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狗のお仕事とは
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「良いですかレイモンド殿下!!
長年の付き合いですから言わせて頂きますが良い加減その地位に見合った行動を身に付けて下さい!!
今までは王子という立場ですからなあなあになっていた部分はありますが喪が明けアイザック殿下の戴冠の儀が済めば貴方様は王弟になられるのですよ!!
王子でなく王弟になられるのです!!
分かっていらっしゃいますか!!」
「あーうん、分かってる。
分かってるから落ち着いてサントス殿」
「分かってません!!!!
分かってないから腹を裂こう等という考えが生まれるのです!!!!」
「もうしない。
絶対しないから」
「そう言ってれば逃げられると思っているならば大間違いです!!!!
大体レイモンド殿下は常々王族という立場である事を忘れていらっしゃる!!
先日も始祖の森に行くと言って護衛を撒いて1人で行かれたとか!!!!
どれだけ皆が心配したと思っていらっしゃるのですか!!!!
御身に何かあれば護衛も罰せられるのですよ!!!!!!」
「…あぁうん。
本当に反省してる」
「反省した人間は同じ事を何度も何度も繰り返したり致しません!!!!」
サントスが机を拳でガンと叩く。
その向かいに座るレイモンドの顔には疲労が滲んでいた。
中々にいい気味である。
18にもなった王族の公開説教など見る機会は限りなく少ないだろう。
愉快な光景ではあるが、空気的にまだまだ続きそうな事を考えると、先に帰らせて貰いたい様な気もする。
だが大抵の場合、こういう時に先に帰って良いですか等という空気を読まない発言をすると、自分まで巻き込まれるというのも世の常だ。
ニヤニヤしても、ボケっと他所を見ていても、大体こう言う説教に居合わせると、傍らにいる人間も一緒に怒られてしまうという理不尽なお決まりの流れが起きてしまう物なのである。
他人の説教に巻き込まれたいという特殊な趣向は持ち合わせていない為、とりあえずヌルッとこの場から去りたい物だがどうしたものか…。
シルフィーが天井を見ながらボケッとここから離れる算段を企てていると肩をポンと叩かれた。
ん?と視線を横に動かすと20歳前後であろう白衣を着た男性が立っている。
「すいません。
このポーションを運びますので避けて頂いても宜しいですか?」
「…あっすいません」
シルフィーが大樽に凭れかかっていた為運べなかったらしい。
遠回しに邪魔だと言われシルフィーは素直に避ける。
男性が礼を言うとその後ろから数人の同じく白衣の軍団が現れ皆腕捲りをしてしゃがみ込む。
4人がかりで一つの大樽を持ち上げるが皆顔が真っ赤だ。
重さ的に無理もないのだが。
「あの…手伝いましょうか?」
「えっ…?
あぁいえしかし…」
男性はシルフィーの腕を見て何と断ろうかという表情を浮かべた。
申し出を無下にするのは忍びないがその細っこい腕じゃ無理だと言いたいのだろう。
「あー私魔術師なんです。
ここまでもそのポーション浮遊で浮かせて運んで来たのでもし良かったらと」
「あっなるほど失礼致しました!!
では…お願いしても良いですか?」
「いえ。
こちらこそありがとうございます」
「…はい?」
この説教部屋から離れるチャンスをくれてありがとうという意味だが男性には勿論伝わっていない。
だが気にする事無くシルフィーは手を開き掌の中心に力を込める。
何も無かった掌の上に光る翠色のふわふわと浮かぶ球が現れると、指先を動かしその球を大樽へと飛ばした。
緑色の球は分裂し翠色の蒲公英の綿毛の様にふわふわと大樽へと付着する。
シルフィーが指先を上に向けると大樽はふわりと地面から30センチ程浮き上がった。
「…これが…魔術…」
「どちらに運べば良いですか?」
「…えっあっえっとご案内致します!!」
男性はキラキラとした目で大樽を見ていたが、声をかけると慌てた様に部屋の外へとシルフィーを促した。
廊下を大樽を引き連れながら歩くってなんかシュールというくだらない事を考えていたシルフィーに、男性がうずうずとした様子で話しかける。
「いやあ僕魔術って初めて見ました!!
凄いですね!!」
「…ありがとうございます?」
「いやあ嬉しいなあ。
うちのじいさんが子供の頃はたまに見かける程度には魔術師がいたらしいけど最近は滅多に現れるもんじゃないでしょう?
この目で見られるとは思いもしませんでしたよ!!」
そう輝く目で語る男性に曖昧に頷きながらシルフィーは歩く。
ー魔術師が減っている。
その理由は王都に来た瞬間に分かった。
「…魔術師が減ったのは血が薄くなったからでしょうね」
「血…ですか?」
「えぇ。
大樽に付いている緑色の光の粒が見えますよね。
あれは魔素と言います。
魔素は古の時代に魔族に忠誠を誓った粒子だと言われています。
魔素が従うのは魔族のみ。
ですから魔術師とは魔族の血が濃い者を現すのです」
「なるほど…」
「元々この国は人間と魔族の混血がどちらの土地からも追われ住み着いたのが始まりの国です。
しかし時と共に子に受け継がれる度魔族の血は薄まり、それに伴い従う魔素も減る。
魔族がいない地に魔素はありませんから。
ですから使える魔素も従わせる血も減少したから魔術師は激減したのでしょう」
シルフィーがいた始祖の森は魔族の地との間にある為、魔素も多かった。
だが王都に来て魔術を使った時に気が付いたのだ。
あまりにも従う魔素が少ないと。
それは従う魔族の血を持つ者が減ったからだとすぐに理解したのだ。
「そうなんですか…。
じゃあこのまま魔術師は絶滅してしまうんですかね?」
寂し気に笑う男性にシルフィーはうーんと首を傾げ答えた。
「恐らくは…。
ですがこの王宮だけはやけに魔素が多いので、これからまた薄まった血を濃くしていく予定なのかなと思わないでもなかったり?」
「王宮だけ多い…?
魔素は魔族がいる場所にしかないんですよね?」
「えぇ。
レイモンド殿下が先祖返りか何かで魔族の血が多く出たからだと思いますが。
あの方が魔族を娶ってバンバン増やせば魔術師が大増殖するんじゃないかと」
「それは…喜ばしいですが…レイモンド殿下の負担が…」
「産めよ増やせよで頑張って欲しいっすね」
「魔術師殿、それ他所で言わない方が良いですよ。
王族を種馬扱いはさすがに不敬かと…」
「うっす」
「あっこの倉庫の中に入れて頂けますか?」
「うっす」
男性が指差した倉庫の中に大樽を運ぶとシルフィーはパチンと指を鳴らした。
次の瞬間、大樽に絡み付いていた翠色の魔素は弾けて消える。
その光景を見詰めていた男性はほぅ…と小さく息を吐いた。
「…でも確かに増えて欲しいですね魔術師」
「レイモンド殿下に言ってみては?」
「絶対言いません」
長年の付き合いですから言わせて頂きますが良い加減その地位に見合った行動を身に付けて下さい!!
今までは王子という立場ですからなあなあになっていた部分はありますが喪が明けアイザック殿下の戴冠の儀が済めば貴方様は王弟になられるのですよ!!
王子でなく王弟になられるのです!!
分かっていらっしゃいますか!!」
「あーうん、分かってる。
分かってるから落ち着いてサントス殿」
「分かってません!!!!
分かってないから腹を裂こう等という考えが生まれるのです!!!!」
「もうしない。
絶対しないから」
「そう言ってれば逃げられると思っているならば大間違いです!!!!
大体レイモンド殿下は常々王族という立場である事を忘れていらっしゃる!!
先日も始祖の森に行くと言って護衛を撒いて1人で行かれたとか!!!!
どれだけ皆が心配したと思っていらっしゃるのですか!!!!
御身に何かあれば護衛も罰せられるのですよ!!!!!!」
「…あぁうん。
本当に反省してる」
「反省した人間は同じ事を何度も何度も繰り返したり致しません!!!!」
サントスが机を拳でガンと叩く。
その向かいに座るレイモンドの顔には疲労が滲んでいた。
中々にいい気味である。
18にもなった王族の公開説教など見る機会は限りなく少ないだろう。
愉快な光景ではあるが、空気的にまだまだ続きそうな事を考えると、先に帰らせて貰いたい様な気もする。
だが大抵の場合、こういう時に先に帰って良いですか等という空気を読まない発言をすると、自分まで巻き込まれるというのも世の常だ。
ニヤニヤしても、ボケっと他所を見ていても、大体こう言う説教に居合わせると、傍らにいる人間も一緒に怒られてしまうという理不尽なお決まりの流れが起きてしまう物なのである。
他人の説教に巻き込まれたいという特殊な趣向は持ち合わせていない為、とりあえずヌルッとこの場から去りたい物だがどうしたものか…。
シルフィーが天井を見ながらボケッとここから離れる算段を企てていると肩をポンと叩かれた。
ん?と視線を横に動かすと20歳前後であろう白衣を着た男性が立っている。
「すいません。
このポーションを運びますので避けて頂いても宜しいですか?」
「…あっすいません」
シルフィーが大樽に凭れかかっていた為運べなかったらしい。
遠回しに邪魔だと言われシルフィーは素直に避ける。
男性が礼を言うとその後ろから数人の同じく白衣の軍団が現れ皆腕捲りをしてしゃがみ込む。
4人がかりで一つの大樽を持ち上げるが皆顔が真っ赤だ。
重さ的に無理もないのだが。
「あの…手伝いましょうか?」
「えっ…?
あぁいえしかし…」
男性はシルフィーの腕を見て何と断ろうかという表情を浮かべた。
申し出を無下にするのは忍びないがその細っこい腕じゃ無理だと言いたいのだろう。
「あー私魔術師なんです。
ここまでもそのポーション浮遊で浮かせて運んで来たのでもし良かったらと」
「あっなるほど失礼致しました!!
では…お願いしても良いですか?」
「いえ。
こちらこそありがとうございます」
「…はい?」
この説教部屋から離れるチャンスをくれてありがとうという意味だが男性には勿論伝わっていない。
だが気にする事無くシルフィーは手を開き掌の中心に力を込める。
何も無かった掌の上に光る翠色のふわふわと浮かぶ球が現れると、指先を動かしその球を大樽へと飛ばした。
緑色の球は分裂し翠色の蒲公英の綿毛の様にふわふわと大樽へと付着する。
シルフィーが指先を上に向けると大樽はふわりと地面から30センチ程浮き上がった。
「…これが…魔術…」
「どちらに運べば良いですか?」
「…えっあっえっとご案内致します!!」
男性はキラキラとした目で大樽を見ていたが、声をかけると慌てた様に部屋の外へとシルフィーを促した。
廊下を大樽を引き連れながら歩くってなんかシュールというくだらない事を考えていたシルフィーに、男性がうずうずとした様子で話しかける。
「いやあ僕魔術って初めて見ました!!
凄いですね!!」
「…ありがとうございます?」
「いやあ嬉しいなあ。
うちのじいさんが子供の頃はたまに見かける程度には魔術師がいたらしいけど最近は滅多に現れるもんじゃないでしょう?
この目で見られるとは思いもしませんでしたよ!!」
そう輝く目で語る男性に曖昧に頷きながらシルフィーは歩く。
ー魔術師が減っている。
その理由は王都に来た瞬間に分かった。
「…魔術師が減ったのは血が薄くなったからでしょうね」
「血…ですか?」
「えぇ。
大樽に付いている緑色の光の粒が見えますよね。
あれは魔素と言います。
魔素は古の時代に魔族に忠誠を誓った粒子だと言われています。
魔素が従うのは魔族のみ。
ですから魔術師とは魔族の血が濃い者を現すのです」
「なるほど…」
「元々この国は人間と魔族の混血がどちらの土地からも追われ住み着いたのが始まりの国です。
しかし時と共に子に受け継がれる度魔族の血は薄まり、それに伴い従う魔素も減る。
魔族がいない地に魔素はありませんから。
ですから使える魔素も従わせる血も減少したから魔術師は激減したのでしょう」
シルフィーがいた始祖の森は魔族の地との間にある為、魔素も多かった。
だが王都に来て魔術を使った時に気が付いたのだ。
あまりにも従う魔素が少ないと。
それは従う魔族の血を持つ者が減ったからだとすぐに理解したのだ。
「そうなんですか…。
じゃあこのまま魔術師は絶滅してしまうんですかね?」
寂し気に笑う男性にシルフィーはうーんと首を傾げ答えた。
「恐らくは…。
ですがこの王宮だけはやけに魔素が多いので、これからまた薄まった血を濃くしていく予定なのかなと思わないでもなかったり?」
「王宮だけ多い…?
魔素は魔族がいる場所にしかないんですよね?」
「えぇ。
レイモンド殿下が先祖返りか何かで魔族の血が多く出たからだと思いますが。
あの方が魔族を娶ってバンバン増やせば魔術師が大増殖するんじゃないかと」
「それは…喜ばしいですが…レイモンド殿下の負担が…」
「産めよ増やせよで頑張って欲しいっすね」
「魔術師殿、それ他所で言わない方が良いですよ。
王族を種馬扱いはさすがに不敬かと…」
「うっす」
「あっこの倉庫の中に入れて頂けますか?」
「うっす」
男性が指差した倉庫の中に大樽を運ぶとシルフィーはパチンと指を鳴らした。
次の瞬間、大樽に絡み付いていた翠色の魔素は弾けて消える。
その光景を見詰めていた男性はほぅ…と小さく息を吐いた。
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「絶対言いません」
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