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第3章~師~
第24話 マジックレッスン~雑談してたら話が進んでるよー~
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私がサジさんとの狩りを始めてから一週間が経った。私はサジさんと共に毎日狩りに出かけ、毎日獲物と言う名の命の生命を奪い、今では命を奪う行為にもだいぶ慣れ、
「バインド」
私に向かって突進してきた猪を私は自分で唱えた拘束魔法で拘束する。そしてサクッととどめを刺す、といった具合に私一人で狩りをこなせるようになっていた。
「うん、この狩りの方法はもう教えることはないね」
「やたー、免許皆伝だー」
「それはまだ早い」
雑談を交えながらサジさんと二人で猪の解体作業を行う。
「それにしたってルナちゃんの成長速度はかなり早い方だけどね」
「そうなんですか?」
「早いよ、象形魔法の習得にしたって一発で成功させちゃうし、今では拘束魔法の他にも収納魔法も覚えたし、魔法の才能に関してはチートを疑うくらいだね」
チートかどうかはわからないが、確かに今私は象形魔法を始めとした複数の魔法を使えるようになっていた。
「えへへへへ」
「こら!!刃物を使ってる時に刃物から目を離さない!!」
「おっとすみません」
「まったく調子にのるとすぐこれだ」
イーターが何やら小言を言っている。私はここ毎日イーターを出しっぱなしにしてイーターとの対話を進めているのだが、
「ねーイーター。私ブレイドの使い方もだいぶ慣れてきたし、そろそろ形態変化をしても良いんじゃない?」
「剣がルナの適正にあった武器とはまだ判断しきれんから、形態変化はまだ先だ」
「そんなこと言って本当は形態変化出来ないんじゃないの?」
「メリケンサックにでもなってやろうか」
「それは勘弁して」
「だったらまだ待つことだ。焦っても良いことなどないからな」
「はーい」
私とイーターのやり取りを聞いて、サジさんはクスクスと笑う。
「相棒としての関係作りも良好そうでよかったね」
「そうですかー?因みに何ですけどサジさんは形態変化をしたのはどれくらい経ってからなんですか?」
「ルナちゃんたちじゃ、あたしは参考にならないよ」
「それはまた何故」
「あたしって転生者じゃない。だからその分ボーンとの付き合いも長いの。だから私の場合、初めてボーンを召喚してから形態変化するまで何年もかかってるんだよね」
「ああ~、それは確かに参考になりませんね」
「でしょ、だからルナちゃんたちはルナちゃんたちのペースで良いんじゃないかな」
「そういうものですかね」
「そういうもの、そういうもの。さて、解体作業はこんなものでいいかな」
言ってサジさんは収納魔法で猪を異空間内に収める。因みではあるがサジさんが初めて会った時にわざわざ仕留めた獲物を担いで現れた理由は、そうした方が村の人たちが喜ぶためという理由で、村の入り口までは収納魔法で獲物を収納していたらしい。わざわざそんな手間をかけるなんて面倒じゃないのかとサジさんに聞いたら「その方が獲物の買い手がつきやすいだよね」とのことであった。うーんこの商売上手!!
「それでサジさん今日ももう一匹仕留めるのですか?」
「うーん、ルナちゃんも今の狩りの方法をマスターしたことだし、今日は別の狩りをしようかな」
「別の狩りとは?」
「普通の狩りのことだよ」
「ああ、なるほど」
「それで普通の狩りををするにあたってルナちゃんには新たな魔法を覚えてもらいます」
「何の魔法ですか」
「索敵魔法と隠ぺい魔法だね」
「なるほど、確かにその魔法が使えるなら狩りに便利ですね」
「でしょ、でもこの魔法は汎用性が高い分少し難しいから心してかかってね」
「了解!!」
「じゃあまずは索敵魔法から、イメージするのはレーダーをイメージしてそれから何を感知させるのか今回場合は動物だね。間違えて生命にすると昆虫とか細菌まで索敵範囲に入るから注意してね。そしてイメージが出来たらいつもの要領でイメージに魔力を通すだけ、なんだけどここが一番注意が必要なの。索敵魔法の範囲はその人の魔力総量と比例して大きさが決まるから、この時に自分の魔力総量の限界まで索敵範囲を広げると他の魔法が全く使えなくなるからある程度魔力を抑えて発動させないと駄目だよ」
流石サジさんに難易度が高いと言わせる魔法だ注意事項が多すぎる。だけど物は試し、実際にやってみなければわからない。私はサジさんに言われた通りのイメージをする。そして魔力を抑えて半径50メートルくらいにレーダーのイメージを設定、魔法を発動させる。
「うわぁ~!!」
ごばって、ごばって大量の反応が来た。
「その様子だと索敵対象のイメージをミスしたね。最初っから動物なんて大雑把なイメージをしたらそうなるんだよね。だから最初は人間とかにすればよかったんだよ」
「そ、それなら最初に言って下さい」
「いや~ちょっとルナちゃんに意地悪したくなちゃってね。ごめんね」
テヘペロっと謝るサジさん、うーんこのお茶目さん。そんな姿も可愛いから許しちゃう。
「でも発動は成功したから後は獲物の実物を見ることができれば索敵対象のイメージもしやすくなるよ」
「そうですか、それじゃあ次は隠ぺい魔法ですね」
「そうだね、隠ぺい魔法のイメージは自然と一体になるってイメージをしてそのイメージに魔力を通すだけなんだけど、この自然と一体になるっていうのが曲者でね。イメージとしてかなり難しい部類に入るの」
「確かに自然と一体って難しそうですよね」
「その分達人とかになると、目の前にいるのに気づかれないとかいうチートじみた性能になるから修行のしがいのある魔法だよ」
「それじゃあサジさん、試しに私に見せてみて下さいよ」
「いいよ」
言ってサジさんは魔法を発動させるすると、サジさんの存在感をまったく感じなくなった。目の前にいるというのにだ。なんか頭がバグりそうになる。いるんだけど気にならないの極地といった感じだ。
「こんなものかな」
サジさんはそう言ったような気がする。するとサジさんが急に現れた。いや、ただ単に魔法を解いただけなんだろうけど。
「サジさんってやっぱりすごいですね。魔法も狩りも達人クラス。ガルシアさんたち並みに強いんじゃないですか?」
「ガルシアさんたちって姫の護衛をしてる人たちのことだよね」
「そうですよ、皆私じゃ逆立ちしても勝てないくらい強いんですよ」
「そりゃあ姫様の護衛を任された人たちなんだから、転移したての女子高生に負けてちゃだめでしょ」
「それもそうですね――それじゃあ私も隠ぺい魔法を使ってみますね」
言って私は目を瞑って精神を集中させイメージする。私は自然の一つ、私は自然そのもの……今だ!!私はイメージ魔力を通し魔法を発動させる。するとサジさんは
「うん、一応は発動してるね。薄ぼんやりとルナちゃんの存在感が薄くなった気がする。」
それってほぼ変わらないのと一緒なのでは?
「それじゃあルナちゃんはその状態を維持して狩りに行こうか」
「はい」
「あたしの本当の狩りの実力、見せてあげるよ」
「バインド」
私に向かって突進してきた猪を私は自分で唱えた拘束魔法で拘束する。そしてサクッととどめを刺す、といった具合に私一人で狩りをこなせるようになっていた。
「うん、この狩りの方法はもう教えることはないね」
「やたー、免許皆伝だー」
「それはまだ早い」
雑談を交えながらサジさんと二人で猪の解体作業を行う。
「それにしたってルナちゃんの成長速度はかなり早い方だけどね」
「そうなんですか?」
「早いよ、象形魔法の習得にしたって一発で成功させちゃうし、今では拘束魔法の他にも収納魔法も覚えたし、魔法の才能に関してはチートを疑うくらいだね」
チートかどうかはわからないが、確かに今私は象形魔法を始めとした複数の魔法を使えるようになっていた。
「えへへへへ」
「こら!!刃物を使ってる時に刃物から目を離さない!!」
「おっとすみません」
「まったく調子にのるとすぐこれだ」
イーターが何やら小言を言っている。私はここ毎日イーターを出しっぱなしにしてイーターとの対話を進めているのだが、
「ねーイーター。私ブレイドの使い方もだいぶ慣れてきたし、そろそろ形態変化をしても良いんじゃない?」
「剣がルナの適正にあった武器とはまだ判断しきれんから、形態変化はまだ先だ」
「そんなこと言って本当は形態変化出来ないんじゃないの?」
「メリケンサックにでもなってやろうか」
「それは勘弁して」
「だったらまだ待つことだ。焦っても良いことなどないからな」
「はーい」
私とイーターのやり取りを聞いて、サジさんはクスクスと笑う。
「相棒としての関係作りも良好そうでよかったね」
「そうですかー?因みに何ですけどサジさんは形態変化をしたのはどれくらい経ってからなんですか?」
「ルナちゃんたちじゃ、あたしは参考にならないよ」
「それはまた何故」
「あたしって転生者じゃない。だからその分ボーンとの付き合いも長いの。だから私の場合、初めてボーンを召喚してから形態変化するまで何年もかかってるんだよね」
「ああ~、それは確かに参考になりませんね」
「でしょ、だからルナちゃんたちはルナちゃんたちのペースで良いんじゃないかな」
「そういうものですかね」
「そういうもの、そういうもの。さて、解体作業はこんなものでいいかな」
言ってサジさんは収納魔法で猪を異空間内に収める。因みではあるがサジさんが初めて会った時にわざわざ仕留めた獲物を担いで現れた理由は、そうした方が村の人たちが喜ぶためという理由で、村の入り口までは収納魔法で獲物を収納していたらしい。わざわざそんな手間をかけるなんて面倒じゃないのかとサジさんに聞いたら「その方が獲物の買い手がつきやすいだよね」とのことであった。うーんこの商売上手!!
「それでサジさん今日ももう一匹仕留めるのですか?」
「うーん、ルナちゃんも今の狩りの方法をマスターしたことだし、今日は別の狩りをしようかな」
「別の狩りとは?」
「普通の狩りのことだよ」
「ああ、なるほど」
「それで普通の狩りををするにあたってルナちゃんには新たな魔法を覚えてもらいます」
「何の魔法ですか」
「索敵魔法と隠ぺい魔法だね」
「なるほど、確かにその魔法が使えるなら狩りに便利ですね」
「でしょ、でもこの魔法は汎用性が高い分少し難しいから心してかかってね」
「了解!!」
「じゃあまずは索敵魔法から、イメージするのはレーダーをイメージしてそれから何を感知させるのか今回場合は動物だね。間違えて生命にすると昆虫とか細菌まで索敵範囲に入るから注意してね。そしてイメージが出来たらいつもの要領でイメージに魔力を通すだけ、なんだけどここが一番注意が必要なの。索敵魔法の範囲はその人の魔力総量と比例して大きさが決まるから、この時に自分の魔力総量の限界まで索敵範囲を広げると他の魔法が全く使えなくなるからある程度魔力を抑えて発動させないと駄目だよ」
流石サジさんに難易度が高いと言わせる魔法だ注意事項が多すぎる。だけど物は試し、実際にやってみなければわからない。私はサジさんに言われた通りのイメージをする。そして魔力を抑えて半径50メートルくらいにレーダーのイメージを設定、魔法を発動させる。
「うわぁ~!!」
ごばって、ごばって大量の反応が来た。
「その様子だと索敵対象のイメージをミスしたね。最初っから動物なんて大雑把なイメージをしたらそうなるんだよね。だから最初は人間とかにすればよかったんだよ」
「そ、それなら最初に言って下さい」
「いや~ちょっとルナちゃんに意地悪したくなちゃってね。ごめんね」
テヘペロっと謝るサジさん、うーんこのお茶目さん。そんな姿も可愛いから許しちゃう。
「でも発動は成功したから後は獲物の実物を見ることができれば索敵対象のイメージもしやすくなるよ」
「そうですか、それじゃあ次は隠ぺい魔法ですね」
「そうだね、隠ぺい魔法のイメージは自然と一体になるってイメージをしてそのイメージに魔力を通すだけなんだけど、この自然と一体になるっていうのが曲者でね。イメージとしてかなり難しい部類に入るの」
「確かに自然と一体って難しそうですよね」
「その分達人とかになると、目の前にいるのに気づかれないとかいうチートじみた性能になるから修行のしがいのある魔法だよ」
「それじゃあサジさん、試しに私に見せてみて下さいよ」
「いいよ」
言ってサジさんは魔法を発動させるすると、サジさんの存在感をまったく感じなくなった。目の前にいるというのにだ。なんか頭がバグりそうになる。いるんだけど気にならないの極地といった感じだ。
「こんなものかな」
サジさんはそう言ったような気がする。するとサジさんが急に現れた。いや、ただ単に魔法を解いただけなんだろうけど。
「サジさんってやっぱりすごいですね。魔法も狩りも達人クラス。ガルシアさんたち並みに強いんじゃないですか?」
「ガルシアさんたちって姫の護衛をしてる人たちのことだよね」
「そうですよ、皆私じゃ逆立ちしても勝てないくらい強いんですよ」
「そりゃあ姫様の護衛を任された人たちなんだから、転移したての女子高生に負けてちゃだめでしょ」
「それもそうですね――それじゃあ私も隠ぺい魔法を使ってみますね」
言って私は目を瞑って精神を集中させイメージする。私は自然の一つ、私は自然そのもの……今だ!!私はイメージ魔力を通し魔法を発動させる。するとサジさんは
「うん、一応は発動してるね。薄ぼんやりとルナちゃんの存在感が薄くなった気がする。」
それってほぼ変わらないのと一緒なのでは?
「それじゃあルナちゃんはその状態を維持して狩りに行こうか」
「はい」
「あたしの本当の狩りの実力、見せてあげるよ」
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