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24 旅行だ!楽しいな!
しおりを挟むシラバの街…。温泉と賭博場のあるところ、いい匂いのする石鹸の売っているところ。
「シラバの街…」
「そう、自由で豊かな街、享楽と悪徳の都…甘美な誘惑にあふれた街…」
「へ、へえー」
のんびりした、温泉街かと思ってた。ヨノイが言ってることを聞くと、ちょっとイメージと違う。
「行ってもいいよ…」
「そうか!うれしいよ!そうと決まったら旅支度をしなければな。まずは身なりを整えないと」
「うん…?いつもの服じゃだめなの?」
「いや、あの服ではちょっと…」
俺はヨノイに連れ出されて、入ったことのない服飾店に連れて行かれた。
シャツ、ズボン、ジャケット、コート、靴…何点もの衣服をあてがわれて、ヨノイに検分される。
「本当はオーダーメイドしたいのだけど、急ぎだからね。こんなことなら、もっと前もって準備しておくべきだった…!」
どの服も、軽くて柔らかく、艶のある布で作られていて、高級品なのがわかる。値札を確認しようとしたが、ついていない。それが恐ろしい。
大量に服を買って、ヨノイは大金を払った。それだけあったら、一年は悠々と暮らせるのに…!
この大荷物、どうやって運ぶのかと思ったら、エメルド館へ運んでくれ。と、ヨノイは言いつけた。金持ちの買い物はかくも恐ろしいものか。
「服の他に何か準備はいる…?」
「必要ないよ。足りないものがあれば、シラバで買おう」
旅行カバンはヨノイが自分のものを貸してくれた。それに服を詰め込む。カバンは三つになった。こんなのどうやって運ぶのかと思ったが、荷物持ちも同行させるらしい。
この街を出ることに、俺は結構わくわくした。
買い物の翌日、ヨノイがリューバ四頭立ての馬車…リューバ車?をエメルド館につけて迎えに来た。
「いってきまあす」
「では」
俺とヨノイの乗ったリューバ車の後ろに、荷物を載せたリューバ車が続く。旅行だなんて、胸がはずむ。俺は小学生が遠足に行くみたいにはしゃいでいた。
「シラバの街まではどのくらい?」
「のんびり行くと、一日がかりになるな。途中、エナの里で休憩して行こう」
ほうほう…。
「エナの里はどんなところ…?」
「シラバの街への中継地点で栄えたところだ。飲食店や、宿屋が多いな」
「へーえ…」
そこへ寄るのも楽しみだなあ。と、車の揺れに身を任せ、うきうきして車窓を眺めていると、ヨノイがカーテンを閉めてしまった。
「あっ」
前も、後ろも、横のカーテンも皆閉めてしまう。
ふかふかのソファの椅子に向かい合わせに座っていたヨノイが俺が寄りかかっている背もたれに、どんっと手をついて、唇を求めてきた。
「んん…」
唇が重なり、舌が侵入してきた。俺も応える。
「ん…ふ…ううん…」
唇を塞がれたまま、衣服を脱がされそうになる。思い出したが、俺は男娼で、ヨノイは客なのだった。
「んん…ここで…?せ、狭くない…?」
「ここで君を抱きたい…!さあ、服を脱いで…」
「うん…」
ヨノイに手伝われながら、服を全て脱いでしまう。ドキドキした。窓のすぐ外は普通の街並みだ。
ヨノイも上半身を脱ぎ、前を寛げた。取り出したペニスは既に勃起している。
抱きしめられ、肌と肌が触れ合うと、自然と深いため息がもれた。
「ん…はあ…♡」
触って、と言われてヨノイのものを握る。大きい。
ヨノイの手が俺の尻を撫でて、いつ仕込んだのか潤滑剤をまとった指がアナルに侵入してきた。
「んっ♡や…ああん…♡」
「柔らかいな」
俺の乳首を舐めあげながら、ヨノイが言う。
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