84 / 118
ミツハナ脱退編
あけみっちの告白
しおりを挟む
あけみっちは表情を暗くし下を向いた。
「私……、妊娠できないんだって」
「え!?」
「前に君が私の中に出した時があったわよね」
「合宿の時?」
極上に気持ち良かったのを覚えている。
「ええ。その時、賭けをしたの覚えてる?」
「もちろん」
あの時は、妊娠してたらどうしようって正直不安だったが……。
「結果は知ってのとおり妊娠してなかった。でも私としては妊娠してるって確信に近いものがあったから精密検査したの」
「そ、そうだったの? そんな様子なかったけど……」
「そうね」
ここであけみっちは言葉を詰まらせた。
「大丈夫?」
「ええ……。元カレに暴力振るわれていたって言ったわよね。実はカレの子を身籠ったんだけど、それをカレに言ったら、俺の子じゃないってお腹を蹴られてね……。流産しちゃったんだけど、それだけじゃなくて」
俺は黙って聞くしかない。
「次は妊娠しないようにってカレが用意した薬を飲んでたから、それが影響したみたい……。当時は健康サプリだと信じこまされていたんだけど……」
「そ、そうなんだ……。それはひどいね……」
それってもはや犯罪なのでは……。
「ごめんね。こんなこと言って。私は子どもを産みたくても産めない身体。だから君が中に出しても大丈夫」
あけみっちが力無く笑った。
こんな時に気の利いたことを言えればいいが思い浮かばない。
「俺にできることがあったら言って」
そう言うのがやっとだった。
「ふふっ。ありがとう。これからも私のサブスク使ってくれる?」
「それであけみっちがいいなら俺は大丈夫だけど……」
「じゃあ、無期限自動更新のサブスクね」
「そんなに体位あるの?」
「ない」
そう言いあけみっちが再び寂しく笑った。
「もう一つ、君に言っておくね。まだ誰にも言ってないんだけど」
「なに?」
「三学期が終わったら私、学校辞めるの」
「えー、マジで!?」
「本当よ。君たちの卒業を学校で見られないのはとても残念だけど、会社の経営に携わる準備が必要なの。君が大学を卒業して私の秘書になるのを待ってるわ。もっとも、君には毎月、特別授業をしてあげるから、ううん、特別授業を受けてもらうから寂しくはないかな」
「俺は学校であけみっちに会えないのは寂しい。みんなだって……」
「この部屋はずっとあるからたまに2年A組でクラス会しましょ。もちろん甘い香りはなしでね」
「でも……」
「そうそう。秘密の花園も解散ね。もともと君を引き込むための私の戦略だったんだけど、今、君はいないしね」
「そうだったの?」
「話は終わり。これから君は深山を誰かと実践して私で復習。次の特別授業は壁ドンからの……ふふっ。次回をお楽しみにね」
そう言いあけみっちはベッドから下に降り俺の手を取った。俺も下に立つ。
「もう一度だけ」
そう言い、あけみっちは俺の首に手を回し、優しく淡いキスをしてきた。まるで青春真っ只中の高校生のように。
「シュウゴくん、大好きだよ」
「私……、妊娠できないんだって」
「え!?」
「前に君が私の中に出した時があったわよね」
「合宿の時?」
極上に気持ち良かったのを覚えている。
「ええ。その時、賭けをしたの覚えてる?」
「もちろん」
あの時は、妊娠してたらどうしようって正直不安だったが……。
「結果は知ってのとおり妊娠してなかった。でも私としては妊娠してるって確信に近いものがあったから精密検査したの」
「そ、そうだったの? そんな様子なかったけど……」
「そうね」
ここであけみっちは言葉を詰まらせた。
「大丈夫?」
「ええ……。元カレに暴力振るわれていたって言ったわよね。実はカレの子を身籠ったんだけど、それをカレに言ったら、俺の子じゃないってお腹を蹴られてね……。流産しちゃったんだけど、それだけじゃなくて」
俺は黙って聞くしかない。
「次は妊娠しないようにってカレが用意した薬を飲んでたから、それが影響したみたい……。当時は健康サプリだと信じこまされていたんだけど……」
「そ、そうなんだ……。それはひどいね……」
それってもはや犯罪なのでは……。
「ごめんね。こんなこと言って。私は子どもを産みたくても産めない身体。だから君が中に出しても大丈夫」
あけみっちが力無く笑った。
こんな時に気の利いたことを言えればいいが思い浮かばない。
「俺にできることがあったら言って」
そう言うのがやっとだった。
「ふふっ。ありがとう。これからも私のサブスク使ってくれる?」
「それであけみっちがいいなら俺は大丈夫だけど……」
「じゃあ、無期限自動更新のサブスクね」
「そんなに体位あるの?」
「ない」
そう言いあけみっちが再び寂しく笑った。
「もう一つ、君に言っておくね。まだ誰にも言ってないんだけど」
「なに?」
「三学期が終わったら私、学校辞めるの」
「えー、マジで!?」
「本当よ。君たちの卒業を学校で見られないのはとても残念だけど、会社の経営に携わる準備が必要なの。君が大学を卒業して私の秘書になるのを待ってるわ。もっとも、君には毎月、特別授業をしてあげるから、ううん、特別授業を受けてもらうから寂しくはないかな」
「俺は学校であけみっちに会えないのは寂しい。みんなだって……」
「この部屋はずっとあるからたまに2年A組でクラス会しましょ。もちろん甘い香りはなしでね」
「でも……」
「そうそう。秘密の花園も解散ね。もともと君を引き込むための私の戦略だったんだけど、今、君はいないしね」
「そうだったの?」
「話は終わり。これから君は深山を誰かと実践して私で復習。次の特別授業は壁ドンからの……ふふっ。次回をお楽しみにね」
そう言いあけみっちはベッドから下に降り俺の手を取った。俺も下に立つ。
「もう一度だけ」
そう言い、あけみっちは俺の首に手を回し、優しく淡いキスをしてきた。まるで青春真っ只中の高校生のように。
「シュウゴくん、大好きだよ」
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
妹の仇 兄の復讐
MisakiNonagase
青春
神奈川県の海に近い住宅街。夏の終わりが、夕焼けに溶けていく季節だった。
僕、孝之は高校三年生、十七歳。妹の茜は十五歳、高校一年生。父と母との四人暮らし。ごく普通の家庭で、僕と茜は、ブラコンやシスコンと騒がれるほどではないが、それなりに仲の良い兄妹だった。茜は少し内気で、真面目な顔をしているが、家族の前ではよく笑う。特に、幼馴染で僕の交際相手でもある佑香が来ると、姉のように慕って明るくなる。
その平穏が、ほんの些細な噂によって、静かに、しかし深く切り裂かれようとは、その時はまだ知らなかった。
プール終わり、自分のバッグにクラスメイトのパンツが入っていたらどうする?
九拾七
青春
プールの授業が午前中のときは水着を着こんでいく。
で、パンツを持っていくのを忘れる。
というのはよくある笑い話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる