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第19話:未来への選択
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地下迷宮の最奥。そこは、灼熱の溶岩が流れる地底湖の中心に浮かぶ、巨大な魔石が安置された祭壇だった。城の崩壊とともに、地下の構造も不安定になっており、足場は次々と崩れ落ちていく。
「あれを破壊すればいいんだな!」
優馬は、祭壇へと続く、かろうじて残った一本の石橋を指さした。
だが、その時、暴走した魔力の影響で生まれた、魔力の集合体であるガーディアンが彼らの前に立ちはだかった。
「ここは私に任せろ!」
オルテガが、懐から短剣を抜き、ガーディアンに立ち向かう。彼は、宰相であると同時に、復讐のために鍛え上げた優れた戦士でもあった。
「お前たちは先に行け! 私が時間を稼ぐ!」
「オルテガ!」
「行けぇっ!」
オルテガの覚悟を無駄にはできない。優馬とエリザールは、彼を背に祭壇へと走った。
祭壇にたどり着いた二人だったが、巨大な魔石は強力な魔法障壁に守られており、破壊は容易ではない。
「ダメだ、私の魔力では、この障壁は破れない……!」
エリザールが膝をつく。
万事休すかと思われた、その時。優馬は、魔石の周囲にあるいくつかの小さな台座に気づいた。そこには、複雑な紋様が刻まれている。
「エリザール、あれは何だ?」
「あれは、エネルギーの流れを制御するための補助魔法陣だ……。だが、今は暴走して、逆にエネルギーを増幅させている!」
「流れを逆転させることはできないのか!?」
「逆転……? そんなこと、古文書にも載っていなかった……。いや、待てよ。全く逆の属性の魔力を、正確なタイミングで同時にぶつければ、あるいは……!」
優馬の科学的な発想が、エリザールに魔法の新たな可能性を気づかせた。
だが、それを行うには、最低でも三人の術者が必要だった。ここには二人しかいない。
その時、彼らの背後から凛とした声が響いた。
「私も、手伝います」
声の主は、リリアナだった。彼女は、アーロイに皆を任せ、一人で優馬たちを追ってきたのだ。
「リリアナ様!? なぜここに!」
「王家の人間として、この国の未来をあなたたちだけに背負わせるわけにはいきません」
リリアナの瞳には、次期女王としての強い意志が宿っていた。彼女にも、王族としてわずかながら魔力を操る素養があったのだ。
優馬の指示のもと、三人はそれぞれの補助魔法陣の前に立つ。優馬は正確なタイミングを計算し、三人はそれに合わせて同時に魔力を放った。
閃光が走り、轟音が響く。
巨大な魔石に、蜘蛛の巣のようなヒビが入り、やがてその輝きを失っていく。城の揺れが、少しずつ収まっていった。
王城の崩壊は、寸前で食い止められたのだ。
後には、半壊しながらも、なんとかその姿を保ったエクリア王城と、自らの命と引き換えに時間を稼いだオルテガの亡骸、そして、未来を繋ぎ止めた若者たちが残された。
数日後。落ち着きを取り戻した城で、リリアナは優馬に深く頭を下げた。
「ユウマ、本当にありがとう。あなたがいなければ、この国は終わっていました。どうか、これからも、私の、そしてこの国の力になってはくれませんか」
王国に残ってほしい。それは、王女としての懇願であり、一人の女性としての、心からの願いだった。
「あれを破壊すればいいんだな!」
優馬は、祭壇へと続く、かろうじて残った一本の石橋を指さした。
だが、その時、暴走した魔力の影響で生まれた、魔力の集合体であるガーディアンが彼らの前に立ちはだかった。
「ここは私に任せろ!」
オルテガが、懐から短剣を抜き、ガーディアンに立ち向かう。彼は、宰相であると同時に、復讐のために鍛え上げた優れた戦士でもあった。
「お前たちは先に行け! 私が時間を稼ぐ!」
「オルテガ!」
「行けぇっ!」
オルテガの覚悟を無駄にはできない。優馬とエリザールは、彼を背に祭壇へと走った。
祭壇にたどり着いた二人だったが、巨大な魔石は強力な魔法障壁に守られており、破壊は容易ではない。
「ダメだ、私の魔力では、この障壁は破れない……!」
エリザールが膝をつく。
万事休すかと思われた、その時。優馬は、魔石の周囲にあるいくつかの小さな台座に気づいた。そこには、複雑な紋様が刻まれている。
「エリザール、あれは何だ?」
「あれは、エネルギーの流れを制御するための補助魔法陣だ……。だが、今は暴走して、逆にエネルギーを増幅させている!」
「流れを逆転させることはできないのか!?」
「逆転……? そんなこと、古文書にも載っていなかった……。いや、待てよ。全く逆の属性の魔力を、正確なタイミングで同時にぶつければ、あるいは……!」
優馬の科学的な発想が、エリザールに魔法の新たな可能性を気づかせた。
だが、それを行うには、最低でも三人の術者が必要だった。ここには二人しかいない。
その時、彼らの背後から凛とした声が響いた。
「私も、手伝います」
声の主は、リリアナだった。彼女は、アーロイに皆を任せ、一人で優馬たちを追ってきたのだ。
「リリアナ様!? なぜここに!」
「王家の人間として、この国の未来をあなたたちだけに背負わせるわけにはいきません」
リリアナの瞳には、次期女王としての強い意志が宿っていた。彼女にも、王族としてわずかながら魔力を操る素養があったのだ。
優馬の指示のもと、三人はそれぞれの補助魔法陣の前に立つ。優馬は正確なタイミングを計算し、三人はそれに合わせて同時に魔力を放った。
閃光が走り、轟音が響く。
巨大な魔石に、蜘蛛の巣のようなヒビが入り、やがてその輝きを失っていく。城の揺れが、少しずつ収まっていった。
王城の崩壊は、寸前で食い止められたのだ。
後には、半壊しながらも、なんとかその姿を保ったエクリア王城と、自らの命と引き換えに時間を稼いだオルテガの亡骸、そして、未来を繋ぎ止めた若者たちが残された。
数日後。落ち着きを取り戻した城で、リリアナは優馬に深く頭を下げた。
「ユウマ、本当にありがとう。あなたがいなければ、この国は終わっていました。どうか、これからも、私の、そしてこの国の力になってはくれませんか」
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