追放された悪役令嬢、農業チートと“もふもふ”で国を救い、いつの間にか騎士団長と宰相に溺愛されていました

黒崎隼人

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第07話「二人の騎士と、カブの夜会」

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 その日の夕方、カブの煮込みを作っていると、家の扉が叩かれた。そこに立っていたのは、レオン様とアレン宰相だった。
「いい匂いがしますね」
 宰相が優雅に微笑む。
「今夜はカブの煮込みです。お二人もいかがですか?」

 レオン様は初めて見る巨大なカブに驚き、宰相はその魔力の高さに感心している。
 熱々の煮込みを口にした二人は、そろって目を見開いた。
「…っ! ジャガイモとはまた違う、優しい甘みだ」
「ええ、素晴らしい。これがあれば、王国の冬の食糧事情は劇的に改善されるでしょう」

 三人で食卓を囲んでいると、ふと宰相が真剣な面持ちで口を開いた。
「エリナ様。近々、アルフォンス殿下があなたを迎えに使者を送ってくるでしょう」
「…私が育てた作物が目的、でしょうか」
 私の問いに、彼は静かに頷いた。
「お断りします。私にはもう、あの人たちとは関係ありませんから」

 私が毅然と言い放つと、レオン様が私の手を取り、その青い瞳でまっすぐに見つめてきた。
「エリナ様。あなたを、殿下の元へは帰らせません。私が、必ずお守りします」
 その力強い言葉に、胸が熱くなる。続いて、宰相も私のもう片方の手を取った。
「私もです、エリナ様。あなたの平穏を、誰にも乱させはしません」

 二人の真摯な眼差しに、思わず涙がこぼれそうになった。
「…ありがとう、二人とも」
 私の辺境スローライフは、二人の頼もしい騎士に守られ、ますます温かいものになっていくのだった。
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