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第3章~大戦~
第24話 在り方――自分の在り方を考えたことがある人ー(中2的意味で)因みに私はない(嘘)
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時は少し遡り、レイとケイオスが一対一で対峙したその時。
「メルリリス!!」
レイはケイオスによって倒されたメルリリスの様子を見る。見たところ外傷はない、ならばとレイはマナを使用してメルリリスの体を解析する。
「良かった。精神に大きな負荷がかかってはいますけど、マナの損耗も軽微、命に別状は無さそうです」
レイはメルリリスの容態を確認し終えると、『空間作成』の権能を使用、メルリリスを緊急避難させるための空間作成し、その中にメルリリスを入れて避難させた。
「準備はいいかぁ?」
ケイオスが膝の屈伸運動をしながらレイに訊く。どうやらメルリリスのことを診ていたレイを律儀に待ってくれていたようだ。これも混沌故の行動なのか、先ほどまでだまし討ちや奇襲ばかりしていた人物とは思えない。
「お気遣いありがとうございます」
しかしそのような人物にもレイは律儀に礼をする。しかし、ケイオスは素っ気ない態度で、
「気にすんなただの気まぐれだ。それにどうせ殺し合う仲だしな」
と物騒なことを言う。
「その事なのですが」
レイが慎重に言葉を選ぶ。
「僕たちは戦う必要などないと思うのですが」
「なんで?」
ケイオスがつまらなそうな顔をしながら率直に訊く
「僕たち……少なくとも『秩序』と『混沌』の者たちは、考え方は違えど皆同じマナ生命体です」
「そんで?」
一応訊いてやる。ケイオスからはそんな考えがその態度から窺えた。
「その……なので、同じ種族同士が争うのは無駄なことだと思うんです」
「おい管理者」
「はい」
「忘れちまったからもうもっかい教えてくれ、手前ぇの名前ってなんだったけな?」
「レイ・アカシャです」
ケイオスの失礼な質問にもレイは真面目に答える。しかし、ケイオスは、
「ああ、そんな感じの名前だったわ。ホント名前通りって感じなのな」
そう言ってレイのことを嗤い、話しを続ける。
「俺の名前はケイオスそんでもって俺の在り方も混沌だ。それでレイ・アカシャ手前は『秩序』側の人間、つまり手前ぇの在り方も秩序ってことだ。間違っちゃいねぇよな?」
レイはしばらくの逡巡の後「はい」と肯定する。するとケイオスは邪悪な笑みに口を歪めて言う。
「だったら戦いしかねぇだろうが!!俺はこの宇宙を混沌にそめあげたい。それに対してお前らはどうだ?この宇宙に何をもたらした。クソったれの秩序だ!!ほら、もう相容れねぇ。そんなら後は戦いだ!!血みどろの殺し合いだ!!」
「だけどそんなことをしたら多くの犠牲が」
「戦ってんだから命だって亡くなるわなぁ」
「それならお互い妥協点を――」
「ねぇよそんなもん。何度も言わせんな『秩序』と『混沌』考え方が正反対、決して相容れねぇ。戦うしかないんだよ!!」
「それでも――」
レイは言葉を続けられない、わかっているのだ。ケイオスの言うことに間違いがないことが。この者は死ぬまで決して止まらないことが。
「それじゃあ、始めようか」
ケイオスが腰を低く構える。
しかし、レイは何もしようとはしない。
「無抵抗主義なんて俺には通用しねぇぞ」
「違います」
「あっそ、そんじゃあ」とケイオスは前置き、
「死ね」
ケイオスは疾走する。レイの周囲を縦横無尽に。その速度は目に捉えられるものなどではなかった。
そして、ケイオスは自身の姿を獣のように変形させ、レイの肩に喰らいつき、喰い破る。
レイの表情には苦悶も苦痛も何もない、喪失感すら感じていないようであった。
ケイオスはレイの表情を見て思う。なんてつまらない食事だと。しかし、得られるマナは莫大で極上。それだけで気分が高揚しそうになる。しかし、レイの無表情が高揚しそうになる気分を萎えさせる。
「おいおいおい本当に抵抗しねぇつもりか?」
縦横無尽に飛び回りながらもどうにかレイから何らかの反応を引き出そうとするケイオス。しかしレイ表情は変わらず無表情。それならばとケイオスはさらに速度をあげる。その高速移動は自身の背中からマナを高出力で放出させ、推進力を得るケイオス独自の移動方で、背中から放出される黒いマナが鳥類の翼を彷彿とさせた。
――まるで堕天使みたいだ
ケイオスに蹂躙されながらレイは他人事のようにそう思う。
――ケイオスは僕を殺し尽くすまで攻撃を止めることはないでしょう。でなければ意味がない。ヴァリスはきっと怒るでしょうね。もしかしたら呆れ果てて僕の元から去るかもしれません。流石にそれは嫌だな。でも――
最早レイの体は首から上を残すのみ。遠くからはヴァリスの怒鳴り声が聴こえる。
「んだよ、本当に最期まで抵抗なしかよ」
ケイオスが呆れ顔でレイの元まで近づく。
「あばよレイ・アカシャ、今までで一番つまんなくて、一番旨かった食事だったぜ」
言ってケイオスはレイの頭に一撃を加え、完全に頭を破壊した。するとレイの頭のあった場所に青白い魂が現れる。
「管理者の魂か、クソ野郎だったが何かの足しにはなんだろ」
ケイオスはそう言うと、レイの魂を手に取り大きく口を開いた。その時だった。
「そこまでだ」
「メルリリス!!」
レイはケイオスによって倒されたメルリリスの様子を見る。見たところ外傷はない、ならばとレイはマナを使用してメルリリスの体を解析する。
「良かった。精神に大きな負荷がかかってはいますけど、マナの損耗も軽微、命に別状は無さそうです」
レイはメルリリスの容態を確認し終えると、『空間作成』の権能を使用、メルリリスを緊急避難させるための空間作成し、その中にメルリリスを入れて避難させた。
「準備はいいかぁ?」
ケイオスが膝の屈伸運動をしながらレイに訊く。どうやらメルリリスのことを診ていたレイを律儀に待ってくれていたようだ。これも混沌故の行動なのか、先ほどまでだまし討ちや奇襲ばかりしていた人物とは思えない。
「お気遣いありがとうございます」
しかしそのような人物にもレイは律儀に礼をする。しかし、ケイオスは素っ気ない態度で、
「気にすんなただの気まぐれだ。それにどうせ殺し合う仲だしな」
と物騒なことを言う。
「その事なのですが」
レイが慎重に言葉を選ぶ。
「僕たちは戦う必要などないと思うのですが」
「なんで?」
ケイオスがつまらなそうな顔をしながら率直に訊く
「僕たち……少なくとも『秩序』と『混沌』の者たちは、考え方は違えど皆同じマナ生命体です」
「そんで?」
一応訊いてやる。ケイオスからはそんな考えがその態度から窺えた。
「その……なので、同じ種族同士が争うのは無駄なことだと思うんです」
「おい管理者」
「はい」
「忘れちまったからもうもっかい教えてくれ、手前ぇの名前ってなんだったけな?」
「レイ・アカシャです」
ケイオスの失礼な質問にもレイは真面目に答える。しかし、ケイオスは、
「ああ、そんな感じの名前だったわ。ホント名前通りって感じなのな」
そう言ってレイのことを嗤い、話しを続ける。
「俺の名前はケイオスそんでもって俺の在り方も混沌だ。それでレイ・アカシャ手前は『秩序』側の人間、つまり手前ぇの在り方も秩序ってことだ。間違っちゃいねぇよな?」
レイはしばらくの逡巡の後「はい」と肯定する。するとケイオスは邪悪な笑みに口を歪めて言う。
「だったら戦いしかねぇだろうが!!俺はこの宇宙を混沌にそめあげたい。それに対してお前らはどうだ?この宇宙に何をもたらした。クソったれの秩序だ!!ほら、もう相容れねぇ。そんなら後は戦いだ!!血みどろの殺し合いだ!!」
「だけどそんなことをしたら多くの犠牲が」
「戦ってんだから命だって亡くなるわなぁ」
「それならお互い妥協点を――」
「ねぇよそんなもん。何度も言わせんな『秩序』と『混沌』考え方が正反対、決して相容れねぇ。戦うしかないんだよ!!」
「それでも――」
レイは言葉を続けられない、わかっているのだ。ケイオスの言うことに間違いがないことが。この者は死ぬまで決して止まらないことが。
「それじゃあ、始めようか」
ケイオスが腰を低く構える。
しかし、レイは何もしようとはしない。
「無抵抗主義なんて俺には通用しねぇぞ」
「違います」
「あっそ、そんじゃあ」とケイオスは前置き、
「死ね」
ケイオスは疾走する。レイの周囲を縦横無尽に。その速度は目に捉えられるものなどではなかった。
そして、ケイオスは自身の姿を獣のように変形させ、レイの肩に喰らいつき、喰い破る。
レイの表情には苦悶も苦痛も何もない、喪失感すら感じていないようであった。
ケイオスはレイの表情を見て思う。なんてつまらない食事だと。しかし、得られるマナは莫大で極上。それだけで気分が高揚しそうになる。しかし、レイの無表情が高揚しそうになる気分を萎えさせる。
「おいおいおい本当に抵抗しねぇつもりか?」
縦横無尽に飛び回りながらもどうにかレイから何らかの反応を引き出そうとするケイオス。しかしレイ表情は変わらず無表情。それならばとケイオスはさらに速度をあげる。その高速移動は自身の背中からマナを高出力で放出させ、推進力を得るケイオス独自の移動方で、背中から放出される黒いマナが鳥類の翼を彷彿とさせた。
――まるで堕天使みたいだ
ケイオスに蹂躙されながらレイは他人事のようにそう思う。
――ケイオスは僕を殺し尽くすまで攻撃を止めることはないでしょう。でなければ意味がない。ヴァリスはきっと怒るでしょうね。もしかしたら呆れ果てて僕の元から去るかもしれません。流石にそれは嫌だな。でも――
最早レイの体は首から上を残すのみ。遠くからはヴァリスの怒鳴り声が聴こえる。
「んだよ、本当に最期まで抵抗なしかよ」
ケイオスが呆れ顔でレイの元まで近づく。
「あばよレイ・アカシャ、今までで一番つまんなくて、一番旨かった食事だったぜ」
言ってケイオスはレイの頭に一撃を加え、完全に頭を破壊した。するとレイの頭のあった場所に青白い魂が現れる。
「管理者の魂か、クソ野郎だったが何かの足しにはなんだろ」
ケイオスはそう言うと、レイの魂を手に取り大きく口を開いた。その時だった。
「そこまでだ」
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