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第二章 幹部続々!?

第11話「ヒーローと医者、共通点は…」①

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__2022年3月8日__
俺はどうしても未央と係をやりたかったので、強引に卒業式の準備に参加しようとした。
卒業式の準備をやる係は学級委員やただ手伝う人などが強制的にやらされるのだ。

もちろん俺は呼ばれる事は無かった。
俺はあれほど準備をやりたいと頼んでいるんだが、中々やらせてくれない。
俺は思った。

仕事をやりたくない人をやらせているのに、仕事をどうしてもやりたい人をやらせるのは不自然じゃないかと俺は思った。
この理論を言ってまで俺はあれほど頼んだ。
でもやらせてくれない。

しかも俺が考えた理論を返した言葉は
「無理なんだよ…親御さんに連絡しなきゃ」

は?
やっぱり親かよ。
都合良く親を利用するなよ。

たくよぉ…

しょうがなく俺は諦めてやった。
"しょうがなく"な。

俺は最近ストレス発散をさせるためにランニングを始めた。
はぁ…

あれは…


ぎゃあああああああああああああああああああ未確認生命体!!
「失礼な!」
しゃべったああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!

「私の雷をくらえ!」
謎の生命体の雷に回避する誠心だが、ここは土手であったので。


「わあーあーあーあーあーあーあーあーあああああああああああああああああああああああああああああ」
横からゴロゴロ勢いよく転がってしまった。
「いって!」
やっと止まったか。

誠心はここはどこだと辺りを見回す。
ゆうて誠心がいつも走ってる場所に過ぎないけど。

「あいたたたたたたたたたたたたたたたたた」
誠心はかなり痛みが来ていた。
「おい、そこの若僧」
誰がに声をかけられていたので、俺は思わず…
「へぇ?おれ?」
と言ってしまった。

「お前以外誰がいるんだい」
なんだ俺本当に呼ばれてたんだ。
知らない人に!?

「立てるか?」
「え?」
誠心は知らない人に立てるかと言われ、え?なんなんだ?と疑問に思ってしまった。
「あっ」
顔をよーく見てみたらおじいさんだった。
見た目はちょっと厳しそうな…

「膝、怪我しとるじゃないか」
「えっ」
おじいさんに、膝が怪我してると指摘される。

「これくらい、大丈夫ですよ」
誠心はおじいさんにそう応える。
「全く、これだから最近の若僧は無理をする」
「え?」
「ここで待ってろ」
「え?」

誠心は訳がわからないままここで待つことに。
「座れ」
「あっはい」
誠心はベランダのところに座って待っていた。
おじいさんが持ってきたのはまさかの救急箱だった。
え?
誠心はこれに気付いたのか

「いや、いいですよ。お家で手当てできるし…」
誠心は遠慮するも…
「家は近いのか?」
「いえ、ここから15分くらいです…」
おじいさんはそう質問されたので俺は正直に答えた。
「それじゃ遅い。ここで手当てする」
「え?」

おじいさんは救急箱の中からピンセットと脱脂綿を取り出し、誠心が怪我した膝の所に消毒する。
「いった!」
誠心はつい叫んでしまう。
「これくらい我慢しろ、男だろ」
「うぅ…男にだって耐えられない痛みがありますって!」
おじいさんが言った事に反論する誠心。

消毒した後に包帯を巻いた。
「ありがとうございます!」
誠心はおじいさんに感謝した。
「こうみえて昔は医者をやってたんだ」
「へぇー」
通りで手当てが上手いわけだ。
「ついでだ。お茶でも飲んでくれ」
「いえいえ、そこまでされちゃあれですし…」
流石に申し訳ないと思い、お茶のお誘いも断ることにした誠心だが…

「久し振りに話し相手ができたもんでね、ぜひ上がってくれ。早速お茶とせんべいを用意してくる」
「あっ」
半ば強引だ…
まっいっか…

誠心はおじいさんが住んでいるところを見渡す。

誠心は自宅墓を発見する。

その自宅墓に置いてある女性の写真を目にした。
「未央にそっくりだな…」

「美人だろ~私の最高の妻」
せんべいとお茶を持ってきたおじいさんが見つめていた誠心に声をかける。

「そうですね!」
「彼女も、私と同じ医者として患者を救ってきたんだ」
「そうなんですか…」




























おじいさんの名前は月待正隆つきまちまさたかと呼ぶ。
正隆は両親に憧れ、小さい頃から医者になる事が夢だったらしい。
親はいつも忙しくて、中々家に帰ってこない事が多く、よく祖父母と一緒に食事する事がほぼ毎日だった。
それでも正隆は両親が医者として患者達を救うことに誇りを持っていた。

自分も両親みたいに誰かを助けられるようなお医者さんになりたいと思い、たくさん猛勉強して、良い大学に入る事事を第一に考えていた。
そんな正隆には初恋の人がいた…

あれは、小学生の時…
正隆は中休みや昼休みの時でも勉強していた。
それを見ていた男子の3人組は正隆を陰で馬鹿にしていた。

「あいつまた勉強してるよぉ」
「うわぁ感じワルー」
「なぁあっちで遊ぼうぜ」
「おぉそうだな」

相変わらず3人組は正隆がいつも勉強しているところを感じ悪いと思っていた。
でも正隆は気にしてない。

「ねぇ、正隆君も外で遊ぼ?」
正隆が座っている机の前に1人の女の子が立っていた。

「いい、僕は勉強してる」
正隆はきっぱりと誘いを断る。
「だからあの3人組にいじめられるんじゃないの?」
その女の子は正隆に心配しかけているそうだが…

「あんな奴ら、痛い目みるもん」
正隆はその女の子ですらキッパリ断ろうとする。
「もしかして、あなたの親って毒親?」

正隆は、女の子が言った地雷発言に反応する。

「なんでそんな事言うんだよ!!」
正隆は女の子に強く怒るが…
「どうして…私はただ…」
女の子はその場で泣いてしまったのだ。
まるで正隆が悪いかのように。

そしたら他の人達も彼女の方に集まってきたのだ。
「正隆くん最低!謝って!」
「あーやまれ!あーやまれ!」
周りの人達には謝れコールを要求される。
自分が被害者なのに…
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