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第1章~異世界チュートリアル~
第8話 魔法~イルの世界にはないんだー~
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「魔法?」
「なんだ、魔法を知らんのか?」
何をおっしゃるうさぎさん、こちとら現オタク、元中二病罹患者、魔法なんて基本の基、知らないはずがない。しかし、
「一度試しましたけど何も起こりませんでしたよ」
「つまり、お前のいた世界には魔法はなかったということか」
「その通りですけど、この世界にはあるのですか?」
「でなければお前に教えようなんて言わないはずだろう?」
「そりゃそうだ、だけどどうして私が試した時に魔法は発動しなかったんです?」
「魔法も突き詰めれば技術の一種だからな、馬の乗り方を知らない者に急に馬に乗れと言っても無理なはなしだろう?」
「それは……確かに」
「それじゃあまず最初に魔力について説明しよう」
「それは知ってます。人間の体内に流れるエネルギーみたいなものでしょう?」
私がそう言うとガルシアさんは不思議そうな顔をする。
「なんだ、魔法のない世界なのに魔力の知識はあるんだな」
「まあ、魔法はなくても魔法について書かれた漫画――書物はたくさんありますからね」
「魔導書まであるのか?魔法がないのに魔導書まであるなんてつくづく妙な世界だな」
「魔導書っていうよりもファンタジー――物語の世界ですよ」
「なんだ物語かそれならそうと早く言え、それじゃあマナについてはわからんだろう」
「人体でなく自然そのものに漂っているエネルギーのことですか?」
「お前本当は私のことをからかっているんじゃないだろうな」
ガルシアさんが怪訝な表情で私を見る。あれ、これも当たってた?
「からかってませんよ、本当に魔法のない世界から来たんですって」
「だったらなぜ魔法についてそこまで詳しいんだ」
なぜと言われても困る。私はただ元の世界にあった知識をそっくりそのまま言っているだけなのだから。
私が説明に窮していると、ガルシアさんは短くため息をつく、
「まあ良いだろう。説明の手間が省けたしな、それじゃあ早速魔力を感じる訓練から始めるとしよう。ルナ、ちょっとこっちに来い」
「あいあい」
言って私はガルシアさんのそばまで近づく。
「背をこっちに向けるんだ。」
言われて今度はガルシアさんに背を向ける。するとガルシアさんが私の背に掌を当てる。
「これから私の魔力をルナに流すからそれを感じ取るんだ」
「なんか既視感があるんですけど」
「なんだ、また物語の知識というやつか?」
「おそらく」
「お前のいた世界とはつくづく不思議な世界だな、魔法がないのにも関わらず魔法に関する基礎知識がそろってる。もしかしたら本当は魔法があるのかもしれないな」
「まっさか~」
私がそう笑っていると、ガルシアさんは不意打ちのように私に魔力を流した。その瞬間、私の体がびくりと跳ねる。
「ひゃん!!」
なんだ?なんか温かい何かかが全身の血管を流れたように感じたぞ。あと変な声が出た。
「今のが魔力だ。わかったか?」
「分かりましたけど、話の途中で急に流さないで下さいよ。びっくりしたじゃないですか」
「リラックスしている時の方が魔力を感じやすいんだよ」
「あとはその感覚を体に染みつかせる訓練だな。ルナ、地面に座ってリラックスした体勢をとるんだ」
「は~い」
言われて私は地面に胡坐をかく所謂座禅の体勢というやつだ。
「ふむ、中々様になっているぞ。どうだ自分の魔力を感じることは出来るか?」
「まだちょっと感じにくいですかね」
「それでは魔力の感覚がはっきりつかめるようになるまでその体勢を維持するんだ」
「了解!!」
――― 一時間後
「そろそろ一時間たつが、どうだルナ、魔力ははっきりと感じられるか?」
「……」
「ルナ?」
「……ぐう」
「寝るな馬鹿者!!」
「は!あと少しで宇宙の真理に近づけたのに、なんてことするんですかガルシアさん!!」
「眠りから覚めた直後にそこまで口が回ることは驚嘆に値するが……魔力の方はどうなんだ?」
「30分くらい前からばっちり感じ取ることが出来るようになりました」
「ほう、だから眠りこけていたと」
「テヘペロ」
「いい加減にしないとクビにするぞ」
「すんませんでした!!」
私は即座に座禅の体勢から土下座の体勢に移る。するとガルシアさんが今度は長めのため息をついて言う。
「魔力を感知することが出来たのなら次は実際に魔法を使ってもらう、ルナ、魔力――マナの特性については流石に知らないだろう?」
「流石にそこまでは知らないですね」
「そうか、ならば説明するがマナとは簡単に言えば使用者の意思に反応し、様々な属性や物質に変化するエネルギー物質のことだ」
「何ですかそのメチャクチャ便利な物質、そんなものがあれば何でも出来ちゃうじゃないですか」
「はっはっは!確かにそうだな。だが、そんなに便利な物質にも限界というものがある」
「限界ですか?」
「そう、それは使用者のイメージ力に大きく左右されるという点だな」
「イメージ力ですか」
「ああ、使用者のイメージ力が貧相なものであれば、魔法が発動しなかったり、最悪暴発なんていうこともある」
あっぶねー、だったら私、初日に魔法の試し打ちをしようとした時に、危うく魔法を暴発させていたのかもしれないじゃん。私が初日のことを思い出し顔を青くしていると、ガルシアさんが、
「だが、魔法の暴発なんて滅多に起こるものじゃない、大抵不発に終わるのが常だ」
とフォローを入れてくれる。ガルシアさん、厳しいところもあるけどやっぱり優しい人だな。私が女の子好きじゃなけりゃ危うく惚れてるよ。ってそれはあんまりチョロ過ぎるか。
「それでガルシアさん、魔法を発動させるには具体的にはどうすれば良いのですか」
「魔法を知らぬ異世界人に魔法を教えるのは中々難しくてな。ルナ、まだ魔力の流れは感じられるか?」
言われて私は目を瞑り、自分の内に流れる魔力の流れを感知する。うん、一度魔力の流れる感覚を知れば感じるのは簡単だな。
「完璧に感じられます!」
「そうか、どうやらお前には魔力を感じる才があるようだな、この世界の人間でも魔力の流れを感じるようになるのに時間を要する者だっているのだぞ」
なんと!魔法の才能ありとは、ここにきて異世界チートの発動か?
「えへへへへ」
「照れてるところ悪いが、先程も言ったように魔法の発動に重要なのはイメージ力だ、確かに魔力を扱う才も魔法の発動には必須事項だが、イメージ力ほど重要な事項ではない、つまり魔法の才と、魔力を感知する才は別物ということだな」
「ガルシアさん、上げて落とさないで下さいよ」
「ははは、すまん、すまん」
そう朗らかに笑うガルシアさん。
「それで魔法の発動のやり方だったな。それじゃあルナ、お前に基礎中の基礎の魔法ステータスオープンの魔法を教えよう」
「あるんかい!!」
思わずガルシアさんに突っ込んでしまう私、ステータスオープンが魔法の一種だったなんて誰が思うよ。
突っ込まれたガルシアさんは、私の反応に特に気にした様子もなく続ける。
「あるんだよ、それでステータスオープンの魔法の発動のさせ方だがまず、ルナ自身のステータスの記載された紙をイメージするんだ」
言われて私はガルシアさんに言われたとおり自分のステータスの書かれた紙をイメージする。
「そして、ここからが難しいのだがな、そのイメージに自分の魔力を流すんだ」
「なんですかそれ」
イメージに魔力を流す?何を言っているんだこのおじさんは。
「だから言っただろう、異世界人に魔法を教えるのは難しいって、皆ここで躓くんだ。イメージにどうやって魔力を通すんだって」
「そう言うガルシアさんは出来るんですか?ステータスオープンの魔法」
「教えるからには出来ないでどうする。ほら、見せてやる。ステータスオープン」
文句を言う私に、ガルシアさんは呆れた様子ステータスオープンと唱えるとガルシアさんの胸元に半透明の画面らしきものが現われる。おお!!本当に発動した。――さて、ガルシアさんのステータスはっと……
私はガルシアさんの横にさりげなく移動して、ガルシアさんのステータス画面を見る。
―――
真名 ロベルト・ガルシア
位階 ―
権能 ―
スキル 魔力操作level7、剣術level8、魔力感知level5
―――
まじまじとガルシアさんのステータス画面を見る私、うん、わからん。唯一分かるのはガルシアさんの名前がロベルトということくらいだ。
「ルナ」
「何でしょう」
「この世界では承諾もなしに他人のステータス画面を見るのは大変失礼な行為とされているんだが」
「そこは異世界人の私です。許してください」
しれッとそう言う私に、ガルシアさんは呆れ顔「今後は気を付けるんだぞ」と一言言って許してくれた。本当に良い人だ。
「それで、私は実際に発動させてみたのだから、今度はルナ、お前の番だ」
「はーい」
言われて私は、再度自身のステータスの書かれた紙をイメージ、ここまでは簡単だきっと誰にも出来る。しかし、イメージに魔力を通す感覚というものがわからない。ええいままよ、私は感じるがままにイメージしたステータスの書かれた紙に、というよりも脳を経由させてイメージに魔力を流す。
「ステータスオープン!!」
すると私の胸元にガルシアさんの時と同じように半透明のステータス画面が表示された。
「やった!!ガルシアさんやりました!!」
私がそう言ってガルシアさんの方を見るとガルシアさんは驚いた顔をしている。
「まさか、お前まで一発で成功させるとはな、どれ、お前のステータス画面を見せてみろ」
「別に良いですよ。私もガルシアさんのステータス画面を見ましたし」
言って私は後悔した。なぜなら私のステータス画面にはこう表示されていたからだ。
―――
真名 双葉・二姫
位階 1
権能 喰らう者level1
スキル 魔力操作level1、魔力感知level3、危機察知level7、喧嘩殺法level5
―――
「マナ」
「はい」
私は気まずそうに返事をする。ああそうか、だからガルシアさんはこれからわかると言ったのか。
「この喧嘩殺法とはなんだ?」
「なんだ、魔法を知らんのか?」
何をおっしゃるうさぎさん、こちとら現オタク、元中二病罹患者、魔法なんて基本の基、知らないはずがない。しかし、
「一度試しましたけど何も起こりませんでしたよ」
「つまり、お前のいた世界には魔法はなかったということか」
「その通りですけど、この世界にはあるのですか?」
「でなければお前に教えようなんて言わないはずだろう?」
「そりゃそうだ、だけどどうして私が試した時に魔法は発動しなかったんです?」
「魔法も突き詰めれば技術の一種だからな、馬の乗り方を知らない者に急に馬に乗れと言っても無理なはなしだろう?」
「それは……確かに」
「それじゃあまず最初に魔力について説明しよう」
「それは知ってます。人間の体内に流れるエネルギーみたいなものでしょう?」
私がそう言うとガルシアさんは不思議そうな顔をする。
「なんだ、魔法のない世界なのに魔力の知識はあるんだな」
「まあ、魔法はなくても魔法について書かれた漫画――書物はたくさんありますからね」
「魔導書まであるのか?魔法がないのに魔導書まであるなんてつくづく妙な世界だな」
「魔導書っていうよりもファンタジー――物語の世界ですよ」
「なんだ物語かそれならそうと早く言え、それじゃあマナについてはわからんだろう」
「人体でなく自然そのものに漂っているエネルギーのことですか?」
「お前本当は私のことをからかっているんじゃないだろうな」
ガルシアさんが怪訝な表情で私を見る。あれ、これも当たってた?
「からかってませんよ、本当に魔法のない世界から来たんですって」
「だったらなぜ魔法についてそこまで詳しいんだ」
なぜと言われても困る。私はただ元の世界にあった知識をそっくりそのまま言っているだけなのだから。
私が説明に窮していると、ガルシアさんは短くため息をつく、
「まあ良いだろう。説明の手間が省けたしな、それじゃあ早速魔力を感じる訓練から始めるとしよう。ルナ、ちょっとこっちに来い」
「あいあい」
言って私はガルシアさんのそばまで近づく。
「背をこっちに向けるんだ。」
言われて今度はガルシアさんに背を向ける。するとガルシアさんが私の背に掌を当てる。
「これから私の魔力をルナに流すからそれを感じ取るんだ」
「なんか既視感があるんですけど」
「なんだ、また物語の知識というやつか?」
「おそらく」
「お前のいた世界とはつくづく不思議な世界だな、魔法がないのにも関わらず魔法に関する基礎知識がそろってる。もしかしたら本当は魔法があるのかもしれないな」
「まっさか~」
私がそう笑っていると、ガルシアさんは不意打ちのように私に魔力を流した。その瞬間、私の体がびくりと跳ねる。
「ひゃん!!」
なんだ?なんか温かい何かかが全身の血管を流れたように感じたぞ。あと変な声が出た。
「今のが魔力だ。わかったか?」
「分かりましたけど、話の途中で急に流さないで下さいよ。びっくりしたじゃないですか」
「リラックスしている時の方が魔力を感じやすいんだよ」
「あとはその感覚を体に染みつかせる訓練だな。ルナ、地面に座ってリラックスした体勢をとるんだ」
「は~い」
言われて私は地面に胡坐をかく所謂座禅の体勢というやつだ。
「ふむ、中々様になっているぞ。どうだ自分の魔力を感じることは出来るか?」
「まだちょっと感じにくいですかね」
「それでは魔力の感覚がはっきりつかめるようになるまでその体勢を維持するんだ」
「了解!!」
――― 一時間後
「そろそろ一時間たつが、どうだルナ、魔力ははっきりと感じられるか?」
「……」
「ルナ?」
「……ぐう」
「寝るな馬鹿者!!」
「は!あと少しで宇宙の真理に近づけたのに、なんてことするんですかガルシアさん!!」
「眠りから覚めた直後にそこまで口が回ることは驚嘆に値するが……魔力の方はどうなんだ?」
「30分くらい前からばっちり感じ取ることが出来るようになりました」
「ほう、だから眠りこけていたと」
「テヘペロ」
「いい加減にしないとクビにするぞ」
「すんませんでした!!」
私は即座に座禅の体勢から土下座の体勢に移る。するとガルシアさんが今度は長めのため息をついて言う。
「魔力を感知することが出来たのなら次は実際に魔法を使ってもらう、ルナ、魔力――マナの特性については流石に知らないだろう?」
「流石にそこまでは知らないですね」
「そうか、ならば説明するがマナとは簡単に言えば使用者の意思に反応し、様々な属性や物質に変化するエネルギー物質のことだ」
「何ですかそのメチャクチャ便利な物質、そんなものがあれば何でも出来ちゃうじゃないですか」
「はっはっは!確かにそうだな。だが、そんなに便利な物質にも限界というものがある」
「限界ですか?」
「そう、それは使用者のイメージ力に大きく左右されるという点だな」
「イメージ力ですか」
「ああ、使用者のイメージ力が貧相なものであれば、魔法が発動しなかったり、最悪暴発なんていうこともある」
あっぶねー、だったら私、初日に魔法の試し打ちをしようとした時に、危うく魔法を暴発させていたのかもしれないじゃん。私が初日のことを思い出し顔を青くしていると、ガルシアさんが、
「だが、魔法の暴発なんて滅多に起こるものじゃない、大抵不発に終わるのが常だ」
とフォローを入れてくれる。ガルシアさん、厳しいところもあるけどやっぱり優しい人だな。私が女の子好きじゃなけりゃ危うく惚れてるよ。ってそれはあんまりチョロ過ぎるか。
「それでガルシアさん、魔法を発動させるには具体的にはどうすれば良いのですか」
「魔法を知らぬ異世界人に魔法を教えるのは中々難しくてな。ルナ、まだ魔力の流れは感じられるか?」
言われて私は目を瞑り、自分の内に流れる魔力の流れを感知する。うん、一度魔力の流れる感覚を知れば感じるのは簡単だな。
「完璧に感じられます!」
「そうか、どうやらお前には魔力を感じる才があるようだな、この世界の人間でも魔力の流れを感じるようになるのに時間を要する者だっているのだぞ」
なんと!魔法の才能ありとは、ここにきて異世界チートの発動か?
「えへへへへ」
「照れてるところ悪いが、先程も言ったように魔法の発動に重要なのはイメージ力だ、確かに魔力を扱う才も魔法の発動には必須事項だが、イメージ力ほど重要な事項ではない、つまり魔法の才と、魔力を感知する才は別物ということだな」
「ガルシアさん、上げて落とさないで下さいよ」
「ははは、すまん、すまん」
そう朗らかに笑うガルシアさん。
「それで魔法の発動のやり方だったな。それじゃあルナ、お前に基礎中の基礎の魔法ステータスオープンの魔法を教えよう」
「あるんかい!!」
思わずガルシアさんに突っ込んでしまう私、ステータスオープンが魔法の一種だったなんて誰が思うよ。
突っ込まれたガルシアさんは、私の反応に特に気にした様子もなく続ける。
「あるんだよ、それでステータスオープンの魔法の発動のさせ方だがまず、ルナ自身のステータスの記載された紙をイメージするんだ」
言われて私はガルシアさんに言われたとおり自分のステータスの書かれた紙をイメージする。
「そして、ここからが難しいのだがな、そのイメージに自分の魔力を流すんだ」
「なんですかそれ」
イメージに魔力を流す?何を言っているんだこのおじさんは。
「だから言っただろう、異世界人に魔法を教えるのは難しいって、皆ここで躓くんだ。イメージにどうやって魔力を通すんだって」
「そう言うガルシアさんは出来るんですか?ステータスオープンの魔法」
「教えるからには出来ないでどうする。ほら、見せてやる。ステータスオープン」
文句を言う私に、ガルシアさんは呆れた様子ステータスオープンと唱えるとガルシアさんの胸元に半透明の画面らしきものが現われる。おお!!本当に発動した。――さて、ガルシアさんのステータスはっと……
私はガルシアさんの横にさりげなく移動して、ガルシアさんのステータス画面を見る。
―――
真名 ロベルト・ガルシア
位階 ―
権能 ―
スキル 魔力操作level7、剣術level8、魔力感知level5
―――
まじまじとガルシアさんのステータス画面を見る私、うん、わからん。唯一分かるのはガルシアさんの名前がロベルトということくらいだ。
「ルナ」
「何でしょう」
「この世界では承諾もなしに他人のステータス画面を見るのは大変失礼な行為とされているんだが」
「そこは異世界人の私です。許してください」
しれッとそう言う私に、ガルシアさんは呆れ顔「今後は気を付けるんだぞ」と一言言って許してくれた。本当に良い人だ。
「それで、私は実際に発動させてみたのだから、今度はルナ、お前の番だ」
「はーい」
言われて私は、再度自身のステータスの書かれた紙をイメージ、ここまでは簡単だきっと誰にも出来る。しかし、イメージに魔力を通す感覚というものがわからない。ええいままよ、私は感じるがままにイメージしたステータスの書かれた紙に、というよりも脳を経由させてイメージに魔力を流す。
「ステータスオープン!!」
すると私の胸元にガルシアさんの時と同じように半透明のステータス画面が表示された。
「やった!!ガルシアさんやりました!!」
私がそう言ってガルシアさんの方を見るとガルシアさんは驚いた顔をしている。
「まさか、お前まで一発で成功させるとはな、どれ、お前のステータス画面を見せてみろ」
「別に良いですよ。私もガルシアさんのステータス画面を見ましたし」
言って私は後悔した。なぜなら私のステータス画面にはこう表示されていたからだ。
―――
真名 双葉・二姫
位階 1
権能 喰らう者level1
スキル 魔力操作level1、魔力感知level3、危機察知level7、喧嘩殺法level5
―――
「マナ」
「はい」
私は気まずそうに返事をする。ああそうか、だからガルシアさんはこれからわかると言ったのか。
「この喧嘩殺法とはなんだ?」
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