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番外編「二人の少女の誓い」
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アッシュが王城に呼び出され、一人で打ち合わせに出かけたある日の午後。
ルナとティオは、パーティーの拠点としている宿屋の部屋で二人きりの時間を過ごしていた。
「それにしても、アッシュさん、最近ますます人気者だよねー」
ルナはベッドの上で足をぶらぶらさせながら、楽しそうに言った。窓の外からは、街の子供たちが「不壊の盾アッシュだー!」と英雄ごっこをして遊んでいる声が聞こえてくる。
「ふん。騒がしいだけだ」
ティオは窓辺の椅子に腰かけ、愛用の短剣の手入れをしながら素っ気なく答えた。だがその耳がぴこぴこと嬉しそうに動いているのを、ルナは見逃さない。
「もー、ティオは素直じゃないんだから。本当は、アッシュが褒められて嬉しいくせに」
「……うるさい」
図星を突かれたティオは、ぷいっとそっぽを向いてしまった。
ルナはくすくすと笑いながら、ティオの隣にちょこんと座った。
「ねえ、ティオ。初めてアッシュさんに会った時、どう思った?」
唐突なルナの質問に、ティオは少しだけ手を止めて遠い目をした。
「……なんだか、不思議な奴だと思った」
「不思議?」
「ああ。あれだけの力を持っているのに、全く偉ぶらない。それに、俺が獣人だってことにも全く偏見を持っていなかった。あんな人間は、初めてだった」
ティオは、人間たちから差別され蔑まれて生きてきた。誰もが彼女の耳と尻尾を見て、気味悪がったり見下したりした。
だが、アッシュは違った。彼はティオを「ティオ」という一人の個人として、当たり前のように受け入れてくれた。
「それに、お前のようなお人好しも守らなくちゃいけないと思ったしな」
「むー! 私、お人好しじゃないもん!」
頬を膨らませるルナに、ティオはふっと笑みをこぼした。
「じゃあ、ルナはどうなんだ? なんで、あんなに必死にアッシュの仲間になろうとしたんだ?」
今度は、ティオが問いかける。
ルナは、少し照れたように頬を掻いた。
「私はね、アッシュさんの背中に、なりたい英雄の姿を見たんだ」
「英雄?」
「うん。オーガに襲われて、もうダメだって思った時、アッシュさんが助けに来てくれたでしょ? あの時の背中、すっごく大きくて、頼もしくて……。どんな攻撃を受けても絶対に倒れない、まさに『不壊の盾』だった」
ルナは自分の魔力が暴走しがちで、いつも仲間に迷惑をかけてきた。自分はパーティーのお荷物なんじゃないかと、ずっと悩んでいた。
だがアッシュは、そんな彼女の魔法を「勇気がある」と褒めてくれた。
『君の魔法が、仲間を救ったんだ』
あの言葉が、どれだけ嬉しかったか。
「アッシュさんが壁になってくれるなら、私は最強の魔法使いになれるって思ったの。アッシュさんを守れるくらい、強くなりたいって」
二人はしばらく黙って窓の外を眺めていた。
アッシュという一人の男が、自分たちの人生をどれだけ大きく変えてくれたか。それを改めて噛みしめていた。
彼は、ルナに自信を与えてくれた。
彼は、ティオに居場所を与えてくれた。
「……アッシュは、優しいからな」
ティオが、ぽつりと呟いた。
「うん、すっごく優しい」
ルナも、深く頷く。
「でも、時々、すごく寂しそうな表情をする」
ティオの言葉に、ルナははっとした。
確かにそうだ。普段は穏やかに笑っているアッシュだが、ふとした瞬間に遠くを見るような、何かを堪えているような表情を見せることがある。
それはきっと、彼が過去に負った深い傷のせいなのだろう。
詳しいことはまだ話してくれていない。だが、彼がかつての仲間から酷い裏切りにあったことは二人とも察していた。
「だから、私たちが支えてあげなくちゃ」
ルナが、力強く言った。
「アッシュさんが、もう二度とあんな顔をしなくていいように。私たちが、アッシュさんの隣でずっと笑っていなくちゃ!」
「……ふん。当たり前だ」
ティオも、短く、しかし確かな同意を示した。
「アッシュは、私たちのリーダーだ。リーダーを守るのは、仲間の役目だろ」
二人の少女は、顔を見合わせた。
性格も種族も、得意なことも全く違う二人。だが、その胸に抱く想いは一つだった。
アッシュ。
自分たちを救ってくれた、心優しき英雄。
彼がくれたこの温かい居場所を、今度は自分たちが守る番だ。
「よし! 決めた!」
ルナが、ぱんっと手を叩いた。
「アッシュさんが帰ってきたら、びっくりさせちゃおう! 私の新しい魔法と、ティオの新しい連携技で!」
「……まあ、たまにはいいか。あいつの驚く顔も、見てみたいしな」
ティオも、悪戯っぽく笑った。
二人の少女の心に、新しい誓いが立てられた。
それは、誰よりも強く、誰よりも優しくなるという誓い。
全ては、たった一人の大切な人を守るために。
部屋の扉が開きアッシュが帰ってくるまで、あと少し。
少女たちの、秘密の作戦会議はまだもう少しだけ続くのだった。
ルナとティオは、パーティーの拠点としている宿屋の部屋で二人きりの時間を過ごしていた。
「それにしても、アッシュさん、最近ますます人気者だよねー」
ルナはベッドの上で足をぶらぶらさせながら、楽しそうに言った。窓の外からは、街の子供たちが「不壊の盾アッシュだー!」と英雄ごっこをして遊んでいる声が聞こえてくる。
「ふん。騒がしいだけだ」
ティオは窓辺の椅子に腰かけ、愛用の短剣の手入れをしながら素っ気なく答えた。だがその耳がぴこぴこと嬉しそうに動いているのを、ルナは見逃さない。
「もー、ティオは素直じゃないんだから。本当は、アッシュが褒められて嬉しいくせに」
「……うるさい」
図星を突かれたティオは、ぷいっとそっぽを向いてしまった。
ルナはくすくすと笑いながら、ティオの隣にちょこんと座った。
「ねえ、ティオ。初めてアッシュさんに会った時、どう思った?」
唐突なルナの質問に、ティオは少しだけ手を止めて遠い目をした。
「……なんだか、不思議な奴だと思った」
「不思議?」
「ああ。あれだけの力を持っているのに、全く偉ぶらない。それに、俺が獣人だってことにも全く偏見を持っていなかった。あんな人間は、初めてだった」
ティオは、人間たちから差別され蔑まれて生きてきた。誰もが彼女の耳と尻尾を見て、気味悪がったり見下したりした。
だが、アッシュは違った。彼はティオを「ティオ」という一人の個人として、当たり前のように受け入れてくれた。
「それに、お前のようなお人好しも守らなくちゃいけないと思ったしな」
「むー! 私、お人好しじゃないもん!」
頬を膨らませるルナに、ティオはふっと笑みをこぼした。
「じゃあ、ルナはどうなんだ? なんで、あんなに必死にアッシュの仲間になろうとしたんだ?」
今度は、ティオが問いかける。
ルナは、少し照れたように頬を掻いた。
「私はね、アッシュさんの背中に、なりたい英雄の姿を見たんだ」
「英雄?」
「うん。オーガに襲われて、もうダメだって思った時、アッシュさんが助けに来てくれたでしょ? あの時の背中、すっごく大きくて、頼もしくて……。どんな攻撃を受けても絶対に倒れない、まさに『不壊の盾』だった」
ルナは自分の魔力が暴走しがちで、いつも仲間に迷惑をかけてきた。自分はパーティーのお荷物なんじゃないかと、ずっと悩んでいた。
だがアッシュは、そんな彼女の魔法を「勇気がある」と褒めてくれた。
『君の魔法が、仲間を救ったんだ』
あの言葉が、どれだけ嬉しかったか。
「アッシュさんが壁になってくれるなら、私は最強の魔法使いになれるって思ったの。アッシュさんを守れるくらい、強くなりたいって」
二人はしばらく黙って窓の外を眺めていた。
アッシュという一人の男が、自分たちの人生をどれだけ大きく変えてくれたか。それを改めて噛みしめていた。
彼は、ルナに自信を与えてくれた。
彼は、ティオに居場所を与えてくれた。
「……アッシュは、優しいからな」
ティオが、ぽつりと呟いた。
「うん、すっごく優しい」
ルナも、深く頷く。
「でも、時々、すごく寂しそうな表情をする」
ティオの言葉に、ルナははっとした。
確かにそうだ。普段は穏やかに笑っているアッシュだが、ふとした瞬間に遠くを見るような、何かを堪えているような表情を見せることがある。
それはきっと、彼が過去に負った深い傷のせいなのだろう。
詳しいことはまだ話してくれていない。だが、彼がかつての仲間から酷い裏切りにあったことは二人とも察していた。
「だから、私たちが支えてあげなくちゃ」
ルナが、力強く言った。
「アッシュさんが、もう二度とあんな顔をしなくていいように。私たちが、アッシュさんの隣でずっと笑っていなくちゃ!」
「……ふん。当たり前だ」
ティオも、短く、しかし確かな同意を示した。
「アッシュは、私たちのリーダーだ。リーダーを守るのは、仲間の役目だろ」
二人の少女は、顔を見合わせた。
性格も種族も、得意なことも全く違う二人。だが、その胸に抱く想いは一つだった。
アッシュ。
自分たちを救ってくれた、心優しき英雄。
彼がくれたこの温かい居場所を、今度は自分たちが守る番だ。
「よし! 決めた!」
ルナが、ぱんっと手を叩いた。
「アッシュさんが帰ってきたら、びっくりさせちゃおう! 私の新しい魔法と、ティオの新しい連携技で!」
「……まあ、たまにはいいか。あいつの驚く顔も、見てみたいしな」
ティオも、悪戯っぽく笑った。
二人の少女の心に、新しい誓いが立てられた。
それは、誰よりも強く、誰よりも優しくなるという誓い。
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部屋の扉が開きアッシュが帰ってくるまで、あと少し。
少女たちの、秘密の作戦会議はまだもう少しだけ続くのだった。
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