54 / 66
王立魔法学園編Ⅱ
インベントリ
しおりを挟む
「マリア、今日こそは街に──」
「ごめん、ミレッタ! 今日も大事な用があるの。今度は必ず一緒に街に行くから!」
ターシャさんのお店で働いた日から数日経ちまた次のお休みがやってきた。
今はいつものようにラウンジで向かい合って朝食を食べている。
今回こそは、と決死の覚悟を決めて街に行こうと誘ってくれようとしているのだが私は今日もターシャさんのお店でバイトをしなくちゃいけない。
なので私は手と手を合わせ拝み倒すようにして今回も断りを入れる。
今度は、今度こそは一緒に行くから。
べ、別にバイト代が思ったよりも高額で目がくらんでしまっただなんてことはない!
それに自分が作った魔道具を貰えたのが嬉しかったなんてことは微塵もない!
……ごめん、嘘。めちゃくちゃお金に目がくらんでしまったし、自分が作った魔道具をくれたのも嬉しかった。
バイト代は金貨三十枚。魔石の魔道具が一つ買える値段。
それに加えて貰ったのは防御壁の魔道具、前世ではバリケードって言った方が馴染み深いのかな。
果たしてこれを使う場面があるのかどうか分からないけれど、私の使える魔法の中で土属性の魔法がお砂程度と言えど使えるので何となくだがシンパシーを感じて気に入ったのだ。
なので今日もそれなりの報酬を期待してターシャさんのお店に向かおうと思う。
「そ、そうですか。最近マリアは忙しそうですね。もしかして、フィアンセでも出来たのですか?」
ミレッタが空気を読めずに変な発言をしてしまう。
その瞬間、食器の"ガタッ"と言う音が色んな方向から聞こえた。
振り返るまではしないがバレないように少しだけ視線を他の席にやるとみんな私を見て文字通り聞き耳を立てていた。
「わ、私にフィアンセなんてまだまだ早いよ!? んー、なんて説明したらいいのかな。習い事? みたいなことをやってるんだよね」
「そうだったんですね。すみません、私の早とちりで」
「ううん、私こそちゃんと説明するべきだったよ」
ミレッタを落ち着かせるためではなく、あらぬ誤解が学園中に広がらないように私は強く否定し、習い事のようなことをしていることをミレッタに教えた。
一応、何処かのお姫様設定なので習い事をしていてもおかしくはないよね。
エルだってアルだって剣術を習っていたんだし。
……そういえばあれからヒックさんとは音信不通でグラダラスがどうなってしまったのか一切連絡ないんだよね。
ブレスレットに話し掛けても繋がらないし。
みんな無事だといいけど。
「マリア?」
グラダラスに思いを馳せていると下を俯いてしまっていた私を覗き込むようにして心配されてしまった。
「ごめんごめん。ちょっと習い事のことを考えてたら故郷のことを思い出しちゃってね。ホームシックではないけどみんな元気かなぁ、って」
後頭部を抑えて苦笑いをする。
その際、ミレッタは少し悲しそうな表情をしていたけれど彼女はどう思っていたのか予想はつくが果たしてそれが答えかどうかは分からない。
☆
「おはようございまーす」
朝食を終えてターシャさんのお店へとやってくる。
今日は寄り道をしないで来たので前回よりもお店に早く着いた。
前回と同じならば玄関に私の親衛隊的な人たちが待ち構えているのと予想出来たのです今回は玄関を使わず三階から飛び降りてきた。
なので私のことを待機してるであろう者たちは驚いているかもね。
──それよりも驚いたことがあった。
ターシャさんがお店のカウンターに突っ伏しているのだ。
「ターシャさん!?」
私は急いで駆け寄り彼女の生死を確認する。
だがそれはすぐに杞憂へと変わる。
彼女は大きな大きないびきを上げ気持ちよさそうに眠っていたのだ。
「……心配して損した。でもターシャさんが寝てるなら何しようかな」
魔道具の作り方を教えてくれる人は他に居ないし、店内をぶらりを見て回ることにした。
「お、これはこの前見なかったやつだね。新商品かな?」
シンプルなデザインの木箱が目に付いたので手に取ってみる。
大きさは手に乗るくらいで中は何か入っていたりするのか気になったので開けてみるが何も入っておらずただの木箱だった。
「なんだ、何も入って──」
「おや、今日は早かったね」
耳元で囁かれる声。ぞくぞくが耳元から身体へと伝わる。
初めてお店に入った時はそれなりに警戒をしていたので心の準備はある程度出来ていた。
だけど今回は油断していた。
「にぎゃぁぁぁぁああああ!?」
足音もしないで近寄ってくるターシャさんにビックリして獣耳も尻尾もピンと立っている。
持っていた木箱も落としそうになりお手玉のように何度も左右の手を行き来してやっと捕まえた。
「ふぅ……危ない危ない」
「マリアは今日も元気だね」
「元気かどうか聞かれたら元気ですけど、いきなり足音もせずにターシャさんの声が聞こえたんでビックリしてたんです」
焦りに焦っていたので額の汗を拭っているとターシャさんはまるで私を孫でも見るような眼差しで元気なことを喜んでいた。
元気ではあるけど元気なのをアピールした訳ではないことを伝えた。
怒りよりかは諦めに近い感情が勝っていた。
次は……次こそは寝てても起こしてやるんだから。
「それは済まなかった。お詫びにそれをあげるよ」
「これって一体何なんですか? 中を見てもただの木箱にしか見えないんですけど」
貰えるものは貰っとけ精神ではあるのだが、何なのか分からなかったので一旦ターシャさんに木箱を渡す。
「これはね魔法の木箱。んーと、若いもんの間ではインベントリと呼んでいたような」
「インベントリ?」
聞き慣れない言葉だったのでオウム返しをしてしまう。
「まぁ見ててご覧。ここに観葉植物があるだろ」
前世でもお馴染みのパキラに似た観葉植物。
空気清浄機のような機能が兼ね備えられておりただの観葉植物ではないのは知っている。
「これをこうじゃ!」
それを片手で持ち木箱の上に乗せた。
何やっているのだろう?
初めはそう思って見たいたのだが、木箱の上に乗せられた観葉植物は手品のようにして一瞬で消えてしまった。
「観葉植物は?」
店内を見渡してみるがターシャさんが手にしたであろう観葉植物の姿はない。
「ここにある」
ターシャさんは木箱の中を私に見せる。
そこには確かに小さくなった観葉植物が存在していた。
「まさかぁ~魔法じゃないんですから」
右手で空をやんわりとビンタしてから木箱に入った観葉植物のミニチュアを手にしようとする。
木箱から観葉植物のミニチュアを出した瞬間、ミニチュアではなく原寸大の観葉植物に早変わりした。
「うぇ、えぇええ!??」
軽かったのに大きくなったせいでズシンと重さが伝わり私は間抜けな声で驚いてしまう。
観葉植物を落とさないように必死だ。
「これも魔道具さ。と言うよりあたいの店は魔道具しか扱っておらん」
「さ、さいですか」
自分のお腹に乗せることで観葉植物の鉢植えを割らずに済み、受け答えをするのがやっとだった。
最初に魔法の木箱、と言っていたのをすっかり忘れていたよ。
こうして今日もターシャさんのお店のアルバイトが始まる。
「ごめん、ミレッタ! 今日も大事な用があるの。今度は必ず一緒に街に行くから!」
ターシャさんのお店で働いた日から数日経ちまた次のお休みがやってきた。
今はいつものようにラウンジで向かい合って朝食を食べている。
今回こそは、と決死の覚悟を決めて街に行こうと誘ってくれようとしているのだが私は今日もターシャさんのお店でバイトをしなくちゃいけない。
なので私は手と手を合わせ拝み倒すようにして今回も断りを入れる。
今度は、今度こそは一緒に行くから。
べ、別にバイト代が思ったよりも高額で目がくらんでしまっただなんてことはない!
それに自分が作った魔道具を貰えたのが嬉しかったなんてことは微塵もない!
……ごめん、嘘。めちゃくちゃお金に目がくらんでしまったし、自分が作った魔道具をくれたのも嬉しかった。
バイト代は金貨三十枚。魔石の魔道具が一つ買える値段。
それに加えて貰ったのは防御壁の魔道具、前世ではバリケードって言った方が馴染み深いのかな。
果たしてこれを使う場面があるのかどうか分からないけれど、私の使える魔法の中で土属性の魔法がお砂程度と言えど使えるので何となくだがシンパシーを感じて気に入ったのだ。
なので今日もそれなりの報酬を期待してターシャさんのお店に向かおうと思う。
「そ、そうですか。最近マリアは忙しそうですね。もしかして、フィアンセでも出来たのですか?」
ミレッタが空気を読めずに変な発言をしてしまう。
その瞬間、食器の"ガタッ"と言う音が色んな方向から聞こえた。
振り返るまではしないがバレないように少しだけ視線を他の席にやるとみんな私を見て文字通り聞き耳を立てていた。
「わ、私にフィアンセなんてまだまだ早いよ!? んー、なんて説明したらいいのかな。習い事? みたいなことをやってるんだよね」
「そうだったんですね。すみません、私の早とちりで」
「ううん、私こそちゃんと説明するべきだったよ」
ミレッタを落ち着かせるためではなく、あらぬ誤解が学園中に広がらないように私は強く否定し、習い事のようなことをしていることをミレッタに教えた。
一応、何処かのお姫様設定なので習い事をしていてもおかしくはないよね。
エルだってアルだって剣術を習っていたんだし。
……そういえばあれからヒックさんとは音信不通でグラダラスがどうなってしまったのか一切連絡ないんだよね。
ブレスレットに話し掛けても繋がらないし。
みんな無事だといいけど。
「マリア?」
グラダラスに思いを馳せていると下を俯いてしまっていた私を覗き込むようにして心配されてしまった。
「ごめんごめん。ちょっと習い事のことを考えてたら故郷のことを思い出しちゃってね。ホームシックではないけどみんな元気かなぁ、って」
後頭部を抑えて苦笑いをする。
その際、ミレッタは少し悲しそうな表情をしていたけれど彼女はどう思っていたのか予想はつくが果たしてそれが答えかどうかは分からない。
☆
「おはようございまーす」
朝食を終えてターシャさんのお店へとやってくる。
今日は寄り道をしないで来たので前回よりもお店に早く着いた。
前回と同じならば玄関に私の親衛隊的な人たちが待ち構えているのと予想出来たのです今回は玄関を使わず三階から飛び降りてきた。
なので私のことを待機してるであろう者たちは驚いているかもね。
──それよりも驚いたことがあった。
ターシャさんがお店のカウンターに突っ伏しているのだ。
「ターシャさん!?」
私は急いで駆け寄り彼女の生死を確認する。
だがそれはすぐに杞憂へと変わる。
彼女は大きな大きないびきを上げ気持ちよさそうに眠っていたのだ。
「……心配して損した。でもターシャさんが寝てるなら何しようかな」
魔道具の作り方を教えてくれる人は他に居ないし、店内をぶらりを見て回ることにした。
「お、これはこの前見なかったやつだね。新商品かな?」
シンプルなデザインの木箱が目に付いたので手に取ってみる。
大きさは手に乗るくらいで中は何か入っていたりするのか気になったので開けてみるが何も入っておらずただの木箱だった。
「なんだ、何も入って──」
「おや、今日は早かったね」
耳元で囁かれる声。ぞくぞくが耳元から身体へと伝わる。
初めてお店に入った時はそれなりに警戒をしていたので心の準備はある程度出来ていた。
だけど今回は油断していた。
「にぎゃぁぁぁぁああああ!?」
足音もしないで近寄ってくるターシャさんにビックリして獣耳も尻尾もピンと立っている。
持っていた木箱も落としそうになりお手玉のように何度も左右の手を行き来してやっと捕まえた。
「ふぅ……危ない危ない」
「マリアは今日も元気だね」
「元気かどうか聞かれたら元気ですけど、いきなり足音もせずにターシャさんの声が聞こえたんでビックリしてたんです」
焦りに焦っていたので額の汗を拭っているとターシャさんはまるで私を孫でも見るような眼差しで元気なことを喜んでいた。
元気ではあるけど元気なのをアピールした訳ではないことを伝えた。
怒りよりかは諦めに近い感情が勝っていた。
次は……次こそは寝てても起こしてやるんだから。
「それは済まなかった。お詫びにそれをあげるよ」
「これって一体何なんですか? 中を見てもただの木箱にしか見えないんですけど」
貰えるものは貰っとけ精神ではあるのだが、何なのか分からなかったので一旦ターシャさんに木箱を渡す。
「これはね魔法の木箱。んーと、若いもんの間ではインベントリと呼んでいたような」
「インベントリ?」
聞き慣れない言葉だったのでオウム返しをしてしまう。
「まぁ見ててご覧。ここに観葉植物があるだろ」
前世でもお馴染みのパキラに似た観葉植物。
空気清浄機のような機能が兼ね備えられておりただの観葉植物ではないのは知っている。
「これをこうじゃ!」
それを片手で持ち木箱の上に乗せた。
何やっているのだろう?
初めはそう思って見たいたのだが、木箱の上に乗せられた観葉植物は手品のようにして一瞬で消えてしまった。
「観葉植物は?」
店内を見渡してみるがターシャさんが手にしたであろう観葉植物の姿はない。
「ここにある」
ターシャさんは木箱の中を私に見せる。
そこには確かに小さくなった観葉植物が存在していた。
「まさかぁ~魔法じゃないんですから」
右手で空をやんわりとビンタしてから木箱に入った観葉植物のミニチュアを手にしようとする。
木箱から観葉植物のミニチュアを出した瞬間、ミニチュアではなく原寸大の観葉植物に早変わりした。
「うぇ、えぇええ!??」
軽かったのに大きくなったせいでズシンと重さが伝わり私は間抜けな声で驚いてしまう。
観葉植物を落とさないように必死だ。
「これも魔道具さ。と言うよりあたいの店は魔道具しか扱っておらん」
「さ、さいですか」
自分のお腹に乗せることで観葉植物の鉢植えを割らずに済み、受け答えをするのがやっとだった。
最初に魔法の木箱、と言っていたのをすっかり忘れていたよ。
こうして今日もターシャさんのお店のアルバイトが始まる。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
宍戸亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです
NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる