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激甘革命編
第44話「満員御礼!!サン・ジェルマン学園学園祭、開催!」⑦
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2体のカオスイーツが浄化された事で、サン・ジェルマン学園の敷地全域は何事もなかったかのようにカオスイーツが暴れる前の状態に戻り、学園祭の活気を取り戻す。
「おぉ、ロミオ…どうしてあなたはロミオなの?」
「私はこの国の女帝エリザヴェータ…この私には子供がいない。だから姉の子供を、私の世継ぎとしてプロイセンから呼び寄せた!それなのに…」
玉菜と瑞希のクラスの「ロミオとジュリエット」、ネロのクラスの「エカチェリーナ2世」、グラッセと一華のクラスの「白雪姫」が休憩挟みつつ上演され、それぞれ絶賛されたのだが、白雪姫の方は継母役の一華が事あるごとと観客席のアランに目を向けるので、アンケートでは何故か高等部2年A組の劇だけ「継母こっち見んな!」などの感想が半数を占めた。当のアランは、講堂で配られていたポップコーンを貪っていたので、継母役の一華には気づいてなかったようだ。
やがて学園祭もフィナーレに差し掛かるところで、学園祭特別ゲストとしてあかね、黒亜、カーチェス、ユフィーナのピアノとバイオリンの四重奏が行われ、会場を魅了した。
「♪~」
学園祭も無事に終わり、勇者一家を含めた一般客達は楽し気に帰路に就く。そこから後夜祭に入り、グラウンドで他の生徒達に混ざってフォークダンスを踊る一悟とみるく、玉菜と瑞希を横目で見ながらユキは夕暮れの空を見上げる。本当なら一悟達みたいに、踊りたい相手と踊りたい…でも、相手は同じ肉体を共有している。踊れるわけなどない…ユキはグラウンドに背を向けると、そのままマルチメディア部の部室へ向かい、学園祭の片づけを始めた。
「準備に参加すらしてなかったんだもん…せめて、片づけくらいはやらないと…」
前夜祭のあと、キョーコせかんどが仲間のアンドロイドを呼んで飾り付けてくれた部室…その飾りを一つ一つ丁寧に外していく。結局、学園祭の間はずっと雪斗と会話すらしていない。入れ替わる時も、黙って入れ替わるだけ…そんな日々が続いている事に、ユキの寂しさは募るばかりだ。
「同じ身体なのに…何だか遠く感じる…結局、雪斗は一悟の事を追いかけているだけ…一悟とみるくが恋人同士になっても変わらなかったんだ…」
「それは違うと思います!」
パートナー精霊のガトーの強い言葉に、ユキは顔を上げる。ガトーは部室に置いてあった雪斗のカバンの中から、白いラッピングに水色のリボンで結ばれた小さな包みを取り出し、それをユキの近くに持ってくる。
「このプレゼント…後夜祭の時にユキに渡すように言われました…本当に一悟の事を追いかけているのなら、ユキにプレゼントを用意したりなどしませんよ?」
平皿に座る精霊は、そう言いながらユキに微笑む。
「黙っていれば女性が寄って来る雪斗でも、ユキとのやり取りはなかなかうまくいかないようです。ユキが言い返さなくなってからは、ずっと「どうしたら許してもらえるのか」考えていたみたいで…」
ユキはそっとプレゼントのリボンを解き、箱を開ける。そこに入っていたのは、アヤメの花の形をしたシルバーのネックレスが一つと一通の手紙…
「あの時は、軽々しくあしらってしまい、すまなかった。
最近のいちごんとみるくを見て、寂しく思う君を知っていながら
ああいう答え方をしたのは、僕ながら軽率だったと思う。
僕は君が誰を想っているのかはわからない。だけど、これだけは言える―
君が無邪気に笑えていれば、僕はそれでいい。」
その手紙を読み終えるや否や、ユキは思わず全身を震わせる。そんなユキの目から大粒の涙が零れ落ちる。
「ばか…どれだけ鈍いんだよ…一悟の倍は鈍いんじゃん…こんな手紙寄越されたら…僕…」
夕暮れの窓から、後夜祭のフィナーレを飾る花火が打ち上げられる。
『ますます雪斗の事を振り向かせたくなっちゃうじゃん…』
「おぉ、ロミオ…どうしてあなたはロミオなの?」
「私はこの国の女帝エリザヴェータ…この私には子供がいない。だから姉の子供を、私の世継ぎとしてプロイセンから呼び寄せた!それなのに…」
玉菜と瑞希のクラスの「ロミオとジュリエット」、ネロのクラスの「エカチェリーナ2世」、グラッセと一華のクラスの「白雪姫」が休憩挟みつつ上演され、それぞれ絶賛されたのだが、白雪姫の方は継母役の一華が事あるごとと観客席のアランに目を向けるので、アンケートでは何故か高等部2年A組の劇だけ「継母こっち見んな!」などの感想が半数を占めた。当のアランは、講堂で配られていたポップコーンを貪っていたので、継母役の一華には気づいてなかったようだ。
やがて学園祭もフィナーレに差し掛かるところで、学園祭特別ゲストとしてあかね、黒亜、カーチェス、ユフィーナのピアノとバイオリンの四重奏が行われ、会場を魅了した。
「♪~」
学園祭も無事に終わり、勇者一家を含めた一般客達は楽し気に帰路に就く。そこから後夜祭に入り、グラウンドで他の生徒達に混ざってフォークダンスを踊る一悟とみるく、玉菜と瑞希を横目で見ながらユキは夕暮れの空を見上げる。本当なら一悟達みたいに、踊りたい相手と踊りたい…でも、相手は同じ肉体を共有している。踊れるわけなどない…ユキはグラウンドに背を向けると、そのままマルチメディア部の部室へ向かい、学園祭の片づけを始めた。
「準備に参加すらしてなかったんだもん…せめて、片づけくらいはやらないと…」
前夜祭のあと、キョーコせかんどが仲間のアンドロイドを呼んで飾り付けてくれた部室…その飾りを一つ一つ丁寧に外していく。結局、学園祭の間はずっと雪斗と会話すらしていない。入れ替わる時も、黙って入れ替わるだけ…そんな日々が続いている事に、ユキの寂しさは募るばかりだ。
「同じ身体なのに…何だか遠く感じる…結局、雪斗は一悟の事を追いかけているだけ…一悟とみるくが恋人同士になっても変わらなかったんだ…」
「それは違うと思います!」
パートナー精霊のガトーの強い言葉に、ユキは顔を上げる。ガトーは部室に置いてあった雪斗のカバンの中から、白いラッピングに水色のリボンで結ばれた小さな包みを取り出し、それをユキの近くに持ってくる。
「このプレゼント…後夜祭の時にユキに渡すように言われました…本当に一悟の事を追いかけているのなら、ユキにプレゼントを用意したりなどしませんよ?」
平皿に座る精霊は、そう言いながらユキに微笑む。
「黙っていれば女性が寄って来る雪斗でも、ユキとのやり取りはなかなかうまくいかないようです。ユキが言い返さなくなってからは、ずっと「どうしたら許してもらえるのか」考えていたみたいで…」
ユキはそっとプレゼントのリボンを解き、箱を開ける。そこに入っていたのは、アヤメの花の形をしたシルバーのネックレスが一つと一通の手紙…
「あの時は、軽々しくあしらってしまい、すまなかった。
最近のいちごんとみるくを見て、寂しく思う君を知っていながら
ああいう答え方をしたのは、僕ながら軽率だったと思う。
僕は君が誰を想っているのかはわからない。だけど、これだけは言える―
君が無邪気に笑えていれば、僕はそれでいい。」
その手紙を読み終えるや否や、ユキは思わず全身を震わせる。そんなユキの目から大粒の涙が零れ落ちる。
「ばか…どれだけ鈍いんだよ…一悟の倍は鈍いんじゃん…こんな手紙寄越されたら…僕…」
夕暮れの窓から、後夜祭のフィナーレを飾る花火が打ち上げられる。
『ますます雪斗の事を振り向かせたくなっちゃうじゃん…』
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