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賢者、温泉に泊まるwith勇者パーティー
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ラナの力によって中級ダンジョンでの依頼をなんとかクリアした勇者パーティーは、祝杯を上げる為に酒場に来ていた。
「それにしてもラナちゃんはすごいな!」
そうね!と口々に残りのパーティーメンバー達もラナを褒める。ラナとしては正直どうでもいい。
「前にいたという患者についてのお話を伺いたいのですが」
「あーあの役立たずのことか」
「あんなゴミラナさんが気にしても仕方ありませんことよ」
「......」
一気に勇者パーティーの空気が悪くなる。賢者というのはそこまで役立たずだったのだろうか?
ラナは聞き方を変えることにした。
「賢者は貴方達からみてどれくらい役立たずだったのですか?」
質問を聞いた勇者と聖騎士は嬉々として賢者を貶める。他人とはいえ、よくここまで言われて賢者は我慢できたものだと感心した。
やはり早めに処分するのが正解なのかも知れない。そう思ったラナは酒場でパーティーメンバーと別れた後、聖女を自分の部屋に呼んだ。
「マギ、レッドドラゴンから貰った鑑定眼はどこまで見えるんですか?」
「そうですね。名前や置かれている地位、そして数秒後の未来を頑張れば見れると言った感じです。ただ未来見るのは疲れるのであんまり使えませんが」
「師匠、未来を見れるようになったのか?すごい!」
「本当に数秒だけだけどね」
「いえ、それでも素晴らしいと思いますよ。数秒先を見れれば失う命を救える可能性もありますし」
確かにそうだ。ノアさんに限ってあり得ないとは思うが、ノアさんがピンチの時は積極的に使っていこう。
「ところでマギとエルさん温泉は気になりませんか?」
「気にはなりますが今からですと泊まりがけになってしまいますよ?」
「エルも気になる!」
「そこはもうお父様から許可はとってあります。護衛にマギがいると説明したらすぐでしたよ」
「皇帝陛下に信頼されてるのはいいことですが寝る部屋は別ですしノアさんを守るには些か......」
「あら、同じ部屋で寝たらいいではありませんか。私は気にしませんよ」
「師匠と一緒に寝れるの!?」
ノアさんの悪ふざけとエルが合わさると俺には断れない独特の雰囲気なる。
ただあり得るかも知れない一縷の望みにかけて俺は意見してみる。
「ノアさん、結婚前のましてや婚約前の女性がそんなことをしたと知られたら大騒ぎになりますよ?」
「マギこそご存知ないのですか?私はこの力のせいで生涯私が気に入った人以外と結ばれないのですよ。なので婚約なんてものは私にはありません」
俺は負けを悟る。やっぱりこの人には敵わない......。
「はぁ、わかりましたよ。ただ俺は離れたところで寝ますからね」
「ええ。それで大丈夫です」
俺達はノアさんが予約していた温泉宿まで来ていた。
「嵌められた......」
俺は膝から崩れ落ちる。なんと宿に温泉は各部屋に1つしかない。これでは好きな時に入ることができない。
「マギ?どうしたんですか?」
「どうしたもこうしたもこれじゃ俺好きな時に入れません」
「いいではないですか。一緒に入りますか?」
「それだけは勘弁してください。皇帝陛下に首を刎ねられます」
「ふふ、お父様はそんなことしませんよ」
それはわからない。あれだけ娘を溺愛している陛下のことだ。俺の首が1つや2つ飛んだところで気にしないだろう。
「エルは師匠とノアと一緒に入りたかったけどなー」
エルの悪魔みたいな言葉が聞こえた気がするが気のせいだろう。
「マギ、温泉というものはとても気持ち良かったですよ」
「次は師匠と入る!」
「そうなんですね。エル頼むから大人しくしててくれないか......」
俺は1人で温泉に浸かりに行った。
ちなみに温泉はとてもいいものだったし過ちは起こらなかったと報告しておこう。
「今頃マギとノアは温泉か」
「陛下あの2人に限ってはないと思いますが、過ちが起こった場合はどうしますか?」
「宰相、お互いに気持ちがあるなら認めてしまえば良いではないか。マギは帝国への貢献度も高いしな」
「流石陛下御心が広いですね」
ひっそりと外堀から埋められていっている賢者に果たして逃げ場はあるのだろうか?
「それにしてもラナちゃんはすごいな!」
そうね!と口々に残りのパーティーメンバー達もラナを褒める。ラナとしては正直どうでもいい。
「前にいたという患者についてのお話を伺いたいのですが」
「あーあの役立たずのことか」
「あんなゴミラナさんが気にしても仕方ありませんことよ」
「......」
一気に勇者パーティーの空気が悪くなる。賢者というのはそこまで役立たずだったのだろうか?
ラナは聞き方を変えることにした。
「賢者は貴方達からみてどれくらい役立たずだったのですか?」
質問を聞いた勇者と聖騎士は嬉々として賢者を貶める。他人とはいえ、よくここまで言われて賢者は我慢できたものだと感心した。
やはり早めに処分するのが正解なのかも知れない。そう思ったラナは酒場でパーティーメンバーと別れた後、聖女を自分の部屋に呼んだ。
「マギ、レッドドラゴンから貰った鑑定眼はどこまで見えるんですか?」
「そうですね。名前や置かれている地位、そして数秒後の未来を頑張れば見れると言った感じです。ただ未来見るのは疲れるのであんまり使えませんが」
「師匠、未来を見れるようになったのか?すごい!」
「本当に数秒だけだけどね」
「いえ、それでも素晴らしいと思いますよ。数秒先を見れれば失う命を救える可能性もありますし」
確かにそうだ。ノアさんに限ってあり得ないとは思うが、ノアさんがピンチの時は積極的に使っていこう。
「ところでマギとエルさん温泉は気になりませんか?」
「気にはなりますが今からですと泊まりがけになってしまいますよ?」
「エルも気になる!」
「そこはもうお父様から許可はとってあります。護衛にマギがいると説明したらすぐでしたよ」
「皇帝陛下に信頼されてるのはいいことですが寝る部屋は別ですしノアさんを守るには些か......」
「あら、同じ部屋で寝たらいいではありませんか。私は気にしませんよ」
「師匠と一緒に寝れるの!?」
ノアさんの悪ふざけとエルが合わさると俺には断れない独特の雰囲気なる。
ただあり得るかも知れない一縷の望みにかけて俺は意見してみる。
「ノアさん、結婚前のましてや婚約前の女性がそんなことをしたと知られたら大騒ぎになりますよ?」
「マギこそご存知ないのですか?私はこの力のせいで生涯私が気に入った人以外と結ばれないのですよ。なので婚約なんてものは私にはありません」
俺は負けを悟る。やっぱりこの人には敵わない......。
「はぁ、わかりましたよ。ただ俺は離れたところで寝ますからね」
「ええ。それで大丈夫です」
俺達はノアさんが予約していた温泉宿まで来ていた。
「嵌められた......」
俺は膝から崩れ落ちる。なんと宿に温泉は各部屋に1つしかない。これでは好きな時に入ることができない。
「マギ?どうしたんですか?」
「どうしたもこうしたもこれじゃ俺好きな時に入れません」
「いいではないですか。一緒に入りますか?」
「それだけは勘弁してください。皇帝陛下に首を刎ねられます」
「ふふ、お父様はそんなことしませんよ」
それはわからない。あれだけ娘を溺愛している陛下のことだ。俺の首が1つや2つ飛んだところで気にしないだろう。
「エルは師匠とノアと一緒に入りたかったけどなー」
エルの悪魔みたいな言葉が聞こえた気がするが気のせいだろう。
「マギ、温泉というものはとても気持ち良かったですよ」
「次は師匠と入る!」
「そうなんですね。エル頼むから大人しくしててくれないか......」
俺は1人で温泉に浸かりに行った。
ちなみに温泉はとてもいいものだったし過ちは起こらなかったと報告しておこう。
「今頃マギとノアは温泉か」
「陛下あの2人に限ってはないと思いますが、過ちが起こった場合はどうしますか?」
「宰相、お互いに気持ちがあるなら認めてしまえば良いではないか。マギは帝国への貢献度も高いしな」
「流石陛下御心が広いですね」
ひっそりと外堀から埋められていっている賢者に果たして逃げ場はあるのだろうか?
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