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カオスソルベ編
第10話「消えるのは雪斗!?復活のソルベ!」④
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「カッ…」
空洞から現れた光に呼応するかのように、ライスの持っている水色の宝石が付いたブレイブスプーンが光を放ち、3色の光が現れた空洞へと飛んでいく…
「どうやら元の持ち主も、再び「勇者の力を受け継ぎし者」として覚醒できたのね。」
「覚悟はしておりましたが…突然、戦線離脱を告げられるのは悲しいものですわね…」
視線は皆、3色の光へ集まる。3色の光は段々と大きくなり、ライスの目の前に舞い降りると、3人の少女が現れた。一悟とみるく、そしてカオスソルベと同じ髪型をした藍色のロングヘアーの少女…
「か…カオスソルベでも…氷見雪斗でも…ない?」
「違う…僕はもうカオスソルベじゃない…もう1人の氷見雪斗…ユキ!!!!」
そう叫んだユキの姿を見て、マカロンは少々寂しそうだ。
「ここからは俺達のターンだ!行くぜ!!!」
「「OK!!!!!」」
3人は同時にブレイブスプーンを構える。
「「「マジパティ・スイート・トランスフォーム!!!」」」
ピンク、黄色、水色の光が3人を包み、一悟はピンク色のロングヘアー、みるくは金髪のロングヘアー、ユキは水色のロングヘアーにそれぞれ変化する。それと同時に3人は背中合わせとなり、一悟の右手はみるくの左手が握り、みるくの右手はユキの左手、ユキの右手は一悟の左手がそれぞれ握りしめる。髪をなびかせながら、トップス、スカート…と、上から順に光の粒子によって装着され、それぞれのコスチュームに合わせたかのように、太ももから足元にかけて光の粒子によって装着される。一悟とユキにはチョーカー、みるくにはチョーカーとアームリングが装着される。手袋、イヤリングが装着されると、今度は全員身体をくるりと回し、向かい合う。一悟の髪はポニーテールに結われ、もみ上げの毛先がくるんとカールし、みるくの髪は触角が現れ、ツーサイドアップにされた髪ともみ上げが縦ロールにカールし、下された髪は2つに分けられ、それぞれ毛先をオレンジ色のリボンで結われる。ユキの髪は右側でワンサイドテールになり、青いリボンでまとめられる。それぞれの腰にチェーンが現れると、そこにブレイブスプーンが付くと、3人の瞳の色が変わり、変身が完了する。
「ピンクのマジパティ・ミルフィーユ!!!」
「黄色のマジパティ・プディング!!!」
「ブルーのマジパティ・ソルベ!!!」
「スイート…」
「「レボリューション!!!」」
「「「マジパティ!!!!!」」」
最後はポーズが決まり、見事にハモった。
「禍々しい混沌のスイーツ、勇者の知性でその頭を冷やしてみせる!!!」
変身したのはユキとしての人格だが、カオスイーツに対するその目つきは、完全に氷見雪斗そのものだ。
「えぇいっ!!!3人になろうが同じこと!行きなさい、カオスイーツ!!!マジパティどもをパパラッチするのです!」
「ドドドドドドドドドド…」
ティラミスの命令に従うかのように、カオスイーツが空洞からガトリング砲の要領でリングドーナツを飛ばし始めた。
「ミルフィーユリフレクション!!!」
ミルフィーユはミルフィーユグレイブを回転させ、リングドーナツを弾き飛ばす。そしてミルフィーユの背後からソルベが飛び上がり、カオスイーツに向かってソルベアローを投げつける。
「ソルベブーメラン!!!」
ソルベの言葉と同時に投げ出された長弓は、水色の光に包まれ、ミルフィーユが防ぎきれなかったリングドーナツを次々と一刀両断し、再びソルベの手元に戻った。ソルベが再び地上に着地すると、今度はミルフィーユの背後からプディングがプディングワンドの球体を回転させながら飛び上がる。
「プディングメテオ!!!キャラメリゼ!!!」
プディングワンドの先端から飴色の球体が現れ、球体はカオスイーツの空洞の前で爆発四散し、カオスイーツの空洞が塞がれる。カオスイーツは思わず封じられた空洞を叩くが、その空洞であらゆるものを吸収する能力を失ってしまった。そして、バランスを崩し…
「わわっ…」
「ドオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!」
ティラミスを下敷きにして倒れてしまった。
「今だ!マジパティ!!!3人の武器を重ね合わせるんだ!!!!!」
赤い髪の青年の言葉に、3人はそれぞれの武器を重ね合わせる。
「「「3つの心を1つに合わせて…」」」
3人がそう叫んだ瞬間、3人の武器は光の粒子となり、真っ白な柄に、水晶のような剣先、そしてそれぞれのカラーに合わせた装飾が付いた細身の片手剣・パティブレードに変わった。
「勇者の力を1つの剣に!!!ミルフィーユブレード!!!」
「勇者の愛を1つの剣に!!!プディングブレード!!!」
「勇者の知性を1つの剣に!!!ソルベブレード!!!」
3人はそれぞれのパティブレードを構え、ピンク、黄色、水色の光をまといつつ、カオスイーツに飛び掛かる。
「「「マジパティ・トリニティ・ピュニシオン!!!!!」」」
ティラミスに蹴り上げられ、やっと起き上がったカオスイーツだが、ピンクの光を纏ったミルフィーユにミルフィーユブレードで縦に斬られ、続いて黄色の光を纏ったプディングにプディングブレードで横に斬られる。そして、最後に水色の光を纏ったソルベによってソルベブレードで斬られた。
「「「アデュー♪」」」
3人が同時にウインクすると、カオスイーツは光の粒子となり、本来の姿を取り戻す。
「くっ…マカロン様の前で恥をさらすとは…マジパティども、覚えてなさいっ!!!」
そう言いながら、ティラミスは「フッ」と音を立てて消えてしまった。サントノーレも、いつの間にかいなくなっている。
「あら…ホントに週刊「ZBA!」の烏森だったのね…看護学校に通っていた頃、私をストーカーした罪…今、警察に訴えてもいいのよ?」
「へっ…それなら、SNSで拡散してやろー☆彡」
「でも、目を覚ました時がヤバイな…こういう時は…」
カオスイーツから元の姿に戻ったジャーナリストの烏森を見て、アンニンとマカロンはいつもの調子に戻るが、赤い髪の青年は最悪の状況を察知した。
「大勇者様…こういう時は…」
「勇者及び、精霊を含む勇者を知る者、マジパティ達全員、グラウンドからずらかれ!!!!!」
「大勇者様」と呼ばれた青年の鶴の一声で、ミルフィーユ達は一斉にグラウンドから正門へと走り出す。走り出したと同時に…
「って、俺達のカバン~~~~~~~~~!!!」
変身前にエンジェルスプーンを持ったまま教室を出たため、ミルフィーユはカバンの事を思い出してしまった。
「大丈夫だ。私が全員分アンニンの車の中へ乗せた。」
「あ…それならいいや。」
それでいいのか…ミルフィーユ達は本校舎にある昇降口で変身を解き、急いで学校を出る。
「こういう事もあろうかと、いつものポルシェじゃなくてミニバンで出勤しといてよかったわ。元々ジュレの車だけど…」
そう言いながら、アンニンは一悟達を乗せたミニバンのエンジンをかけ、ちゃっかり甲冑姿からライダースーツ姿に戻った首藤は再びバイクにまたがる。(取り締まりを受けたその日から免停になるワケではないので、今回の首藤の場合、運転は可能です。でも、スピード違反はほどほどに。(速度違反経験者・談))
「なぁ…氷見雪斗…」
「何だ?」
アンニンが運転するミニバンの中、マカロンは雪斗にある事を話す。
「カオスソルベ…いや、ユキに伝えてほしい…「これからは光に生きろ」…って。敵がこんな事言うのも変だよな?でも…もうユキもお前も…一人じゃない。これ以上闇に染まるな…」
「言われなくとも、もう闇には染まらんさ…今回、お前には本当に感謝している。お前がユキを大切にしてきたからこそ、僕はユキを通して、自分の過ちに気づくことができた。」
「だから…お前も、ユキも…次に会う時は、敵同士だ!!!」
マカロンは安心した表情だった。やがてアンニンの運転するミニバンが木苺ヶ丘の商店街入口にあるバス停に停まり、そこでマカロンは雪斗にボストンバッグを託し、ミニバンを降りた。そしていつものゴスロリ姿へと戻り、「フッ」と音を立てて廃デパートへと帰っていった。
その頃、カフェ「ルーヴル」ではシュトーレンが居住スペース真横のガレージに止めた赤い普通乗用車の後部座席から荷物を出していた。そこへ、赤を基調としたライダースーツの男が運転する赤い大型バイクがやってくる。
「後ろ姿…母さんに似たな…」
聞き覚えのある声に、勇者は不意にバイクの青年の方を向いた。青年がヘルメットを外した刹那、炎のような赤髪が宙を舞い、歴戦の戦士のような勇ましさが漂う緑色の瞳を見た瞬間、思わず勇者は肩を震わせる。
「大きくなったな…セーラ…」
スイーツ界に於いて、勇者の本名及び、真名を家族や身近な者以外の者が呼ぶのは禁忌とされている。そんなシュトーレンの本名を躊躇いもなく呼ぶ者(アントーニオは除く)…それは紛れもなく…
「親父…」
そう…それはシュトーレンの父親で、彼女の2代前の勇者ガレット…首藤和真こと大勇者ガレットは、久しぶりに再会した娘に抱き着こうとするが…
「ドサッ…」
そんな感動の再会も虚しく、シュトーレンが車から取り出した荷物を持たされた。
「今からアンヌが一悟達連れてくるから、荷物を2階のリビングまで運んどいて。」
「やっと再会した父親に対して酷くなーい?セーラちゃーん…」
「しれっと仕事辞めた挙句、8年近く子供達ほったらかしにしといて、娘を「ちゃん」付けするなっ!!!!!(男声)」
「姉御、何モタモタしてるんスかー!!!早くしないとアンニン姉さ…って、おやっさん!!!??」
「おー、トルテ!相変わらず人間態はチャラいなー…」
そう言いながら、ガレットは玄関から出てきたトルテの背中を叩く。
「トルテにちょっかい出してないで、さっさと運ぶの手伝え…(男声)」
「ちょっとぉー…父親に向かって、男声で怒るのやめてぇー?」
「何やってんだか…」
そんな3人の様子を、僧侶は呆れた顔をしつつも、一悟達は苦笑いを浮かべながら見つめる。そして一悟は思わずシュトーレンと目を合わせる。勇者のまんざらでもなさそうな笑顔に、一悟は思わず安堵の表情を浮かべた。
空洞から現れた光に呼応するかのように、ライスの持っている水色の宝石が付いたブレイブスプーンが光を放ち、3色の光が現れた空洞へと飛んでいく…
「どうやら元の持ち主も、再び「勇者の力を受け継ぎし者」として覚醒できたのね。」
「覚悟はしておりましたが…突然、戦線離脱を告げられるのは悲しいものですわね…」
視線は皆、3色の光へ集まる。3色の光は段々と大きくなり、ライスの目の前に舞い降りると、3人の少女が現れた。一悟とみるく、そしてカオスソルベと同じ髪型をした藍色のロングヘアーの少女…
「か…カオスソルベでも…氷見雪斗でも…ない?」
「違う…僕はもうカオスソルベじゃない…もう1人の氷見雪斗…ユキ!!!!」
そう叫んだユキの姿を見て、マカロンは少々寂しそうだ。
「ここからは俺達のターンだ!行くぜ!!!」
「「OK!!!!!」」
3人は同時にブレイブスプーンを構える。
「「「マジパティ・スイート・トランスフォーム!!!」」」
ピンク、黄色、水色の光が3人を包み、一悟はピンク色のロングヘアー、みるくは金髪のロングヘアー、ユキは水色のロングヘアーにそれぞれ変化する。それと同時に3人は背中合わせとなり、一悟の右手はみるくの左手が握り、みるくの右手はユキの左手、ユキの右手は一悟の左手がそれぞれ握りしめる。髪をなびかせながら、トップス、スカート…と、上から順に光の粒子によって装着され、それぞれのコスチュームに合わせたかのように、太ももから足元にかけて光の粒子によって装着される。一悟とユキにはチョーカー、みるくにはチョーカーとアームリングが装着される。手袋、イヤリングが装着されると、今度は全員身体をくるりと回し、向かい合う。一悟の髪はポニーテールに結われ、もみ上げの毛先がくるんとカールし、みるくの髪は触角が現れ、ツーサイドアップにされた髪ともみ上げが縦ロールにカールし、下された髪は2つに分けられ、それぞれ毛先をオレンジ色のリボンで結われる。ユキの髪は右側でワンサイドテールになり、青いリボンでまとめられる。それぞれの腰にチェーンが現れると、そこにブレイブスプーンが付くと、3人の瞳の色が変わり、変身が完了する。
「ピンクのマジパティ・ミルフィーユ!!!」
「黄色のマジパティ・プディング!!!」
「ブルーのマジパティ・ソルベ!!!」
「スイート…」
「「レボリューション!!!」」
「「「マジパティ!!!!!」」」
最後はポーズが決まり、見事にハモった。
「禍々しい混沌のスイーツ、勇者の知性でその頭を冷やしてみせる!!!」
変身したのはユキとしての人格だが、カオスイーツに対するその目つきは、完全に氷見雪斗そのものだ。
「えぇいっ!!!3人になろうが同じこと!行きなさい、カオスイーツ!!!マジパティどもをパパラッチするのです!」
「ドドドドドドドドドド…」
ティラミスの命令に従うかのように、カオスイーツが空洞からガトリング砲の要領でリングドーナツを飛ばし始めた。
「ミルフィーユリフレクション!!!」
ミルフィーユはミルフィーユグレイブを回転させ、リングドーナツを弾き飛ばす。そしてミルフィーユの背後からソルベが飛び上がり、カオスイーツに向かってソルベアローを投げつける。
「ソルベブーメラン!!!」
ソルベの言葉と同時に投げ出された長弓は、水色の光に包まれ、ミルフィーユが防ぎきれなかったリングドーナツを次々と一刀両断し、再びソルベの手元に戻った。ソルベが再び地上に着地すると、今度はミルフィーユの背後からプディングがプディングワンドの球体を回転させながら飛び上がる。
「プディングメテオ!!!キャラメリゼ!!!」
プディングワンドの先端から飴色の球体が現れ、球体はカオスイーツの空洞の前で爆発四散し、カオスイーツの空洞が塞がれる。カオスイーツは思わず封じられた空洞を叩くが、その空洞であらゆるものを吸収する能力を失ってしまった。そして、バランスを崩し…
「わわっ…」
「ドオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!」
ティラミスを下敷きにして倒れてしまった。
「今だ!マジパティ!!!3人の武器を重ね合わせるんだ!!!!!」
赤い髪の青年の言葉に、3人はそれぞれの武器を重ね合わせる。
「「「3つの心を1つに合わせて…」」」
3人がそう叫んだ瞬間、3人の武器は光の粒子となり、真っ白な柄に、水晶のような剣先、そしてそれぞれのカラーに合わせた装飾が付いた細身の片手剣・パティブレードに変わった。
「勇者の力を1つの剣に!!!ミルフィーユブレード!!!」
「勇者の愛を1つの剣に!!!プディングブレード!!!」
「勇者の知性を1つの剣に!!!ソルベブレード!!!」
3人はそれぞれのパティブレードを構え、ピンク、黄色、水色の光をまといつつ、カオスイーツに飛び掛かる。
「「「マジパティ・トリニティ・ピュニシオン!!!!!」」」
ティラミスに蹴り上げられ、やっと起き上がったカオスイーツだが、ピンクの光を纏ったミルフィーユにミルフィーユブレードで縦に斬られ、続いて黄色の光を纏ったプディングにプディングブレードで横に斬られる。そして、最後に水色の光を纏ったソルベによってソルベブレードで斬られた。
「「「アデュー♪」」」
3人が同時にウインクすると、カオスイーツは光の粒子となり、本来の姿を取り戻す。
「くっ…マカロン様の前で恥をさらすとは…マジパティども、覚えてなさいっ!!!」
そう言いながら、ティラミスは「フッ」と音を立てて消えてしまった。サントノーレも、いつの間にかいなくなっている。
「あら…ホントに週刊「ZBA!」の烏森だったのね…看護学校に通っていた頃、私をストーカーした罪…今、警察に訴えてもいいのよ?」
「へっ…それなら、SNSで拡散してやろー☆彡」
「でも、目を覚ました時がヤバイな…こういう時は…」
カオスイーツから元の姿に戻ったジャーナリストの烏森を見て、アンニンとマカロンはいつもの調子に戻るが、赤い髪の青年は最悪の状況を察知した。
「大勇者様…こういう時は…」
「勇者及び、精霊を含む勇者を知る者、マジパティ達全員、グラウンドからずらかれ!!!!!」
「大勇者様」と呼ばれた青年の鶴の一声で、ミルフィーユ達は一斉にグラウンドから正門へと走り出す。走り出したと同時に…
「って、俺達のカバン~~~~~~~~~!!!」
変身前にエンジェルスプーンを持ったまま教室を出たため、ミルフィーユはカバンの事を思い出してしまった。
「大丈夫だ。私が全員分アンニンの車の中へ乗せた。」
「あ…それならいいや。」
それでいいのか…ミルフィーユ達は本校舎にある昇降口で変身を解き、急いで学校を出る。
「こういう事もあろうかと、いつものポルシェじゃなくてミニバンで出勤しといてよかったわ。元々ジュレの車だけど…」
そう言いながら、アンニンは一悟達を乗せたミニバンのエンジンをかけ、ちゃっかり甲冑姿からライダースーツ姿に戻った首藤は再びバイクにまたがる。(取り締まりを受けたその日から免停になるワケではないので、今回の首藤の場合、運転は可能です。でも、スピード違反はほどほどに。(速度違反経験者・談))
「なぁ…氷見雪斗…」
「何だ?」
アンニンが運転するミニバンの中、マカロンは雪斗にある事を話す。
「カオスソルベ…いや、ユキに伝えてほしい…「これからは光に生きろ」…って。敵がこんな事言うのも変だよな?でも…もうユキもお前も…一人じゃない。これ以上闇に染まるな…」
「言われなくとも、もう闇には染まらんさ…今回、お前には本当に感謝している。お前がユキを大切にしてきたからこそ、僕はユキを通して、自分の過ちに気づくことができた。」
「だから…お前も、ユキも…次に会う時は、敵同士だ!!!」
マカロンは安心した表情だった。やがてアンニンの運転するミニバンが木苺ヶ丘の商店街入口にあるバス停に停まり、そこでマカロンは雪斗にボストンバッグを託し、ミニバンを降りた。そしていつものゴスロリ姿へと戻り、「フッ」と音を立てて廃デパートへと帰っていった。
その頃、カフェ「ルーヴル」ではシュトーレンが居住スペース真横のガレージに止めた赤い普通乗用車の後部座席から荷物を出していた。そこへ、赤を基調としたライダースーツの男が運転する赤い大型バイクがやってくる。
「後ろ姿…母さんに似たな…」
聞き覚えのある声に、勇者は不意にバイクの青年の方を向いた。青年がヘルメットを外した刹那、炎のような赤髪が宙を舞い、歴戦の戦士のような勇ましさが漂う緑色の瞳を見た瞬間、思わず勇者は肩を震わせる。
「大きくなったな…セーラ…」
スイーツ界に於いて、勇者の本名及び、真名を家族や身近な者以外の者が呼ぶのは禁忌とされている。そんなシュトーレンの本名を躊躇いもなく呼ぶ者(アントーニオは除く)…それは紛れもなく…
「親父…」
そう…それはシュトーレンの父親で、彼女の2代前の勇者ガレット…首藤和真こと大勇者ガレットは、久しぶりに再会した娘に抱き着こうとするが…
「ドサッ…」
そんな感動の再会も虚しく、シュトーレンが車から取り出した荷物を持たされた。
「今からアンヌが一悟達連れてくるから、荷物を2階のリビングまで運んどいて。」
「やっと再会した父親に対して酷くなーい?セーラちゃーん…」
「しれっと仕事辞めた挙句、8年近く子供達ほったらかしにしといて、娘を「ちゃん」付けするなっ!!!!!(男声)」
「姉御、何モタモタしてるんスかー!!!早くしないとアンニン姉さ…って、おやっさん!!!??」
「おー、トルテ!相変わらず人間態はチャラいなー…」
そう言いながら、ガレットは玄関から出てきたトルテの背中を叩く。
「トルテにちょっかい出してないで、さっさと運ぶの手伝え…(男声)」
「ちょっとぉー…父親に向かって、男声で怒るのやめてぇー?」
「何やってんだか…」
そんな3人の様子を、僧侶は呆れた顔をしつつも、一悟達は苦笑いを浮かべながら見つめる。そして一悟は思わずシュトーレンと目を合わせる。勇者のまんざらでもなさそうな笑顔に、一悟は思わず安堵の表情を浮かべた。
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6月24日
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