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第36話「最後の希望、俺の畑だけが」
絶望が支配する地底の最深部。
仲間たちが次々と戦う力を失っていく中、俺は一人立っていた。
不思議なことに、俺の体からは力が失われていなかった。
『枯渇の呪い』はこの星のマナを枯渇させる。
だが、俺の力の源はマナではない。
俺自身の内に宿る純粋な『生命力』。
そして前世から受け継いだ、農業への飽くなき探求心。
それらが融合して生まれたユニークスキル『絶対農域』。
それはこの星の理から外れた、奇跡の力。
だからこそ、邪神の呪いの影響を受けなかったのだ。
『……ホウ。マダ立ッテイル蟲がいるか』
邪神が初めて興味を示したかのように、俺に意識を集中させてくる。
凄まじいプレッシャーが俺の全身を襲うが、俺は一歩も引かなかった。
「……お前の思い通りにはさせない」
俺は静かに言い放った。
そして懐から小さな麻袋を取り出す。
中には俺の畑で採れた、様々な野菜の種が入っている。
世界樹が枯れ、地上の全ての植物が死滅した今、この種こそがこの星に残された最後の生命だった。
俺は瘴気に汚染された足元の地面に膝をつき、一粒のトマトの種をそっと置いた。
「何をする気だ、カイ……?」
ダグがか細い声で尋ねる。
「そんなことをしても無駄だ。この死んだ大地では、何も育つものか……」
「いいや、育ちます」
俺は力強く言った。
「俺の畑は、ここにある」
俺は地面に両手をついた。
そして目を閉じ、意識を集中させる。
俺の生命力の全てをこの一点に、この小さな種に注ぎ込む。
『芽を出せ。俺の全てをくれてやる。だから、応えてくれ!』
俺の体から淡い緑色の光が溢れ出す。
その光は俺の手を通して大地へと流れ込み、邪神の瘴気に汚染された黒い大地が、俺の手の周りから少しずつ浄化され、肥沃な黒土へと変わっていく。
俺だけの聖域、『絶対農域』がこの絶望の大地に顕現した瞬間だった。
そして、奇跡は起きた。
黒土の中心に置かれたトマトの種から、ぽつりと小さな緑色の芽が顔を出したのだ。
それはこの死の世界に灯った、あまりにも小さく、しかし何よりも力強い希望の光だった。
「……!」
仲間たちが息を呑む。
ダグもエリアナもセレスティアも、信じられないという顔でその小さな芽を見つめている。
芽は俺の生命力受けてぐんぐんと成長していく。
葉を広げ、花を咲かせ、そしてあっという間に一つの真っ赤な実をつけた。
そのトマトは、まるでルビーのように神々しい光を放っていた。
『……ナンダ、アレハ……。我ガ支配スル無ノ世界ニ生命ヲ生ミ出ストハ……! ユルサン……!』
邪神が初めて焦りの感情を露わにした。
黒い心臓から凝縮された闇のエネルギー弾が、俺とトマトの苗木めがけて放たれる。
「カイ!」
仲間たちが叫ぶ。
だが俺は動じなかった。
俺が手をかざすと、トマトの苗木から無数のツルが伸び、俺の前に分厚い緑の盾を形成した。
闇のエネルギー弾は緑の盾に着弾し、激しい爆発を起こす。
だが盾はびくともしない。
それどころか闇のエネルギーを吸収し、さらに青々と輝きを増していく。
「嘘だろ……」
「邪神の攻撃を、防いだ……?」
俺はゆっくりと立ち上がると、実ったトマトを一つもぎ取った。
「みんな、これを食べてください」
俺はトマトを仲間たちへと差し出す。
彼らは戸惑いながらも俺の言葉に従い、トマトを一口ずつ分け合って食べた。
その瞬間、彼らの身に変化が起きた。
失われていた力が急速に回復していく。
ダグの腕に筋肉が戻り、グラン爺の杖に魔力の光が灯る。
そして、セレスティアの全身から再び清らかな聖なるオーラが立ち上った。
「力が……! 力が戻ってくる! 筋肉があの頃以上にみなぎってきたぜ!」
ダグが剛腕に力を込め、血管を浮き上がらせる。
「聖なる祈りが神に届きます! 世界樹様の温かい光を感じますわ!」
シルフィとセレスティアが安堵の表情を浮かべた。
「魔力が満ちるわい! これなら究極魔法の一発や二発、お見舞いできるぞ!」
グラン爺の杖が再び輝きを取り戻す。
俺の作物はただの食料ではない。
生命力そのものの塊だ。
それは枯渇の呪いを打ち破り、人々に再び戦う力を与える奇跡の果実だった。
「カイ……。お前、やっぱりすげえよ……」
ダグが涙ながらに笑った。
「さあ、行こう」
俺は仲間たちを見渡した。
その瞳にはもう絶望の色はない。
全員の瞳に再び闘志の炎が燃え盛っていた。
「ここからが、俺たちの反撃だ」
俺は地面に手を触れ、叫んだ。
「起きろ! 俺の最強の軍団! 『ワールドツリー・ガーディアンズ』!」
俺の呼びかけに応え、世界樹の種から生まれたトマトの苗木の周りから、無数の木の兵士たちが姿を現した。
それはかつての野菜兵とは比較にならない、神々しさと力を秘めた世界樹の分身たち。
最後の希望はここにある。
俺は仲間たちと新たなる兵士たちを率いて、再び虚ろなる神と対峙する。
世界の未来を賭けた最終決戦の、本当の幕が今上がる。
仲間たちが次々と戦う力を失っていく中、俺は一人立っていた。
不思議なことに、俺の体からは力が失われていなかった。
『枯渇の呪い』はこの星のマナを枯渇させる。
だが、俺の力の源はマナではない。
俺自身の内に宿る純粋な『生命力』。
そして前世から受け継いだ、農業への飽くなき探求心。
それらが融合して生まれたユニークスキル『絶対農域』。
それはこの星の理から外れた、奇跡の力。
だからこそ、邪神の呪いの影響を受けなかったのだ。
『……ホウ。マダ立ッテイル蟲がいるか』
邪神が初めて興味を示したかのように、俺に意識を集中させてくる。
凄まじいプレッシャーが俺の全身を襲うが、俺は一歩も引かなかった。
「……お前の思い通りにはさせない」
俺は静かに言い放った。
そして懐から小さな麻袋を取り出す。
中には俺の畑で採れた、様々な野菜の種が入っている。
世界樹が枯れ、地上の全ての植物が死滅した今、この種こそがこの星に残された最後の生命だった。
俺は瘴気に汚染された足元の地面に膝をつき、一粒のトマトの種をそっと置いた。
「何をする気だ、カイ……?」
ダグがか細い声で尋ねる。
「そんなことをしても無駄だ。この死んだ大地では、何も育つものか……」
「いいや、育ちます」
俺は力強く言った。
「俺の畑は、ここにある」
俺は地面に両手をついた。
そして目を閉じ、意識を集中させる。
俺の生命力の全てをこの一点に、この小さな種に注ぎ込む。
『芽を出せ。俺の全てをくれてやる。だから、応えてくれ!』
俺の体から淡い緑色の光が溢れ出す。
その光は俺の手を通して大地へと流れ込み、邪神の瘴気に汚染された黒い大地が、俺の手の周りから少しずつ浄化され、肥沃な黒土へと変わっていく。
俺だけの聖域、『絶対農域』がこの絶望の大地に顕現した瞬間だった。
そして、奇跡は起きた。
黒土の中心に置かれたトマトの種から、ぽつりと小さな緑色の芽が顔を出したのだ。
それはこの死の世界に灯った、あまりにも小さく、しかし何よりも力強い希望の光だった。
「……!」
仲間たちが息を呑む。
ダグもエリアナもセレスティアも、信じられないという顔でその小さな芽を見つめている。
芽は俺の生命力受けてぐんぐんと成長していく。
葉を広げ、花を咲かせ、そしてあっという間に一つの真っ赤な実をつけた。
そのトマトは、まるでルビーのように神々しい光を放っていた。
『……ナンダ、アレハ……。我ガ支配スル無ノ世界ニ生命ヲ生ミ出ストハ……! ユルサン……!』
邪神が初めて焦りの感情を露わにした。
黒い心臓から凝縮された闇のエネルギー弾が、俺とトマトの苗木めがけて放たれる。
「カイ!」
仲間たちが叫ぶ。
だが俺は動じなかった。
俺が手をかざすと、トマトの苗木から無数のツルが伸び、俺の前に分厚い緑の盾を形成した。
闇のエネルギー弾は緑の盾に着弾し、激しい爆発を起こす。
だが盾はびくともしない。
それどころか闇のエネルギーを吸収し、さらに青々と輝きを増していく。
「嘘だろ……」
「邪神の攻撃を、防いだ……?」
俺はゆっくりと立ち上がると、実ったトマトを一つもぎ取った。
「みんな、これを食べてください」
俺はトマトを仲間たちへと差し出す。
彼らは戸惑いながらも俺の言葉に従い、トマトを一口ずつ分け合って食べた。
その瞬間、彼らの身に変化が起きた。
失われていた力が急速に回復していく。
ダグの腕に筋肉が戻り、グラン爺の杖に魔力の光が灯る。
そして、セレスティアの全身から再び清らかな聖なるオーラが立ち上った。
「力が……! 力が戻ってくる! 筋肉があの頃以上にみなぎってきたぜ!」
ダグが剛腕に力を込め、血管を浮き上がらせる。
「聖なる祈りが神に届きます! 世界樹様の温かい光を感じますわ!」
シルフィとセレスティアが安堵の表情を浮かべた。
「魔力が満ちるわい! これなら究極魔法の一発や二発、お見舞いできるぞ!」
グラン爺の杖が再び輝きを取り戻す。
俺の作物はただの食料ではない。
生命力そのものの塊だ。
それは枯渇の呪いを打ち破り、人々に再び戦う力を与える奇跡の果実だった。
「カイ……。お前、やっぱりすげえよ……」
ダグが涙ながらに笑った。
「さあ、行こう」
俺は仲間たちを見渡した。
その瞳にはもう絶望の色はない。
全員の瞳に再び闘志の炎が燃え盛っていた。
「ここからが、俺たちの反撃だ」
俺は地面に手を触れ、叫んだ。
「起きろ! 俺の最強の軍団! 『ワールドツリー・ガーディアンズ』!」
俺の呼びかけに応え、世界樹の種から生まれたトマトの苗木の周りから、無数の木の兵士たちが姿を現した。
それはかつての野菜兵とは比較にならない、神々しさと力を秘めた世界樹の分身たち。
最後の希望はここにある。
俺は仲間たちと新たなる兵士たちを率いて、再び虚ろなる神と対峙する。
世界の未来を賭けた最終決戦の、本当の幕が今上がる。
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