異世界探偵は魔法を論破する~科学知識で挑む王城の密室殺人~

黒崎隼人

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エピローグ:そして、新たな謎の扉が開く

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 女王リリアナの賢明な統治の下、エクリア王国はかつてないほどの平和と安定を享受していた。王宮相談役となったユウマは、その知識で国を支え、リリアナにとっても、アーロイにとっても、かけがえのない存在となっていた。

 そんな穏やかな日々が続くある日、隣国である砂漠の国・アズマールから、一人の使者が命からがらエクリア王国にたどり着いた。
 使者がもたらしたのは、恐ろしい知らせだった。アズマール国では、原因不明の奇病が流行しており、人々が次々と倒れているという。病に倒れた者は、まるで全身の水分を奪われたかのように、乾いた砂のようになって死んでいくらしい。

 アズマール国の魔術師や神官が総出で原因を調査しているが、呪いの類でも、既知の病でもなく、完全にお手上げ状態だという。
 そして、その奇病の裏には、国の支配権を狙う巨大な秘密結社の陰謀が渦巻いている、と使者は語った。

「どうか、お願いです! 我が国を救っていただきたい! 異世界の知恵で王家の呪いを解き明かしたという、偉大なる探偵殿の噂を聞きつけ、藁にもすがる思いでやってまいりました!」

 使者は、ユウマの前にひれ伏し、深く頭を下げた。
 新たな事件の匂い。まだ見ぬ国の、未知の謎。
 ユウマの探偵としての血が、再び騒ぎ始めるのを感じた。
 リリアナは、不安そうな、しかし信頼に満ちた瞳でユウマを見つめた。

「行きますか、ユウマ?」

「ええ。困っている人がいる。そして、そこに解かなければならない謎がある。なら、俺が行かない理由は、ないでしょう」

 ユウマは、女王リリアナと騎士団長アーロイに見送られ、新たな冒険へと旅立つ決意を固めた。
 原因不明の奇病、巨大な陰謀、そしてまだ見ぬ世界。
 異世界探偵ユウマの物語は、まだ始まったばかりだ。彼の前には、これから解き明かすべき、無数の謎の扉が広がっている。
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