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激甘革命編
第46話「暴かれた!?ライスと誘拐事件の真相」⑤
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一華に関する事件は、まだまだ続く。中等部だけでなく、高等部も生徒会選挙が近づく雰囲気の中、普通科の文系クラスである2年A組のホームルームが始まり、担任である江津先生が生徒の名前を読み上げながら出席をとる。
「千葉!千葉一華は休みか?倉吉、千葉から何か連絡は来てないか?」
「いいえ、昨夜から連絡が取れないので、わかりません。」
一華のクラスメイトで友人であるグラッセは、江津先生に一華の事を聞かれるが、グラッセ自身も一悟から「謎のLIGNEが来たあと、家からいなくなった」事しか知らないため、そう答えるしかできなかった。
「そうか…あとで中等部にいる千葉の弟に確認してみるが…えー、辻堂!」
「はいっ!!!」
『一華ちゃん、どうしたんだろう…これ以上学校を休んだら、一華ちゃん留年しちゃうのに…』
中等部の1限目が終わった後、一悟は下妻先生と共に江津先生に中等部の職員室に呼び出され、姉である一華が学校に来ていない事を告げられる。
「お姉さんが休んだことについて、心当たりはあるか?」
「そう聞かれても…姉は昨夜、母に怒られたあと、家から出て行ってしまいまして…その後、連絡が途絶えて…」
一悟も、姉の担任の先生にはそう答えるしかできなかった。一華は高等部進学と同時に一悟のいる極真会館をやめており、カフェ以外に行くとしたら同じ空手部で、1人暮らしをしている女子部員・亀山あきの所しかいない。彼女も一華に関しては「昨夜は来ていない」と言っていたので、今もどこにいるのか、誰にも分らない。
「江津先生…こちらもお力になれず、申し訳ございません。」
一華の突然の家出と謎のLIGNEには不可解な点が多い。どうして一華が高萩家のゴシップネタを持っていたのか、あずきことライスの叔父である下妻先生も頭を悩ませる。昨晩、ライス本人からテレパシーで3年前の一部始終を聞かされた時は下妻先生も驚いたが、ライスの言葉に、「そうせざるを得なかった」という当時の惨状を受け入れることにした。
………
「ガサッ…」
「ごきげんよう…ワタクシ、高萩あずきと申します。」
ライスの目の前に現れたのは、血塗られた白いマスクと紫色のワンピースといった姿で、ライスと瓜二つの少女・高萩あずきだった。自分と同じ声で、妙に落ち着いた彼女の様子に、ライスは戸惑いを隠せない。
「わ、ワタクシはライス・ケーキと申します。今しがた、人間界にやって来た異世界人ですわ…」
目の前の和装少女が違う世界の者だと聞いたあずきは、優しく微笑み、ライスにある事を告げる。
「ワタクシ、これ以上長くは生きていられません。お願いです…ライスさん…あなたはこの世界で、「高萩あずき」として生きてください…」
ただでさえ理解が追い付かない状況に、話が見えないお願いに、ライスは困惑しそうになる。
「まず、こうなってしまった事についてお話いたします。私は4日前、熱を出して学校を早退し、病院へ向かう矢先に誘拐されました。所持している体温計で何度か熱を測りましたが、40度近くをいったりきたり…」
「なのに…どうしてあなたは落ち着いていらっしゃいますの?」
「最期だから…でしょうね。インフルエンザと似たような症状が何度も続くので、恐らくは…この先のワゴン車の中には男性が2名…そのうちの1人は、私がその場にあったナイフで…これは、この世界の住人にはご内密に…」
そう話すあずきの身体がよろめきだし、ライスに全身をもたれかける。マスクをしているとはいえ、病院に連れて行ってもらえず見知らぬ山の中に連れてこられてしまったのだ。無理もないだろう…ライスは心の中でそう思った。
「ワタクシは1人っ子です。ワタクシで高萩家の血を絶やしたくはないのです…お願いします。ライスさん…これからは、あなたが「高萩あずき」になって…」
ライスの腕の中、あずきは両目の瞼を閉じた。まるで眠っているようなあずきの様子に、ライスは彼女が言った事のすべてを悟り、自分のあとをつけてきた2人の精霊に彼女をスイーツ界にある程度の期間まで安置させるように頼んだ。
「ワタクシは何年かかってでも、勇者様を見つけ出して見せますわ!!!だから…それまでの間、彼女をスイーツ界で綺麗なまま安置させてくださいまし!」
ライスがやって来て、高萩あずきという少女との一部始終を目の当たりにしている2人の精霊は少々戸惑いつつ、精霊の力で2度と動くことのない高萩あずきをスイーツ界へ運んだのだった。
「あずきさん…あなたの遺志はワタクシが引き継ぎます。ワタクシが高萩あずきとして生きていきます!!!どうか…安らかに…お眠りに…なっ…て…」
姿も高萩あずきと同じ姿になったライスは、夜が明けると同時に、英国風のホテルへ通じる道路に出た。その道路でライスは「行方不明の高萩あずき」として発見され、福島県警によって保護された。福島県警が手配した病院で一時的に入院の後、ライスはあずきの両親と合流した。2人をだますという後ろめたさはあったものの、あずき本人が最期に言った言葉がそれを打ち消してくれた。
それから時は流れ、マジパティの事件に関わったのちに勇者シュトーレンと再会。その時に、スイーツ界に安置していたあずきの亡骸を高萩家の墓地に埋葬した。学校の成績で正体がバレかけた事は何度もあったが、それでも何とか高萩家の人々には知られていなかったのだった。
「千葉!千葉一華は休みか?倉吉、千葉から何か連絡は来てないか?」
「いいえ、昨夜から連絡が取れないので、わかりません。」
一華のクラスメイトで友人であるグラッセは、江津先生に一華の事を聞かれるが、グラッセ自身も一悟から「謎のLIGNEが来たあと、家からいなくなった」事しか知らないため、そう答えるしかできなかった。
「そうか…あとで中等部にいる千葉の弟に確認してみるが…えー、辻堂!」
「はいっ!!!」
『一華ちゃん、どうしたんだろう…これ以上学校を休んだら、一華ちゃん留年しちゃうのに…』
中等部の1限目が終わった後、一悟は下妻先生と共に江津先生に中等部の職員室に呼び出され、姉である一華が学校に来ていない事を告げられる。
「お姉さんが休んだことについて、心当たりはあるか?」
「そう聞かれても…姉は昨夜、母に怒られたあと、家から出て行ってしまいまして…その後、連絡が途絶えて…」
一悟も、姉の担任の先生にはそう答えるしかできなかった。一華は高等部進学と同時に一悟のいる極真会館をやめており、カフェ以外に行くとしたら同じ空手部で、1人暮らしをしている女子部員・亀山あきの所しかいない。彼女も一華に関しては「昨夜は来ていない」と言っていたので、今もどこにいるのか、誰にも分らない。
「江津先生…こちらもお力になれず、申し訳ございません。」
一華の突然の家出と謎のLIGNEには不可解な点が多い。どうして一華が高萩家のゴシップネタを持っていたのか、あずきことライスの叔父である下妻先生も頭を悩ませる。昨晩、ライス本人からテレパシーで3年前の一部始終を聞かされた時は下妻先生も驚いたが、ライスの言葉に、「そうせざるを得なかった」という当時の惨状を受け入れることにした。
………
「ガサッ…」
「ごきげんよう…ワタクシ、高萩あずきと申します。」
ライスの目の前に現れたのは、血塗られた白いマスクと紫色のワンピースといった姿で、ライスと瓜二つの少女・高萩あずきだった。自分と同じ声で、妙に落ち着いた彼女の様子に、ライスは戸惑いを隠せない。
「わ、ワタクシはライス・ケーキと申します。今しがた、人間界にやって来た異世界人ですわ…」
目の前の和装少女が違う世界の者だと聞いたあずきは、優しく微笑み、ライスにある事を告げる。
「ワタクシ、これ以上長くは生きていられません。お願いです…ライスさん…あなたはこの世界で、「高萩あずき」として生きてください…」
ただでさえ理解が追い付かない状況に、話が見えないお願いに、ライスは困惑しそうになる。
「まず、こうなってしまった事についてお話いたします。私は4日前、熱を出して学校を早退し、病院へ向かう矢先に誘拐されました。所持している体温計で何度か熱を測りましたが、40度近くをいったりきたり…」
「なのに…どうしてあなたは落ち着いていらっしゃいますの?」
「最期だから…でしょうね。インフルエンザと似たような症状が何度も続くので、恐らくは…この先のワゴン車の中には男性が2名…そのうちの1人は、私がその場にあったナイフで…これは、この世界の住人にはご内密に…」
そう話すあずきの身体がよろめきだし、ライスに全身をもたれかける。マスクをしているとはいえ、病院に連れて行ってもらえず見知らぬ山の中に連れてこられてしまったのだ。無理もないだろう…ライスは心の中でそう思った。
「ワタクシは1人っ子です。ワタクシで高萩家の血を絶やしたくはないのです…お願いします。ライスさん…これからは、あなたが「高萩あずき」になって…」
ライスの腕の中、あずきは両目の瞼を閉じた。まるで眠っているようなあずきの様子に、ライスは彼女が言った事のすべてを悟り、自分のあとをつけてきた2人の精霊に彼女をスイーツ界にある程度の期間まで安置させるように頼んだ。
「ワタクシは何年かかってでも、勇者様を見つけ出して見せますわ!!!だから…それまでの間、彼女をスイーツ界で綺麗なまま安置させてくださいまし!」
ライスがやって来て、高萩あずきという少女との一部始終を目の当たりにしている2人の精霊は少々戸惑いつつ、精霊の力で2度と動くことのない高萩あずきをスイーツ界へ運んだのだった。
「あずきさん…あなたの遺志はワタクシが引き継ぎます。ワタクシが高萩あずきとして生きていきます!!!どうか…安らかに…お眠りに…なっ…て…」
姿も高萩あずきと同じ姿になったライスは、夜が明けると同時に、英国風のホテルへ通じる道路に出た。その道路でライスは「行方不明の高萩あずき」として発見され、福島県警によって保護された。福島県警が手配した病院で一時的に入院の後、ライスはあずきの両親と合流した。2人をだますという後ろめたさはあったものの、あずき本人が最期に言った言葉がそれを打ち消してくれた。
それから時は流れ、マジパティの事件に関わったのちに勇者シュトーレンと再会。その時に、スイーツ界に安置していたあずきの亡骸を高萩家の墓地に埋葬した。学校の成績で正体がバレかけた事は何度もあったが、それでも何とか高萩家の人々には知られていなかったのだった。
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