16 / 131
転生
6
しおりを挟む
?said
『……ヒッグ…ごめんなしゃい……ごめんなしゃい……』
『黙れ!!
魔盲で忌み子が役に立つのは的になるかくらいなんだから最後に私の役に立てたことを光栄に思え!
今日でお前を見ないで済むと思うと清々するな。
これだけ痛め付ければあの森で魔物に殺されやすいだろう。』
『……ん…』
ここりょこ?
ぺんぺんのとこいちゃい。
くりゃい…こあい……
まぁま…ぱぁぱ…
『……ヒック……こあい……まぁま…ぱぁぱ…こあいよ……ウウッ…ヒック……ふぇ……ふぇぇぇーん!
まぁま!ぱぁぱ!』
?said end
* * * * * * * *
うーん…どうしようか……
珍しく私が普通のテンションで悩んでいるのは、あと少しで寝る……って辺りで聞こえてきた泣き声の主について。
ずっと『まぁま!ぱぁぱ!』って叫んで泣いているこの子は、多分捨てられてしまった子なんだと思う。
泣き声の近くに行って、音を立てないよう細心の注意を払って様子を見たときにその予想は確信に変わった。
真っ黒な伸びきった髪に汚れた服。
ガリガリに痩せ細った小さな身体には無数の痣や怪我があって、虐待されていたことが窺える。
それにこの子の身体には魔力がまとわれていないから多分魔盲。
正直、私には妹、弟がいるから余計にこの子を助けたいって思いが強い。
だけどこの世界に来たばかりでなんの生活基盤も出来ていない私が簡単にこの子に手を差しのべてもいいのかすごく悩んでる。
子供を育てることは並大抵のことじゃないのに、1人で育てるとなると余計大変。
でもなぁ……この子をこのまま置き去りにするとか非人道的なこと絶対出来ない!
そう思ったら、さっきまでどうしようか悩んでたのに身体と口が勝手に動いてた。
麗「ねぇ、大丈夫?」
『ふぇ?』
私の問いに女の子は泣くのも忘れてこちらを凝視して固まってしまった。
そりゃそうだ。こんな森で全身黒ずくめの不審者に声を掛けられたら普通驚くわwww
とりあえず警戒心を解いてもらうにもひたすら話しかけてみよっと。
麗「突然話しかけられて驚いたよね?
私は神楽 麗嘩っていうの怪しい者じゃないよ。
ほら、お化けじゃないでしょう?」
フードを取って女の子の目線になっるようにしゃがみこむ。
麗「今私ね、大きな狼さんを待ってるところなの。
狼さん真っ白でね、とってもフワフワなんだよ~君も狼触ってみる?」
『……』コクリ
ふぉぉぉぉーー!!反応してくれたっ!!
麗「君は動物好き?私は動物大好きなの!」
『…わんわんしゅき…』
麗「そっか~犬さん可愛いよね!」
『……うん…わんわんかーいい!!』ニコッ
おぉう……可愛い!!
でもそんな簡単に人を信じちゃいけませんよ!
悪い人だったらどうするんですか!
ちょっとママンな気持ちになってこの子が心配になってきた……
テンションの起伏が激しい自分に素で笑いそうになりながらも、気持ちを切り替えて本題に切り込む。
麗「私ね、ここからずーっと遠い場所から来たんだ~
君はどこから来たのかな?」
『……わかんにゃい…』
麗「ママやパパは?」
『………まぁま…ヒック…ぱぁぱ…いたいたいにゃって…いにゃいっ……』
麗「ごめんね…」
両親の話を聞くなり泣き出してしまった女の子をギュッて抱き締めて謝った。
話を聞いてみて、憶測だけどこの子の両親はこの子の目の前で亡くなってしまい、それで引き取り先の人間に日常的な虐待を受けていたんだと考えられる。
しばらく女の子を抱き締めて宥めていると、
ーガサッガサッ
っていう大きな音が聞こえて、茂みから雪嘩の顔がにょきりと出てきた。
『……ヒッグ…ごめんなしゃい……ごめんなしゃい……』
『黙れ!!
魔盲で忌み子が役に立つのは的になるかくらいなんだから最後に私の役に立てたことを光栄に思え!
今日でお前を見ないで済むと思うと清々するな。
これだけ痛め付ければあの森で魔物に殺されやすいだろう。』
『……ん…』
ここりょこ?
ぺんぺんのとこいちゃい。
くりゃい…こあい……
まぁま…ぱぁぱ…
『……ヒック……こあい……まぁま…ぱぁぱ…こあいよ……ウウッ…ヒック……ふぇ……ふぇぇぇーん!
まぁま!ぱぁぱ!』
?said end
* * * * * * * *
うーん…どうしようか……
珍しく私が普通のテンションで悩んでいるのは、あと少しで寝る……って辺りで聞こえてきた泣き声の主について。
ずっと『まぁま!ぱぁぱ!』って叫んで泣いているこの子は、多分捨てられてしまった子なんだと思う。
泣き声の近くに行って、音を立てないよう細心の注意を払って様子を見たときにその予想は確信に変わった。
真っ黒な伸びきった髪に汚れた服。
ガリガリに痩せ細った小さな身体には無数の痣や怪我があって、虐待されていたことが窺える。
それにこの子の身体には魔力がまとわれていないから多分魔盲。
正直、私には妹、弟がいるから余計にこの子を助けたいって思いが強い。
だけどこの世界に来たばかりでなんの生活基盤も出来ていない私が簡単にこの子に手を差しのべてもいいのかすごく悩んでる。
子供を育てることは並大抵のことじゃないのに、1人で育てるとなると余計大変。
でもなぁ……この子をこのまま置き去りにするとか非人道的なこと絶対出来ない!
そう思ったら、さっきまでどうしようか悩んでたのに身体と口が勝手に動いてた。
麗「ねぇ、大丈夫?」
『ふぇ?』
私の問いに女の子は泣くのも忘れてこちらを凝視して固まってしまった。
そりゃそうだ。こんな森で全身黒ずくめの不審者に声を掛けられたら普通驚くわwww
とりあえず警戒心を解いてもらうにもひたすら話しかけてみよっと。
麗「突然話しかけられて驚いたよね?
私は神楽 麗嘩っていうの怪しい者じゃないよ。
ほら、お化けじゃないでしょう?」
フードを取って女の子の目線になっるようにしゃがみこむ。
麗「今私ね、大きな狼さんを待ってるところなの。
狼さん真っ白でね、とってもフワフワなんだよ~君も狼触ってみる?」
『……』コクリ
ふぉぉぉぉーー!!反応してくれたっ!!
麗「君は動物好き?私は動物大好きなの!」
『…わんわんしゅき…』
麗「そっか~犬さん可愛いよね!」
『……うん…わんわんかーいい!!』ニコッ
おぉう……可愛い!!
でもそんな簡単に人を信じちゃいけませんよ!
悪い人だったらどうするんですか!
ちょっとママンな気持ちになってこの子が心配になってきた……
テンションの起伏が激しい自分に素で笑いそうになりながらも、気持ちを切り替えて本題に切り込む。
麗「私ね、ここからずーっと遠い場所から来たんだ~
君はどこから来たのかな?」
『……わかんにゃい…』
麗「ママやパパは?」
『………まぁま…ヒック…ぱぁぱ…いたいたいにゃって…いにゃいっ……』
麗「ごめんね…」
両親の話を聞くなり泣き出してしまった女の子をギュッて抱き締めて謝った。
話を聞いてみて、憶測だけどこの子の両親はこの子の目の前で亡くなってしまい、それで引き取り先の人間に日常的な虐待を受けていたんだと考えられる。
しばらく女の子を抱き締めて宥めていると、
ーガサッガサッ
っていう大きな音が聞こえて、茂みから雪嘩の顔がにょきりと出てきた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
異世界に転生した俺は英雄の身体強化魔法を使って無双する。~無詠唱の身体強化魔法と無詠唱のマジックドレインは異世界最強~
北条氏成
ファンタジー
宮本 英二(みやもと えいじ)高校生3年生。
実家は江戸時代から続く剣道の道場をしている。そこの次男に生まれ、優秀な兄に道場の跡取りを任せて英二は剣術、槍術、柔道、空手など様々な武道をやってきた。
そんなある日、トラックに轢かれて死んだ英二は異世界へと転生させられる。
グランベルン王国のエイデル公爵の長男として生まれた英二はリオン・エイデルとして生きる事に・・・
しかし、リオンは貴族でありながらまさかの魔力が200しかなかった。貴族であれば魔力が1000はあるのが普通の世界でリオンは初期魔法すら使えないレベル。だが、リオンには神話で邪悪なドラゴンを倒した魔剣士リュウジと同じ身体強化魔法を持っていたのだ。
これは魔法が殆ど使えない代わりに、最強の英雄の魔法である身体強化魔法を使いながら無双する物語りである。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜
シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。
起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。
その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。
絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。
役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。
ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活
天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
ガチャで領地改革! 没落辺境を職人召喚で立て直す若き領主
雪奈 水無月
ファンタジー
魔物大侵攻《モンスター・テンペスト》で父を失い、十五歳で領主となったロイド。
荒れ果てた辺境領を支えたのは、幼馴染のメイド・リーナと執事セバス、そして領民たちだった。
十八歳になったある日、女神アウレリアから“祝福”が降り、
ロイドの中で《スキル職人ガチャ》が覚醒する。
ガチャから現れるのは、防衛・経済・流通・娯楽など、
領地再建に不可欠な各分野のエキスパートたち。
魔物被害、経済不安、流通の断絶──
没落寸前の領地に、ようやく希望の光が差し込む。
新たな仲間と共に、若き領主ロイドの“辺境再生”が始まる。
1歳児天使の異世界生活!
春爛漫
ファンタジー
夫に先立たれ、女手一つで子供を育て上げた皇 幸子。病気にかかり死んでしまうが、天使が迎えに来てくれて天界へ行くも、最高神の創造神様が一方的にまくしたてて、サチ・スメラギとして異世界アラタカラに創造神の使徒(天使)として送られてしまう。1歳の子供の身体になり、それなりに人に溶け込もうと頑張るお話。
※心は大人のなんちゃって幼児なので、あたたかい目で見守っていてください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる