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第15話 イワーニャ『トモチ』ミョーシ(絵)
しおりを挟むトモチのオイタチを説明するのは面倒、なんか好き勝手生きてたら孫にひ孫に玄孫まで出来て98まで生きた、終わり。
ちなみにトモチってのは一番可愛がってた孫娘の名前で、彼女が亡くなってからその名前を名乗る事にしたんだ。
で天寿?ってのをマットーしたんで、そこで終わりだと思ってたんだけど。
いわゆる天国という場所に来た所で、
「ボクはアマテラス。
君のいた世界とは違う、正世界の神様だよ」
そう自己紹介をするのは、どうみても神様のイメージとは程遠い幼女。
ちょっと亡くなったトモチに雰囲気が似てるかも。
「ボクは君たちの世界を誤世界って呼んでるけど、故あってその魂をこちらで引き取った」
ほうほう。
「そもそも君らの世界は日本人がアメリカ大陸を発見するとか、綺麗に間違ってるね」
うん?君ら、とは。
ここにはトモチしかいないけど?
「慌てなくても、もうすぐやってくるから待ってて?
三好三人衆の1人、岩成友通の存在感を持つ、イワーニャ・ミョーシさん」
そう言って神様はトモチの名前を呼んだ。
何でも三好三人衆というのは、歴史上重要な役目を担った戦国の武将らしい。
でも三好三人衆とか言ってるのに、トモチだけ名字が三好じゃないとかマジウケるんですけど!
とりあえず神様に待ってろと言われたので、残り2人のミヨシを待つ事にしたけど、その前にトモチの持ってる特殊能力、存在感の説明を聞くことにした。
「君の存在感は『五里霧中』。相手の視界を奪うというシンプルな能力だよ」
ほうほう、つまり単体で使うより前に出るアタッカーの相手と組むことで威力を発揮するって奴だね。
役目の分かりやすい、まさにトモチ向きの能力!
そして待つ事三分ほど、カップラーメンがギリ出来上がるかのタイミングで現れたのはツルツル頭の男と、帽子に半ズボンの男。
帽子には前だけツバがあり、帽子男が言うには野球というスポーツで被るものらしい。
ヤキュウ、ねえ。
トモチの世界にはクリケットってスポーツがあって、話を聞けばどうもそれに似たスポーツであるらしい。
というか良いなぁその帽子。トモチにも一個くれよう。
「そう言われても、これ一個しか持ってないからなあ」
野球帽の少年、ナギャス・ミョーシは困った様な顔をした。
「帽子なんか必要なものかね?」
ツルツル頭の男、ソーイ・ナギャスは不思議そうに口を開く。
そりゃ、その頭には帽子いらないわな!
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