30 / 248
カオスソルベ編
第10話「消えるのは雪斗!?復活のソルベ!」①
しおりを挟む
「こちら、瀬戌市の私立サン・ジェルマン学園上空です。異臭騒ぎが解決したばかりの中等部のグラウンドに、巨大なドーナツ状の怪物が先ほどまで戦っていたマジパティ達を飲み込んでしまいました!!!生徒達も教職員の指示の下、次々と下校していきます!」
瀬戌市と新居須市の境目にほど近い広大な敷地にある大型ショッピングモールにある家電量販店のテレビが、一悟達のいるサン・ジェルマン学園の校庭を映す。その様子を見た買い物中の1人の女性は、思いっきり表情が青ざめている。シュトーレンだ。
「姉御…」
「一悟達が…カオスイーツの中に…アタシ…どうすれば…」
突然トルテに抱き着き、弱音を吐き出す主の姿…彼女は今まで、自分の前で泣き言を言った事などない。普段なら「勇者が泣き言なんて言うワケないでしょ」って言いくるめる主が、まるで人が変わったかのように弱音を吐く…身体に当たる豊満な柔らかい物体が、トルテの理性をかき乱そうとする。
「おやっさんが言ってましたよね?「勇者たる者、己の信じる者を信じろ」って…だから、今の姉御にできる事は…一悟達を信じる事なんスよ。それに、あの場所にはアンニン姉さんもいる…あいつらには心強い味方っス!!!」
トルテが着ているシャツを涙で濡らしながら、1人の女勇者は黙って頷く。
「校舎内に残っている生徒は、寄り道せず、直ちに下校したまえ!!!」
異臭騒動が落ち着き、大勢の生徒達が次々と下校していく…下妻先生はグラウンドにいる巨大なドーナツのカオスイーツを睨みつける。まさか、ティラミスがあれほど巨大なカオスイーツを生成するなんて思ってもいなかった。よっぽどカオスイーツにした人間が相当な負の感情を持っていたことなのだろう…下妻先生はそう確信した。
「先生、千葉君達がいません!」
「ウチのクラスの高萩もいません!」
「仁賀保先生の指示で既に帰った!今は自分の身の安全を心配したまえ!!!教頭先生、私は仁賀保先生と一緒に校舎内に生徒が残っていないか確認して参ります!!!」
「気を付けてくださいね…下妻先生。」
中等部校長である鳥居先生は既に帰ってしまったようで、教職員達も、異臭騒動の時から気絶している守衛以外は殆ど退勤していく。
中等部の生徒達と教職員達が学校を出る中、1人の少年が高台のふもとにあるコンビニの入口に座り込んでいる。学校から半径1キロメートル以内の地域全域に避難勧告が出てしまったため、コンビニには誰1人姿が見えない。黒いパーカーから延びる黄緑色にピンクのメッシュが混ざった髪…マカロンだ。
「はぁ…はぁ…流石にこの姿じゃ、フェアリーマートまでが限界か…」
マカロンは黒を基調としたパンクスタイルで、高台を見上げる。突然廃デバートにフランスからやってきた幹部たちが押しかけ、せめてカオスソルベだけでも逃がそうと、マカロンは少年の姿でサン・ジェルマン学園までやってきた。彼の両手には、カオスソルベの荷物がはいったボストンバッグがある。その時、彼のところへ赤い大型バイクが停まる。
「少年…お困りのようだな?」
マカロンが振り向くと、バイクに乗ったライダーがフルフェイスのヘルメットのシールドを上げる。シールドから解放された緑色の瞳からは、歴戦の戦士のような勇ましさが垣間見える。
「今、僕の妹がこの中学校の中にいる!その妹が危ない奴らに狙われているんだ!!!せめて、あいつだけでも危ない奴らから逃がしたいんだよ…」
マカロンの言葉を聞いたライダーは、バイクを指さし…
「後ろに乗りな…お前は、妹想いのいい奴だ。」
その言葉に安堵したマカロンはライダーから黒いヘルメットを受け取り、ライダーのバイクにまたがった。
「吹き飛ばされたくなかったら、しっかりと勇者に捕まってな!!!!!」
響き渡る轟音と共に、マカロンを乗せた大型バイクはスピード違反で即・免停を食らってもおかしくない程の速度で、高台を駆け上がる。
瀬戌市と新居須市の境目にほど近い広大な敷地にある大型ショッピングモールにある家電量販店のテレビが、一悟達のいるサン・ジェルマン学園の校庭を映す。その様子を見た買い物中の1人の女性は、思いっきり表情が青ざめている。シュトーレンだ。
「姉御…」
「一悟達が…カオスイーツの中に…アタシ…どうすれば…」
突然トルテに抱き着き、弱音を吐き出す主の姿…彼女は今まで、自分の前で泣き言を言った事などない。普段なら「勇者が泣き言なんて言うワケないでしょ」って言いくるめる主が、まるで人が変わったかのように弱音を吐く…身体に当たる豊満な柔らかい物体が、トルテの理性をかき乱そうとする。
「おやっさんが言ってましたよね?「勇者たる者、己の信じる者を信じろ」って…だから、今の姉御にできる事は…一悟達を信じる事なんスよ。それに、あの場所にはアンニン姉さんもいる…あいつらには心強い味方っス!!!」
トルテが着ているシャツを涙で濡らしながら、1人の女勇者は黙って頷く。
「校舎内に残っている生徒は、寄り道せず、直ちに下校したまえ!!!」
異臭騒動が落ち着き、大勢の生徒達が次々と下校していく…下妻先生はグラウンドにいる巨大なドーナツのカオスイーツを睨みつける。まさか、ティラミスがあれほど巨大なカオスイーツを生成するなんて思ってもいなかった。よっぽどカオスイーツにした人間が相当な負の感情を持っていたことなのだろう…下妻先生はそう確信した。
「先生、千葉君達がいません!」
「ウチのクラスの高萩もいません!」
「仁賀保先生の指示で既に帰った!今は自分の身の安全を心配したまえ!!!教頭先生、私は仁賀保先生と一緒に校舎内に生徒が残っていないか確認して参ります!!!」
「気を付けてくださいね…下妻先生。」
中等部校長である鳥居先生は既に帰ってしまったようで、教職員達も、異臭騒動の時から気絶している守衛以外は殆ど退勤していく。
中等部の生徒達と教職員達が学校を出る中、1人の少年が高台のふもとにあるコンビニの入口に座り込んでいる。学校から半径1キロメートル以内の地域全域に避難勧告が出てしまったため、コンビニには誰1人姿が見えない。黒いパーカーから延びる黄緑色にピンクのメッシュが混ざった髪…マカロンだ。
「はぁ…はぁ…流石にこの姿じゃ、フェアリーマートまでが限界か…」
マカロンは黒を基調としたパンクスタイルで、高台を見上げる。突然廃デバートにフランスからやってきた幹部たちが押しかけ、せめてカオスソルベだけでも逃がそうと、マカロンは少年の姿でサン・ジェルマン学園までやってきた。彼の両手には、カオスソルベの荷物がはいったボストンバッグがある。その時、彼のところへ赤い大型バイクが停まる。
「少年…お困りのようだな?」
マカロンが振り向くと、バイクに乗ったライダーがフルフェイスのヘルメットのシールドを上げる。シールドから解放された緑色の瞳からは、歴戦の戦士のような勇ましさが垣間見える。
「今、僕の妹がこの中学校の中にいる!その妹が危ない奴らに狙われているんだ!!!せめて、あいつだけでも危ない奴らから逃がしたいんだよ…」
マカロンの言葉を聞いたライダーは、バイクを指さし…
「後ろに乗りな…お前は、妹想いのいい奴だ。」
その言葉に安堵したマカロンはライダーから黒いヘルメットを受け取り、ライダーのバイクにまたがった。
「吹き飛ばされたくなかったら、しっかりと勇者に捕まってな!!!!!」
響き渡る轟音と共に、マカロンを乗せた大型バイクはスピード違反で即・免停を食らってもおかしくない程の速度で、高台を駆け上がる。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
大和型戦艦、異世界に転移する。
焼飯学生
ファンタジー
第二次世界大戦が起きなかった世界。大日本帝国は仮想敵国を定め、軍事力を中心に強化を行っていた。ある日、大日本帝国海軍は、大和型戦艦四隻による大規模な演習と言う名目で、太平洋沖合にて、演習を行うことに決定。大和、武蔵、信濃、紀伊の四隻は、横須賀海軍基地で補給したのち出港。しかし、移動の途中で濃霧が発生し、レーダーやソナーが使えなくなり、更に信濃と紀伊とは通信が途絶してしまう。孤立した大和と武蔵は濃霧を突き進み、太平洋にはないはずの、未知の島に辿り着いた。
※ この作品は私が書きたいと思い、書き進めている作品です。文章がおかしかったり、不明瞭な点、あるいは不快な思いをさせてしまう可能性がございます。できる限りそのような事態が起こらないよう気をつけていますが、何卒ご了承賜りますよう、お願い申し上げます。
オッサン齢50過ぎにしてダンジョンデビューする【なろう100万PV、カクヨム20万PV突破】
山親爺大将
ファンタジー
剣崎鉄也、4年前にダンジョンが現れた現代日本で暮らす53歳のおっさんだ。
失われた20年世代で職を転々とし今は介護職に就いている。
そんな彼が交通事故にあった。
ファンタジーの世界ならここで転生出来るのだろうが、現実はそんなに甘く無い。
「どうしたものかな」
入院先の個室のベッドの上で、俺は途方に暮れていた。
今回の事故で腕に怪我をしてしまい、元の仕事には戻れなかった。
たまたま保険で個室代も出るというので個室にしてもらったけど、たいして蓄えもなく、退院したらすぐにでも働かないとならない。
そんな俺は交通事故で死を覚悟した時にひとつ強烈に後悔をした事があった。
『こんな事ならダンジョンに潜っておけばよかった』
である。
50過ぎのオッサンが何を言ってると思うかもしれないが、その年代はちょうど中学生くらいにファンタジーが流行り、高校生くらいにRPGやライトノベルが流行った世代である。
ファンタジー系ヲタクの先駆者のような年代だ。
俺もそちら側の人間だった。
年齢で完全に諦めていたが、今回のことで自分がどれくらい未練があったか理解した。
「冒険者、いや、探索者っていうんだっけ、やってみるか」
これは体力も衰え、知力も怪しくなってきて、ついでに運にも見放されたオッサンが無い知恵絞ってなんとか探索者としてやっていく物語である。
注意事項
50過ぎのオッサンが子供ほどに歳の離れた女の子に惚れたり、悶々としたりするシーンが出てきます。
あらかじめご了承の上読み進めてください。
注意事項2 作者はメンタル豆腐なので、耐えられないと思った感想の場合はブロック、削除等をして見ないという行動を起こします。お気を悪くする方もおるかと思います。予め謝罪しておきます。
注意事項3 お話と表紙はなんの関係もありません。
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
『イージス艦長、インパール最前線へ。――牟田口廉也に転生した俺は、地獄の餓死作戦を「鉄壁の兵站要塞」に変える』
月神世一
SF
【あらすじ】
「補給がなければ、戦場に立つ資格すらない」
坂上真一(さかがみ しんいち)、50歳。
かつてイージス艦長として鉄壁の防空網を指揮し、現在は海上自衛隊で次世代艦の兵站システムを設計する男。
背中には若き日の過ちである「仁王」の刺青を隠し持ち、北辰一刀流の達人でもある彼は、ある日、勤務中に仮眠をとる。
目が覚めると、そこは湿気と熱気に満ちた1944年のビルマだった。
鏡に映っていたのは、小太りで口髭の男――歴史の教科書で見た、あの「牟田口廉也」。
しかも時期は、日本陸軍史上最悪の汚点とされる「インパール作戦」決行の直前。
部下たちは「必勝の精神論」を叫び、無謀な突撃を今か今かと待っている。
(……ふざけるな。俺に、部下を餓死させろと言うのか?)
現代の知識と、冷徹な計算、そして海自仕込みのロジスティクス能力。
すべてを駆使して、坂上(中身)は歴史への介入を開始する。
精神論を振りかざすふりをして上層部を欺き、現地改修で兵器を強化し、密かに撤退路を整備する。
これは、「史上最も無能な指揮官」の皮を被った「現代の有能な指揮官」が、確定した敗北の運命をねじ伏せ、数万の命を救うために戦う、逆転の戦記ドラマ。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗@オートスキル第1巻発売中
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
マンションのオーナーは十六歳の不思議な青年 〜マンションの特別室は何故か女性で埋まってしまう〜
美鈴
ファンタジー
ホットランキング上位ありがとうございます😊
ストーカーの被害に遭うアイドル歌羽根天音。彼女は警察に真っ先に相談する事にしたのだが…結果を言えば解決には至っていない。途方にくれる天音。久しぶりに会った親友の美樹子に「──なんかあった?」と、聞かれてその件を伝える事に…。すると彼女から「なんでもっと早く言ってくれなかったの!?」と、そんな言葉とともに彼女は誰かに電話を掛け始め…
※カクヨム様にも投稿しています
※イラストはAIイラストを使用しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる