激甘革命!マジパティ(分割版)

夜ノ森あかり

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幕間

幕間③「グラッセのその後」

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「父さんからの命令だ。ウサギの姿から戻してやる。」

「ガチャン…」

アランさんにやっと封印の首輪を外してもらって、私は久しぶりにウサギの姿から解放された。

「ふぇぇ…やっとチモシー地獄から解放されたァ~」

私たちが暮らしているアパートはペット禁止で、ウサギの姿のままではアパートに入れず、私はスイーツ界から人間界に戻って早々、氷見家に取り残されていたのだった…使用人の皆さんからは、私は普通のウサギにしか見えず、アランさんと人間界に戻ってからは、食事はほとんどチモシーという草ばかり…早くお家でホットケーキが食べたいなぁ…

「チモシー不味い…」

娘さんとトルテくんの結婚式には、ウサギの姿で出席したけど…みんな美味しいご馳走ばかり食べてて、正直言うと悲しかった。

まぁ、私が勇者様のお家壊して、マリーちゃんの逆鱗に触れたのが悪いんだけど…マジパティとしての活動も、マリーちゃんが許してないからっていう理由で、禁止状態。自分勝手なのは分かってるけど…そろそろ許してくれてもいいよね???



そして、アパートに戻ってきた私の所に飛び込んできたのは…

「やっと帰ってきたか、グラッセ…早速だが、この宿題の山を新学期までに片付けて貰おうかな?」

少しばかり厳しい顔をしたネロの姿だった。
「えっ…」
「まずはグラッセのクラスで出された読書感想文、英語と数学の問題集、それからマリーのクラスで出されたニュース記事に関するレポートと、「艶やか田中さん」1巻分の英訳…最後に、一悟が右手を使えなかった間、一悟のクラスで出された数学の課題のコピー…まぁ、一悟は当の宿題をみるくに教えてもらいながら片付けたらしいが。」
「はい…?」
ネロが差し出した課題の山に、私は思わず声を失った。
「コレ片付けねぇと、マジパティとしての活動を許してくれねぇみてぇだぞ。」
「それで…トロールは?」
「トロールは今夜、みるくの家で瑞希に手伝ってもらいながら自由研究の論文を書いてる。「東海村と原子力」という内容だそうだ。」
ががーん…手伝ってもらおうと思ったのに…茨城県に関する論文で不在…
「じゃあ、一華ちゃんと一緒に…」
「一華の奴、一悟の件で相当気が立ってるからやめとけ!!宿題終わってねぇらしいけどよ!」
「って事は…」
一悟くんの件って、どういう事?そんな問いかけをする余裕もなく、私の脳裏によぎったのは…

「「全部グラッセ1人で、新学期までに終わらせる事!!」」

「ぴょぇぇぇぇ!!!!」
ボネとネロが珍しくハモった瞬間、私の目の前は真っ白になってしまったのだった…トホホ。
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