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epilogue
帝国の城へ帰った俺とノアさんを待っていたのは祝福の嵐だった。あの場には誰もいないと思っていたがどうやらミレイユさんが覗き見していたらしい。
「まさか帰ってすぐに婚約になるとは考えていませんでした......。皇帝陛下も簡単に婚約の許可をくれましたし」
「お父様の方は粋な計らいということにしておきましょう。ミレイユに覗き見られたのは許しませんが」
恥ずかしいのか少し顔を赤らめたノアさんがミレイユさんに怒っている。
そんなノアさんも可愛い。こんな人がまさか自分のお嫁さんになるとは数ヶ月前の自分に伝えても信じないだろう。
俺はノアさんの綺麗な銀髪に緊張しながら触れる。
「き、急にどうしたんですか?」
「いえ出会った当時から綺麗な髪だなと思っていていつか触れてみたいなと思っていたんですよ」
「この髪のせいで昔は色々と言われましたが、マギがそう思ってくれていたならあながちこの髪色も悪くはないと思ってしまいます......」
そんな甘ったるい会話をノアさんの部屋でしていた時、部屋の扉が突然開かれる。
俺とノアさんはビクッと姿勢を正す。別に悪いことをしていたわけではないのだが。
「師匠とノア婚約おめでとうございます!初めて会った時からお似合いだと思っていた...いや、いました!」
「エル無理に敬語を使わなくてもいいからな」
「そうですよ。エルさんはもう私達の娘みたいなものですからね」
「じゃ、じゃあやめる!師匠とノアこれからもよろしく!」
エルはそれだけ伝えるとパタパタとどこかに行ってしまった。
「そういえばこれからノアさんは戦役を免除されるということでしたがモンスター討伐とかはするんですか?」
「マギ、それより前に一ついいですか?」
「なんでしょう?」
「私達これから夫婦になるんですから名前にさん付けするのはどうかと思うんですよ」
「言われてみるとそうですね......。じゃあノアと」
「ええ、それでいいです。それでモンスター討伐ですが聖剣の力を失った私はもうただの非力な女の子でしかありません」
「それは......」
そうノアさんの聖剣はあの戦いの後、力を失った。恐らく世界の危機が去ったから聖剣が反応しなくなったと思われている。
これまでノアさんに超常的な力を授けていたのは聖剣なわけで。それを失ったノアさんはちょっと剣技が上手い一般人みたいなものだ。
「勿論、マギにだけ負担をかけるわけにはいきません。なので誰かに剣を教わろうと思っています」
「そこまでして戦う理由はない気がしますが」
「貴方の横に立っていたい。それだけでは不十分でしょうか?」
そう目を見てはっきり言われると断ることもできないし止めることもできない。
「わかりましたよ....。ただし無茶はダメですからね」
「分かってます。少し前のような無茶ができる体ではありませんしこの体はもう自分だけのものではありませんからね」
それから数週間後俺とノアは教会に居た。
ここまで来ることができたのは彼女のお陰だ。ノアには精一杯の感謝を伝えなければならないだろう。
俺はぽそりと呟く。
「ノア、俺を救ってくれてありがとうございます」
俺は彼女に出会っていなければあのまま終わっていた。
これまではお互い暗い人生だったが、これから起こりそうな楽しいことを想像しているだけで幸せな気持ちになれる。
恐らくこの右手を握ってくれている可愛い妻のお陰だ。
「?マギ何か言いましたか?」
「いえなんでもないんです。行きましょうか」
そう言って俺はノアの手を引いてバージンロードを歩く。
願わくばこれから先2人の未来が幸せでありますように。そう願いながら。
——
短かったですがこれにて一度完結です。お付き合いいただきありがとうございました。
また新作
世界が終わったその日僕は君に恋をする~僕が恋した少女は国から追放された腹いせに世界を滅ぼした張本人でした~
を公開しております。そちらも読んでいってください。
「まさか帰ってすぐに婚約になるとは考えていませんでした......。皇帝陛下も簡単に婚約の許可をくれましたし」
「お父様の方は粋な計らいということにしておきましょう。ミレイユに覗き見られたのは許しませんが」
恥ずかしいのか少し顔を赤らめたノアさんがミレイユさんに怒っている。
そんなノアさんも可愛い。こんな人がまさか自分のお嫁さんになるとは数ヶ月前の自分に伝えても信じないだろう。
俺はノアさんの綺麗な銀髪に緊張しながら触れる。
「き、急にどうしたんですか?」
「いえ出会った当時から綺麗な髪だなと思っていていつか触れてみたいなと思っていたんですよ」
「この髪のせいで昔は色々と言われましたが、マギがそう思ってくれていたならあながちこの髪色も悪くはないと思ってしまいます......」
そんな甘ったるい会話をノアさんの部屋でしていた時、部屋の扉が突然開かれる。
俺とノアさんはビクッと姿勢を正す。別に悪いことをしていたわけではないのだが。
「師匠とノア婚約おめでとうございます!初めて会った時からお似合いだと思っていた...いや、いました!」
「エル無理に敬語を使わなくてもいいからな」
「そうですよ。エルさんはもう私達の娘みたいなものですからね」
「じゃ、じゃあやめる!師匠とノアこれからもよろしく!」
エルはそれだけ伝えるとパタパタとどこかに行ってしまった。
「そういえばこれからノアさんは戦役を免除されるということでしたがモンスター討伐とかはするんですか?」
「マギ、それより前に一ついいですか?」
「なんでしょう?」
「私達これから夫婦になるんですから名前にさん付けするのはどうかと思うんですよ」
「言われてみるとそうですね......。じゃあノアと」
「ええ、それでいいです。それでモンスター討伐ですが聖剣の力を失った私はもうただの非力な女の子でしかありません」
「それは......」
そうノアさんの聖剣はあの戦いの後、力を失った。恐らく世界の危機が去ったから聖剣が反応しなくなったと思われている。
これまでノアさんに超常的な力を授けていたのは聖剣なわけで。それを失ったノアさんはちょっと剣技が上手い一般人みたいなものだ。
「勿論、マギにだけ負担をかけるわけにはいきません。なので誰かに剣を教わろうと思っています」
「そこまでして戦う理由はない気がしますが」
「貴方の横に立っていたい。それだけでは不十分でしょうか?」
そう目を見てはっきり言われると断ることもできないし止めることもできない。
「わかりましたよ....。ただし無茶はダメですからね」
「分かってます。少し前のような無茶ができる体ではありませんしこの体はもう自分だけのものではありませんからね」
それから数週間後俺とノアは教会に居た。
ここまで来ることができたのは彼女のお陰だ。ノアには精一杯の感謝を伝えなければならないだろう。
俺はぽそりと呟く。
「ノア、俺を救ってくれてありがとうございます」
俺は彼女に出会っていなければあのまま終わっていた。
これまではお互い暗い人生だったが、これから起こりそうな楽しいことを想像しているだけで幸せな気持ちになれる。
恐らくこの右手を握ってくれている可愛い妻のお陰だ。
「?マギ何か言いましたか?」
「いえなんでもないんです。行きましょうか」
そう言って俺はノアの手を引いてバージンロードを歩く。
願わくばこれから先2人の未来が幸せでありますように。そう願いながら。
——
短かったですがこれにて一度完結です。お付き合いいただきありがとうございました。
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