結婚前夜に婚約破棄されたけど、おかげでポイントがたまって溺愛されて最高に幸せです❤

凪子

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「ローラ様……」

「大好き」

私はユリウスの腕に飛び込んで、ぎゅっと抱きついた。

抱きしめられたことはあっても、自分から抱きしめに行ったのは初めてだった。

「やっと言えた……」

全部伝わったかは分からない。でも、ちゃんと思いを言葉にできた。

ユリウスは私の目の縁を拭う。それでようやく、泣いていたのだと気づいた。

「泣かないでください。あなたが泣いているのを見るのは辛い」

「違うの。嬉しくて……。だって、また会えるとは思ってなかったから……本当に死んだと思ったから……」

私にとっては、今ここで生きてユリウスに会えていること自体が奇跡だ。

だから、他には何も望まない。

「ローラ様。俺は、あなたと婚約するつもりはありません」

しばらくして、ユリウスが静かに言ったとき、心臓をナイフで貫かれたような衝撃が走った。

「…………そっか」

仕方ない。

ユリウスがもし私を拒絶しても、裏切っても――伝えると決めたのは私だ。

ほっぺたを挟んで、強制的に上を向かされる。

「ふえっ?」

「最後まで話を聞いてください。婚約なんて必要ないと言っているんです。俺はあなたと結婚しますから」

「…………えっ?」

ユリウスはため息をつくと、私をそっとベッドの上に押し倒した。

そして、頬に、まぶたに、唇にキスの雨を降らせる。

「ん……んぅ……っ」

のしかかってくる体の重みと、舌が口の中に入ってくる感覚に、頭がしびれる。

抵抗するとか、そういう次元の話じゃなかった。

しばらくキスを繰り返した後、私は息が上がって、全身から力が抜けていた。

「分かりましたか?」

「え……な……何が……」

半死半生な感じで聞き返すと、ユリウスは男の人の目で笑った。

「まだ、分かってもらえてないみたいですね。俺の気持ち」

え、あ、そういうこと?

言葉じゃなくて、態度で察しろ的な?

「あ、分かっ……ひゃあっ!?」

首筋にキスされて、変な声が出る。
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