2 / 16
第1話「冷たい雨と終わりの始まり」
しおりを挟む
石造りの床を叩く革靴の音が、やけに高く響いていた。
天井の高い謁見の間は、数百本の蝋燭によって照らし出されているはずなのに、どこか薄暗く、淀んだ空気が漂っているように感じられる。並み居る貴族たちの視線が、一斉に中央の男へと注がれていた。嘲笑、侮蔑、そして隠しきれない優越感。それらが粘着質な油のように男の肌にまとわりつく。
アレン・クロフォードは、冷え切った石床にひざまずき、顔を上げて玉座を見据えた。
そこには国王の姿はなく、代わりにふんぞり返った男がいる。ダグラス宰相だ。恰幅の良い体を豪華なベルベットの衣装で包み、指にはめられた幾つもの宝石付きの指輪が、下品な光を放っている。
「アレン・クロフォード。貴様には国家反逆の嫌疑がかけられている。申し開きはあるか?」
ダグラスの声は、脂ぎった肉を震わせて響いた。形式的な問いかけだ。答えなど期待していないし、聞く耳も持っていないことは明白だった。
「宰相閣下。私が横領を行ったという証拠の帳簿ですが、あれは3日前に何者かによって書き換えられたものです。原本は王宮書庫の管理下にあるはず。それを照合していただければ、私の潔白はすぐに証明されます」
アレンの声は静かだったが、よく通った。焦りも恐怖も見せないその態度が、逆にダグラスの癇に障ったらしい。宰相は眉間にしわを寄せ、不愉快そうに鼻を鳴らした。
「原本だと?そのようなものはすでに焼失したわ。不運な火事によってな。つまり、ここにある写しこそが唯一の証拠だ。貴様が貧しい民のための救済金を着服し、私腹を肥やしていた事実は揺るがない」
焼失。便利な言葉だ。アレンは奥歯を強くかみ締めた。その「不運な火事」とやらも、十中八九、彼らが仕組んだものだろう。この国では、真実など権力者の都合一つでどうにでも捻じ曲げられる。
「……私は、5年間。ただひたすらにこの国のために尽くしてきました。荒れ果てた農地の改革、不当な税制の見直し、物流の整備。それらの成果を、貴方たちは全て自分たちの手柄にしたではありませんか。それだけでは飽き足らず、私を犯罪者に仕立て上げるのですか」
「黙れ!平民風情がつけあがるな!」
ダグラスが叫ぶと同時に、周囲の貴族たちからも罵声が飛んだ。
「そうだ、生意気な!」
「我々の恩恵で働かせてやっていたというのに!」
「恩知らずの豚め!」
彼らの顔は歪み、醜く変貌していた。アレンはかつて、彼らの領地経営が破綻しかけた際に、徹夜で再建案を練り上げ、救ったことがあった。その時にへつらうような笑みを浮かべて握手を求めてきた男が、今は唾を飛ばしてアレンを罵っている。
これが現実だ。アレンは胸の奥で、何かが冷たく砕け散る音を聞いた。
彼らにとって、優秀な平民など使い捨ての道具に過ぎない。いや、優秀であればあるほど、無能な自分たちの地位を脅かす危険分子として映るのだろう。
「判決を言い渡す!アレン・クロフォード、貴様の全財産を没収し、王都より永久に追放する!2度とこの門をくぐることは許さん。野垂れ死ぬがいい!」
ダグラスが高らかに宣言すると、衛兵たちがアレンの両脇を乱暴に掴んだ。
抵抗はしなかった。ここで暴れたところで、その場で切り捨てられて終わるだけだ。アレンは最後に1度だけ、ダグラスの顔を真っすぐに見据えた。
「……後悔しますよ」
「なんだと?」
「私を追放したことではありません。民を愚弄し続けたことを、です」
「ふん、負け惜しみを。連れて行け!」
衛兵に引きずられるようにして、アレンは謁見の間を後にした。背後からは、宴会のような哄笑がいつまでも響いていた。
***
王都の巨大な鉄門が、重々しい音を立てて閉ざされた。
外の世界は、冷たい雨が降りしきっていた。
空は分厚い鉛色の雲に覆われ、月明かりすら届かない。アレンはぬかるみの中に放り出された。着ているのは薄汚れた囚人服のような粗末な布切れ1枚。所持金も、身分証も、これまで積み上げてきた実績も、全てあの門の向こう側に奪われた。
雨が容赦なく体温を奪っていく。寒さで手足がかじかみ、震えが止まらない。
アレンは泥だらけの手を握りしめ、地面を叩いた。
「くそっ……!」
悔しさが、熱い塊となって喉元までせり上がってくる。
自分が甘かったのだ。正しく仕事をしていれば、いつか分かってくれるはずだという幻想を抱いていた。現実は、正しい者が報われるようにはできていない。力を持つ者がルールを作り、持たざる者が搾取される。それがこの国の仕組みだった。
「……寒いな」
つぶやいた声は、雨音にかき消された。
王都の城壁を見上げる。高い壁の向こうでは、今頃ダグラスたちが祝杯を上げていることだろう。アレンを排除したことで、彼らは再び好き勝手に税を搾り取り、国を私物化するはずだ。
だが、このまま終わるわけにはいかない。
アレンの脳裏に、かつて視察で訪れた地方の村々の光景が浮かんだ。重税に苦しみ、痩せ細った子供たち。明日のパンすら満足に買えない老人たち。彼らの希望を背負うつもりで、アレンは行政官になったのではなかったか。
ふと、アレンは懐を探った。服は変えられたが、肌身離さず持っていたある物だけは、奇跡的に没収を免れていた。それは小さな、何の変哲もない鉄のペンだ。亡き父が遺した、唯一の形見。
父は言っていた。『剣は人を殺すが、ペンは人を生かすことも殺すこともできる』と。
アレンは泥水の中で立ち上がった。
雨に打たれながら、彼は誓った。
復讐してやる。あの腐りきった貴族たちを、物理的な暴力ではなく、彼らが最も軽視し、最も恐れる方法で破滅させてやる。
アレンには知識があった。
この国の歴史書に埋もれていた、ある「契約」についての知識が。それはあまりに古く、誰もが忘れているか、あるいは意図的に隠蔽されているシステムだ。
「見ていろ、ダグラス……。お前たちが安全圏だと思っているその場所から、必ず引きずり下ろしてやる」
漆黒の闇の中で、アレンの瞳だけが青白く燃えていた。
行く当てはない。だが、足は自然と南へと向いた。そこには王都の華やかさとは無縁の、スラムと呼ばれる吹き溜まりがある。最も虐げられた人々が住む場所。
そこが、アレンの反撃の起点となるはずだ。
雨脚は強まるばかりだったが、アレンの心は不思議と冷えてはいなかった。むしろ、内側から湧き上がるどす黒く、しかし強烈なエネルギーが、凍えた体を突き動かしていた。
天井の高い謁見の間は、数百本の蝋燭によって照らし出されているはずなのに、どこか薄暗く、淀んだ空気が漂っているように感じられる。並み居る貴族たちの視線が、一斉に中央の男へと注がれていた。嘲笑、侮蔑、そして隠しきれない優越感。それらが粘着質な油のように男の肌にまとわりつく。
アレン・クロフォードは、冷え切った石床にひざまずき、顔を上げて玉座を見据えた。
そこには国王の姿はなく、代わりにふんぞり返った男がいる。ダグラス宰相だ。恰幅の良い体を豪華なベルベットの衣装で包み、指にはめられた幾つもの宝石付きの指輪が、下品な光を放っている。
「アレン・クロフォード。貴様には国家反逆の嫌疑がかけられている。申し開きはあるか?」
ダグラスの声は、脂ぎった肉を震わせて響いた。形式的な問いかけだ。答えなど期待していないし、聞く耳も持っていないことは明白だった。
「宰相閣下。私が横領を行ったという証拠の帳簿ですが、あれは3日前に何者かによって書き換えられたものです。原本は王宮書庫の管理下にあるはず。それを照合していただければ、私の潔白はすぐに証明されます」
アレンの声は静かだったが、よく通った。焦りも恐怖も見せないその態度が、逆にダグラスの癇に障ったらしい。宰相は眉間にしわを寄せ、不愉快そうに鼻を鳴らした。
「原本だと?そのようなものはすでに焼失したわ。不運な火事によってな。つまり、ここにある写しこそが唯一の証拠だ。貴様が貧しい民のための救済金を着服し、私腹を肥やしていた事実は揺るがない」
焼失。便利な言葉だ。アレンは奥歯を強くかみ締めた。その「不運な火事」とやらも、十中八九、彼らが仕組んだものだろう。この国では、真実など権力者の都合一つでどうにでも捻じ曲げられる。
「……私は、5年間。ただひたすらにこの国のために尽くしてきました。荒れ果てた農地の改革、不当な税制の見直し、物流の整備。それらの成果を、貴方たちは全て自分たちの手柄にしたではありませんか。それだけでは飽き足らず、私を犯罪者に仕立て上げるのですか」
「黙れ!平民風情がつけあがるな!」
ダグラスが叫ぶと同時に、周囲の貴族たちからも罵声が飛んだ。
「そうだ、生意気な!」
「我々の恩恵で働かせてやっていたというのに!」
「恩知らずの豚め!」
彼らの顔は歪み、醜く変貌していた。アレンはかつて、彼らの領地経営が破綻しかけた際に、徹夜で再建案を練り上げ、救ったことがあった。その時にへつらうような笑みを浮かべて握手を求めてきた男が、今は唾を飛ばしてアレンを罵っている。
これが現実だ。アレンは胸の奥で、何かが冷たく砕け散る音を聞いた。
彼らにとって、優秀な平民など使い捨ての道具に過ぎない。いや、優秀であればあるほど、無能な自分たちの地位を脅かす危険分子として映るのだろう。
「判決を言い渡す!アレン・クロフォード、貴様の全財産を没収し、王都より永久に追放する!2度とこの門をくぐることは許さん。野垂れ死ぬがいい!」
ダグラスが高らかに宣言すると、衛兵たちがアレンの両脇を乱暴に掴んだ。
抵抗はしなかった。ここで暴れたところで、その場で切り捨てられて終わるだけだ。アレンは最後に1度だけ、ダグラスの顔を真っすぐに見据えた。
「……後悔しますよ」
「なんだと?」
「私を追放したことではありません。民を愚弄し続けたことを、です」
「ふん、負け惜しみを。連れて行け!」
衛兵に引きずられるようにして、アレンは謁見の間を後にした。背後からは、宴会のような哄笑がいつまでも響いていた。
***
王都の巨大な鉄門が、重々しい音を立てて閉ざされた。
外の世界は、冷たい雨が降りしきっていた。
空は分厚い鉛色の雲に覆われ、月明かりすら届かない。アレンはぬかるみの中に放り出された。着ているのは薄汚れた囚人服のような粗末な布切れ1枚。所持金も、身分証も、これまで積み上げてきた実績も、全てあの門の向こう側に奪われた。
雨が容赦なく体温を奪っていく。寒さで手足がかじかみ、震えが止まらない。
アレンは泥だらけの手を握りしめ、地面を叩いた。
「くそっ……!」
悔しさが、熱い塊となって喉元までせり上がってくる。
自分が甘かったのだ。正しく仕事をしていれば、いつか分かってくれるはずだという幻想を抱いていた。現実は、正しい者が報われるようにはできていない。力を持つ者がルールを作り、持たざる者が搾取される。それがこの国の仕組みだった。
「……寒いな」
つぶやいた声は、雨音にかき消された。
王都の城壁を見上げる。高い壁の向こうでは、今頃ダグラスたちが祝杯を上げていることだろう。アレンを排除したことで、彼らは再び好き勝手に税を搾り取り、国を私物化するはずだ。
だが、このまま終わるわけにはいかない。
アレンの脳裏に、かつて視察で訪れた地方の村々の光景が浮かんだ。重税に苦しみ、痩せ細った子供たち。明日のパンすら満足に買えない老人たち。彼らの希望を背負うつもりで、アレンは行政官になったのではなかったか。
ふと、アレンは懐を探った。服は変えられたが、肌身離さず持っていたある物だけは、奇跡的に没収を免れていた。それは小さな、何の変哲もない鉄のペンだ。亡き父が遺した、唯一の形見。
父は言っていた。『剣は人を殺すが、ペンは人を生かすことも殺すこともできる』と。
アレンは泥水の中で立ち上がった。
雨に打たれながら、彼は誓った。
復讐してやる。あの腐りきった貴族たちを、物理的な暴力ではなく、彼らが最も軽視し、最も恐れる方法で破滅させてやる。
アレンには知識があった。
この国の歴史書に埋もれていた、ある「契約」についての知識が。それはあまりに古く、誰もが忘れているか、あるいは意図的に隠蔽されているシステムだ。
「見ていろ、ダグラス……。お前たちが安全圏だと思っているその場所から、必ず引きずり下ろしてやる」
漆黒の闇の中で、アレンの瞳だけが青白く燃えていた。
行く当てはない。だが、足は自然と南へと向いた。そこには王都の華やかさとは無縁の、スラムと呼ばれる吹き溜まりがある。最も虐げられた人々が住む場所。
そこが、アレンの反撃の起点となるはずだ。
雨脚は強まるばかりだったが、アレンの心は不思議と冷えてはいなかった。むしろ、内側から湧き上がるどす黒く、しかし強烈なエネルギーが、凍えた体を突き動かしていた。
1
あなたにおすすめの小説
腹黒薬師は復讐するために生きている
怜來
ファンタジー
シャルバリー王国に一人の少女がいた。
カナリヤ・ハルデリス
カナリヤは小さい頃から頭が冴えていた。好奇心旺盛でよく森に行き変な植物などを混ぜたりするのが好きだった。
そんなある日シャルバリー王国に謎の病が発生した。誰一人その病を治すことができなかった中カナリヤがなんと病を治した。
国王に気に入れられたカナリヤであったが異世界からやってきた女の子マリヤは魔法が使えどんな病気でも一瞬で治してしまった。
それからカナリヤはある事により国外追放されることに…
しかしカナリヤは計算済み。カナリヤがしようとしていることは何なのか…
壮絶な過去から始まったカナリヤの復讐劇
平和な国にも裏があることを皆知らない
☆誤字脱字多いです
☆内容はガバガバです
☆日本語がおかしくなっているところがあるかもしれません
悪役令嬢に仕立て上げたいなら、ご注意を。
潮海璃月
ファンタジー
幼くして辺境伯の地位を継いだレナータは、女性であるがゆえに舐められがちであった。そんな折、社交場で伯爵令嬢にいわれのない罪を着せられてしまう。そんな彼女に隣国皇子カールハインツが手を差し伸べた──かと思いきや、ほとんど初対面で婚姻を申し込み、暇さえあれば口説き、しかもやたらレナータのことを知っている。怪しいほど親切なカールハインツと共に、レナータは事態の収拾方法を模索し、やがて伯爵一家への復讐を決意する。
崖からポイ捨てされた不運令嬢ですが、銀髪イケメン竜王に『最愛の伴侶』としてスカウトされました!
阿里
恋愛
不作も天災も、全部わたしのせい!?
「不運な女」と虐げられ、生贄として崖から捨てられたわたし、ミラ。
でも、落ちた先で待っていたのは、まぶしいほど綺麗な銀髪の竜王・アルベルト様でした!
「君がいたから、この国は守られていたんだよ」
えっ、わたしって実はすごい聖女だったの!?
竜宮城で贅沢三昧&溺愛生活スタート!
そんな中、わたしを捨てて大ピンチになった元婚約者が「ミラ、戻ってきて!」と泣きついてきて……。
荷物持ちを追放したら、酷い目にあった件について。
しばたろう
ファンタジー
無能だと思い込み、荷物持ちのレンジャーを追放した戦士アレクス。
しかし――
彼が切り捨てた仲間こそが、
実はパーティを陰で支えていたレアスキル持ちだった。
事実に気づいた時にはもう遅い。
道に迷い、魔獣に襲われ、些細な任務すらまともにこなせない。
“荷物持ちがいなくなった瞬間”から、
アレクスの日常は静かに崩壊していく。
短絡的な判断で、かけがえのない存在を手放した戦士。
そんな彼と再び肩を並べることになったのは――
美しいのに中二が暴走する魔法使い
ノー天気で鈍感な僧侶
そして天性の才を秘めた愛くるしい弟子レンジャー
かつての仲間たちと共に、アレクスはもう一度歩き出す。
自らの愚かさと向き合い、後悔し、懺悔し、それでも進むために。
これは、
“間違いを犯した男が、仲間と共に再び立ち上がる”
再生の物語である。
《小説家になろうにも投稿しています》
追放された宮廷薬師、科学の力で不毛の地を救い、聡明な第二王子に溺愛される
希羽
ファンタジー
王国の土地が「灰色枯病」に蝕まれる中、若干25歳で宮廷薬師長に就任したばかりの天才リンは、その原因が「神の祟り」ではなく「土壌疲弊」であるという科学的真実を突き止める。しかし、錬金術による安易な「奇跡」にすがりたい国王と、彼女を妬む者たちの陰謀によって、リンは国を侮辱した反逆者の濡れ衣を着せられ、最も不毛な土地「灰の地」へ追放されてしまう。
すべてを奪われた彼女に残されたのは、膨大な科学知識だけだった。絶望の地で、リンは化学、物理学、植物学を駆使して生存基盤を確立し、やがて同じく見捨てられた者たちと共に、豊かな共同体「聖域」をゼロから築き上げていく。
その様子を影から見守り、心を痛めていたのは、第二王子アルジェント。宮廷で唯一リンの価値を理解しながらも、彼女の追放を止められなかった無力な王子だった。
辺境追放された「植物魔導師」の領地開拓 ~枯れ果てた死の大地は、俺の魔力で聖域(楽園)へと変貌する~
リーフレット
ファンタジー
「植物魔法? ああ、農作業にしか使えないあの地味な魔法か」
帝国騎士団の専属魔導師だったアルトは、無能な二世皇太子レオンによって、一方的に追放を言い渡された。
アルトがどれほど魔導植物を駆使し、帝国の食糧難を裏から支えていたかを知らぬまま、彼は「戦闘に役立たない役立たず」という烙印を押されたのだ。
帝国を出て行き着いた先は、魔物が跋扈し、草一本生えないと言われる最果ての荒野。
死を待つだけの地。しかし、アルトは絶望するどころか、晴れやかな顔で笑っていた。
「やっと、気兼ねなく『植物』を愛でられる。……よし、ここを世界一の庭(楽園)にしよう」
追放された私が辺境で見つけたのは、呪われた王太子(本物)でした
er
ファンタジー
魔力微弱を理由に王太子クラウスから婚約破棄され、辺境へ追放されたエステル。絶望の中、寡黙な薬師レオンに救われ、薬草園で働き始める。彼の優しさに触れ、才能を認められるうちに、エステルは失った自信と新しい幸せを取り戻していく。やがて二人は結婚し、穏やかな日々を送るが、三年後、「本物の王太子」を名乗る男が現れて……。
追放された令嬢、辺境の小国で自由に生きる
腐ったバナナ
ファンタジー
宮廷で「役立たず」と烙印を押され、突如として追放された令嬢リディア。
辺境の小国の荒れた城跡で、誰の干渉もない自由な生活を始める。
孤独で不安な日々から始まったが、村人や兵士たちとの触れ合いを通して信頼を築き、少しずつ自分の居場所を見つけていく。
やがて宮廷ではリディア不在の混乱が広がり、かつての元婚約者や取り巻き令嬢たちが焦る中、リディアは静かに、しかし確実に自身の価値と幸せを取り戻していく――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる