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第9章~眷属教育~
第62話 刺客とアリアと主と出会い3――刺客はもういないけどね。
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―――地球、大陸南
レイはアリアの居場所として検索結果に表示された場所の上空に顕現。それとほぼ同時に辺りを見回してアリアを探す。しかし、見渡す限りに人は無し。見えるのは辺り一面の草原であった。
「わあ、すごい」
レイは初めて見る壮大な草原地帯の風景に感動し、感嘆の声をあげる。が、直ぐに自身の目的、アリア・エクノルエの捜索を思い出す。
「取り敢えず、下に降りてみましょう」
レイはそう言って、地面に降下する。すると、
「ふきゃん!」
という可愛らしい鳴き声と共に、足に柔らかな感触を感じる。
――しまった。焦りのあまり、下を見ずに降りてしまいました。
鳴き声からして小動物だろうか?もしかしたらちょっとしたスプラッターな画を見るかもしれない。レイはそう考えたら思わず身震いをしてしまう。しかし確認せずにはいられない。そんな複雑な心境と共にレイは勇気を持って一ニノ三!で下を見る。するとそこにいたのはアリアであった。
「アリア!!」
レイは慌ててアリアから足を退ける。するとアリアは何でもなかったかのようにピョンと立ち上がり、
「良かった。人を探していたのです」
とレイの手を握ってくる。どうやらレイに踏まれたことによるダメージなどなかったようだ。
「すみませんアリア、身体の方は大丈夫ですか?」
レイが心配そうに訊く。
「全然大丈夫です。並みの鍛え方はしていませんから!!」
アリアはそう言いながら細い腕を曲げて筋肉をアピールして見せる。レイはそんなアリアの元気な姿を見て、ほっと胸を撫で下ろす。するとアリアが
「あれ?私、貴方に名乗りましたっけ?」
と当然の疑問をぶつける。ぶつけられたレイはそこで初めて「あっ!!」と気付き。
「申し遅れました。僕の名前はレイ・アカシャと申します。一応この宇宙の管理者をさせてもらっています」
レイがそう言うとアリアは「えっ!!」と驚きの声をあげる。
「貴方様が主様でしたのですね」
と喜びいっぱいの笑顔を見せ、レイもその笑顔につられて顔をほころばせる。
「はい、僕が貴方の主です」
「私ったら主様はもっとお年をめされたお爺様のような方と思っていたものですから――まさかこんなにお若い方だったなんて思いもしませんでした」
アリアはそう言うと「それに」と言い頬を赤く染めながらモジモジとしだす。
「その――こんなに綺麗で素敵な方とは思いませんでした――」
最期の方は恥ずかしさのあまりゴニョゴニョと何を言っているのか上手く聞き取れなかった。しかし、レイは今の今まで面と向かって自身の容姿について誉められたことなど一度もなかったため、アリアの意外な言葉に照れてしまう。
「そ、そんな綺麗だなんて、それこそアリアの方――」
そこで何かを言いかけてレイは言葉を詰まらせた。そして思う。その言葉はアリアを傷つけてしまうのではないかと、何より自分にその言葉を言う資格はないと。そしてレイは言う。言ってしまわなければ気が済まなかった。
「すみません」
レイは頭を下げ謝る。自身の過ちを。するとアリアはレイの態度の豹変ぶりに戸惑いながらも口を開いた。
「あ、主様、一体どうなされたのです?頭を上げて下さい」
「上げるわけにはいかないのです。僕には貴方に対する罪があるのだから」
「罪ですか?」
「はい……取り返しのつかない罪です」
「一体それはどのような罪なのですか?」
何かを察したのか、アリアの言葉と雰囲気が僅かに固くなったことをレイは感じる。正直言いたくない。アリアに嫌われたくない。しかし、これは言わねばならないことだ。たとえ嫌われたとしても……そうしなければ自分はアリアと共に歩むことなどできない。
「それは……」
「それは?」
「貴女の髪と瞳のことです。貴女の今の髪と瞳の色は、僕の迷いによって変容してしまった、いわば罪の証なのです」
「迷い?」
「そうです。7年前、僕は貴女を助ける前に迷ってしまったのです。貴女を助けることで過去の過ちを繰り返してしまうのではないかと、自分の心を守ることを優先して、貴女を助けるのが遅くなり、その髪と目の色を変容させてしまった」
レイは頭を下げたまま言い続ける。そんなレイの頭によぎるのは、毎晩鏡台の前に座り、ため息をつくアリアの姿だった。しかし、アリアは言う。
「主様、頭をお上げ下さい」
「それは出来ません」
「何故です?」
「僕が僕自身を許せないからです」
「私が許すと言ってもですか?」
アリアのその言葉に、一瞬レイが迷いを見せ、アリアの方を見たことをアリアは見逃さなかった。
「えい!!」
アリアは飛び込むようにレイに抱きついた。その拍子にレイは尻餅をつく形で倒れてしまう。それでもアリアはレイに抱きついたままであった。
「あ、アリア!?」
レイは上ずった声をだしつつも、アリアの方を見る。顔が近い、当然だ、抱き合っているのだから。
「主様」
「は、はい!!」
アリアの吐息が、心臓の鼓動が感じられる。自分の顔は今どのような顔になっているのだろうか?ああ、駄目だ考えがまとまらない。アリアの感触が、香りがレイの思考を乱してしまう。
「私の息づかい、心臓の鼓動、体の温かさ、感じられているでしょうか?」
「はい!!」
まだ声が上ずっている。
「それは主様が助けてくださったからこそ感じられる。私という命の証です」
そこで、レイはハッとする。
「私、主様に初めて御拝謁できた時に言おうと思っていた言葉があるのです」
「それは、どんな言葉なのですか?」
レイに僅かな、ほんの僅かな緊張が走る。しかし、その緊張は必要のない緊張だ。
「私の命を救ってくださってありがとうございます。このご恩、私の一生をかけてお返ししていく所存でございます」
「そんな、一生だなんて、アリアは自分の幸せを考えて――」
「主様に尽くすことこそが私の幸せです」
そう言われるとレイは何も言い返せない。
「それに、この髪と瞳のこともです。私、実は今の髪と瞳の色、意外と気に入っているのですよ」
「ええ!?」
レイは驚き呆然とする。するとそれまで抱きついていたアリアがレイから一歩離れて右手を差し出し、レイに立ち上がるように促す。するとレイはアリアに促されるまま立ち上がると、口を開く。
「だってアリアは毎晩のように鏡台の前に座って、ため息をついていたではないですか」
それを言うとアリアは頬を赤く染める。
「恥ずかしい。主様はそんなところまで見られていたのですね。でも、あれはそんな意味でついたため息をではないのです――主様は私の好きな色ってご存知ですか?」
「いえ、知りません」
「やっぱり。私の好きな色は赤と白です」
「あ!!」
そういえば、とレイは思い出す。幼少の頃のアリアはよく赤色のドレスや服を好んで着ていたと。しかし、
「白は何故です?」
白色が好きな理由が思い当たらない。
「それは……」
再びアリアが頬を朱に染め言い淀む。ややあってアリアが決心したように言う。
「私、以前にメルリリス様にこっそり訊いていたのです」
「何をですか?」
「主様の容姿をです」
「でもアリアは自分で言っていたではないですか、僕が思ってた以上に若い姿だって」
「それはメルリリス様が一つしか教えて下さらなかったからです――その、主様は全身真っ白な方だって……」
アリアが恥ずかしそうにそう言うと、レイは合点がいったように「ああ!!」と声をあげ、
「そうか僕と同じ髪いろ――もが!!」
アリアが恥ずかしさのあまりレイの口を手で塞ぐ。
「主様、それ以上は言ったら駄目です。ダーメ!!」
言われてレイが何度も頷くと、アリアはレイの口を解放し、自由にさせた。
「でも良かった。アリアが変わった髪色や瞳の色を肯定的に思ってくれていて、僕はてっきり否定的に思っているのだとばかり思って、心を痛めていたのです」
「それこそ考えすぎです。他人の思ってることなんていくら主様だって完全に理解出来るものではないでしょう?それなのに主様ったら本人に確認もしていないのに、こう思っているだと決めつけて――無礼を承知で言わせていただきますが、主様の勘違いは正直無駄なことだと思いませんか?」
「その通りです。すみません」
レイが正直に素直に謝る。
「許してあげます」
アリアのがそう言うと、二人の間に自然と笑みが浮かび、やがて二人のは声を出して笑いあう。
きっとこの時なのだろうレイがアリアに恋をしたのは、決して叶うことのない悲しい恋を……
レイとアリアが笑いあっているとレイが思い出したように言う。
「そういえばアリア。僕がアリアの髪と瞳の件を話そうとした時、貴女は僅かに雰囲気が変わったような気がしたのですが、あれは何故ですか?」
「えっと、あれはですね」
アリアが言いにくそうにする。
「この際です。お互いのわだかまりはなくしてしまいましょう」
「そうですね、主様がそう言われるのならば言わせていただきます。私、実は主様にお願いがあったのです」
「お願いですか?」
「はい、深刻なお願いです」
急に真剣な顔をするアリア。レイはどんなお願いをされるのかと身構える。
「その、言い方が悪いのですが――私の生活を盗み見るのはもうやめて頂ければ嬉しいかな、と」
言いにくそうにそう言うアリア。
その言葉を聞いた瞬間、レイの中の時間が止まった。
言われてみればそうだ。無許可で他人の生活の様子を盗み見る。レイとリンネの行動はまさにストーカーのそれ。
レイはアリアの前に立つと、そのまま地面に正座をし、ゆっくりと頭と両手を地面についた。所謂土下座である。
「「誠に、誠に申し開きのしようもございません」」
いつの間にか、隣にリンネがおり、レイと同じように土下座をしていた。
因みにこの後アリアは、転移魔法を解析、改良したレイの転移魔法により、無事帰還をはたした。
レイはアリアの居場所として検索結果に表示された場所の上空に顕現。それとほぼ同時に辺りを見回してアリアを探す。しかし、見渡す限りに人は無し。見えるのは辺り一面の草原であった。
「わあ、すごい」
レイは初めて見る壮大な草原地帯の風景に感動し、感嘆の声をあげる。が、直ぐに自身の目的、アリア・エクノルエの捜索を思い出す。
「取り敢えず、下に降りてみましょう」
レイはそう言って、地面に降下する。すると、
「ふきゃん!」
という可愛らしい鳴き声と共に、足に柔らかな感触を感じる。
――しまった。焦りのあまり、下を見ずに降りてしまいました。
鳴き声からして小動物だろうか?もしかしたらちょっとしたスプラッターな画を見るかもしれない。レイはそう考えたら思わず身震いをしてしまう。しかし確認せずにはいられない。そんな複雑な心境と共にレイは勇気を持って一ニノ三!で下を見る。するとそこにいたのはアリアであった。
「アリア!!」
レイは慌ててアリアから足を退ける。するとアリアは何でもなかったかのようにピョンと立ち上がり、
「良かった。人を探していたのです」
とレイの手を握ってくる。どうやらレイに踏まれたことによるダメージなどなかったようだ。
「すみませんアリア、身体の方は大丈夫ですか?」
レイが心配そうに訊く。
「全然大丈夫です。並みの鍛え方はしていませんから!!」
アリアはそう言いながら細い腕を曲げて筋肉をアピールして見せる。レイはそんなアリアの元気な姿を見て、ほっと胸を撫で下ろす。するとアリアが
「あれ?私、貴方に名乗りましたっけ?」
と当然の疑問をぶつける。ぶつけられたレイはそこで初めて「あっ!!」と気付き。
「申し遅れました。僕の名前はレイ・アカシャと申します。一応この宇宙の管理者をさせてもらっています」
レイがそう言うとアリアは「えっ!!」と驚きの声をあげる。
「貴方様が主様でしたのですね」
と喜びいっぱいの笑顔を見せ、レイもその笑顔につられて顔をほころばせる。
「はい、僕が貴方の主です」
「私ったら主様はもっとお年をめされたお爺様のような方と思っていたものですから――まさかこんなにお若い方だったなんて思いもしませんでした」
アリアはそう言うと「それに」と言い頬を赤く染めながらモジモジとしだす。
「その――こんなに綺麗で素敵な方とは思いませんでした――」
最期の方は恥ずかしさのあまりゴニョゴニョと何を言っているのか上手く聞き取れなかった。しかし、レイは今の今まで面と向かって自身の容姿について誉められたことなど一度もなかったため、アリアの意外な言葉に照れてしまう。
「そ、そんな綺麗だなんて、それこそアリアの方――」
そこで何かを言いかけてレイは言葉を詰まらせた。そして思う。その言葉はアリアを傷つけてしまうのではないかと、何より自分にその言葉を言う資格はないと。そしてレイは言う。言ってしまわなければ気が済まなかった。
「すみません」
レイは頭を下げ謝る。自身の過ちを。するとアリアはレイの態度の豹変ぶりに戸惑いながらも口を開いた。
「あ、主様、一体どうなされたのです?頭を上げて下さい」
「上げるわけにはいかないのです。僕には貴方に対する罪があるのだから」
「罪ですか?」
「はい……取り返しのつかない罪です」
「一体それはどのような罪なのですか?」
何かを察したのか、アリアの言葉と雰囲気が僅かに固くなったことをレイは感じる。正直言いたくない。アリアに嫌われたくない。しかし、これは言わねばならないことだ。たとえ嫌われたとしても……そうしなければ自分はアリアと共に歩むことなどできない。
「それは……」
「それは?」
「貴女の髪と瞳のことです。貴女の今の髪と瞳の色は、僕の迷いによって変容してしまった、いわば罪の証なのです」
「迷い?」
「そうです。7年前、僕は貴女を助ける前に迷ってしまったのです。貴女を助けることで過去の過ちを繰り返してしまうのではないかと、自分の心を守ることを優先して、貴女を助けるのが遅くなり、その髪と目の色を変容させてしまった」
レイは頭を下げたまま言い続ける。そんなレイの頭によぎるのは、毎晩鏡台の前に座り、ため息をつくアリアの姿だった。しかし、アリアは言う。
「主様、頭をお上げ下さい」
「それは出来ません」
「何故です?」
「僕が僕自身を許せないからです」
「私が許すと言ってもですか?」
アリアのその言葉に、一瞬レイが迷いを見せ、アリアの方を見たことをアリアは見逃さなかった。
「えい!!」
アリアは飛び込むようにレイに抱きついた。その拍子にレイは尻餅をつく形で倒れてしまう。それでもアリアはレイに抱きついたままであった。
「あ、アリア!?」
レイは上ずった声をだしつつも、アリアの方を見る。顔が近い、当然だ、抱き合っているのだから。
「主様」
「は、はい!!」
アリアの吐息が、心臓の鼓動が感じられる。自分の顔は今どのような顔になっているのだろうか?ああ、駄目だ考えがまとまらない。アリアの感触が、香りがレイの思考を乱してしまう。
「私の息づかい、心臓の鼓動、体の温かさ、感じられているでしょうか?」
「はい!!」
まだ声が上ずっている。
「それは主様が助けてくださったからこそ感じられる。私という命の証です」
そこで、レイはハッとする。
「私、主様に初めて御拝謁できた時に言おうと思っていた言葉があるのです」
「それは、どんな言葉なのですか?」
レイに僅かな、ほんの僅かな緊張が走る。しかし、その緊張は必要のない緊張だ。
「私の命を救ってくださってありがとうございます。このご恩、私の一生をかけてお返ししていく所存でございます」
「そんな、一生だなんて、アリアは自分の幸せを考えて――」
「主様に尽くすことこそが私の幸せです」
そう言われるとレイは何も言い返せない。
「それに、この髪と瞳のこともです。私、実は今の髪と瞳の色、意外と気に入っているのですよ」
「ええ!?」
レイは驚き呆然とする。するとそれまで抱きついていたアリアがレイから一歩離れて右手を差し出し、レイに立ち上がるように促す。するとレイはアリアに促されるまま立ち上がると、口を開く。
「だってアリアは毎晩のように鏡台の前に座って、ため息をついていたではないですか」
それを言うとアリアは頬を赤く染める。
「恥ずかしい。主様はそんなところまで見られていたのですね。でも、あれはそんな意味でついたため息をではないのです――主様は私の好きな色ってご存知ですか?」
「いえ、知りません」
「やっぱり。私の好きな色は赤と白です」
「あ!!」
そういえば、とレイは思い出す。幼少の頃のアリアはよく赤色のドレスや服を好んで着ていたと。しかし、
「白は何故です?」
白色が好きな理由が思い当たらない。
「それは……」
再びアリアが頬を朱に染め言い淀む。ややあってアリアが決心したように言う。
「私、以前にメルリリス様にこっそり訊いていたのです」
「何をですか?」
「主様の容姿をです」
「でもアリアは自分で言っていたではないですか、僕が思ってた以上に若い姿だって」
「それはメルリリス様が一つしか教えて下さらなかったからです――その、主様は全身真っ白な方だって……」
アリアが恥ずかしそうにそう言うと、レイは合点がいったように「ああ!!」と声をあげ、
「そうか僕と同じ髪いろ――もが!!」
アリアが恥ずかしさのあまりレイの口を手で塞ぐ。
「主様、それ以上は言ったら駄目です。ダーメ!!」
言われてレイが何度も頷くと、アリアはレイの口を解放し、自由にさせた。
「でも良かった。アリアが変わった髪色や瞳の色を肯定的に思ってくれていて、僕はてっきり否定的に思っているのだとばかり思って、心を痛めていたのです」
「それこそ考えすぎです。他人の思ってることなんていくら主様だって完全に理解出来るものではないでしょう?それなのに主様ったら本人に確認もしていないのに、こう思っているだと決めつけて――無礼を承知で言わせていただきますが、主様の勘違いは正直無駄なことだと思いませんか?」
「その通りです。すみません」
レイが正直に素直に謝る。
「許してあげます」
アリアのがそう言うと、二人の間に自然と笑みが浮かび、やがて二人のは声を出して笑いあう。
きっとこの時なのだろうレイがアリアに恋をしたのは、決して叶うことのない悲しい恋を……
レイとアリアが笑いあっているとレイが思い出したように言う。
「そういえばアリア。僕がアリアの髪と瞳の件を話そうとした時、貴女は僅かに雰囲気が変わったような気がしたのですが、あれは何故ですか?」
「えっと、あれはですね」
アリアが言いにくそうにする。
「この際です。お互いのわだかまりはなくしてしまいましょう」
「そうですね、主様がそう言われるのならば言わせていただきます。私、実は主様にお願いがあったのです」
「お願いですか?」
「はい、深刻なお願いです」
急に真剣な顔をするアリア。レイはどんなお願いをされるのかと身構える。
「その、言い方が悪いのですが――私の生活を盗み見るのはもうやめて頂ければ嬉しいかな、と」
言いにくそうにそう言うアリア。
その言葉を聞いた瞬間、レイの中の時間が止まった。
言われてみればそうだ。無許可で他人の生活の様子を盗み見る。レイとリンネの行動はまさにストーカーのそれ。
レイはアリアの前に立つと、そのまま地面に正座をし、ゆっくりと頭と両手を地面についた。所謂土下座である。
「「誠に、誠に申し開きのしようもございません」」
いつの間にか、隣にリンネがおり、レイと同じように土下座をしていた。
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