4 / 16
第3話「大地の恵みと初めての食卓」
最高の土壌が完成した畑に、アロンは二種類の作物を植えた。
一つは、行商人からこっそり手に入れた名もなき芋の種。そしてもう一つは、旅人が落としていったという、赤くて丸い実がなる植物の種だ。
もちろん、その正体は、前世の記憶を持つアロンだけが知っている。
ジャガイモと、トマト。
この世界の誰もが、まだその本当の価値を知らない。
『土壌神の恵み』による土壌分析と、的確な追肥。
『植物活性』による成長促進。
アロンの持つ知識とスキル、そしてセナの献身的な(時々つまみ食いをする)手伝いによって、二つの作物は生命の爆発とでも言うべき、驚異的なスピードで成長していった。
ジャガイモは青々とした葉を茂らせ、トマトは青い実をいくつもつけた。
その成長の早さと勢いは、村の大人たちが育てる生気のないカレル芋とは比べ物にならない。
「アロン、すごい! 葉っぱが太陽の光でキラキラしてる!」
「だろ? もうすぐ、とんでもなく美味いものが採れるぞ」
アロンの言葉通り、それから1ヶ月も経たないうちに、収穫の時がやってきた。
まず、ジャガイモ。
茎を力いっぱい引っこ抜くと、ふかふかの土の中からゴロゴロと、丸々と太った芋がいくつも姿を現した。
「うわああ! なにこれ、お芋の家族みたいにいっぱい繋がってる!」
セナが歓声を上げる。一つの株から、カレル芋の倍以上の芋が収穫できた。
次に、トマト。
緑色だった実は、夏の太陽を一身に浴びて、真っ赤な宝石のように艶やかに熟していた。
「こっちは、綺麗な赤色! なんだか甘くて、いい匂いがする!」
セナが一つ摘まんで、くんくんと匂いを嗅いでいる。
『よし、大成功だ』
アロンは満面の笑みを浮かべた。
収穫したジャガイモとトマトを籠いっぱいに詰め、意気揚々と家に戻る。
家にいた母親のセーラは、アロンが持ち帰った見慣れない野菜を見て、目を丸くした。
「アロン、これは……? 畑で採れたの?」
「ああ。俺が育てた、新しい作物だよ。今日はこれを使って、俺が晩ごはんを作る」
アロンの宣言に、セーラは戸惑いの色を見せた。料理はいつも母親の仕事だったし、そもそも息子がこんな野菜を育てていたことすら知らなかったのだ。
だが、アロンの自信に満ちた目に、なぜか逆らうことができなかった。
アロンは、まるで自分の手足のように台所を使いこなしていく。
まず、ジャガイモの皮を薄く剥き、柔らかく茹でていく。
茹で上がったジャガイモを熱いうちに潰し、村で手に入る岩塩と、貴重品の木の実オイル、それから酸味のある草の汁(酢の代わりだ)で味を調える。刻んだ玉ねぎ(この世界では野生のものが手に入った)を混ぜ込み、最後に茹でて刻んだ鳥の卵を和えれば――。
「ポテトサラダの完成だ」
次に、トマト。
湯剥きしてつるりと皮を取り、ざく切りにする。鍋に木の実オイルを熱し、ニンニク(これも野生のもの)の香りを移したら、トマトを投入。コトコトと煮詰めていく。味付けは岩塩のみ。シンプルなトマトスープだ。
さらに、厚切りにしたジャガイモを油でカリッと揚げて、岩塩を振ったフライドポテト。
焼いた黒パンの上には、潰したトマトとニンニク、オイルを乗せたブルスケッタもどき。
あっという間に、テーブルの上は見慣れない、しかし、強烈に食欲をそそる香りを放つ料理で埋め尽くされた。
仕事から帰ってきた父親のゲイルと、遊び疲れたミリアも、その光景に目を白黒させている。
「アロン、これは一体……」
「いいから、まあ座ってよ。冷めないうちに食べよう」
アロンに促され、家族四人がおそるおそるテーブルに着いた。
フォークもスプーンもないので、手づかみだ。
「まず、これから食べてみて」
アロンは、ポテトサラダを家族の皿に少しずつ取り分けた。
父親のゲイルが、半信半疑といった顔で、それを口に運ぶ。
次の瞬間、ゲイルの目が見開かれた。
「なっ……! なんだこれは! 芋なのに、クリーミーで、ほのかに酸っぱくて……こんなに美味いもの、生まれて初めて食ったぞ!」
ゲイルの驚愕の声に、セーラとミリアも恐る恐る口にする。
その直後、食卓は感嘆の溜息と、咀嚼する喜びに包まれた。
「ほんとだ……美味しい……」
「お兄ちゃん、これ、もっと!」
ミリアが空になった皿を差し出す。
トマトスープも、フライドポテトも、ブルスケッタも、家族の反応は同じだった。
誰もが無言で、夢中で料理を口に運ぶ。
いつもは硬い黒パンと味気ないスープだけの、静かでわびしい食卓。それが今夜は、驚きと感動の声、そして美味しいものを食べる喜びに満ちていた。
特に、トマトの酸味と甘みは衝撃的だったらしい。この世界では、甘みは果実や蜂蜜など、ごく一部の高級品でしか味わえないものだったからだ。
「この赤い実は、果物なのか? それにしては、料理によく合う……不思議な味だ」
「この揚げた芋も最高だな。外はカリカリで、中はほくほく。塩味がたまらん」
あっという間に、すべての料理が平らげられた。
ゲイルは、満腹になったお腹をさすりながら、深い溜息をついた。
「アロン……お前、いつの間にこんな……」
父親の言葉は、賞賛と、戸惑いと、そして少しの寂しさが入り混じっているように聞こえた。少し前まで、ただの子供だと思っていた息子が、いつの間にか自分たちの知らない才能を開花させていたのだから。
「父さん、母さん。俺、この村をもっと豊かにしたい。みんなが毎日、お腹いっぱい美味しいものを食べられるようにしたいんだ」
アロンは、真剣な顔で両親に言った。
「そのために、俺の畑をもっと大きくして、この新しい作物をたくさん作りたい。協力してくれないか?」
アロンの言葉に、ゲイルとセーラは顔を見合わせた。
そして、力強く頷いた。
息子の作った、生まれて初めて食べる感動的な料理。
それが何よりの説得力を持っていた。
「わかった。明日から、お前の畑作り、父さんが手伝ってやる」
「私もよ、アロン。この美味しい料理の作り方、私にも教えてちょうだい」
家族という、最初の、そして最強の味方を得た瞬間だった。
アロンは心の中で、ガッツポーズをした。
その夜、アロンはこっそり家を抜け出し、セナの家に小さな包みを届けた。
中身はもちろん、今日の晩餐の残りだ。
窓から顔を出したセナは、ポテトサラダを一口食べるなり、目を星のように輝かせた。
「アロン! なにこれ、すっごく美味しい! 約束、守ってくれたのね!」
「当たり前だろ。世界で一番美味しいのを食べさせてやるって言ったからな」
月明かりの下、美味しそうにポテトサラダを頬張るセナの笑顔を見て、アロンは改めて決意を固めた。
この笑顔を、もっともっと増やしていこう。
この村を、この世界を、美味しいもので満たしてやろう、と。
アロンの農業革命は、今、家族と幼馴染の胃袋を掴むという、最も確実な方法で、確かな一歩を踏み出したのだった。
一つは、行商人からこっそり手に入れた名もなき芋の種。そしてもう一つは、旅人が落としていったという、赤くて丸い実がなる植物の種だ。
もちろん、その正体は、前世の記憶を持つアロンだけが知っている。
ジャガイモと、トマト。
この世界の誰もが、まだその本当の価値を知らない。
『土壌神の恵み』による土壌分析と、的確な追肥。
『植物活性』による成長促進。
アロンの持つ知識とスキル、そしてセナの献身的な(時々つまみ食いをする)手伝いによって、二つの作物は生命の爆発とでも言うべき、驚異的なスピードで成長していった。
ジャガイモは青々とした葉を茂らせ、トマトは青い実をいくつもつけた。
その成長の早さと勢いは、村の大人たちが育てる生気のないカレル芋とは比べ物にならない。
「アロン、すごい! 葉っぱが太陽の光でキラキラしてる!」
「だろ? もうすぐ、とんでもなく美味いものが採れるぞ」
アロンの言葉通り、それから1ヶ月も経たないうちに、収穫の時がやってきた。
まず、ジャガイモ。
茎を力いっぱい引っこ抜くと、ふかふかの土の中からゴロゴロと、丸々と太った芋がいくつも姿を現した。
「うわああ! なにこれ、お芋の家族みたいにいっぱい繋がってる!」
セナが歓声を上げる。一つの株から、カレル芋の倍以上の芋が収穫できた。
次に、トマト。
緑色だった実は、夏の太陽を一身に浴びて、真っ赤な宝石のように艶やかに熟していた。
「こっちは、綺麗な赤色! なんだか甘くて、いい匂いがする!」
セナが一つ摘まんで、くんくんと匂いを嗅いでいる。
『よし、大成功だ』
アロンは満面の笑みを浮かべた。
収穫したジャガイモとトマトを籠いっぱいに詰め、意気揚々と家に戻る。
家にいた母親のセーラは、アロンが持ち帰った見慣れない野菜を見て、目を丸くした。
「アロン、これは……? 畑で採れたの?」
「ああ。俺が育てた、新しい作物だよ。今日はこれを使って、俺が晩ごはんを作る」
アロンの宣言に、セーラは戸惑いの色を見せた。料理はいつも母親の仕事だったし、そもそも息子がこんな野菜を育てていたことすら知らなかったのだ。
だが、アロンの自信に満ちた目に、なぜか逆らうことができなかった。
アロンは、まるで自分の手足のように台所を使いこなしていく。
まず、ジャガイモの皮を薄く剥き、柔らかく茹でていく。
茹で上がったジャガイモを熱いうちに潰し、村で手に入る岩塩と、貴重品の木の実オイル、それから酸味のある草の汁(酢の代わりだ)で味を調える。刻んだ玉ねぎ(この世界では野生のものが手に入った)を混ぜ込み、最後に茹でて刻んだ鳥の卵を和えれば――。
「ポテトサラダの完成だ」
次に、トマト。
湯剥きしてつるりと皮を取り、ざく切りにする。鍋に木の実オイルを熱し、ニンニク(これも野生のもの)の香りを移したら、トマトを投入。コトコトと煮詰めていく。味付けは岩塩のみ。シンプルなトマトスープだ。
さらに、厚切りにしたジャガイモを油でカリッと揚げて、岩塩を振ったフライドポテト。
焼いた黒パンの上には、潰したトマトとニンニク、オイルを乗せたブルスケッタもどき。
あっという間に、テーブルの上は見慣れない、しかし、強烈に食欲をそそる香りを放つ料理で埋め尽くされた。
仕事から帰ってきた父親のゲイルと、遊び疲れたミリアも、その光景に目を白黒させている。
「アロン、これは一体……」
「いいから、まあ座ってよ。冷めないうちに食べよう」
アロンに促され、家族四人がおそるおそるテーブルに着いた。
フォークもスプーンもないので、手づかみだ。
「まず、これから食べてみて」
アロンは、ポテトサラダを家族の皿に少しずつ取り分けた。
父親のゲイルが、半信半疑といった顔で、それを口に運ぶ。
次の瞬間、ゲイルの目が見開かれた。
「なっ……! なんだこれは! 芋なのに、クリーミーで、ほのかに酸っぱくて……こんなに美味いもの、生まれて初めて食ったぞ!」
ゲイルの驚愕の声に、セーラとミリアも恐る恐る口にする。
その直後、食卓は感嘆の溜息と、咀嚼する喜びに包まれた。
「ほんとだ……美味しい……」
「お兄ちゃん、これ、もっと!」
ミリアが空になった皿を差し出す。
トマトスープも、フライドポテトも、ブルスケッタも、家族の反応は同じだった。
誰もが無言で、夢中で料理を口に運ぶ。
いつもは硬い黒パンと味気ないスープだけの、静かでわびしい食卓。それが今夜は、驚きと感動の声、そして美味しいものを食べる喜びに満ちていた。
特に、トマトの酸味と甘みは衝撃的だったらしい。この世界では、甘みは果実や蜂蜜など、ごく一部の高級品でしか味わえないものだったからだ。
「この赤い実は、果物なのか? それにしては、料理によく合う……不思議な味だ」
「この揚げた芋も最高だな。外はカリカリで、中はほくほく。塩味がたまらん」
あっという間に、すべての料理が平らげられた。
ゲイルは、満腹になったお腹をさすりながら、深い溜息をついた。
「アロン……お前、いつの間にこんな……」
父親の言葉は、賞賛と、戸惑いと、そして少しの寂しさが入り混じっているように聞こえた。少し前まで、ただの子供だと思っていた息子が、いつの間にか自分たちの知らない才能を開花させていたのだから。
「父さん、母さん。俺、この村をもっと豊かにしたい。みんなが毎日、お腹いっぱい美味しいものを食べられるようにしたいんだ」
アロンは、真剣な顔で両親に言った。
「そのために、俺の畑をもっと大きくして、この新しい作物をたくさん作りたい。協力してくれないか?」
アロンの言葉に、ゲイルとセーラは顔を見合わせた。
そして、力強く頷いた。
息子の作った、生まれて初めて食べる感動的な料理。
それが何よりの説得力を持っていた。
「わかった。明日から、お前の畑作り、父さんが手伝ってやる」
「私もよ、アロン。この美味しい料理の作り方、私にも教えてちょうだい」
家族という、最初の、そして最強の味方を得た瞬間だった。
アロンは心の中で、ガッツポーズをした。
その夜、アロンはこっそり家を抜け出し、セナの家に小さな包みを届けた。
中身はもちろん、今日の晩餐の残りだ。
窓から顔を出したセナは、ポテトサラダを一口食べるなり、目を星のように輝かせた。
「アロン! なにこれ、すっごく美味しい! 約束、守ってくれたのね!」
「当たり前だろ。世界で一番美味しいのを食べさせてやるって言ったからな」
月明かりの下、美味しそうにポテトサラダを頬張るセナの笑顔を見て、アロンは改めて決意を固めた。
この笑顔を、もっともっと増やしていこう。
この村を、この世界を、美味しいもので満たしてやろう、と。
アロンの農業革命は、今、家族と幼馴染の胃袋を掴むという、最も確実な方法で、確かな一歩を踏み出したのだった。
あなたにおすすめの小説
追放悪役令嬢は、絶品農業料理で辺境開拓!気づけば隣国を動かす「食の女王」になってました
緋村ルナ
ファンタジー
身に覚えのない罪を着せられ、婚約者である王子から追放された公爵令嬢ベアトリス。絶望の辺境で、彼女は前世の知識と持ち前の負けん気を糧に立ち上がる。荒れた土地を豊かな農地へと変え、誰もが食べたことのない絶品料理を生み出すと、その美食は瞬く間に国境を越え、小さなレストランは世界に名を馳せるようになる。
やがて食糧危機に瀕した祖国からのSOS。過去の恩讐を乗り越え、ベアトリスは再び表舞台へ。彼女が築き上げた“食”の力は、国家運営、国際関係にまで影響を及ぼし、一介の追放令嬢が「食の女王」として世界を動かす存在へと成り上がっていく、壮大で美味しい逆転サクセスストーリー!
婚約破棄されたので田舎の一軒家でカフェを開くことにしました。楽しく自由にしていたら居心地が良いとS級冒険者達が毎日通い詰めるようになりました
緋月らむね
ファンタジー
私はオルレアン侯爵令嬢のエルティア。十四歳の頃、家の階段を踏み外して頭を打った衝撃で前世を思い出した。
前世での名前は坂島碧衣(さかしまあおい)。祖父母の引退後、祖父母の経営していた大好きなカフェを継ぐつもりでいたのに就職先がブラック企業で過労の挙句、継ぐ前に死んでしまった。そして、自分が息抜きでやっていた乙女ゲーム「星屑のカンパニー」の悪役令嬢、オルレアン侯爵令嬢エルティアに転生してることに気がついた。
エルティアは18歳の舞踏会で婚約破棄を言い渡される。それだけならまだしも、婚約者から悪役令嬢として断罪され、婚約破棄され、父親から家を追い出され、よからぬ輩に襲われて殺される。
前世だってやりたかったことができずに死んでしまったのに、転生してもそんな悲惨な人生を送るなんて、たまったもんじゃない!!それなら私は前世継ごうと思っていた祖父母のやっていたようなカフェを開いて楽しく自由な人生を送りたい。
そして私は王都と実家を飛び出して森が開けた自然豊かな場所で念願のカフェを侍女のシサとともに開くことができた。
森が開けた自然豊かな場所で楽しく自由にカフェをやっていたら、個性豊かなS級冒険者たちが常連として私のカフェにやってくるようになりました!
追放された聖女は、辺境で狼(もふもふ)とカフェを開く
橘 あやめ
ファンタジー
――もう黙らない。追放された聖女は、もふもふの白狼と温かい居場所を見つける――
十二年間、大聖堂で祈り続けた。
病人を癒し、呪いを祓い、飢饉のときは畑に恵みの光を降ろす。
その全てを、妹の嘘泣きひとつで奪われた。
献金横領の濡れ衣を着せられ、聖女の座を追われたアーシャ。
荷物は革鞄ひとつ。行く宛てもない。
たどり着いた辺境の町で、アーシャは小さなハーブティーのカフェを開くことに。
看板は小枝の炭で手作り。
焼き菓子は四度目でようやく成功。
常連もできて、少しずつ「自分の居場所」が生まれていく――。
そんなカフェに夜ごと現れるのは、月光のように美しい銀色の狼。
もふもふで、不愛想で、でも何かとアーシャのことを助けてくれる。
やがて、穏やかな日々を壊しに――妹が現れる。
※追放聖女のカフェ開業もの(もふもふつき)です!ハッピーエンド!
モンド家の、香麗なギフトは『ルゥ』でした。~家族一緒にこの異世界で美味しいスローライフを送ります~
みちのあかり
ファンタジー
10歳で『ルゥ』というギフトを得た僕。
どんなギフトかわからないまま、義理の兄たちとダンジョンに潜ったけど、役立たずと言われ取り残されてしまった。
一人きりで動くこともできない僕を助けてくれたのは一匹のフェンリルだった。僕のギルト『ルゥ』で出来たスープは、フェンリルの古傷を直すほどのとんでもないギフトだった。
その頃、母も僕のせいで離婚をされた。僕のギフトを理解できない義兄たちの報告のせいだった。
これは、母と僕と妹が、そこから幸せになるまでの、大切な人々との出会いのファンタジーです。
カクヨムにもサブタイ違いで載せています。
魔物の装蹄師はモフモフに囲まれて暮らしたい ~捨てられた狼を育てたら最強のフェンリルに。それでも俺は甘やかします~
うみ
ファンタジー
馬の装蹄師だった俺は火災事故から馬を救おうとして、命を落とした。
錬金術屋の息子として異世界に転生した俺は、「装蹄師」のスキルを授かる。
スキルを使えば、いつでもどこでも装蹄を作ることができたのだが……使い勝手が悪くお金も稼げないため、冒険者になった。
冒険者となった俺は、カメレオンに似たペットリザードと共に実家へ素材を納品しつつ、夢への資金をためていた。
俺の夢とは街の郊外に牧場を作り、動物や人に懐くモンスターに囲まれて暮らすこと。
ついに資金が集まる目途が立ち意気揚々と街へ向かっていた時、金髪のテイマーに蹴飛ばされ罵られた狼に似たモンスター「ワイルドウルフ」と出会う。
居ても立ってもいられなくなった俺は、金髪のテイマーからワイルドウルフを守り彼を新たな相棒に加える。
爪の欠けていたワイルドウルフのために装蹄師スキルで爪を作ったところ……途端にワイルドウルフが覚醒したんだ!
一週間の修行をするだけで、Eランクのワイルドウルフは最強のフェンリルにまで成長していたのだった。
でも、どれだけ獣魔が強くなろうが俺の夢は変わらない。
そう、モフモフたちに囲まれて暮らす牧場を作るんだ!
無能だと追放された「雑用係」のハル、現代の知恵(ライフハック)を駆使したら、呪われた魔王城が聖域化して伝説の賢者と呼ばれ始めた
ユネ
ファンタジー
「君のような無能な掃除係は必要ない!」
勇者パーティーからゴミのように捨てられた雑用係のハル。だが彼女には、前世で培った【家事のプロとしてのライフハック】があった。
移り住んだのは、誰もが恐れる『呪われた魔王城』。しかしハルにとっては、ただの「掃除のしがいがある大型物件」に過ぎなかった!
重曹とクエン酸で呪いを浄化し、アルミホイルで魔物を除け、ジャガイモの皮で伝説の鏡を蘇らせる。
魔法より便利な知恵で、お城はいつの間にか世界一快適な聖域に。
一方、ハルを失った勇者たちは、汚部屋と化した拠点と自らの無知に絶望することになり――。
これは、一人の「掃除好き」が知恵と工夫だけで異世界に革命を起こし、最高のスローライフを手に入れるまでの物語。
追放されたので、心置きなく発酵ライフ始めます〜外れスキル【万能発酵】で荒野を極上の美食国家に作り変えてたら、いつの間にか独立してました〜
黒崎隼人
ファンタジー
実家の男爵家から「物を腐らせるだけの外れスキル」と蔑まれ、不毛の地『嘆きの荒野』へ追放された三男のカイ。
しかし、彼のスキル【万能発酵】は、あらゆる微生物を自在に操り、発酵プロセスを支配するチートスキルだった!
前世の知識とスキルを駆使して、一瞬で極上の堆肥を作り、荒野を豊かな農地に変え、味噌や醤油、パンにワインと、異世界にはない発酵食品を次々と開発していくカイ。
さらに、助けたエルフの少女・リシアや仲間たちと共に、荒野はいつしか世界一の美食が集まる『穣りの郷』へと発展する。
一方、カイを追放した実家と王国は、未曾有の食糧危機に瀕しており……?
「今さら戻ってこい? お断りです。僕はここで最高の仲間とスローライフを送りますので」
発酵スキルで成り上がる、大逆転の領地経営ファンタジー、開幕!
【一秒クッキング】追放された転生人は最強スキルより食にしか興味がないようです~元婚約者と子犬と獣人族母娘との旅~
御峰。
ファンタジー
転生を果たした主人公ノアは剣士家系の子爵家三男として生まれる。
十歳に開花するはずの才能だが、ノアは生まれてすぐに才能【アプリ】を開花していた。
剣士家系の家に嫌気がさしていた主人公は、剣士系のアプリではなく【一秒クッキング】をインストールし、好きな食べ物を食べ歩くと決意する。
十歳に才能なしと判断され婚約破棄されたが、元婚約者セレナも才能【暴食】を開花させて、実家から煙たがれるようになった。
紆余曲折から二人は再び出会い、休息日を一緒に過ごすようになる。
十二歳になり成人となったノアは晴れて(?)実家から追放され家を出ることになった。
自由の身となったノアと家出元婚約者セレナと可愛らしい子犬は世界を歩き回りながら、美味しいご飯を食べまくる旅を始める。
その旅はやがて色んな国の色んな事件に巻き込まれるのだが、この物語はまだ始まったばかりだ。
※ファンタジーカップ用に書き下ろし作品となります。アルファポリス優先投稿となっております。