガウェインは辺りの獣人たちの怯えた視線を受け止めて瞳を閉じた。
皆が皆、固唾を呑んで羊の青年とガウェインのやり取りを見守っている。
怯えと恐怖と悲しみとほのかに燈るような期待を感じた。この対応を間違えれば獣人たちは再び放浪の旅に出ることはガウェインにも分かった。
獣人として彼等は裏切られ過ぎたのだ。殺され過ぎた。傷つけられすぎた。彼等獣人にとっての他種族からの優しさは(それはガウェインに言わせれば優しさや善意ではないが)悪意に満ちていて無条件で貰えるものではなかったのだろうと容易く想像できた。

だからガウェインはその場でガラティーンを抜いて、一瞬で怯える獣人たちにむかってその剣を地面に突き刺してみせる。

「貴方方を俺は文字通り自分の命を賭けて救った。この剣にかけて。そして忠誠を誓った王にかけて誓おう。」

ガウェインの凛と低い声は大きな声を出していないのにも関わらず、よく響いて聞こえた。

「無辜の民を屠る剣があるなら俺はその剣を折ってみせるし、もしその剣に俺が成り果てることがあるとしたら…自ら命を絶つ。」

そっとガウェインは手を獣人の青年に差し伸べる。それはまるで聖都で聖王がレガン達を迎え入れた姿と酷似していた。夕陽に染まって炎の騎士は笑った。

「だから貴方たちを守らせてほしい」

全てを包むように、差しのべた手を獣人の青年は見つめ…やがてぼろぼろと泣き出す。
彼だってガウェインにこんなことを言うのは勇気がいっただろう。獣人が人間にたてつくなど最悪は不興をかって命の危険すらある…けれどそれを言ったのは仲間のためだろう。その証拠にそんな彼を仲間たちは集まって背を撫でてやっている。
だからガウェインは剣を再びしまうと「良い仲間だな」と声をかけたのだった。

「よし、それじゃあ皆で城に移動するぞ。」
レガンが気を取り直すかのように声を上げたのはその直後だった。今度は獣人たちも否はないようで皆が立ち上がっているところでフルレトが何か気付いたように「あー」と声を上げる。
レガンが顔だけでフルレトを見ると、フルレトはぽりぽりと頬を掻いて、尻尾をぱたんっと伏せた。
「そういや獣人の俺達がどうやって聖都まで目立たずに大移動するんだ?」
困ったように後ろに控えていた騎士たちを見る彼に騎士達もガウェインを見た。ガウェインは快活に笑うと自分が付けていた金の腕輪を外して無造作に地面に投げる。

キイイインッッ
すると甲高い音を立てて金の腕輪は燐光を放ち、見る間に大きく広がったかと思うと、あっという間に見事な金細工の扉になった。森の中に一枚の扉が現れているなんとも不思議な光景。

「心配しなくても城までの道を直接つなぐ。」
そしてガウェインは恭しくその扉を開いて、獣人たちにその扉の先に広がる絢爛豪華な王城を示して見せるのだった。
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