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第1章~異世界チュートリアル~
第6話 被害報告~この頃は気にするほどでもなかったんだけどなー~
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「それでは領主の屋敷に行くぞ」
ガルシアさんの号令の下、私たちは動き出す。向かうはガルシアさんの言う通り、本日というかこれから数日間お世話になる領主さんのお屋敷だ。
「というか、こういう時ってそれなりのお宿に逗留するものではないのですか?」
私は馬車の車窓から見える街を見てガルシアさんに訊く。
「あまり外から見える位置に顔を出すなよ。この街の人々はまだお前の事を知らないんだからな」
「わかってますよ。だからこうやってフード付きのマントで顔を隠しているです」
「なら、良いがな。それで質問は何だっけか?」
「だから、こういう時って、なんかこう高級旅館とか、高級ホテルとかに泊まるものじゃあないんですか?」
「答えは簡単だ。この街に姫を泊められる程の宿がないからだ」
「わお、簡潔ぅ」
「というか、そんな宿がある街自体、王都を除けば数か所しかないぞ。その辺は覚悟しておくことだな」
「はーい」
「でも一姫の被害があったって割には平和な町だよね」
すると、ロレーヌが暗い顔をして言う
「はじまりの街ですからね……」
「ちょっと待って、はじまりの街ってまさか――」
私がロレーヌの発言を追求しようとしたところ、馬車が止まり扉が開かれる。
「姫様、領主の屋敷に着きました」
外にいた護衛の兵隊さんの一人がそう言うと、ガルシアさんが先に馬車の外に出てロレーヌを馬車外にエスコート。私も一緒に外に出る。
すると、領主の屋敷の扉の前で一人のナイスミドルが頭を下げてロレーヌを出迎える。
「ロレーヌ姫、ご機嫌麗しゅうございます。私がロディキウム領の領主ジェフリー・ロディキウムにございます。
そう言って領主さんは私たちを領主の屋敷の中に案内するのであった。
―――領主執務室
「というわけで本領におけるカズキ・フタバの被害ははじまりの街というだけあってたいしたものはございません。被害も回復済み、後は対カズキ・フタバ用の防壁の件ですが……」
やっぱりだはじまりの街の意味。一姫の悪行がはじまった街という意味だ。つまり、これから先に進むにつれて一姫の悪行がエスカレートしてゆくということだ。
次の街に行くのが怖い。一姫の――姉の悪行を知るのが恐ろしい。
また一姫に振り回されてる。私の中で一姫への怒りが、憎しみが、悲しみが渦をまいて無限ループする……
「ルナ、どうしたの?」
私の異変に気がついたロレーヌが心配そうに声をかける。
「ううん、なんでも――」
ロレーヌが私のことを見つめている。本当に私のことを心配している目だ。それにその表情、そんな心配そうな顔されたら強がることも出来やしない。
「ゴメン、気分が悪いかも……」
「ロディキウム卿――」
「わかりました。今メイドを呼びますのでお連れの方は別室でお休みください」
メイドさん?待って、私の顔のことを説明しなきゃメイドさんを怯えさせてしまう。
「ま、待って……」
「――ルナ様でしたかな」
領主さんが私の名を呼ぶ。あれ?私はまだ自己紹介すらしていないはずだ。
「お顔の件でしたら番兵から話は聞いております。今は安心してお休みになられて下さい」
やっぱりあの番兵さん仕事ができる人だった。
そんなことを思いながら私は意識を闇の中へ落としていった。
ガルシアさんの号令の下、私たちは動き出す。向かうはガルシアさんの言う通り、本日というかこれから数日間お世話になる領主さんのお屋敷だ。
「というか、こういう時ってそれなりのお宿に逗留するものではないのですか?」
私は馬車の車窓から見える街を見てガルシアさんに訊く。
「あまり外から見える位置に顔を出すなよ。この街の人々はまだお前の事を知らないんだからな」
「わかってますよ。だからこうやってフード付きのマントで顔を隠しているです」
「なら、良いがな。それで質問は何だっけか?」
「だから、こういう時って、なんかこう高級旅館とか、高級ホテルとかに泊まるものじゃあないんですか?」
「答えは簡単だ。この街に姫を泊められる程の宿がないからだ」
「わお、簡潔ぅ」
「というか、そんな宿がある街自体、王都を除けば数か所しかないぞ。その辺は覚悟しておくことだな」
「はーい」
「でも一姫の被害があったって割には平和な町だよね」
すると、ロレーヌが暗い顔をして言う
「はじまりの街ですからね……」
「ちょっと待って、はじまりの街ってまさか――」
私がロレーヌの発言を追求しようとしたところ、馬車が止まり扉が開かれる。
「姫様、領主の屋敷に着きました」
外にいた護衛の兵隊さんの一人がそう言うと、ガルシアさんが先に馬車の外に出てロレーヌを馬車外にエスコート。私も一緒に外に出る。
すると、領主の屋敷の扉の前で一人のナイスミドルが頭を下げてロレーヌを出迎える。
「ロレーヌ姫、ご機嫌麗しゅうございます。私がロディキウム領の領主ジェフリー・ロディキウムにございます。
そう言って領主さんは私たちを領主の屋敷の中に案内するのであった。
―――領主執務室
「というわけで本領におけるカズキ・フタバの被害ははじまりの街というだけあってたいしたものはございません。被害も回復済み、後は対カズキ・フタバ用の防壁の件ですが……」
やっぱりだはじまりの街の意味。一姫の悪行がはじまった街という意味だ。つまり、これから先に進むにつれて一姫の悪行がエスカレートしてゆくということだ。
次の街に行くのが怖い。一姫の――姉の悪行を知るのが恐ろしい。
また一姫に振り回されてる。私の中で一姫への怒りが、憎しみが、悲しみが渦をまいて無限ループする……
「ルナ、どうしたの?」
私の異変に気がついたロレーヌが心配そうに声をかける。
「ううん、なんでも――」
ロレーヌが私のことを見つめている。本当に私のことを心配している目だ。それにその表情、そんな心配そうな顔されたら強がることも出来やしない。
「ゴメン、気分が悪いかも……」
「ロディキウム卿――」
「わかりました。今メイドを呼びますのでお連れの方は別室でお休みください」
メイドさん?待って、私の顔のことを説明しなきゃメイドさんを怯えさせてしまう。
「ま、待って……」
「――ルナ様でしたかな」
領主さんが私の名を呼ぶ。あれ?私はまだ自己紹介すらしていないはずだ。
「お顔の件でしたら番兵から話は聞いております。今は安心してお休みになられて下さい」
やっぱりあの番兵さん仕事ができる人だった。
そんなことを思いながら私は意識を闇の中へ落としていった。
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